お菓子の食べ過ぎを防ぐ方法
先日、数年ぶりに再会した女性がびっくりするほどスマートな体型になっていて驚きました。その理由を聞いてみると、
「お菓子をやめただけなの」
との返答がありました。その女性はふっくらとしていたという表現が当てはまらないほど太っていたので、それだけで痩せられるのかと疑問を感じたのですが、詳しく話を聞いてみると以前は想像以上にお菓子を食べていたようでした。
三時のおやつといった感じだけでなく、食後にも必ず食べていたのだそうです。そしてどうやってお菓子をやめることが出来たのかと聞いてみると、
「自分でつくってみたら、あまりの砂糖の多さに嫌気がさした」
とのことでした。
一般的なお菓子の食べ過ぎを防ぐ方法というと、低カロリーのタイプを選んだり、買い置きを減らしたり、食事を取るタイミングを管理したりといったものになるものですが、彼女のように自分でお菓子を手作りしてみるのも有効なのかも知れません。
お菓子のレシピは想像以上
当ブログでは以前に自宅でフランスパンを作る方法を紹介したことがあるのですが、
フランスパンは一般的なパンと違って油分や糖分や乳成分が含まれていないので、パンの中では比較的身体に悪くない傾向があります(良いわけでもない)。
一方で菓子パンのようにパン生地だけでも甘さを感じられるパンというのは、相当な糖分が含まれています。
数年前から話題になっている高級生食パンなど、普通の食パンでは考えられないほどの砂糖や油分が含まれています。
私はパン屋でアルバイトをしていた経験があるので、自然とこの事を理解していたのですが、おそらく太っていた彼女もその現実を知る事で、考え方が変わってお菓子をやめることができるようになったのだと思います。
お菓子といっても様々な種類がありますが、甘いパンとクッキーの素材はそれほど変わりません。大きく違うのは水分量と膨らませる成分がベーキングパウダーかイースト菌の違いぐらいのものです。
実際に作ってみると分かるのですが、小さなパンやクッキーでも、これでもかと砂糖が含まれています。もちろんチョコレートやあんこのようなものが加わると、さらに糖分が増えてしまいます。
クッキーを数枚食べるだけでも、甘いパンと同じぐらいのカロリーがあるので、食事の他にお菓子として食べてしまうと太ってしまうのは当然のことです。食事を一食増やすぐらいのカロリーが含まれているお菓子も珍しくありません。
当然パンやクッキーの小麦粉にも糖質が含まれているので、甘くないものであれば良いというわけではありませんが、実際に手作りしてみると砂糖の量の多さに改めて気がつく良いきっかけになるのかも知れません。
なかなかお菓子がやめられなくて悩んでいるという人は、彼女のように一度手作りしてみてください。
パンやクッキーとなると専用の道具や材料を用意するだけで大変かも知れませんが、ホットケーキぐらいなら誰でも簡単に作れると思います。
いわゆるホットケーキミックスで作るのではなく、小麦粉や砂糖の分量を計りながら作ってみてください。
小さなホットケーキ一枚に、どれほどの砂糖が含まれているのか理解出来るようになるはずです。
コーヒーに角砂糖を一つ入れるのと二つ入れるのでは随分と甘みが違うものですが、ホットケーキの生地だけで甘くするには、とんでもない量の砂糖を加えなければなりません。
これが理解できるようになると、パンケーキにたっぷりのメイプルシロップやホイップクリームを乗せるような事はしなくなるはずです。
実際に手作りをしてみると、自然と日々の行動や選択の基準が変わっていくので、お菓子がやめられないという人は、ぜひ実際に作ってみてください。
まとめ 手作りの魅力
一般的に既製品のお菓子より手作りの方が保存料や着色料といった添加物が含まれないので、健康に良いイメージがあると思いますが、手作りの魅力はそれだけではありません。
お菓子に含まれている素材や成分を、改めて意識できるようになることも大きなメリットです。
既製品のお菓子の成分表を確認しても、なかなか分量まではイメージできないものですが、実際に手作りしてみると様々な気づきが得られます。
また手作りだと糖分を抑えるような調節もできるようになりますし、その甘さ控えめのお菓子の基準を知る事で、既製品のお菓子を食べた時の糖分の量をイメージしやすくなります。
お腹を満たす為だけなら糖分の少ないものを選べるようになりますし、ちょっとしたクリームやジャムなどのリスクも考えられるようになります。
ただでさえ甘いドーナッツにチョコクリームや砂糖をまぶしたものが、どれだけ恐ろしいか理解できるようになります。
食事制限でダイエットをするとなると、それなりに強い意志が必要になりますが、同じような食品の中からでも糖分が少ないものを選べるようになると、無理なくダイエットが出来るのではないでしょうか。
コンビニ弁当しか食べないような人であれば、カロリー表示を目安にコントロールできるかも知れませんが、外食やパン屋で購入するとなると、糖分やカロリーを意識するのが難しくなるものです。
健康に良いと言われている日本食でも、甘い煮物にはたっぷりの砂糖やみりんが使われています。実際に作ったことがある人であればイメージできるので、同じ量を食べるにしてもメニュー選びが変わってくるのではないでしょうか。
食パン一つとっても甘いタイプと味気ないタイプでは、随分と糖分やカロリーが違うものです。朝食で食パンにジャムを塗って食べるという家庭であれば、なるべく食パンそのものは甘くないタイプを選ぶといった選択肢が見えてくるようになります。
ホテルパンのように甘い食パンにジャムやクリームを塗ってしまうと、とんでもない糖分量になってしまいます。
世の中にはそんなに食事の量を食べないのに痩せられないという人がいるものですが、大抵は高カロリーのものを自然と選んでしまっている傾向があります。
同じ鶏肉でも焼き鳥と唐揚げでは随分とカロリーが違うように、お菓子やパンもタイプによって随分と違いがあります。
そのような気づきを得る為にも、一度手作りをしてみる価値があるのではないでしょうか。
節約という意味では、一から道具や材料を揃えてまで手作りをすると高くついてしまうかも知れませんが、そこで得られた経験はその後の人生に多いに役立つはずです。
本格的にパンやクッキーを作るとなると材料や道具を揃えるだけで一苦労ですが、それこそフライパンでも作ったりもできますし、ネットで調べると簡単なレシピも見つかります。
私は冷蔵庫を所有していないのでバターや牛乳を用意することが難しいのですが、小麦粉と卵と砂糖とオリーブオイルだけで、それなりに美味しい手作りクッキーを作ることができました。
これらのようにお菓子作りも工夫次第で費用を抑えることが可能なので、お菓子がやめられないという人ほど、ぜひ一度手作りにチャレンジしてみてください。
百聞は一見に如かずという諺の通り、大きな体感、経験が得られると思います。
身体に良いイメージがある和食だって結構な砂糖を加えるものもありますし、みりんだって甘みが強いのでリスクがあります。料理やお菓子のレシピを知る事で何気なく選ぶ際の選択基準が変わっていくものですよ。
私はパン屋でアルバイトをしていた事もあり、内部事情が分かって菓子パンなどは避けているのですが、誰でも仕事の事や興味がある分野の事となると、一般の人と選択基準が違うような事があるのではないでしょうか。
ラーメン屋に勤めている人がプライベートではラーメンを食べなかったり、豪華な中古車販売している人が軽自動車に乗っていたりする事があるように、知識があると選択基準が変わっていきます。無知のままでいると、知らず知らずのうちにリスクを高めてしまうのかも知れません。
お菓子の事も手作りしてみる事で様々な知識が身につくので、お菓子を完全にやめないにしても選択基準が変わっていくはずです。
日頃から体型をキープしている人というのは、このようなちょっとした選択で余計に糖分やカロリーを摂取していないものなので、ダイエットをしたい人ほど手作りしてみる価値があるのではないでしょうか。お菓子だけでなく揚げ物なんかも実際に作ってみると、想像以上に知識が得られるものですよ。