節約はレジャー!

物欲が止まらない人は、あえて物欲を高めて成熟させよう!

物欲を止める方法に囚われない!

知り合いがある生活雑誌で紹介されていたという「物欲を止める方法」を実践していました。

その知り合いは以前まで欲しいと思ったらすぐに購入してしまうタイプだったのですが、その物欲を止める方法のおかげでコントロールできるようになったらしく、自慢げに私に教えてくれました。

ただ、とても辛そうだったのが印象的でした。一緒に買い物に行ったときに、

「あ~、これ凄く可愛いけど・・・」

といった感じで後ろ髪を引かれながら、何とか物欲を止める方法でモノの購入を諦めていました。

あまりにも辛そうなので、私は(いつか爆発するのだろうなぁ~)と思っていたのですが、案の定その後に高額なブランドバッグを衝動買いしていました。

世の中には様々な「物欲を止める方法」といったテクニックが紹介されていますが、必ずしも全ての人が上手くいくわけではありません。

「多くの現金を持ち歩かない」方法や「クレジットカードを使用しない」方法などで、物欲を抑える事ができる人もいるのかも知れませんが、もっと簡単にストレスなく物欲をコントロールする方法があります。

それは「あえて物欲を高める方法」です。物欲を無理やり止める(我慢する)のではなく、成熟させることでより良い結果が期待できます。個人的にはこちらの方法のほうがストレスが溜まらないのでおすすめです。

物欲を高めるメリット

「あえて物欲を高める方法」というのは、何かしらのモノが欲しくなったときに、そのモノの購入を諦めるのではなく、「もっと良いモノはないかな?」と考えることです

たとえば洋服屋さんである洋服に一目惚れした時に、何かしらの物欲を止める方法で我慢するのではなく、同じような洋服で「もっと良い洋服はないか?」と考えます。

その洋服の購入を泣く泣く諦めて我慢するのではなく、「よし、購入しよう!でも、もっと良い洋服があるかも?」と考えます。

すると、その洋服に一目惚れした理由が見えてきます。

デザインなのか、生地の柄や色なのか、この先の予定にピッタリの洋服だったのか、それともお手頃価格だったのか、何かしらの理由が見えてきます。

自分の中でふわっとしていた理由が明確になると、よりその理由に適した洋服が新しい選択肢として目に入ってきます

これがあえて物欲を高めるメリットです。

無理やり物欲を止めて購入を諦めるのではなく、そのモノを購入したくなった理由を明確にすることで、冷静さを取り戻すことができ、さらに適したモノを選びやすくなるので、後悔する事もなくなります。

後悔しない買い物

より目的に適した洋服を選べるようになると、購入してから「着ていくところがなかった」といった感じの失敗がなくなります。また目的を満たしている範囲で洋服を選択できるようになるので、節約をしたい人ほど上手に最安値を選択できます。

これが節約(低価格)という基準だけで洋服を選んでしまうと、耐久性が低い低品質な洋服を選んでしまうかも知れませんし、サイズやカラーを妥協してしまうかも知れません。セールだったからと余計な洋服を購入して後悔してしまうの人の典型です。

物欲が止められない人というのは、購入後に後悔するから物欲を止めたいと感じています

たとえば生活に必要なモノであれば、購入後に後悔することなどありません。いつも使っているティッシュが安かったからと、まとめ買いをしても後悔はしません(収納スペース以上に膨れ上がった場合は別ですが)。

参考まとめ買いのリスク!

購入後に後悔する事が多い人ほど、本当に欲しいモノではなく、一時的な感情で購入させられたという事なので、より良いモノを探そうと考える事で、冷静さを取り戻す事につながるわけです。

何かしらのモノが欲しくなった時は、あえてそのモノよりもさらに良いモノを選択肢に入れてみてください。予算オーバーしていても構いません。むしろ予算の上限がないほうが本当に欲しいモノ(求めている機能)が見つけやすくなります。

その本当に欲しいモノ(機能)が明確になるということは、それ以外の求めていない機能に気がつくことにもなります。

たとえばテレビを購入したくなったときに、予算の5万円の範囲内だけで選択をしてしまうと、5万円に収まる範囲で良さげなテレビを選んでしまいますが、あえてより高品質な10万円のテレビを選択肢に入れて考えると、様々な機能の知識を知ることになります。

大きなサイズや録画機能や画質や省エネ性能など、今まで意識していなかった知識が入ってきます。

すると、それらの機能の中で自分が求めている機能と、そうでもない機能が明確になってきます。一日中テレビをつけっぱなしにしている人なら省エネ性能が重要かも知れませんし、将棋や囲碁の番組をたまに見る程度の人なら、高画質である必要はありません。

5万円に収まるからとセール中のテレビを安易に選んでしまうと、必要以上の高画質大画面で余計な電気代が嵩んだり、部屋のスペースを圧迫する事になってしまいます。さらに一度も使われることがない録画機能やBS機能のせいで、無駄に大きなリモコンになるかも知れません。

自分が本当に求めている機能とそうではない機能が明確になると、セールで高機能な8万円のテレビが49800円になっていたとしても安易に選ばなくなります。

それよりも必要十分な機能を満たしている39800円の、セールではないテレビを選択できるようになります。余計な機能がないので使い勝手もよく、使いもしない機能の為に故障するリスクもありません。

このような選び方であれば、決して購入後に後悔することはありません。

物欲を無理やり止める方法に囚われのではなく、あえてより良いモノを選択肢に入れることで、本当に欲しいモノが見えてきます

本当に欲しいモノ(機能)が見つかった結果、それが15万円の高機能テレビだった場合は、15万円貯まるまで待てばいいだけです。

無理やり物欲を止めて諦めてしまうと、13万円のそれなりに高機能なテレビがセールで98000円で売られていると飛びついてしまうかも知れません。

13万円のそれなりに高機能なテレビだと、本当に求めていた機能が搭載されていないので、購入後に後悔することになってしまいます。

我慢が伴う物欲を止める方法だと、いずれリバウンドしてしまう可能性が高いのですが、あえて物欲を高めてより良いモノがないかと考えると、より最適な選択ができる可能性が高まります。

まとめ 物欲を成熟させよう

何かしらのモノが欲しくなるということは、現状に不満を抱え、より良い生活へ向かおうとしている事でもあるので、それ自体は悪いことではありません。物欲が止められない人というのは、ある意味では成長意欲が高いということでもあります。

ただ、その選択を安易にしてしまうので、購入してから後悔することになってしまいます

物欲が止められない人は、無理やり物欲を止める方法に囚われるのではなく、あえて物欲を高めて成熟させてみてください。

  • もっと良いモノはないか?
  • より適しているモノはないか?
  • このお店が最安値なのか?

といったようなことを考えるようにしてください。すると結果的に衝動的な物欲を止めることになります。物欲そのものを無理やり止めるのではなく、衝動的な物欲を止めることができます。本当に必要なモノ、欲しいモノまで無理やり止める必要はありません。

人間は情動を揺さぶられると冷静な判断が出来なくなります。悲しいことがあると自暴自棄になりますし、楽しいこと、嬉しいことがあると普段より大胆になるものです。

「セールで今だけの特別価格!」といった言葉に踊らされると、冷静に判断することなく行動をしてしまいます。

「残りわずか」や「限定品」といった言葉も同様です。冷静に判断させない為の売り文句です。

どんなに安い特別価格でも限定品でも、欲しくもないモノ、必要のないモノを購入してしまうと、後で必ず後悔してしまいます。物欲が止まらない人というのは、そのような一時的な情動の高まりに影響される傾向があります。

だからこそ、あえて物欲を高めて成熟させてください。物欲を認めた上で、より良いモノ、本当に求めている機能と向き合ってください。

この物欲を成熟させる時間こそが、モノを売りたい側によって揺さぶられた情動から抜け出すテクニックでもあります

冷静さを取り戻せば、「今だけの特別価格!」が毎週あることに気がつくかも知れません。

誰だって頭に拳銃を突きつけられると冷静な判断など出来ないはずです。恐怖という情動に支配されると相手の思うがままにコントロールされてしまいます。

宣伝文句に拳銃ほど情動を揺さぶる効果はありませんが、モノを売る側は様々なテクニックを使って情動を揺さぶってくるので、気をつけてほしいと思います。

だからこそ、何かしらの物欲が沸き起こってきたときに、あえて物欲を高めて冷静さを取り戻してください。

ずっと欲しかった2万円の洋服を購入する為にお金を貯めていて、1万円しか貯まってない段階でその洋服がセールで半額になったのであれば、それは自分が求めていたモノなのでお得な買い物になりますが、2万円の洋服が半額でお得だからと考えてしまうと、サイズのズレやカラーの好みなどに目をつぶってしまい、あとから後悔する事になってしまいます。

お腹が空いている時に焼肉屋さんの換気扇からいい匂いが漂ってくると、強烈に食欲が刺激されてしまうものです。物欲が止められないタイプの人は、ここで何も考えられずに焼き肉さんに入ってしまいます。

一方で「焼き肉を食べたい!」という食欲を認めた上で少し冷静に考えられるようになると、様々な選択肢があることに気がつきます。

「この後に大事な商談があるから匂いのつく焼肉はその後だな、上手くいったらみんなで高級焼き肉に行こう」

「月末で金欠だから焼肉は厳しいかぁ、そうだ、吉野家なら焼肉定食が安いぞ!」

「週末に焼肉に行く予定があるから、そこまで我慢するか」

「明日の健康診断でコレステロールに影響するかな~、脂身の少ない肉と冷麺にしておくか」

といった感じで、焼き肉屋さんの匂いによる情動の揺さぶり(食欲への刺激)から、一歩距離を置くことができます。焼き肉を食べることを諦めるのではなく、より良い選択肢を見つけ出す事ができます

もしこの時の「焼肉を食べたい」という欲求を無理やり止めてしまうと、その後に他のモノを食べてもどこか不満を感じ続けてしまうかも知れません。どんどんストレスが溜まっていくと、別の夕食を食べたにも関わらず、深夜にコンビニに走って焼肉弁当をドカ食いしてしまうかも知れません。

物欲も同じです。無理やり止めても上手くいくとは限りません。

もちろんそれでコントロールできる人もいますが、なかなか上手くいかない人こそ、あえて物欲を高めてより良い選択肢がないか考えてみてください

冷静さを取り戻すことで物欲そのものが止まることもありますし、実際により良い選択肢が見つかって後悔しない買い物になることも増えると思います。

追記

ちなみに多くの人が衝動買いしない分かりやすいモノだと、歯ブラシがあります。

大抵の人にはお気に入りの歯ブラシの銘柄があり、普段使っていない高級歯ブラシがセールでも安易に購入はしません。

歯ブラシは毎日使っているだけに、自分が求めている機能(大きさや硬さなど)をしっかりと理解しているからです。

たまにテレビ番組などで歯ブラシの情報に触れると、それがきっかけで歯ブラシのタイプを変える人がいるかも知れませんが、歯ブラシのように実体験を元に判断するようなモノは、相性が悪ければ冷静に元の銘柄に戻すことができます。

一方で自分では判断しにくいモノほど、他者からの情動の揺さぶりの影響を受けやすい傾向があります。

わかりやすいのは洋服です。基本的に洋服は自分で見えません。他者からの意見を受け入れやすい傾向があります。

店員さん「お似合いですよ~」と褒められると、ついつい購入してしまいます。

その洋服の着心地が悪くても、着ていくシーンが滅多になくても「いま流行っているですよ!」「残り一着なのでチャンスですよ~」といった言葉で情動を揺さぶられると、冷静に判断できなくなってしまいます。

物欲が止められないタイプの人というのは、この自分で判断をすることが苦手なのだと思います。他者の意見に左右されやすい傾向があります

何事も歯ブラシのように自らの判断基準で選択できるようになってください。その為に有効なのが物欲を無理やり止めるのではなく、あえて物欲を認めた上で成熟させるということです。

  • もっと良いモノはないか?
  • もっと適しているモノはないか?
  • もっと自分好みの他のカラーはないか?
  • ネットだといくらなのか?

といった感じで物欲を膨らませていく事で、後悔しない買い物になっていきます。

歯ブラシのように比較的価格が安くて買い替えサイクルの早いものというのは、誰もが自分なりの基準を構築できるので失敗する事が少ないのですが、高価な買い物ほど自分の中の基準(購入経験、使用体験といった情報)が曖昧なので、他者からの情報に左右されてしまいます。

他者からの情報を精査する為にも、あえて物欲を高めて冷静さを取り戻してみてください。想像以上により良いモノが見つけられるようになりますよ!

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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