音楽を聴きながらの運動
音楽を聴きながら本格的な運動を行う方は少ないと思いますが、軽い運動であれば多くの方が実践されているものです。
最近ではウォーキングやランニングをしている方の多くが、音楽を聴きながら行っているものです。
スマホの普及はもちろん、ポータブル音楽プレイヤーの小型化や軽量化などの影響もあり、音楽を聴きながら運動をすることは珍しいことではなくなりました。
Bluetoothによる無線接続が普及したのも大きいかも知れません。
音楽を聴きながら運動を行うと、あまり疲れを感じなかったり、苦しさがまぎれて継続しやすいなどの様々なメリットがあると思います。
一方で音楽を聴きながら行う運動にはデメリットもあります。
そこで今回は音楽を聴きながら行う運動のメリット、デメリット、相性について紹介します。これらを理解して上手に運動に取り入れてほしいと思います。
音楽のメリット
音楽を聴きながらのウォーキングやランニングを行うことのメリットは、やはり現実逃避ではないでしょうか。
辛い運動から意識を音楽へ向けることで、身体の疲労感を忘れることが出来ます。
特に風景の変わらない自宅やスポーツジムでの運動は、視覚による刺激の変化が少ないので聴覚を刺激することはとても効果的です。
また音楽の一定のリズムに動作を合わせることでパフォーマンスを上げることもできます。自分のペースよりも少しだけ早いリズムの音楽を上手に見極められると運動の効率がよくなります。
音楽を聴きながら行う運動というのは、単調な動作になりがちな運動(ウォーキングなど)を楽しくするというメリットがあります。
飽きっぽい性格で運動が続けられないという方にも向いていると思います。
音楽のデメリット
一方で音楽を聴きながら運動を行うことのデメリットも少なからずあります。
音楽のリズムに引っ張られてパフォーマンスが上がる場合はいいのですが、逆に遅いリズムに引っ張られてペースが落ちるケースがあります。選曲も大切な要素になります。
そして一番気を付けてもらいたいのが「周辺への配慮」です。
様々な人々が行きかう公道を音楽のリズムにのって気持ちよくウォーキングをしている方の中には、周辺への意識が欠けている方が、しばしば見受けられます。
また自転車や自動車の走行音が聞こえにくくなるので、交通事故のリスクも高まります。
最近のハイブリッドカーや高級車は本当に静かなので、普通に歩いていても気がつきにくいぐらいです。音楽を聞きながらだと尚更リスクが高まります。
場所によって音量を調節したり、片側だけイヤホンを装着することで、これらのデメリットを和らげることが重要です。
音楽との相性
音楽を聴きながら行う運動と相性が良いのは、やはりスポーツジムのルームランナーやエアロバイクです。
屋内で景色が全く変わらないので、つい時間や距離ばかりを気にしてしまいます。時計ばかりを気にしていると時間が過ぎるのが遅く感じるものです。
屋外と全く同じ距離を走っていたとしても、屋内の方が身体の疲労を感じやすいものです。だからこそ、音楽を聴きながら運動を行うことで意識を分散することが出来ます。
最近では水中でも使えるイヤホン一体型の音楽プレイヤーも販売されており、スイマーも音楽を聴きながら泳ぐことができます。
スポーツジムのように限られた空間であれば、音楽の世界に没頭しながら運動をすることが出来るので相性はバッチリです。
実際に私もよくジムでフィットネスバイクを使用するのですが、
音楽を聴きながら行うようになってから、飛躍的に運動時間が伸びました。しかも楽にです。
目標の距離や時間に達しても音楽が途中だと気持ち悪いので、その曲が終わるまで頑張れてしまうほどです。これも大きなメリットかも知れません。
またプロのスポーツ選手の多くが、試合前のウォーキングアップなどで音楽を聴きながら運動を行っています。慣れ親しんだ音楽というのは緊張感をほぐす効果もあります。
一般の方の日常的な運動にさほど緊張感はないと思いますが、いつもとルーティンの一つとして音楽が役割を果たすこともあります。やる気が起きないときに慣れ親しんだ音楽を聴くことで、運動へのモチベーションが戻ってくるようなことです。
運動をする前は気持ちが高まる曲を聴いたり、運動後に気持ちが落ち着く曲を聴くのも楽しみになります。
まとめ 音質も重要
音楽を聴きながらの運動の一番のメリットは、やはり単調で辛い運動を楽しくしてくれることです。
いつもと同じ曲順にセットすれば、同じ時間でどこまで行けたのかなどの目安にすることも出来ます。
ですが、稀に音楽のリズムを崩したくないのか信号を無視したり、横断道路のギリギリまでスピードを落とさずに近づいてクルッと向きを変える方がいます。
車を運転する側からすると道路に飛び込んでくるように見えるので、このような歩き方では急ブレーキを踏ませてしまいます。公道では自分の世界に入り込み過ぎないように気をつけてください。
また最近はBluetooth(無線接続)が普及してきました。コード付きのイヤホンだと身体を動かす時に邪魔になってしまうので、耳の中にすっぽりと収まるイヤホンがおすすめです。
ちなみに私はこちら(→)のイヤホンを愛用しています。左右独立しているので、車に気をつける道路では片側だけ装着するようにしています。
以前に別の記事で音質の良いヘッドホンについて紹介したことがあるのですが、
イヤホンやヘッドホンは音質が悪いと耳障りになってしまうものです。
音質にこだわるのであればBluetoothではなく、コード付きの方が安価で節約になるのですが、音楽を聴きながら運動をするのであれば、やはりコードなしの方が相性が良いです。
ただし、Bluetoothでも安価なイヤホンだと音質が厳しくなります。
スマホやポータブル音楽プレイヤーに付属しているイヤホンよりも音質が悪くなってしまうと、かなり耳障りで違和感が出てしまうので、それなりに良いイヤホンを購入することを、おすすめしておきます。
「餅は餅屋」と言うように、スポーツ用に開発されたイヤホンの装着感は素晴らしいものでした。一般的によくある音楽が聞こえる耳の穴のフィット感を高めるイヤーパッドだけではなく、耳そのものにしっかりと固定するフック(写真の左上三つ)の機能が優れており、そちらでガッチリと耳と固定できるので、耳の穴の方のフィット感が犠牲になりません。
一般的な耳の穴だけのイヤホンだと、そちら側で固定しなければならないので、少しきつめのイヤーパッドを選ばなければならず、耳の穴が痛くなってしまうのですが、耳の固定と音楽性を分けているので、長時間の使用でも疲れません。
また汗や皮脂汚れのことも考えられているので、本格的に音楽を聴きながら運動を行いたい方ほど、イヤホンの質にはこだわる価値があるのではないでしょうか。
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amazonのレビューを見ても、かなり評価が高いのでおすすめです。
音楽を聴きながら行う運動は、メリットとデメリット、相性を上手に見極めて取り入れてください。上手に取り入れられれば単調な運動を楽しくしてくれるものです。
また最近はオーディオブックも普及してきました。本の内容をプロの読み手が臨場感たっぷりに読み上げてくれます。オーディオブックであればリズムに左右されることも少ないので、通勤時の徒歩などにも向いているのでおすすめです。
節約という意味では一般的なイヤホンでもいいのですが、やはりそれなりの運動をするのであればBluetoothが優れています。ただし、Bluetoothの音質は価格なりになるので、あまり妥協しないほうが結果的に満足することになると思います。