テレビの電気代
一般的な家庭の電気代の中で、テレビが占める割合は一割弱あると言われています。
テレビの視聴環境は人それぞれですが、ちょっとした工夫でテレビの電気代を節約することが出来ます。
そこで今回はテレビの電気代を節約するための3つの習慣について紹介します。またテレビの購入時のポイントについても紹介します。
1 明るさの調整
テレビの画面の明るさは電気代に直結します。
太陽の光の影響を受ける屋外のテレビモニターは、とんでもない明るさが必要になるそうです。
最近のテレビは明るさが自動で調整されるものが多いのですが、エコーモードを選んだり手動で明るさを抑えた設定にすることで、電気代を大幅に節約することが出来ます。
そしてテレビの配置もすごく重要です。リビングの大きな窓の近くだと太陽の光の影響を受けてしまいます。テレビの配置やカーテンの工夫も電気代を節約するポイントになります。
また夜間のテレビ視聴でも蛍光灯で煌々と室内を照らすより、間接照明などで薄暗くした方がテレビの明るさも抑えられます。
暗くすると視力が悪くなるという意見もありますが、映画館ほど暗くするわけではありませんし、そもそもテレビから発せられる光量が落とされるので、むしろ目に優しくなります。
最近のスマホも消費電力を抑える為に、明るさを自動調節する機能が付いていますが、周囲が明るくなるほど電力の消費が増えてしまいます。
テレビの周りを必要以上に明るくしないように気をつけてください。
2 テレビの掃除
そして見落とされやすいのがテレビの画面の汚れです。
長年テレビ画面の掃除を怠ると、静電気によってかなりのホコリや汚れがついているものです。
明るさ調整によって暗くなったのであれば電気代の節約になりますが、ホコリや汚れで暗くなると見にくいだけです。
定期的にテレビ画面の拭き掃除をしてください。長年掃除していないテレビは相当明るく感じると思います。
3 テレビを消す
当たり前のことですが、テレビを見る時間を減らすことで電気代を節約することが出来ます。
一般的な32型の液晶テレビの場合、1時間つけっぱなしにすると約2円ほどの電気代がかかります。
年間にすると700円ほどの差が出るわけです。毎日何となく3時間テレビをつけっぱなしにしていると年間で2100円分の電気代がかかってしまいます。
もちろんより大きなテレビであれば、比例して電気代は増えていきます。
音がない生活が寂しいという意見も多いですが、音だけであればラジオやオーディオにすることで大幅に電気代の節約をすることが可能です。
当たり前のことではありますが、テレビそのものの視聴時間を減らすことが最も節電に効果的です。本当に見たい番組であればいいのですが、なんとなくテレビを付ける習慣を見直してほしいと思います。
テレビの購入時のポイント
テレビの購入を電気代の節約という観点から考察すると、サイズが大ききれば大きいほど電気代が高くなります。
また4Kなどの高画質なテレビも電気代が高くなります。さらにインターネットに常時接続などの機能も同様です。
テレビの視聴が大好きな方にとっては、それらの機能も重要だとは思いますが、それほど高機能を求めていないのであれば、お手頃価格の普通のテレビをおすすめします。
最新技術のテレビは確かに素晴らしいのでしょうが、今まで使っていたテレビよりも性能が落ちなければ気になることはないと思います。不必要な機能は購入代金の節約だけではなく電気代にも影響を与えます。
まとめ 録画しよう
そもそも現在のテレビの待機電力は、かなり抑えられています。わざわざコンセントを抜いたり、節電タップを使用してもそれほど電気代は節約できません。
昔のブラウン管テレビの頃は待機電力も大きかったそうですが、液晶テレビに変わってからはリモコンを受信するための僅かな電力だけで抑えられています。
テレビの電気代を節約させるには、
- 明るさを抑える
- 画面の掃除
- 無駄に見ない
これらを心がけてください。
またテレビの音量を控えることも僅かに電気代の節約になりますが、こちらも数字でわかるほどの差は出ません。
周りへ迷惑になるほどの大音量は別の意味で問題ですが、ほどほどの音量に設定しておけば問題ないと思います。
また節約とはあまり関係がありませんが、テレビで映画などを見るときは「ヘッドホン」を使用するのもおすすめです。
よほどスピーカーの音質にこだわった高級テレビでもない限り、ヘッドホンの方が臨場感が得られて楽しめるものです。特にDVDの視聴時はおすすめです。
最近のテレビは省エネを意識しているものが多いので、極端に電気代を節約することは難しいです。
やはり無駄なテレビの視聴を控えることが最も電気代の節約に効果的です。
大好きなテレビ番組を見て楽しむのは全然いいのですが、何となくテレビをつけておくという習慣を減らすことが大切です。
家事をしながらであればテレビでなくラジオの方がおすすめです。そもそもラジオは映像に頼っていないので、音声だけで理解出来る構成になっています。
またラジオは防災対策としても有効なアイテムです。コンセントを使用しない電池式の小型ラジオは家庭に一つぐらいあった方が良いと思います。
小型ラジオに使われる電力は物凄く僅かなので、他の製品で使い終わった乾電池でもしばらくラジオを聴くことが出来るものです。これも一つの節電、エコだと思います。
これはテレビのリモコンの乾電池でも同じです。他の製品を動かすほどの電力が残っていなくても、リモコンやラジオぐらいであれば乾電池に残った僅かな電力でも動かすことができるものです。
乾電池代の節約というよりは、無駄なくモノを使いきるという意味でおすすめの方法です。
最後に何となくテレビを見てしまう時間を減らすポイントを紹介します。それは「録画をしてまで見たいか」です。
お昼や夕方のワイドショーを録画してまで見る方はいないと思います。それらはそれほど必要ない情報ということです。
録画してまで見たい番組であれば、実際に録画してCMを飛ばしながら見てください。1時間番組のCMを飛ばすと実質50分もないものです。
大幅に時間の節約が可能ですし、テレビをつけておく時間も50分になるので、録画するための電気代は気にする必要はないと思います。
私はサッカーを見るのが楽しみなのですが、テレビ番組だと2時間放送されます。サッカーの試合時間は90分(+ロスタイム)なので、録画して一気に見た方が楽しめるものです。電気代の節約も大事ですが、時間の節約と満足度も意識しながらテレビを楽しんでほしいと思います。
テレビを見るなと言いたいのではありません。楽しむときは積極的に楽しんでください。何となくのテレビ視聴を避けることがポイントです。結果的に無駄な電気代を節約することになりますよ。