防犯の費用
治安が良いといわれている日本でも、やはり防犯意識は大切です。
街のあちこちに防犯カメラが設置されるようになりましたが、以前として犯罪はなくなってくれません。
警察は重大な事件でもなければ、まず動いてくれません。やはり自己防衛は必要です。
と言っても防犯対策はタダではありません。
防犯対策専門のセコムやアルソックを導入すれば、毎月固定費が発生してしまいまし、様々な防犯対策グッズにも購入費用や維持費が必要になるケースが多いです。
そこで今回は節約の観点から防犯できることを紹介します。ちょっとした意識の差で様々な防犯対策ができるので、上手に取り入れてみてほしいと思います。
1 在宅
泥棒は基本的に空き巣です。誰かいる家を狙うことは多くありません。
外出中でも誰かいると思わせることが出来れば、ターゲットにならずに済みます。
一般的に言われている外出時の防犯対策は、
- 照明をつけておく
- テレビやラジオをつけておく
- 換気扇を回す
- 新聞を止める
などがあります。
照明はわかりやすいと思います。テレビは物音をたてるということです。換気扇は長期間家を空ける際に、メーターを動かしておくためです。泥棒はメーターが動くスピードで住人がいるのか判断できるそうです。
これらの防犯対策は電気代が少なからずかかります。
換気扇は照明やテレビをつけるのであれば必要ありません。また照明は省エネのLEDにしたり、テレビをラジオにすれば、電気代の節約ということにはなります。
これらは改めて何か購入するわけではないので、一時的な防犯対策として有効だと思います。数時間家を空けるときなどに相性の良い防犯対策です。
2 防犯グッズ
防犯グッズの代表は防犯カメラではないでしょうか。
実際に防犯カメラがなくても、ステッカーだけで泥棒への抑止力が働くケースもあります。
最近では防犯カメラのフェイク商品も売られているので、そのようなモノであれば電気代は必要ありません。当然いざという時に映像は残りませんが、あまりお金をかけずに出来る防犯対策です。
ちなみに私がおすすめする防犯グッズは、窓に後から設置できる二重鍵です。
これは実際の防犯対策の効果だけではなく、泥棒に対して防犯対策の意識が高いとアピールする目的があります。
なので窓の上側などの目立たないところに設置するのではなく、一目でわかる位置に設置した方が防犯の効果が高くなる(泥棒が敬遠する)と言われています。
目立つところに防犯グッズがあれば、他にも様々な防犯対策がされていることを連想させることができるので、空き巣のターゲットから外されやすくなります。
3 近所づきあい
近所づきあいも防犯対策として非常に有効です。これは誰もができることではないですが、可能であれば長期間家を空けるときは、ご近所さんに声をかけておきましょう。
また近所に信頼のおける家族がいれば、郵便ポストに貯まったモノの整理を頼むのも防犯対策として有効です。
新聞を止めておくことはできますが、様々なチラシが挟まっている状態は、やはりよくありません。
ご近所さんに合鍵を渡せるほど関係であれば、カーテンの開け閉めなどもお願いしてもよいかと思います。
4 貴重品
仮に空き巣に入られても、そもそも自宅に貴重品がなければ被害は少なくなります。
自宅に高額な現金を置いておく方は少ないとは思いますが、高価なモノを自宅に置いておかないことも一つの防犯対策になります。
モノが少なければ盗まれることもありません。極端なことを言えば、本を全て電子書籍にしてしまえば盗まれることはありません。
そもそも自宅に高級品を置いておく必要があるのかどうか、今一度考えてみることが大切です。
最近ではパソコンすら必要ない方もいるのではないでしょうか。モノを調べるだけならスマホだけでも事足ります。持ち運びできるタブレットとキーボードを組み合わせれば、数年前のパソコンよりも高性能です。
必要以上にモノを所有しないということは、いわゆるミニマリストや断捨離好きの方に当てはまることですが、同時に防犯対策にもなるということです。
またお金がかからない防犯対策としておすすめなのが、偽物の防犯カメラのように、偽物の貴重品を用意しておくことです。
これは不良にかつあげされた時用に、別の財布を用意するようなことです。大した現金が入っていない通帳を引き出しに入れておき、近くにハンコも置くようなことです。
女性であれば安い指輪やアクセサリーを入れた、ジュエリーボックスがあってもよいかも知れません。さっさと目当てのモノ(フェイク)を盗んでもらい、他の本当に価値のあるモノが盗まれる可能性を下げることができます。
5 安物
海外で人気のある車ほど盗まれる可能性が高いものです。特に日本の自動車メーカーのSUVは人気のようです。
一方で海外で乗っても税制優遇などのメリットがない軽自動車は滅多に盗まれません。小型車も盗難のリスクが低くなります。
当たり前のことですが、泥棒はお金になるから盗みます。逆に言えばお金にならなければ盗まれる可能性も低くなります。
インターネットオークションが普及したおかげで、様々な小物までもが窃盗の対象になっているのですが、やはり希少価値のあるモノほどターゲットにされます。
軽自動車は盗まれにくいですが、高級なホイールを履いていると盗まれることもあります。また高級なカーナビやオーディオセットも同様です。
一方で安いホイールの軽自動車は盗まれません。鉄ちんホイールと呼ばれる通常のホイールの方が、防犯対策としては安心です。
安物は盗まれる可能性が低いという特徴があります。
それほどこだわりのないモノであれば、あえて安物を選ぶということも防犯対策の一つでもあるということです。仮に盗まれたとしても金銭的な被害は少なくて済むので、ダメージが少なくなります。
泥棒の気持ちになってみよう!
あまりお金をかけずに防犯対策をしたいのであれば、泥棒の気持ちになってみると様々な気づきが得られるものです。
実際に泥棒になる必要はありませんが、自分ならどのような住宅をターゲットにするかと考えるようなことです。
例えば一人暮らしの人がSNSなどで、海外旅行の出来事を逐一アピールしていると、泥棒としてはターゲットにしやすくなります。
「明日に日本に帰りまーす!」
などと日時が分かるようなことは、あまりするべきではありません。わざわざ個人情報を垂れ流すようなことはリスクになります。
先日、ATMを利用する時に前にお年寄りがいたのですが、その人は通帳を開いた状態でもっており、私から内容が丸見えでした。
(なんて意識が低い人なんだろう・・・)と思っていたところ、さらに驚いたのがATMで降ろした現金をそのままポケットに入れてしまいました。もし私が強盗ならカメラから離れたところで襲えば、簡単に奪えてしまえそうで恐ろしかったものです。
このような泥棒の気持ちになってみることで、自分に足りない防犯対策が見えてくるものですよ。
まとめ モノより思い出
世界中で迫害を受けてきたユダヤ人は、教育こそが最大の財産だと考えるそうです。
お金や土地は支配者や国が変われば没収されてしまいますが、頭の中の知識だけは盗まれることはありません。
知識さえあれば、どこでも生きていくことができます。なので子孫への教育を大切にしているそうです。
また長年治安が悪いイスラム圏の方は、金(ゴールド)を身につけていることが多いそうです。自宅や土地は移動させることが出来ませんが、金はどこの国に行っても価値があるからです。現金はインフレになると紙くず同然になってしまいます。
日本ではこのようなことはないと思いますが、金(ゴールド)ではなく銀行の口座にお金があれば、同様の効果があるのではないでしょうか。
価値のあるモノを所有するということは、様々なリスクを抱えるということでもあります。そもそもモノを減らすことが出来れば、維持管理費だけではなく防犯対策にもなります。この発想は節約思考の方と相性が良いのではないでしょうか。
よほどのお金持ちであれば、様々なモノを収集して管理するのもいいとは思いますが、一般の方はモノを所有することにこだわらない方が何かと有利に働きます。
どうでも良いモノの為に、無駄なスペースや管理費や防犯対策が必要になってしまうので、なるべく必要のないモノは手放してしまいましょう。
そもそもモノが少なければ大きな家に住む必要はありません。モノの購入代金だけではなく固定費も節約することができます。浮いたお金でより良い立地を選べば時間の節約も可能です。
有名な絵画を所有するには大変なお金がかかるのでしょうが、美術館に行けば入館料だけでたくさんの絵画を鑑賞することができます。
防犯対策する必要もありませんし、維持管理費もかかりません。
これはあらゆることに当てはまります。たまにしか着ない洋服であればレンタル衣装という選択肢があります。車も使用頻度が低ければレンタカーやカーシェアリングの方が節約できます。
「火事場の馬鹿力」というものがありますが、そもそも貴重な物がなければ火事場で何も担がずに避難できます。こっちの方がずっと安全なはずです。
それにお金を銀行に預けていれば火事で通帳が燃えてしまっても、きちんと手続きをすれば戻ってきます。
所有するモノ、背負うモノが少ないとフットワークは軽くなります。フットワークが軽ければ被害にあっても回復が早くなります。これは防犯対策だけではなく、自然災害時に置いても同様なのではないでしょうか。
本当に大切な物(家族やお金)以外は、あえてこだわらない、あまり所有しないという選択肢も頭に入れておいてほしいと思います。これも立派な防犯対策の一つだと思います。
様々な防犯グッズや防災グッズが悪いわけではありませんが、そもそも守るべきモノが少なければ、それらを揃える費用も抑えられます。
災害に備えて一週間分の食糧を蓄えるといっても、緊急の災害時に三食しっかりと食べなければならないわけではありません。空腹を抑えられるのであれば、インスタントラーメンをそのままバリバリと食べたっていいはずです。
飲料水はそれなりに蓄えておいた方がよいとは思いますが、災害時でも美味しい食事を毎日三食いただく必要はないのではないでしょうか。いざとなれば水に浸しただけのお米だって食べられるはずです。
必要以上にモノを蓄える必要はありません。また必要十分な量を多く見積もることもありません。本当に必要なもの(家族など)を守る為にも、日頃から不必要なモノを減らして健康な身体を維持してほしいと思います。それが最も有効な防犯対策になるのではにないでしょうか。
コメント
貸金庫や貸倉庫の費用を支払ってまで所有しなければならない物など一般人にはないよね
泥棒だって金にならないことはしないだろうし、スマホ決済が普及すればスリもいなくなる
by 匿名