純セレブスピーカーはオカルト?
当サイトでは自作した純セレブスピーカーについて色々紹介してきたのですが、最近は純セレブスピーカーの注目度が上がってきたこともあり、否定的な意見も出てきました。
中には「オカルト」「迷信」といった発言をする人もいるのですが、このような発言をする人の背景を観察すると、様々な事が予想できるものです。
おそらく今後も否定的な意見が増えることになるのでしょうが、大抵は純セレブスピーカーの存在によって脅かされてしまう人達の意見です。
このような事はあらゆる業界で起きることです。そしてこれらのような否定的な意見が増えることで注目度がさらに上がっていきます。
否定的な意見の背景
どのような意見にも何かしらの背景、思惑が隠れているものですが、純セレブスピーカーで考えると、既存のオーディオメーカーは認められるわけがありません。
自社製品を否定するような概念は無視できないでしょう。
世間に純セレブスピーカーが浸透するほど、マニアや自称専門家と呼ばれる人達からも否定的な意見が増えるのは安易に想像が出来ます。
オーディオにお金を掛けてきた層ほど、拒否反応を示すことになるでしょう。
おそらくオーディオ雑誌は取り上げもしません。実際に試されてしまうとお手上げになる可能性があるので、スポンサーであるスピーカーメーカーに忖度して無視を決め込みます。
ネット上ではスピーカーを販売しているメーカーの工作員が、否定的な書き込みをアチコチにするかも知れません。
これらのような否定派が増えるほど、純セレブスピーカーの知名度が上がることになります。
わかりやすくいうと、否定派のおかげで炎上して一気に注目されることになります。
否定派の役割
純セレブスピーカーは敷居が低い(安価に自作可)だけに、実際に体験した上で判断しようとする層があらわれてくるので、そこで改めて精査されることになります。
もちろんこの段階で多くの人に純セレブスピーカーの質が低いと判断されると、オカルト認定されることになります。
お金に余裕がある人でないと体験できないような事(高級オーディオやフェラーリの試乗記など)であれば、一部の意見が一人歩きしてしまうのですが、純セレブスピーカーは圧倒的に敷居が低いので、多くの人に実際に判断してもらえる特徴があります。
私も含めて多くの純セレブスピーカーを体験した人からすると、純粋に素晴らしく澄んだ音に感動することになるので、ほぼほぼ肯定派が上回ることになるでしょう。
すると否定派は意地になって見た目に文句をつけるようになるかも知れませんし、超高級オーディオセットと比較してくるかも知れません。
これは料理で言うと低温調理のようなことかも知れません。
低温調理はプロ用の火力の強いコンロやオーブンがなくても、家庭用の調理器具だけで美味しい料理が作れるので、多くの主婦に受け入れられました。
温度計一つで気軽の挑戦できるからこそ、きちんと精査され、その素晴らしさが世間に浸透していきました。
プロの料理人からすると否定的な意見がいくらでも出てきますが、誰もがプロ用の道具を揃えられるわけではありませんし、最高の食材を用意できるわけでもありません。
安くて硬い肉にゆっくりと熱を入れて柔らかく仕上げる低温調理と、最高級のお肉をコトコト煮込んだプロの味を比較して否定するようなことです。
多くの人に受け入れられるのは、誰もが簡単に出来る低温調理です。
いち早く低音調理用のグッズを販売したメーカーは、多大な利益を上げました。
純セレブスピーカーも低温調理法のように、実際に簡単に試すことが出来るからこそ、多くの人に浸透していくパワーを秘めています。
否定派が声を荒げるほど世間に浸透していくことでしょう。どんどん「純セレブスピーカーはオカルトだ!」と声だかに叫んでもらいたいものです。
オーディオメーカーの未来
純セレブスピーカーのような全く新しく、しかも安価で作られるような革命は、あらゆる分野でも行われてきました。
ゼンマイ仕掛けの機械式腕時計は、セイコーが開発したクォーツ時計の小型化の技術によって、一気に縮小していきました。
単純に従来の機械式時計よりも正確なので、より高い価格で売ることも出来たのですが、あえて特許を公開して世界中で安価な腕時計を作られるようになり、多くの人の役に立ちました。
そしてスイスを中心とした機械式時計メーカーの多くが廃業に追い込まれ、一部のステータスシンボルとしての役割をもたせることが出来ていた高級路線のメーカーだけが生き残ります。
対抗策としてオシャレなデザインのスウォッチ(電池式)を販売したりしましたが、結局はより安価な腕時計に太刀打ちできませんでした。
すると益々高級路線に行くことになり、時計の機能としては無意味な宝石を組み込んだり、レアメタルを使用したり、ブランド力を高める広告に力を入れるようになりました。
現在はそこにしか価値がありません。
そこに価値を感じる人が購入する分には構いませんが、どんなに高価で複雑な機械式時計でもスマホの時計より不正確です。多くの人に役に立っているのは安価なデジタル時計です。
移動手段だった馬車も同様です。馬車は貴族のような人しか乗れない高価な移動手段でしたが、安価な車の登場でより多くの人に役立つようになりました。
現在の馬車の役割は観光やレジャーだけです。
おそらく車もそのうち新しい移動手段に主役の座を奪われることになるでしょう。すると遊園地のゴーカートやF1のような娯楽としてのみ残ることになります。
オーディオ業界もウォークマンやiPodの登場で同じような道を辿っています。高級路線にしか活路を見いだせないので、わざわざ高価な部品を取り入れて価格を吊り上げています。
純セレブスピーカーは、ここに風穴を開ける可能性があるのではないでしょうか。
高級スイス時計がスウォッチに挑戦したように、高級オーディオメーカーが本格的に純セレブスピーカーのようなものを作る可能性もありますが、利益率が低いので上手くいくとは思えません。
おそらく益々高級路線に行くのではないでしょうか。住宅メーカーを巻き込み、部屋の構造や基礎工事から関与し、専用の電柱やアースを設置するようになっていくかも知れません。
一方で純セレブスピーカーは名前が残るかどうかは分かりませんが、ホームセンターなどで安価なキットを販売されるようになり、世界中の誰もがスマホと接続して澄んだ音楽を気軽に楽しめる時代が来ることでしょう。
まとめ オカルトは高い!
そもそもオカルト商品というのは、安価では成り立ちません。
多くの人に売れてしまうと嘘がバレてしまうので、興味をもった一部の人にだけ細々と売り続けて人目を避けながら商売しています。たまにしか売れないからこそ、高価にしなければ成り立ちません。
個人で様々な情報を発信できる現在のネット社会では、オカルトは難しくなっています。
一方で純セレブスピーカーはオープンソースで公開されているので、自作するなら安価で済みます。オカルトとは程遠い位置にいます。
このような安価なものをオカルト扱いする人というのは、単純に困る側だけの人です。そのような人が騒げば騒ぐほど、結果的に普及に貢献してくれるのですが。
電子書籍が販売されるようになった時も出版社や製紙工場は大反対でした。
- 簡単にコピーされる
- 目が疲れる
- 所有欲が満たされない
- ページをめくる楽しみがない
など色々な否定的な意見がありましたが、書籍の中身の情報を楽しみたい人にとっては関係ありません。私もよく購入しています。
目に優しくて電池も長持ちする専用タブレットなども販売され、現在では積極的に出版社も電子書籍に関わるようになりました。
紙の業界も文句を言っているだけでは太刀打ちできないので、最近は強化ダンボールで家具をつくったり、再生紙を圧縮して薪にするような活路を見出そうとしています。
新しいイノベーションが起こると否定的な意見が出るのは常です。
そしていよいよ否定できなくなると、オカルトといった何の根拠もない否定しか出来なくなっていきます。
純セレブスピーカーへのオカルトといった意見が出てきたのは、ある意味で喜ばしいことなのかも知れません。多くの人が試してみるきっかけになってくれることでしょう。
その内にオーディオメーカーも無視できなくなり、スウォッチや電子書籍のように積極的に絡んでくるメーカーも出てくるかも知れません。
ブルートゥースのアンプ込みで1980円ぐらいに抑えることが出来れば、世界中のスマホユーザーが飛びつくかも知れません。
今後、純セレブスピーカーが世界にどのように浸透していくのか、とても楽しみです。
ちなみに世界にはさらに上がいるようで、スピーカーユニットまで自作してしまう凄い方がいました。
流石にこれだと燃えてしまわないか不安になりますが、原価などたいしたものではないのだと良くわかるものです。
他にもかなり本格的にダンボールで作り込んでいる方もいました。
中に紙を詰める方法ではなく、バスレフ用(?)のパイプもつないでいるので、純セレブスピーカーとは少し概念が違いますが、英語で動画をあげられる方がいると、一気に世界に純セレブスピーカーが浸透していくかも知れませんね。