家電製品の待機電力
家電製品の中には、常に待機電力を消費するものと、そうではないものに分けられます。
待機電力を消費する家電の代表的なのものはテレビです。常にリモコンに反応する為に電源を入れておく必要があります。
しかし十数年前にテレビの待機電力が問題になり、現代のテレビの待機電力はかなり抑えられるようになりました。
正直、現在のテレビはコンセントを抜いて待機電力をカットしても、一ヶ月辺り数円の差しか出ないと言われています(テレビのモデルによって違います)。
テレビに限らず様々な電化製品が省エネモデルに進化しているのですが、そのわりには電気代が安くなっていないと感じる方も多いのではないでしょうか。
電気料金の値上げもありますが、実はテレビの他に待機電力を消費する家電が増えています。
待機電力を消費する家電
テレビの他に待機電力を消費する家電を紹介します。
- エアコン(冷暖房)
- ハードディスク(録画機)
- パソコン
- ゲーム機
- ラジカセ、コンポ
- 洗濯機
- 炊飯器
- 固定電話
- 電子レンジ
- コーヒーメーカー
- ホームベーカリー
- 給湯器(システム)
- 24時間換気システム
- マッサージチェア
- 食洗器
- ウォシュレット
- ウォーターサーバー
- 空気清浄機
- お掃除ロボ
- 防犯、セキュリティ
これらのように電化製品の種類が物凄く増えています。待機電力そのものは抑えられていても、電化製品の母数が増えているので電気代が安くなりません。
さらにインターネットに接続することで、外出先から管理できる家電も増えてきており、最近は待機電力が益々増える傾向にあります。
細かく言えば携帯電話の充電器なども、極微量ながら待機電力が消費されています。
テレビや冷蔵庫や電話のコンセントを抜くと機能しなくなってしまいますが、一時的にしか使わない家電製品に限っていえば、待機電力をカットすることで節電することが可能です。
そこで待機電力を簡単にカットできる便利なグッズとして、節電タップなるものがあります。
節電タップ
節電タップはコンセントを抜かずにスイッチ一つで待機電力をカットすることができます。しかもランプが内臓されているタイプだと一目瞭然です。
節電を頑張っている方の中には、あらゆる家電に対してこのような節電タップを使用しているのですが、中には節電に効果がないケースがあります。
それは携帯電話の充電器のように、極微量しか待機電力を発生させない家電に使用してしまうと、節電タップのランプの電気代の方が上回るケースがあります。
待機電力のカットの為になっていないどころか、節電タップの購入代金の事を考えると節約としては失敗です。
節電タップと相性が良い家電というのは、時刻やタイマーやネットの影響を受けず、さらに使用頻度が高いものです。
頻繁にゲーム機を使用する場合などが当てはまるのですが、実は他にあまり見当たりません。
テレビやビデオの録画機能を使わない方であれば、それらに対しても節電タップを使用することが出来ますが、多くの方はそうではないと思います。
炊飯器や洗濯機もタイマーで予約することがありますし、節電タップと相性が良いとは言えません。
掃除機やドライヤーなどは、そもそもコンセントを入れっぱなしにすることもありません。
ホームベーカリーやマッサージチェアを頻繁に使用する事も少ないと思います、一日に何度も使用する電化製品は、実は多くないということです。
パソコンを頻繁に使う方は、電源をオフにするよりもスリープモードの方が節電になります。
家電製品の使用頻度は人それぞれなので何とも言えませんが、節電タップと相性が良い家電というのは、実はそれほど多くありません。たまにしか使用しない家電であれば、コンセントを抜いてしまえばいいだけです。
節電タップの購入代金の元を取ることは難しいと思ってください。
たまにしか使わない家電はコンセントを抜くだけでOKですし、一方で頻繁に使用する家電の多くは、タイマーやリモコン機能があるので向いていません。節電タップに過度な節約効果は出来ないということです。
まとめ
正直、節電タップには、それほど節電の効果はありません。効果がないわけではないのですが、相性の良い家電は多くないということです。
一方で節電タップの中には「雷ガード」の機能を併せ持つものもあります。
稀に雷で家電が壊れることもありますので、高額な家電製品にはそのような使い方をすることも出来ます。
雷の多い地域では当たり前のように雷ガードを使用されているそうです。この場合も節電タップである必要はありません、雷ガードだけでもOKです。
節電タップを使用する場合は、使用環境に合わせて相性をよく見極めてから取り入れてください。意外なほど最適な家電製品が見当たらないものです。
コンセントが家具の後ろなどにあって、延長コードを兼ねる場合なども相性が良いと言えますが、この場合も普通の延長コードで済んでしまいます。
一日に何度か使う家電の中で、タイマーやネットの影響を受けない家電がある方は、節電タップを検討してみてください。
「何度か」がポイントです。テレビのように「何度も」使うとなると、むしろ節電タップは煩わしくなって結局は使いません。
逆にアイロンのように数日に一度しか使わない家電であれば、コンセントを抜くだけで事足ります。掃除機をコンセントに挿しっぱなしの方は少ないと思います。
家電製品の待機電力をカットするために、節電タップを使用することが悪いとは言いませんが、上手に見極めないと電気代を節約することは難しいです。
はっきり言って節電タップの購入額の元を取ることはかなり難しいということです。全ての家電製品に取り付けるようなことはしないでください。