照明の電気代の節約
LEDが普及してきたこともあり、既に部屋の照明を蛍光灯からLED電球に交換して電気代を節約している家庭も多いと思います。
LEDの出始めの頃は価格が高かったのですが、最近は随分と価格が下がってきたので、基本的にはLED電球に交換するだけで、部屋の照明の電気代を大幅に節約する事ができます。
これだけなら一般的なことですが、今回紹介するのはより突っ込んだ節約方法です。
それは根本的な照明の明るさを減らす方法です。
明るい部屋が本当に良い?
高度経済成長期には蛍光灯で煌々と照らし出すことこそが豊かさの証明でもあったのですが、実は明るすぎる照明にもデメリットがあります。
それは体内時計を狂わせてしまうことです。要するに眠りにくくなる可能性があります。
これは照明を付けたまま眠るということではなく、照明を消すまでの光量のことです。
最近はスマホやパソコンのブルーライトが問題視されるようになってきましたが、ブルーライトは様々なの光に含まれています。
それこそ一般的な電球や蛍光灯にも含まれていますし、テレビやスマホの画面からも発せられています。
日が暮れたのにも関わらず、ブルーライトが含まれている明るい蛍光灯の下にずっといると、身体が睡眠モードへ促されにくくなります。
そこでおすすめなのが、照明の数を減らすなり、明るさを落とすということです。
完全にブルーライトを遮断できるわけではありませんが、影響を減らすことが出来ますし、それが結果的に電気代の節約にもつながります。
明るい部屋でないと落ち着かないと思う人もいるかも知れませんが、おそらくただの慣れの問題なので、光量が調節可能な照明なら一度試してみてください。蛍光灯を一本抜いてみるような事でもOKです。
おそらく直ぐにその明るさに慣れます。
特に蛍光灯のような明るい昼光色ではなく、オレンジ色の電球色に慣れている人であれば、明るさを落としても影響がないと思います。
光量を落とさずにLED電球に交換する事も電気代の節約に効果的ですが、単純に光量を落とす事も効果的だという事です。
ちなみに私が実践しているのは、夜は薄暗い電球色による間接照明だけにする事です。
私はアパートに住んでおり備え付けの蛍光灯の照明があるのですが、基本的にお客さんが来ている時にしかつけません。
普段はこのようなクリップで挟んで簡単に設置できるLEDの電球を使用しています。
これですら明るすぎるので、基本的には天井に向けて部屋を照らしています。それでも十分な明るさで何も困りません。普通に趣味の読書を楽しむことが出来ます。
よくLED電球のデメリットとして、照射角度が狭いことがあげられるのですが、これは境目がわかるだけに感じることであり、天井に向けてしまうと、ほどよく反射した光が部屋全体にいきわたってくれます。
寝室にはさらに小型のLED電球を使用しているのですが、こちらも同様に天井に向けています。
私は寝る前の読書が習慣になっているのですが、手元の本にLED電球を向けてしまうと、明るさにムラが出てかえって目が疲れてしまうほどです。
薄暗いところで本を読むと目が悪くなると言われていますが、この説は現在では否定派が優勢であり、私自身もあまり関係ないように感じています。
またスマホやパソコンの画面の光量も、タイマーで弱くするように設定しています。
明るい部屋の中や屋外でスマホの光量を最小にしてしまうと見にくいですが、薄暗い間接照明の部屋だと光量を最小にして、ブルーライトカットを加えても普通に観ることが出来るものです。
スマホやパソコンの電気代も節約できますし、何よりも目に負担が掛からないのでおすすめです。
これらのように、必ずしも部屋の照明が煌々としている事が良いわけではありません。電気代の安い照明器具に変える事も電気代の節約に有効ですが、そもそもの照明の数や光量を減らせないか考えてみてください。
太陽の光を利用しよう
部屋の照明の電気代を節約するポイントとして、もう一つ意識してほしいのが太陽の光を利用する方法です。
特に西日を上手く部屋の中に取り入れることで、照明をつける時間を遅らせることが出来ます。
西日が入る窓の向きにもよるのですが、あまり外から見えない箇所であれば、レースのカーテンを開けて開けるだけで随分と違います。
そしてこれはたまたま気づいたことなのですが、ある時に部屋の掃除をしている時に姿見(大きな鏡)をずらしていると、夕方の西日に反射して部屋中が明るくなって驚きました。
現在は日の長い夏場以外は、姿見をそこに設置したままにして室内に光を取り入れています(正確に言うと季節によって太陽の向きも変わるので、たまに微調整しています)。
冬場だと太陽の光は暖房費を節約することにもつながるので、上手く太陽を利用して節約につなげみてください。
まとめ 明る過ぎはNG!
私は一人暮らしなので、このように自由に照明の明るさを選べますが、家族が多い人でも夕食を終えて一息つくタイミングであれば、照明の光量を弱めてもそれほど影響がないのではないでしょうか。
レストランでも煌々と明るい照明のところばかりではありません。むしろ薄暗さが落ち着いた雰囲気を醸し出すものです。
ある睡眠の本では寝る2時間ぐらい前からブルーライトを避けた方が良いとあったので、まずは照明を弱めるだけでも考えてみてください。
電球や蛍光灯の数を減らして調節することもできますし、私のように簡易型の電球で間接照明として活用するのもおすすめです。
また太陽の光も上手く取り入れてみてください。鏡を設置して太陽の光を取り入れるのは、条件が合わないと難しいと思いますが、西日が入る窓辺の物を整理するだけでも明るさが全然違うので意識してみてください。
照明を弱めて睡眠の質が僅かでも向上すると、それが毎日の疲労回復となって積み重なっていきます。
たった1%でも良くなれば、年間で365%です。三日分以上の疲労回復に相当します。
睡眠の質を向上させる方法については、別のところでも紹介しているのですが、
それほどお金を掛けなくとも出来ることがあるので、ぜひ取り入れてみてください。一時的な効果しかない栄養ドリンクや温泉なんかより、毎日の睡眠の方がずっと大切なはずです。
部屋の照明を弱めて電気代が節約できるだけでなく、睡眠の質も向上するので一石二鳥になりますよ。
これはテレビの明るさ設定なども同様です。目に優しくなって電気代を節約できますよ。
ちなみに私が使用しているクリップで簡単に設置できるLED電球は、お値段以上のニトリで購入したものです。
初めはネットで探していたのですが、送料の事を考えると近所の家電量販店の方が安く、さらにホームセンターなども悪くはなかったのですが、別の用事でたまたま訪れたニトリにあったものが一番安くて驚きました。確か1200円ぐらいです。
ちなみに部屋の照明をLEDの間接照明にしてから、電気代は毎月100円ぐらい安くなりました。照明をつけるタイミングが早い冬場だと150円ぐらいの節約になっています。
そもそも私はアパートに備え付けの蛍光灯の照明の本数を、4本から1本に減らしていたので、100円ぐらいの節約にしかなりませんでしたが、煌々と照らしている家庭であれば、さらに電気代を節約できるかと思います。
またこの撮影の為に照明のカバーを久しぶりに外してみると、結構なホコリがこびりついていて驚きました。
間接照明を取り入れないにしても、たまに照明のカバーを掃除する事も電気代の節約につながると思います。ホコリを掃除するだけで光量を無理なく落とせるかも知れません。
また電気代の節約の為に高い照明器具を購入してしまうと、元を取るのに何年も掛かってしまうので気をつけてほしいと思います。何万円もするLEDのシーリングライトだと、10年ぐらい掛かるかも知れません。
ちなみに100円ショップにも簡単に設置できる小型LEDの電球があったのですが、電池式だったので断念しました。しかもボタン型電池で寿命が6時間と書いてあり、これでは節約どころではありません。
単三電池などで充電器を持っている人であれば、そのような照明器具でも悪くはないのかも知れませんが、照明は毎日の事なので流石に電池式だと煩わしいように思います。
部屋のインテリアにこだわる人は、それは立派な趣味の一つなので納得のいくデザインの照明を選べば良いとは思いますが、それほどこだわりがない人や電気代の節約を考えている人であれば、今回紹介した光量を落とす方法やカバーの掃除や太陽光などを利用してみてください。
ある程度の薄暗さに慣れてきたら、小型のLED電球だけで十分になるかも知れないので、そのタイミングで照明器具の買い替えを検討するのも良いと思います。
目に優しくて睡眠の質があがり、電気代も節約できるのでおすすめですよ。
ちなみにLED電球には紫外線がほとんど含まれていません。LEDが普及する前のコンビニの外には、蛍光灯のブルーライトによって虫が集まってきてしまうので、それを避ける為に虫除け用の紫外線ライト(電撃殺虫器)が屋外に設置されていたものですが、現在は多くのコンビニの照明がLED電球になった事もあり、姿を消すようになりました。
一般家庭でも照明をLED電球に変えると、虫が寄り付かなくなるメリットがありますよ。