駐車場で当て逃げ!?
先日、久しぶりに実家に帰省すると父親が怒っていました。理由を聞くとショッピングモールの駐車場で自家用車に当て逃げされたとのことでした。
ちょっとしたキズであれば自分で修理して節約できないこともありませんが、大きなキズを修理にするにはそれなりの費用が発生してしまいます。
父親の車のキズはそれほど大きなものではなかったのですが、タッチペンやワックスだけでごまかせるレベルではありません。
そして父親は自動車保険を使用するか悩んでいました。
保険を使用すると翌年から保険料が上がってしまいます。自己負担額の設定にもよるのですが、数万円の修理費用であれば保険を使用しない方が得なケースがあるからです。
父親に「隣にどんな車が止まっていたの?」と聞くと、「憶えていない」とのこと。
私は内心(だからぶつけられるんだよ!)と思いました。周囲の車のことを全く意識できていませんでした。
そこで今回は駐車場で車をぶつけらないポイントを紹介します。ぶつけられないポイントは大きく分けて二つあります。
既に停まっている車がある場合
駐車場に既に他の車がたくさん停まっている場合は、それらの車や停め方を観察することで、ぶつけられるリスクを下げることができます。
よく言われているのが、駐車場の停め方が雑な車の横を避けることです。
これは誰にでもわかりやすいと思います。明らかに駐車場からはみ出しているような車の横には停めるべきではありません。
また駐車場の枠内から出ていなくても、斜めになっている車の横も避けた方が無難です。運転に対する意識が低い人の可能性が高いです。
また狭い駐車場でバックで停めていない車の横も避けるべきです。比較的新しいコンビニの駐車場のように、駐車スペースが十分にあればいいのですが、そうではない駐車場だと出る時にぶつけられる可能性が高くなります。
駐車場からの出やすさや内輪差のことを考えることもなく、手っ取り早く車を停めることに意識が向かっている人なので、仮にぶつけても名乗り出るタイプのドライバーではないと推測できます。
最近は駐車場に停めるときにドアミラーを畳む車が増えてきましたが、隣の車のドアが開いたときに、ちょうど自分の車のドアミラーに当たらないかを意識するのもポイントです。
前後に十センチぐらいずらすだけで違うので、日頃から意識するようにしてください。また自分の車のドアを開ける時に、隣の車のドアミラーに当たらないかも重要です。
また大きな車の横も避けるべきです。単純にドアを開けるスペースが少なくなるので、ぶつけられるリスクが高まります。
そしていかにも子供が乗っていそうな車の横も避けてください。これは車の外見から判断できるとは限らないのですが、ぬいぐるみがいっぱいの車だったり、チャイルドシートが目安になるかと思います。
赤ちゃんをチャイルドシートに乗せるには、それなりの手間がかかるものです。中途半端に開いたドアだと、赤ちゃんがぐずったタイミングでドアにぶつかって開いてしまうかも知れません。
スライドドアの車であれば良いのですが、そうではない車が先に駐車場に停まっている場合は避けましょう。
また汚い車の横も避けるべきです。単純に車に対する意識の低い人なので、ドアをぶつけても何とも思わないかも知れません。
よく綺麗な高級車の隣は安全だといわれるのですが、高級車は横幅が大きいのでそうとも限りません。年配の人が乗車する可能性も高いです。もしかしたら怖い人かも知れません。
同じような理由で改造車の横も避けてください。車にこだわりがあるので意識は低くないのですが、トラブルになると面倒な人です。
そして年配者が乗っていそうな車の横も避けてください。軽自動車やコンパクトカーで枯葉マークをつけている車というよりは、個人的には一般的なセダンの方がぶつけられるリスクが高いと感じています。
枯葉マークをつけている人というのは、それなりに自分の衰えを認識しており、だからこそ運転のしやすい小型車を選んでいることが多いのですが、いわゆるカローラのような大衆セダンは、そうではないお年寄りが運転している可能性が高いです。
極端なことを言えば、
「俺はまだまだ衰えていない!」
といったタイプのお年寄りです。街中に走っているセダンを運転している人を観察してみてください。結構な確率でお年寄りの男性です。
大衆車のセダンは現代の主流ではないので、あえて選んでいるのは営業車かお年寄りです。トヨタのプリウスにも似たような傾向があります。
衰えを自覚している枯葉マークのコンパクトカーよりも、これらの車の方がずっとぶつけられるリスクが高いので、駐車場で見かけたら避けた方が良いかと思います。私は街中を走行している時でも近づかないようにしています。
他にもスポーツカーの横に駐車するのも避けてください。スポーツカーに乗っている人は車に対する意識が高いので、ドアの開閉にも気を使うのですが、必ずしも同乗者が同じとは限りません。
後席のドアがないクーペ(ドアが二枚)は、一般的な車のドアよりも長めに設計されています。
ドアの幅は短いほど大きく開いて乗り降りしやすいので、ドアが長くて少ししか開くスペースがないスポーツカーだと、ドアの斜め後ろに向かって乗り降りしなければなりません。
さらに後部座席の人が降りするとなると、身体をひねりながら降りることになるので、ドアにぶつかって開いてしまう可能性が高くなります。
ここまでの駐車場でぶつけらられないポイントというのは、一般的によく言われていることですが、私が特に意識しているのは、先に駐車場に停止している車の「前輪のタイヤの向き」です。
綺麗に駐車場の枠内に収まっていても、タイヤが切れている状態で止まっている車の横は避けた方が良いです。
その車が動き出した時に横に動いてしまう可能性もあるのですが、本質はより単純で車の運転が下手くそな可能性が高いからです。
車の運転が上手な人はバックで停める時に何度もハンドルを修正しません。ベストな位置に調整するタイミングが適格なので、きちんとタイヤの向きが整った状態で駐車場の後ろに寄せていきます。
一方で下手な人は何度も調整しながらバックしていくので、最後の最後でハンドルを深く切った状態でベストな位置に収まることが多いです。
せめて最後にハンドルの向きを真っすぐに修正していればいいのですが、その事にすら気がつかないタイプということなので、やはり運転に対する意識が低いと推測できます。
パッと見は駐車場に綺麗に収まっていたとしても、前輪のタイヤが深く切れている車の横は避けましょう。
空いている駐車場でぶつけられないポイント
次はそれなりに空いている駐車場に車を停める時に、ぶつけられにくいポイントを紹介します。
まずはお店への出入口周辺を避けることです。
これは単純に人通りが多いからです。買い物袋をたくさん持って車の隙間を歩かれると、ぶつけられる可能性が高くなります。
買い物袋が触れるぐらいならまだよいのですが、最近はエコバックならずマイカゴを持参している人もいます。また腕時計やショッピングカートがぶつかるかも知れません。
同じような理由で駐車場内にあるカート置き場の近くも避けた方が無難です。親のお手伝いとしてカートを戻す子供がいるかも知れません。
きちんち並んでいるカートに押し込まないような人もいるので、強風で動いてしまうかも知れません。
また駐車場の入口や出口付近も車通りが多いので、狭い駐車場ほど避けた方が良いと思います。
他に駐車場の角も避けた方が無難です。特に大きな車ほど角は避けてください。
よく駐車場でぶつけられないテクニックとして、なるべく角や端に停めることを言う人がいるのですが、駐車場の内側の角に大きなワンボックスカーが止まっていると、周囲の車はとても運転しにくくなります。
大きな車ほど視界が遮られるので、周辺での事故が増える可能性があります。そしてそれに巻き込まれる可能性が高まります。
周囲の車は安全を確認する為に車を前に出すことになり、そこに別の車がいるとギリギリのラインを通さなければならなくなり、内輪差で擦られてしまうかも知れません。
角や端といっても壁側であればいいのですが、駐車場の角が車の通り道の内側だと安全とは限りません。視界を遮るスペースの大きい車ほど避けるべきです。
また駐車場の内側の角ほど、しっかりとバックで停めることが重要です。角側に低いボンネットがあることで視界を遮るスペースを少なくすることができます。
駐車場でこのような角度から出る時に、どちらの方がぶつけられるリスクが高いか分かると思います。
大きなワンボックスカーだとしても、フロントガラスや運転席や助手席の窓越しから見えることもあるので、日頃からきちんとバッグで駐車場に停めるようにしてください。
そして最も意識してほしいのが、自分の車を丁寧に駐車場に停めることです。
駐車場が空いているからと適当に停めてしまうと、その後に訪れる意識の高い人が運転する車が、あなたの車の横を避けていきます。
結果的に横に停めてくる車は意識が低い人の可能性が高まります。ぶつけられる可能性も高まりますし、その横の車もさらにズレて周りの迷惑になってしまうかも知れません。
もちろん丁寧にバックで駐車場に停めていても、後から意識の低い車が隣に止まる可能性がありますが、しっかりとバックで停めていれば、頭から突っ込んで停めてくる意識の低い人が運転する横の車も出やすくなります。
最近の車はセダンタイプではなく後ろが箱型(ワゴンタイプ)が多いので、みんなが頭から突っ込んで駐車場に停めてしまうと、バックで出る時にワンボックスカーと同じように周囲の視界を遮ってしまいます。
日頃からきちんと駐車場にバックで停めることで、運転に対する意識の低い人からぶつけられる可能性を下げることができます。
これを忘れないでください。自分自身が丁寧に駐車場に停めることで、雑な運転の人からぶつけられにくくなるだけでなく、そのような人を助ける事にもなります。
まとめ ぶつけられないポイント
ここまで紹介してきた駐車場で車をぶつけられないポイントを意識しても、必ずしもぶつけられないとは限りませんが、確率を減らすことは出来ると思います。
ざっくりまとめると、自分の車はきちんとバックで停め、運転が下手(意識の低い)だと思われる車の横を避ける事です。
また駐車場の停め方の良し悪しだけではなく、車の外見やタイプも意識してみてください。
車の運転が下手な人を見極める一番のポイントは、やはり、
「バックで綺麗に停めているかどうか」
です。頭から突っ込んでいるのにも関わらず、駐車場からはみ出ているような車の横には停めるべきではありませんし、枠内でもどちらかに寄ってしまっているような車の横も避けましょう。
中途半端に車の運転に自信をもっている人というのは、狭い駐車場でも平気で頭から停めてしまうものです。
「別に俺は簡単に出られるし!」
といった感じで雑な運転をしています。後から両サイドに大きな車が停まってしまうと、出る時に困ることを想像できていません。全く運転の事を分かっていません。
また運転に自信がない人もバックを避ける傾向があります。あとで大変なおもいをすることがわかっていても、目の前の簡単さを選んでしまいます。
一方で枯葉マークや初心者マークを付けている車の横が、必ずしも危険なわけではありません。きちんと自分の衰えを自覚して安全運転を心がけている年配の人もたくさんいます。
そのような人たちは、駐車場で何度も切り返しながら丁寧にバックで停めているものです。
それをしていないのが、頭から突っ込んでいたり、前輪のタイヤが深く切れた状態のままで停めている人ということです。
車の運転に対する意識が低い証拠なので、そのような車の横を避ける事こそが、駐車場でぶつけられないポイントです。
後から停まってくる車は選ぶ事は出来ませんが、だからこそ日頃からしっかりと丁寧にバックで駐車場に停める事で、同じように意識の高い人が隣に止まってくれる可能性が高まります。
空いているからと適当に停めてしまうと、隣に意識の低い人の車が停まる可能性が高まります。
車のキズの修理は安いものではありませんし、たとえ相手が修理費を全額負担をしてくれたとしても、中古で売却するときの査定に影響するかも知れません。
事故処理や保険の手続きなどにも時間をとられます。車をぶつけられるのは金銭的な損害だけではありません。
「ちょっとぐらい曲がっていてもいいや」
という意識を捨ててください。自分自身がきちんと駐車場に停めることで、意識の高い人が隣に停まる可能性が高まるので、駐車場でぶつけられるリスクを下げることができます。
絶対に駐車場でぶつけられない方法はありませんが、可能性を下げることは可能なので、今回紹介した意識の低い車の特徴を頭に入れて、日頃から意識してみてください。
「急がば回れ」という諺があるように、入り口から少し遠くなったとしても、安全な位置に駐車した方が損をせずに済むものですよ。
コメント
高齢者ドライバーのことを悪く言いたいわけではありませんが、やはり危険な方が多いように感じます。
そもそも車を駐車場に止める際にバックで止めていれば、踏み間違えによる誤発信がなくなりますよね。
そのような事を軽視しているドライバーの隣には、なるべく止めないようにしようと思います。勉強になりました。
by サカモト
コンビニのような広い駐車場で頭からつっこんでいるに枠が出ている奴って、何考えているんだっておもうね
by 匿名
何も考えていないんだろw
by 匿名
昨日ぶつけられました、相手もわからずショックです
私も頭から突っ込んでいたのでこれからはバッグを心がけます
by 匿名
自分の車を丁寧に駐車場に止める事で意識の高い人が隣に止める可能性が高まるというのは新たな視点で参考になりました。あとハンドルが切れている車の横を避けるのも大事ですね。私も当て逃げされた事があるので、これからは気をつけようと思います。
by サチ