節約はレジャー!

節約と向き合う習慣が頭を良くするかも知れない!

節約で頭が良くなる理由

節約で頭が良くなるというと、とんでも理論のように感じるかも知れませんが、頭が良い人が無駄な買い物をしないのはイメージできるのではないでしょうか。

節約の反対語である浪費という言葉の意味を調べると、無駄な出費をすること、必要以上にお金や時間を費やすこととあり、頭の良い人が行わない行為と一致します。

頭が良い人を正確に定義することは出来ませんが、必要のない事にお金や時間を費やさないのはイメージできるのではないでしょうか。

誰もが何かしらの買い物をする時には必要だと判断しているわけですが、この判断力こそ頭の良さと考えられます

ある食品がセールでお得な価格だったとしても、自宅に十分なストックがあると気がつけば必要ないと判断できますが、「うわ!これは安い、お得だ!」といったその場の感情に流されてしまうと、冷静な判断が出来なくなってしまいます

ストックだけでなく栄養バランスや賞味期限といったものも判断材料になりますし、この先の献立や家族の趣向というものも当てはまります。買い物上手な主婦ほど、当たり前のようにこれらの事を一瞬で判断しているものです。

旦那の稼ぎが良くて節約の事を気にしない主婦であれば価格に左右されないかも知れませんし、平気で賞味期限切れの商品を捨てることができるのかも知れませんが、そのような主婦ほど判断材料が少ないので、栄養バランスや好みぐらいしか考えられません。

このようなあまり考える事なく買い物をしていた人が節約と向き合うようになると、価格や賞味期限といった新たな判断基準が生まれ、より頭を使う機会が増えていきます。節約といったも安さだけに囚われているままだと、それほど頭は使わないのかも知れませんが、賞味期限切れで捨てる事になった時に後悔するようになると、その失敗が次の買い物に活かされるようになるので、どんどん頭の中で複雑な思考をすることになります。

冷蔵庫の中身やこの先1週間の献立などを考えるようになると相当な計算をしなければなりません。初めは冷蔵庫の中身を確認しながら必要な物をメモしてから買い物に行くようになるかも知れません。

このような事を続けていくうちに、徐々に頭の中だけで行えるようになり、ベテラン主婦のように一瞬でこれらの複雑な計算ができるようになっていきます。

頭の使い方がその場の感情だけで選んでいた時と雲泥の差になるので、頭が良くなっていくのもイメージできるのではないでしょうか。

経験や知識がない子供ほど、目の前の少ない判断材料の中でしか選ぶ事ができませんが、誰もが人生経験を積む事で様々な判断材料が増えていきます。

この判断材料を積極的に増やせるのが節約と向き合う事であり、結果的に頭が良くなっていくと感じています。

品質と価格は必ずしも比例しない

基本的に多くの商品は品質と価格は比例関係になりますが、当てはまらないケースも珍しくありません。

本格的なケーキ屋さんのスイーツより、コンビニで売られているお手頃価格のスイーツの方が美味しいことは珍しくありませんし、最近は価格だけでなく糖分やカロリーも抑えられているものもあるので、自分にとってベストな選択肢になるかも知れません。

子供の誕生日に用意するケーキであれば、見た目も綺麗で名前も入れてくれるケーキ屋さんの方が適しているかも知れませんが、ダイエット中だけど甘い物が止められないという人であれば、カロリー表示があるコンビニのスイーツの方が適しているかも知れません。

参考お菓子を止められないなら手作りしてみよう

その物に求めている品質や役割は人それぞれなので、高価なものだからといってベストな選択肢になるわけではありません。

スイーツのように比較的安くて購入する機会の多いものであれば、多くの人が当たり前のように自分に適した選択ができるものですが、たまにしか購入しないものとなると、この判断が曖昧になる傾向があります。

例えばアイワというオーディオ機器メーカーの製品は、低価格にも関わらず高音質だということで一部の層では凄く評価が良かったのですが、そのような判断基準を持ち合わせていない多くの層の人には選ばれなかったので、莫大な広告費を投入している有名メーカーのオーディオに押されてしまい、会社ごと無くなってしまいました(その後にaiwa名義で復活)。

一般の人はオーディオ機器を頻繁に購入することがありませんし、一人でいくつもオーディオ機器を所有して比較するようなことがないので、製品の良さを正確に判断することが難しいわけです。

むしろCMのようなイメージ戦略に影響を受けてしまいます。

それでもきちんと店頭で聞き比べみれば、音の良さに気がつけるかも知れませんが、自分で判断する基準がないと、ブランドイメージや他人の評価(人気)で判断してしまいます。

同じような例だと住宅や自動車なども当てはまります。何度も購入できない高額な商品ほど失敗したくないという気持ちが働き、ブランドイメージ(広告)に左右されて自分の判断基準が置き去りになってしまいます

親戚のおじさんがトヨタ一筋で、トヨタ以外の車を乗る人をバカにし、軽自動車を鼻で笑うような人だったのですが、ある時に私の軽自動車に乗ることになると、その広さに驚いており、走り出すと「今の軽はこんなに広くてパワーがあるのか・・・」と驚いてくれました。

そのおじさんは軽自動車が360CCの頃に一度乗ったきりだったそうで、その進化に驚いていました。

逆にそのおじさんのトヨタのコンパクトカーに乗せてもらうと、私はその狭さに驚いてしまいました。私の軽自動車よりも明らかに助手席が窮屈で天井も近く、圧迫感まで感じてしまいました。

軽自動車の安全性を問題視して普通車を選ぶのであれば、それはそれで意味があるのかも知れませんが、「軽=狭くて加速が悪い」といった決めつけをしていると、正しく判断が出来なくなるものです。

参考安全性能が高い軽自動車とは?

自動車が好きな人ほどトヨタ好きが少ないものですが、それほど車に興味がない層にとっては、取りあえずトヨタを選んでおけば間違いない!といった思い込みがあるものです。

自動車のタイヤに対するイメージも同じで、ブリジストンが最高だと決めつけている人が多いのですが、車雑誌のタイヤの性能の比較テストなどでは、他のメーカーのタイヤの方が上回っている事が珍しくありません。

タイヤもそうそう頻繁に買い替えるものではないので、自分で比較する事が難しいだけにイメージに左右されてしまうのですが、少し冷静になって考えてみると、様々な判断材料があるものです。

このブランドイメージ(思い込み)を刷り込む為に広告といったものがあり、冷静に品質を判断されないように仕掛けられています。当然その莫大な広告費も商品価格に上乗せされているので、より安い物の方が品質が高いという事も珍しくありません。

有名ブランドの洋服は莫大な広告費や有名デザイナーの費用が含まれているので、10万円の洋服でもノーブランドの3万円の洋服の生地より、質が低いなんて事もあります。

この仕掛けにのせられてしまう人ほど、自分が求めている品質や役割といったものとのズレが生じるので、無駄な浪費になってしまいます

一方で頭が良い人ほど冷静にこれらを判断できるので、必要以上の品質や役割(大型車やスポーツカー等)といったものにお金や時間を費やすことがなくなり、結果的に節約になってお金も貯まっていきます。

これはスマホのキャリアで考えると分かりやすいかも知れません。スマホに詳しくない年配の人ほどNTTという名前が入っているドコモを選ぶようなことです。

自分で支払う必要がない学生だと、テレビCMで話題になるソフトバンクやauを選ぶのかも知れません。

一方で自分のお金で支払う社会人だと、スマホに求める役割に合わせて選ぶことができます。インスタなどのSNSを駆使している人ならiPhoneかも知れませんし、lineやメールだけなら格安スマホで十分と判断して上手に通信費を節約している人も多いです。

高価で高機能なiPhoneが悪いという事ではなく、その機能を使いこなせる人や求めている人にとっては有益な選択になりますが、イメージだけで選んでしまうと無駄に高くついてしまいます。

節約というと単純に安い物ばかりを選ぶイメージがあるかも知れませんが、それは節約の本質ではありません。必要十分なものを的確に選ぶことこそ上手な節約であり、その判断能力を磨く為にも、日頃から判断基準が増える節約と向き合うことが有効だと感じています。

節約と向き合うと頭が良くなるというのは、単純に数字の暗算能力が上がるといった事だけではありません。

昨日の献立や冷蔵庫の中身(過去)を思い出し、さらに来週の献立(未来)まで想定しながら、栄養バランスやコスパも含めてベストな物を決める主婦のように、頭の中で複雑な計算ができるようになることで、自然と頭も良くなっていくのではないでしょうか。

頭を良くする方法とは

人類が他の動物と比べて圧倒的に頭が良くなったのは、農耕が始まってからだと言われています。

動物は基本的に食べ物を探す事と、発情期にパートナーを探すぐらいの事しか考えられないのですが、人類は食べ物を作るという考えが加わった事で飛躍的に頭を使う機会が増えました。

食べ物を探すのはその場しのぎの行動だけで何とかなりますが、農耕となると目の前の食べ物を食べる欲求を抑えて、畑に埋めるような事が必要になります

目の前にあるメリットよりも、その後(未来)のメリットを考えられるようになったからこそ、複雑に頭を使う機会が増えていきました。

目の前のメリットしか考えられない動物だと、目の前にあるキノコを根こそぎ食べてしまうような事をしてしまいますが、先の事を考えられると来年の為に少し残しておくような判断ができるようになります。

さらに農耕の事となると自分の事だけでは難しいので、周りの人を説得するような技術も求められるようになり、コミュニケーション能力も発達していきました。

要するに先の事を考えるという事こそ、頭が良くなる方法だという事です。

勉強嫌いの子供に「テストで満点取ったら新しいおもちゃを買ってあげるよ」と約束すると、その子供は未来のメリットに向かって考えられるようになります。

この方法が子供の為に良いとは言いませんが、今すぐに遊ぶ事よりも先の事を考えられるようになると、子供なりに頭を働かせる機会になります。

子育てが上手な親だと、子供が将来なりたい職業に勉強が役立つのだと促せるかも知れません。世界で活躍する一流のサッカー選手を夢見ている子供にとっては、英語を学ぶ事が未来の自分に役立つ事がイメージしやすいので、他の科目よりも真剣に取り組むものです。

節約と向き合うと頭が良くなるというのも、未来で得られるであろうメリットを強く感じられるからこそ、目の前の欲求に打ち勝てるという事です。

お金がなくて仕方がなく節約をするとなると、また少し意味合いが違ってくるのですが、「来年の夏休みには家族で海外旅行に行きたい」という目標があって節約をしている人だと、目の前のお菓子の購入を我慢する事が海外旅行につながっていると考えられるようになるので、我慢した苦痛だけに押しつぶされる事はありません

誰だっておしっこがしたくなったからといってその場で垂れ流すわけではないように、大なり小なり欲求を抑えてコントロールしているのですが、先の事を考えられる頭の良い人ほど、その後の行動に合わせて事前にトイレに行っておいたり、水分の摂取を控えるようなベストな判断ができるわけです。

何かしらの目的があって節約をしている人というのは、この未来に対して思慮する事になるので、頭が良くなる行為と一致します。

まとめ 想像以上に冷静さは保てない

スイーツのように比較的安価で試しやすいような物であれば、多く人が自分なりに経験を詰めるので自分の基準で判断することが出来ますが、購入する機会が少ない高価な物ほどブランドイメージに左右されてしまします

私の親戚のおじさんのように軽自動車に乗る機会がなければ、それはそれで幸せだったのかも知れませんが、自動車に求める要素が適度なコストパフォーマンスや室内の広さやストレスのない加速なのであれば、現在の軽自動車はおじさんにとってベストな選択肢だったのかも知れません。

よほどのお金持ちでもない限り、住宅や車を買い替えるのは難しいですが、それだけにブランドイメージに左右されて冷静に判断できなくなっているケースが多いものです。

冷静に判断する事というのは、意外と簡単な事ではありません。

トイレに行きたくてたまらなくなると、有料のトイレットペーパーを購入しないと使用出来ないトイレだとしても駆け込んでしまいますし、暑くて喉が渇いていると定価で売られている自動販売機から購入してしまいます。

どちらも事前に想定できていれば簡単に避けられる問題ですが、目の前に問題が発生してしまうとその場しのぎの解決策しか見えなくなってしまいます

高価な住宅や車を購入する際にも、じっくりと時間をかけて考える事でベストな物を選びやすくなりますが、「今なら特別に○○が付いてきますよ」といった誘惑(目の前のエサ)に引っかかってしまうと、あっさりと考える事を放棄してしまいます。

そもそも物を売る側というのは、いかに冷静に判断させないかが売るテクニックであり、そのようなマーケティング手法が確立されています。

節約と向き合う事というのは、より良い未来の為に頭を使う事であり、その行為そのものが冷静さを取り戻す事につながるので、結果的に感情を揺さぶられる誘惑を断ち切る事につながります。

頭が良い人ほど無駄な買い物をしないように、無駄な買い物をしないように考える事が頭を良くする方法になってくれます。

人は自分が思っている以上に冷静さを保つことが出来ていないものです。

ある高価な化粧水を販売しているメーカーが、その化粧水の愛好家に「一切の広告を止めてパッケージを簡素化し、中身はそのままで三割引きで販売すると購入しますか?」というアンケート調査を行ったところ、ほとんどの愛好家が「喜んで購入する」と好意的な調査結果となりました。

そもそも化粧水の原価など一割にも満たず、大半がブランドイメージを構築するための広告費用として投入されていたので、売れ行きが変わらなければ三割引をしても利益が増える計算になるので、実際に実際に試してみると

 

・・・

 

売れ行きが大幅に落ち込んでしまいました。

中身が変わっていないと表示されているのにも関わらず、多くの消費者が安っぽいデザインや低価格という理由で離れていってしまいました。

冷静に判断できる消費者にとってはお得なことですが、多くの人はそのような判断基準で選んでいなかったということです。

肌の綺麗な女優さんが愛用していたり、オシャレなパッケージや入れ物などのイメージで判断しており、一番大切なはずの化粧水の品質や役割では判断できませんでした

売る側はこれが分かっているからこそ、莫大な広告費を投入してブランドイメージを構築しているわけですが、上手な節約家のように冷静に自分が求めている物を判断出来る人にとっては、無駄に高価な物なので選びません。

化粧水の役割や機能を冷静に判断できる人なら、数百円の化粧水で満足しているのかも知れません。そもそも肌の上から浸透していく成分などないという研究結果もあります。

Richard Guy教授によると、一般的な化粧品に使われている粒子は、人間の髪の毛の100分の1ほどの大きさだそう。そこで、20~200ナノメートルの大きさの ポスチレンビーズに蛍光タグをつけ、肌に浸み込むかどうかを共焦点レーザー顕微鏡を用いて観察したところ、これらのビーズは角質層と呼ばれる表皮の一番外側の層にさえも浸透することはできなかったという。https://toyokeizai.net/articles/-/47838

化粧水を塗って肌がモッチリとするのは肌の状態が良くなったからではなく、単純に油のようなものが覆っているからであり、失われる肌の水分を防ぐ程度の役割しかありません。その効果だけならワセリンのような物の方が、余計な成分が含まれていないだけに肌の負担になりません。

私自身も以前は乾燥肌に悩んでいたので、全身に化粧水やニベアを塗りたくっていたのですが、肌が乾燥する理由と向き合った事で解決する事ができました。

参考ノーシャンプー&脱石鹸をした結果

常温で保存していても腐らない化粧水には防腐剤が含まれていますし、良い香りがする香料も含まれています。肌に全く浸透しない成分が表面に張りついているだけであり、むしろ肌に悪いケースもあります。

冷静に自分の肌質をチェックできる人であれば、このような製品に騙されないのかも知れませんが、多く人はイメージだけで判断してしまいます。

新発売の化粧品のCMに起用されている肌が綺麗な女優さんは、その化粧水を使用したから綺麗になったのではなく、肌が綺麗だったから採用されただけです。

少し冷静になって考えれば簡単に分かるような事でも、自分に判断基準がないと簡単にイメージの影響を受けてしまいます。人は想像以上に冷静さを保つことができません。

だからこそ日頃からたくさんの基準を用いて自分の判断基準を磨くことになる節約が有効だと感じています。そもそも考えるという行為が冷静さを保つことになるので、揺さぶられた感情(うわ、安い!)を抑えることにつながります。

この冷静さを保つことが出来ない人ほど、安易にカードローンや消費者ローンのようなものに手を出してしまいます。

本当にピンチで必要なお金なのであれば、一時的にそのようなところに頼るのも悪くないと思いますが、冷静に考えられないと遊ぶ金ほしさに手を出して泥沼にハマってしまいます。

クレジットカードのリボ払いをしている節約家は少ないと思いますが、世の中には当たり前のようにリボ払いの上限いっぱいまで使ってしまう人がいますし、自動車ローンを支払え終えたら即車を買い替えて再びローンを組むような人がいるものです。

必要な物を必要な分だけ必要なタイミングで購入することは上手な節約ですが、必要もない物を必要もないタイミングで購入してしまうのは、どんなに安くても節約にはなっていません。

世の中には様々な誘惑が溢れているので、誰もが冷静に判断できるわけではありませんが、冷静さを保つ為にも日頃から節約と向き合ってほしいと思います。頭も良くなってより良い未来を引き寄せやすくなるので、節約で貯まっていくお金以上に価値があると思いますよ。

コメント

  • 節約しか能がないバカもいるけど頭が良い人が結果的に節約になっているのは理解できるかな。結局は目的意識の差だろ。大した目的なしに節約したところで頭は良くならんだろうしイヤイヤ節約したところで問題解決につながらないよ。

    by 匿名 €

down

コメントする




節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

節約仲間のブログがいっぱい!

 

  にほんブログ村 その他生活ブログ 節約・節約術へ