パソコンの電気代
様々な家電製品が増えてきましたが、パソコンも多くの家庭に普及してきました。
最近の家電は省エネ性能を意識しているものが多いので、パソコンの電気代も昔から比べると格段に抑えられているのですが、パソコン設定や環境を意識することで、僅かですが電気代を節約することが出来ます。
そこで今回はパソコンの電気代を節約する方法を紹介します。
スリープモードと電源OFFの違い
まず紹介したいパソコンの電気代の節約方法は、「パソコンの電源の切り方について」です。
昔からよく言われていることなのですが、パソコンの電源を「OFF」にするよりも、電源をつけっぱなしの「スリープモード」にしておいた方が電気代を節約できると言われています。
パソコンは電源を切るときに様々な設定を保存することになり、一時的に電気の使用量が大きくハネ上がります。そして電源を入れた時も同様に多くの電力を使用します。
なのでパソコンの電源を切るのではなく、スリープモードにしておいた方がいいと言われているのですが、スリープモードでも僅かに電気は使用されています。
これに関してはマイクロソフト社が90分という目安を発表しています。スリープモードが90分を超える場合、パソコンは電源をOFFにしたほうが電気代の節約になるということです。
ただし、電気代の差は物凄く僅かです。
パソコンを一晩(8時間)スリープモードにしていた場合と、電源をOFFにしておいた場合の電気代差は、何と1円にも満たないのだそうです。
消費電力の多かった昔のパソコンであれば、この電気代の差も大きかったのですが、省エネの現代のパソコンでは、それほど差がないということです。
またマイクロソフト社のデータも数年前のものであり、最新のパソコンではさらに電気代の差が少なくなると考えられます。
要するに、あまり気にすることはないと思います。
一応90分という目安はありますが、数時間程度であれば電源をつけっぱなし(スリープモード)の方が良いと考えていいのではないでしょうか。
蛍光灯はオンオフを繰り返すことで寿命が短くなると言われています。24時間のコンビニのようにつけっぱなしの方が寿命が長い傾向があります。
パソコンの電源も頻繁にオンオフを繰り返していると、消耗が早くなると考えられます。ごくわずかな電気代の節約の為に、極端なことはしない方が良いのではないでしょうか。
パソコンの電気代のメイン
家庭でパソコンに使用される電気代の多くを占めるのは、パソコン本体ではなくモニターの電気代と言われています。
数年前からデスクトップ型パソコンのモニターが大型化され、20インチを超えるのが当たり前になってきました。
このモニターの明るさを調整することで、1~2割程度の電気代を節約することが出来ます。また目の負担も減るのでおすすめです。
さらに壁紙の設定もシンプルにすると消費電力が抑えられます。こちらも目に優しくなります。
ちなみに私はライトグレーに設定しています。消費電力の為には白や黒がいいという意見もあるのですが、目に負担のかからない色を優先しています。
さらに細かく言えば、音量を下げることも僅かに電気代を節約させることになります。
また音楽など長時間スピーカーを使用する場合は、イヤホンやヘッドホンを使用した方が電気代の節約になります。
単純にパソコンに付属しているスピーカーは音質が悪いので、個人的には良質なヘッドホンをおすすめしたいと思います。
パソコン周りの環境
パソコンのような精密な機械は熱に弱く、気温の高い夏場が苦手です。
長時間パソコンを使用すると熱をもってしまいます。そのままだと故障するのでパソコンの内部のセンサーが熱を察知して冷やします。
その為にモーターでファンを回すことになるのですが、その為に余計な電気が必要になります(ウィーンと音がします)。
パソコンが熱くなると消費電力も上がるということです。
パソコンに直射日光が当たったり、熱がこもりやすい配置を避けることは、電気代の節約だけではなく、パソコンの寿命を延ばすことにもなります。
特に持ち運びのしやすいコンパクトなノートパソコンは熱の影響を受けやすい傾向があります。毛足の長い絨毯や布団の上に置いてしまうと、サイドの換気口がふさがれて熱がこもりやすく、ホコリも内部に貯まりやすくなるので気を付けてください。
また夏場など気温が高い環境で長時間ノートパソコンを使用する方は、パソコンの下に冷却パッドなどを設置することも有効です。
強制的にファンなどで冷やすタイプもありますが、熱の伝導率の高い素材で熱を逃がすタイプも売られています。
また長期間使用しているパソコンにもホコリが貯まっているものです。通気口のホコリを掃除機で吸い取ったり、日頃からパソコン周辺の掃除も意識してください。
適切なメンテナンス(掃除やファンの可動部にグリス)は、パソコンの寿命だけではなく電気代の節約にも大きく影響を与えます。
まとめ 電源OFFの必要性
基本的に現代のパソコンの電気代を劇的に節約する方法はありません。最近のパソコンの多くが省エネタイプになっているからです。
不必要な常駐ソフトをアンインストールすることなどでも、僅かに消費電力が改善されるケースもありますが、数字に表れるほどの電気代の節約は「モニターの明るさ調整」ぐらいだと考えてください。
新しいデスクトップパソコンのモニターはどんどん大型化していますが、必要以上に大きなモニターは視線の移動が大きくなって疲れるので、電気代の節約という意味でもほどほどの大きさの方が良いかと思います。
またパソコン本体や周辺の掃除も意識してください。このようにホコリが貯まると通気の効率が下がって熱がこもってしまいます。
また電気代の為には頻繁にパソコンの電源を落とす必要はないと紹介しましたが、電源を常につけっぱなしにすることはおすすめしません。それはそれでリスクがあります。
自動アップデートを受けられなかったり、外部から不正アクセスがされやすくなってしまいます。
海外からの不正アクセスは時差の関係で日本の深夜や明け方に集中するので、就寝時には電源を切った方が何かと安心です。
また意外なところでは周辺機器の電気代も影響します。プリンターのように頻繁に使用しない周辺機器の電源を切っておくことも大切です。
インターネットに接続する為に必要なルーターも長時間使わないときは電源を切っておおいた方が電気代の節約になります。スマホなどを無線でつないでいる場合は面倒ですが、有線でパソコンにつないでいる方はルーターの電源を切ることで電気代の節約になります。
これらを全て取り入れても劇的にパソコンの電気代を節約できるわけではないのですが、旅行に行くときなどに長時間パソコンを使用しないのであれば、意識してみてください。
コメント
有効なのは掃除ぐらいだよね、でもそれを怠っている人が意外と多い
by 匿名