節約の落とし穴
節約を頑張っている方であれば、何事でも節約に結び付けたいものです。
特に無料で手に入れられる商品などは、積極的に利用する方も多いのではないでしょうか。
私もそうなのですが、ここに節約の落とし穴が潜んでいます。
タダほど高いモノはないと言いますが、その通りになるケースが実際にあるものです。
無料(タダ)は選べない
試供品などでタダで頂けるのは嬉しいことなのですが、モノによっては後から痛い目にあうケースがあります。
例えば無料で貰えるトイレットペーパーなどです。
あるところで再生紙で出来たトイレットペーパーを頂いたことがあるのですが、私はその硬いトイレットペーパーのおかげでお尻がヒリヒリするようになってしまいました。
これは危険だと感じトイレでの使用はやめました。残りはちょっとした汚れを拭き取る時などのティッシュ替わりにして使いきりましたが。
トイレットペーパーは慣れの問題やウォシュレットの環境にもよるのでしょうが、もしあのまま使い続けていれば、もしかしたら切れ痔になっていたかも知れません。
他にも無料の歯磨き粉などもそうです。
歯の健康具合も人それぞれなので何とも言えませんが、知覚過敏で悩んでいる方が安易に適当な歯磨き粉を使用するのは、後々のことを考えるとマイナスでしょう。
歯の治療代で高くつくかも知れません。
無料のモノは質を選ぶことが出来ません。質を重要視するモノにはリスクがあります。この辺を上手くわけることがポイントです。
無料のリスク
ちょっとしたボールペンなどであれば無料でも問題ないように感じますが、お仕事でボールペンを多用する方だと、おそらくそれなりの使い勝手のいいボールペンを購入しているのではないでしょうか。
使い捨てや一時しのぎのような使い方であれば、質はそれほど重要ではないので無料でもいいのですが、毎日の生活や仕事で頻繁に使用するモノとなると質は重要になってきます。
女性であれば化粧品などもそうではないでしょうか、節約をしようとサンプルばかりを集めて使用する方もいますが、相性が悪くて肌が傷んで皮膚科に通っては元も子もありません。
これが無料(タダ)のリスクです。
お気に入りの化粧水をなるべく安く購入する方法を探すのは素晴らしい節約ですが、極端に質まで落としてしまうと結果的に高くつくことになってしまいます。
節約の失敗例
実は私もこれで失敗をしています。
歯磨き粉ではなく歯ブラシの節約方法として、毛先が開いてしまった歯ブラシを元に戻す裏技があります。
単純に歯ブラシの毛に熱湯をかけるだけなのですが、これで私は火傷をしてしまいました(苦笑)。
こんなバカバカしいことはないなと思いましたよ、気を付けていない私が悪いだけですけど・・・。
確かに熱湯をかけると毛先がキュッと引き締まって、見た目は新品のように戻るのですが、また直ぐに毛先が開いてきてしまいます。
一時しのぎとして使えるテクニックだとは思うのですが、その機能の落ちた歯ブラシを使い続けることで虫歯や歯周病になる可能性が上がるであれば、かなりリスクが高いと思います。
歯の治療にはお金も時間もかかります。
歯ブラシや歯磨き粉を節約するのは、あまりおすすめしません。
このように質を落とすことによるリスクが発生する節約は危険です。あくまでも質を落とさない節約を意識してほしいと思います。
歯磨きの節約のケース
歯ブラシ、歯磨き粉の節約であれば、お気に入りの歯ブラシや歯磨き粉をセールの時に購入しておくことでしょうか。
歯磨き粉をハサミで切って使い切るというのも立派な節約です。これらを貧乏くさいと笑う人がいるのですが、きっちりと使い切ることはゴミを減らすことにもなるので素晴らしいと思います。
私の場合は「伊藤家の食卓」で紹介されていた方法で、歯磨き粉を使い切るようにしています。
残り少なくなってきた歯磨き粉のチューブに、ある程度空気を含ませてから蓋をしっかりと閉じ、チューブの先端を持って軽く手首で何度か振ります。
たったこれだけで見事にキャップの方に歯磨き粉が集まってくれます。ケチャップやマヨネーズでも使えるテクニックですよ。
ただし少しでも蓋が開いていると悲惨なことになるので、必ず確認してから振ってください。自己責任でお願いします。
まとめ
何でもかんでも節約をしてしまって、結果的に健康を害するのはバカバカしいものです。
これは無料のモノに限った話ではなく、様々なモノでも言えるのではないでしょうか。
食品などの基準は人それぞれなので何とも言えませんが、節約のために極端に栄養がないものばかりを食べていては、栄養失調になってしまいます。
車などもそうですね。燃費のいいハイブリッドカーは素晴らしいですが、それほど走行距離が伸びない生活環境であれば、結果的にカローラより割高になることがあります。
もちろんハイブリッドカーを所有するという満足感やステータスもあるので単純に比較は出来ませんが、本来の目的からはずれてしまうことがよくあります。
節約の目的は何でもいいですが、健康を害していては本来の目的(旅行など)を達成することが出来なくなります。
このサイトで何度も言っていますが、節約そのものを目的にはしないでください。節約が目的になると無料のものばかりが目につきます。すると節約の落とし穴に落ちてしまいます。
また無料の商品の仕組みについて紹介したこともあるので、気になる方はそちらも参考にしてください。
手品のように仕組みがわかった上で楽しむのは問題ありませんが、手品の種があるとも知らずに受け入れてしまうと、まんまと騙されてしまうものです。
節約をしてはいけないモノを上手に見極めて、本当に必要なモノを上手に節約してほしいと思います。