節約はレジャー!

栄養ドリンクのリスクについて考えさせられた出来事。

久しぶりに栄養ドリンクを飲んだら・・・

少し前に仕事で忙しい日々を続けていると、

「顔に疲れが出ているぞ、もう少しだから頑張ろうな!」

と上司に言われ、栄養ドリンクを2本差し入れてくれました。

私は滅多に栄養ドリンクを飲まないのですが、せっかくの気遣いを無下にするわけにもいかないので、ありがたく目の前で1本を飲み干しました。20時ぐらいだったと思います。

そして何とか仕事を終えて帰宅しシャワーを浴びて寝ようとすると、全く眠れなくなっていました。

身体は疲れているのに頭が冴えているような感じで全く眠くならず、結局一睡もすることができずに朝を迎えてしまいました。

とりあえず出社して仕事を始めたのですが、流石に昼頃になると猛烈な眠気に襲われてしまいました。お昼ご飯を食べる時間ももったいなかったので、スマホの目覚ましをセットして1時間ほど昼寝をしたのですが、明らかに寝不足でスッキリとはせず、(このままではヤバいな~)と思いながらデスクに戻ると、昨日差し入れてもらった栄養ドリンクの残りが目に入り、再び飲んでみることにしました。

すると見事に眠気や疲労感が消え、午後の仕事を無事に乗り切ることが出来ました

私が普段栄養ドリンクを飲まないこともあり、改めて「栄養ドリンクの効果は凄いなぁ~」と感じていたのですが、きちんとしっぺ返しがやってくることになりました。

栄養ドリンクのリスク

お昼過ぎに栄養ドリンクを飲んだこともあり、その日は帰宅してから直ぐに眠くなり、翌日は休日だったので目覚ましをセットせずに寝ると・・・なんと11時間も眠ってしまいました。

しかも目覚めも最悪で二日酔いのような気持ち悪さが残っていました。その日の休日は何もする気が起こらず、ダラダラと過ごす日になってしまいました。

栄養ドリンクによる覚醒効果が凄いのはわかりましたが、改めてリスクについて考えさせられる出来事となりました。

そこで上司から貰った栄養ドリンクの成分について調べてみると、様々な栄養成分の他に「無水カフェイン50mg」という表示が目に入りました。

実はコーヒーにも同じぐらいの量のカフェインが含まれており、私は毎日コーヒーを3杯ぐらい飲むのでカフェインが原因とは到底思えず、タウリンやアスパラギン酸カリウムなどの様々な成分が入っているので、もしかしたらそれらの成分が影響したのかも知れません。

何が原因なのか特定するのは難しいのですが、栄養ドリンクには覚醒効果があるだけにリスクも高いと感じます。

基本的に人間の身体の疲労は睡眠でしか回復しません。明らかに水分が不足しているような状態であれば、水を飲むだけで回復することもありますが、それは疲労回復ではなく正常に戻っただけです。

栄養失調のような状態であれば、不足している栄養を補うことで元気になりますが、それも疲労が回復したのではなく正常な状態に近づいただけです。

ちょうど栄養ドリンクに含まれている栄養素が不足している状態であれば、それらを補うことで正常値に近づく可能性がありますが、だからといって疲労が回復するわけではありません。

ゲームで例えるとHPが回復するのは睡眠だけであり、毒で弱っているような状態を治すのが薬の効果であり、回復薬のような物は現実には存在しません。

私は栄養ドリンクに含まれている何かしらの成分によって、まるで回復薬でも飲んだかのように疲労感がなくなりましたが、あくまでも疲労感が減っただけであり、疲労はそのまま蓄積されていました

これこそが栄養ドリンクのリスクです。

疲れた身体を誤魔化してさらに酷使してしまうので、ますます身体の状態を悪化させる可能性があります。ここぞという大事な場面で栄養ドリンクの力を借りるぐらいであればいいのですが、毎日のように常用してしまうにはリスクが高すぎます。

耐性もリスク

同じ薬を飲み続けていると耐性が出来て効き目が悪くなるように、栄養ドリンクによる覚醒効果にも同じことが当てはまります。

私のように滅多に飲まない人であれば、とんでもない効果を一気に引き出すことが出来ますが、慣れてしまうとより強力な栄養ドリンクに頼らなければならなくなります。

差し入れてもらった栄養ドリンクについて公式ページで確認してみると、定価が130円の安いものだったのですが、さらに価格の高いものがいくつか見つかり、成分も強化されているようでした。

おそらく日頃から栄養ドリンクを飲んで耐性が出来てしまっている人ほど、それらの強力なものを購入するのだと思われます。

どんなに栄養成分が豊富でも必要以上の栄養は内臓にとって負担になるだけなので、益々身体を酷使することになってしまいます。

栄養ドリンクを飲んで頑張る姿を良しとする時代があったのかも知れませんが、やはり頼り過ぎるのにはリスクがあるのではないでしょうか。

栄養ドリンクとはほどほどの距離を保ち、ここぞという時に適度に頼るぐらいがちょうど良いかと思います。またカフェインレスのものもあるので、どうしても手放せないという人は上手に選んでください。

まとめ 頼り過ぎはダメ

栄養ドリンクやサプリメントに頼り過ぎることにはリスクがあります。お医者さんの管理の元に頼るのは良いと思いますが、素人判断で頼り過ぎてしまうとリスクばかりが高まってしまいます。

そもそもよほど偏った食生活でもしていない限り栄養が不足することなどないので、安易にテレビなどの健康情報に惑わされて過剰に摂取するようなことはしないでください。

当ブログでは以前に「薬剤師は薬を飲まない」という本を紹介したことがあるのですが、

参考薬剤師は薬を飲まない!は必読書です

基本的に病気を治すのは自らの免疫力であり、薬ではありません(ウイルスなどは別)。

薬は病気による症状を緩和してくれますが、症状が軽くなったからと再び身体を酷使してしまうと回復が遅くなってしまいます。

実際に私は風邪薬すら常備しておらず、基本的に薬は飲まないのですが、何年か前に仕事中に高熱が出てしまい、病院にいくと風邪と診断されて薬をもらったのですが、その薬を飲んでしばらくするとスッキリとし、38度の熱が34℃台まで下がっていました。

おそらく薬に対する耐性が少なかったので効き過ぎたのだと思います。流石に熱が下がり過ぎなので次の食後の薬を飲むのを止めると、再び38度まで上がってしまいました。そこで解熱剤の錠剤を半分に砕いて飲んでみると、37度ぐらいで落ち着きました。

このような素人判断が良いとは言いませんが、おそらく入院して管理されている状態であれば、効き目の弱い解熱剤に替えられたのではないでしょうか。

全く同じ薬でも人によっては効き目が違うように、栄養ドリンクの効き目も違います。病院のように検査結果を元に判断してもらえるのであればいいのですが、安易に栄養ドリンクを飲み過ぎてしまうとリスクばかりが高くなるので、気をつけてほしいと思います。

疲労感を誤魔化しながら身体を酷使するのは、痛み止めを飲んで戦うアスリートのようなことです。オリンピックにかけている選手であれば、リスクを取ってでも一時的に頼りたくなる気持ちもわかりますが、サッカー選手や野球選手のようにシーズンを通して戦い続けるスポーツ選手が痛み止めを常用してしまうと、回復が遅くなってベストなパフォーマンスを発揮できなくなるばかりか、さらに状態を悪化させてしまうかも知れません。

一般的な仕事でも外せない大事な場面があるので、一時的に頼るのは仕方がないのかも知れませんが、常用してしまうと取り返しのつかないほど身体を酷使してしまうかも知れないので、十分に気をつけてほしいと思います。

覚醒効果で疲労を回復するための睡眠の質を下げてしまっては本末転倒です。

私のように安易に栄養ドリンクを飲んでしっぺ返しを食らわないでください。誰かから差し入れられた時は、

「ありがとうございます!ちょうど少し前に飲んだばかりなので、後で頂きます!」

ぐらいの切り替えしをすれば問題ないはずです。サプリメントや栄養ドリンクとは、ほどほどの距離を保って上手に付き合っていきましょう。

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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