エコバッグの汚れは意外と盲点!?
スーパーで買い物している人を観察してみると、エコバッグを使用している人が随分と増えてきました。中にはマイカゴを持参している人もいますし、スーパーの買い物カゴにすっぽりとセット出来るエコバッグも見かけるようになりました。
レジ袋が有料のスーパーも増えてきましたし、無料のところでもレジ袋を使用しないとポイントバックするというお店もあるので、節約という意味でもエコバッグは欠かせません。
ただエコバッグやマイカゴは使用しているうちに、どうしても汚れが付着していってしまいます。冷たい食品による結露や食品からこぼれた油汚れがエコバックの内部に付着してしまうと、そこにホコリが付いて頑固な汚れとなってしまい、雑菌が発生してしまうことがあります。
極端な事を言えば、エコバッグの中の汚れが食中毒の原因になる可能性があるということです。
ネットで調べてみると、スーパーでレジを担当している人も気になっているようで、かなり衝撃的な内容が紹介されていました。
明らかに汚れていたり悪臭が発せられている事もあるようで、中にはゴキブリがいたケースまであったそうです。
ここまで酷いエコバッグを使用している人は多くないと思いますが、果物や野菜のように個別に袋に入っていない食品もあるので、エコバッグの内側に汚れや水分が蓄積していってしまいます。
リンゴの表面に蜜がにじみ出ていることは珍しくありませんし、農薬や防腐剤といった成分もうつってしまうかも知れません。
わかりやすい汚れや悪臭を発していなくても、エコバッグの内側には様々な汚れが蓄積していくので、定期的に掃除をする必要があります。
一度もエコバッグを掃除をしたことがない人は、内側の匂いを嗅いでみてください。目立った汚れがなくても独特な匂いが残っているかも知れません。
意外とこの汚れに気がついていない人が多いようなので、今回はエコバッグの簡単な掃除方法を紹介します。定期的に掃除をして食品の安全を守ちましょう。
エコバッグの掃除
エコバッグの掃除と言っても難しく考える必要はありません。
多くのエコバッグがナイロン製やポリエステ製なので水洗いをすることが可能です。
私が使用しているエコバッグのタグには、
- 漂白剤のご使用はおやめください。
- お洗濯後は絞らずに陰干ししてください。
- 乾燥機やアイロンは使用しないてください。
- 色落ちの可能性があるので、他の衣類といっしょに洗わないでください。
とありました。あまり難しく考える必要はないのですが、洗濯表示のタグをチェックして適した洗濯方法をすればOKです。
布製のエコバッグは衣類と同じような洗濯をしても良いのですが、多くのエコバッグに採用されているナイロンは目が詰まっている生地なので、繊維の隙間に頑固な汚れが付着するわけではありません。汚れは表面に付着しているだけなので、簡単な洗濯だけでも綺麗に汚れが落ちてくれます。
ただし漂白剤とは相性が悪いので、オールインタイプの洗濯洗剤や漂白剤入りの洗剤は避けてください。オシャレ着洗い用の中性洗剤がなければ、台所洗剤を数滴垂らしてもOKです。
台所洗剤の多くは中性なので問題ありません。むしろ余計な成分が入っていないのでナイロンのエコバッグと相性が良いぐらいです。
ナイロン製のエコバッグの掃除で簡単なのは、洗濯機の「手洗いコース」や「ドライコース」などを利用する方法です。これらのコースは脱水も弱いので相性が良いです。
型崩れやシワを抑えたい場合は、桶やバケツで洗剤を泡立ててから優しく手洗いをしてください。
エコバッグの汚れは衣類のように皮脂汚れが長時間べったりと張り付くわけでもなく、通気性を考えて隙間がある生地ではないので、洗濯機の優しいコースでも汚れが落ちてくれます。ただ脱水時にシワがついてしまう事も多いので脱水時間を短めにしてください。1分も回せば十分です。
またエコバッグの汚れは内側の生地が重なっている縫い目に貯まりやすいので、裏返しにしてから洗濯をすることもポイントです。これが意外と重要なポイントになるのですが、食品から付着してしまう水分や油汚れや蜜といった汚れは、エコバッグの内側に集中しているので裏返してから洗濯をしましょう。
これは一般的な衣類でも同じなのですが、洗濯時に生地が重なっている縫い目の隙間が、まるで洗濯ネットのような役割を果たしてしまい、ホコリ(繊維のカス)が溜まってしまう事があります。ポケットを裏返して見ると分かるはずです。
ナイロン製のエコバッグだけを洗濯する分には、他の衣類の繊維カスが溜まるような事はないのですが、ちょっとした汚れやホコリが挟まっているかも知れないので、裏返してから洗濯をしましょう。
また多くのエコバックのには「漂白剤は使用しないでください」とある事が多いのですが、個人的には柔軟剤の使用も避けた方が良いかと思います。
柔軟剤の香りや成分が食品に移ってしまうかも知れませんし、そもそも良い香りがする必要もなく、ナイロン製のエコバッグにとっては柔軟になるメリットもありません。
ちなみにエコバッグの中には洗濯不可というタイプもあります。その場合は雑巾などで拭き取るしかないので、しっかりと洗濯表示のタグをチェックしてから掃除をしてください。内側だけでなく持ち手にも皮脂汚れが付着していくので、まんべんなく拭いてあげましょう。
エコバッグのお手入れ
エコバッグは定期的に洗濯をする事も大切なのですが、日ごろの使い方を気をつけることで汚れを防止することが出来ます。
それはエコバッグから商品を取り出した後、しっかりと内側を乾燥させることです。
冷たい飲み物や冷蔵、冷凍されている食品をエコバッグの中に入れると、どうしても結露した水分がエコバッグの内側に付着してしまいます。その水分が残っている状態で直ぐに畳んでしまうと、内側が乾燥できずに雑菌が繁殖してしまいます。
使用後のエコバッグは裏返してからしばらく放置し、しっかりと内側を乾燥させてから畳んでください。これを意識するだけでも随分と衛生的になりますよ。
また輪ゴムだけで止めているようなお惣菜やお弁当なども気をつけてください。これらの食品は完全に密閉してしまうと湿気が溜まってしまうので、あえて隙間が出来るような簡易パックが使われています。
エコバッグの中で傾いて中身がこぼれないように丁寧に入れたり、購入した商品を詰める台に設置してある透明なビニール袋で包んでください。
エコという意味では、なるべくなら使わない方が望ましいのかも知れませんが、このようなちょっとした心がけをすることで、エコバックの中を衛生的に保つことになり、結果的に長く愛用できてエコにもなります。
さらに生魚のように臭いの強い食材を購入するときは、あえてレジ袋を購入するのもお勧めです。
これも意外と見落としがちなテクニックなのですが、匂い残りや汚れが付着しやすい食品に限っては、あえてエコバッグを使用しない方が良いです。もちろん自宅にあるレジ袋を持参しても構いません。
レジ袋は家庭の中でも何かと活用する事がありますし、私自身もエコバッグを使用するようになってからレジ袋が無くても困る機会が増えてしまいました。一度だけ100円ショップで20枚入りのレジ袋を購入した事があるのですが、よくよく考えてみるとスーパーのレジで一枚3円で買えるレジ袋よりも割高で失敗でした。
レジ袋の価格はスーパーによって違うので何とも言えませんが、透明なレジ袋だと資源ゴミの回収などに使えるケースも多いと思うので、意外と使い道があるものです。
私がたまに行くスーパーはレジ袋が透明なので、そこで買い物をする時はあえてエコバッグを使用しないで購入しています。節約という意味では上手くエコバッグを活用したいところではありますが、食品によっては結露や汚れの影響を受ける事もあるので上手く使い分けましょう。
マイカゴの汚れも要注意!
エコバッグではなくマイカゴを使用している人も、定期的に水拭きをしてください。スーパーの買い物カゴも定期的に拭き掃除をしているのですが、それでもたまに持ち手が脂ぎっている事がありますし、中には買い物中にスーパーの床に置いてしまうような人もいるので、カゴを重ねた時に汚れがうつってしまいます。
マイカゴは自分専用だからと過信しないでください。マイカゴをスーパーの買い物カゴの下に重ねて持ち歩いている人もいますが、そこで汚れがうつる事も考えられるので、エコバッグ以上に衛生面を気をつけなければなりません。
マイカゴを利用している人はショッピングカートを利用して、マイカゴを重ねないようにしましょう。ただショッピングカートも持ち手ぐらいはたまに掃除をしていると思いますが、カゴの置き場所まで拭いているかというと微妙なので、あまり過信するべきではありません。
同じような理由でカゴにセットするタイプのエコバッグも気をつけてください。様々な人や食品が触れているカゴの汚れの事を考えると、あまり衛生的なバッグとは言えません。
こちらも洗濯が簡単に出来る素材であれば良いのですが、内側にアルミが張り巡らされた保温性の高いものだと難しいので、定期的に拭き掃除をする必要があります。
これらは購入後の食品をエコバッグに詰める手間がないだけに便利ではありますが、衛生面で考えるとシンプルなナイロンのエコバッグ以上に気をつける必要があります。
掃除の頻度
エコバッグは定期的に掃除をする事で衛生的に使用できるのですが、定期的にといっても頻度の目安があるわけではありません。買い物の頻度や選ぶ食品も人それぞれ違うので、一概に正解があるわけではありません。
ただ匂いが気になってからでは遅いです。相当雑菌が繁殖している事になるので、週単位や月単位などの目安を設定しておくと良いかと思います。
使用後に裏返してしっかりと乾燥させているのであれば、それほど頻繁に洗濯をしなくても良いので、私は半月毎に洗濯をしています。
野菜や果物を頻繁に購入する人であれば、もっと短くした方が良いかと思いますが、時々匂いをチェックして目立たない頻度を見極めてみてください。
まとめ エコバッグは想像以上に汚れている
エコバッグはそれほど高価な物でもないので、汚れが気になったら買い替えても良いとは思いますが、あまり頻繁に買い替えているようだと節約やゴミの削減にはなりません。これでは本末転倒です。
日頃の使い方(畳む前に乾燥)やちょっとした掃除を意識するだけで、エコバッグの寿命が長くなるだけでなく食品の衛生を保つ事になるので、今回紹介した掃除方法を参考にしてみてください。
一般的なナイロンのエコバッグであれば、定期的に裏返してから洗濯をするだけでOKなのですが、エコバッグの素材によっては洗剤選びや脱水時間なども意識する必要があるので、手持ちのエコバッグのタグをチェックしてください。
衛生状態を保つという視点でエコバッグを選ぶのであれば、カゴにセットできるタイプや洗濯が不可の高機能なエコバッグは避けた方が良いかも知れません。
袋に詰め直す手間がなかったり、保温機能があるのは嬉しいものですが、日頃のメンテナンスという意味では相性が良くありません。
また持ち手だけが布製のエコバッグも要注意です。ナイロンのような素材であれば簡単に拭き掃除が出来ますが、一部が布製だと汚れや手垢が染み付いていってしまいます。
そういう意味では100円ぐらいで売られている安価なナイロンのエコバッグの方が、日頃の洗濯も楽なので個人的にはお勧めです。プリントが目立つ物は洗濯で剥げてしまう事もあるので、シンプルなデザインの方が楽で長持ちしてくれますよ。
オシャレなデザインや複雑な造形のバッグほど掃除がしにくいものです。編み込みのバッグはオシャレで素敵ですが、手入れが難しいので結果的に長く愛用できないかも知れません。
エコバッグのような物でも中途半端にオシャレな要素や高機能な物を選んでしまうと、掃除が難しくなったり、細かく畳めなかったり、プリントが剥げてしまったり、汚れがつきやすい素材という事もあるので、掃除のしやすさも含めて上手く選んでみてください。
これからエコバッグの購入を考えている人はタグをチェックしてください。個性の強い高価なエコバッグほど、洗濯不可のマークがあるものなので要チェックです。
オシャレにこだわりが強い人であれば、掃除やメンテナンスの手間が増えてでも好みのエコバッグを選んでも良いかとは思いますが、そうでもない人が中途半端に手を出してしまうと、余計な手間が増えてしまったり、衛生面でリスクが高まるので気をつけてほしいと思います。
私自身もちょっと良さげなエコバッグを購入した事がありますが、嵩張るだけに使い勝手が悪く、結局はペラペラで洗濯可能なナイロンのエコバッグばかりを使うようになりました。エコバッグはシンプルイズベストですよ。
コメント
これホント大事。長年使っていたエコバッグからとんでもない匂いがしたことがある。直ぐに捨てたけど。
エコバッグを何枚も購入していては全然エコじゃない。
by 匿名
エコバッグの汚れなんて気にしていなかったんですけど、匂いからいだらヤバかったです(;’∀’)
by るな
カゴにセットするエコバッグを愛用していたので勉強になりました。確かにカゴ側の汚れの事を考えると微妙ですよね。でも食品を詰める手間がないので便利ですし、今さら元には戻れないので、次の買い替えいは洗濯のしやすさも含めて選んでみますね。とても参考になりました。ありがとうございます。
by 匿名