節約はレジャー!

ベビーマグちゃんの効果をph試験紙で調べてみた

マグネシウムで洗濯できる仕組みが怪しい・・・

当ブログでは以前に洗濯マグちゃんの効果を高める方法を紹介しており、私はマグネシウムによる洗濯の消臭効果に感動した事もあり、その後も洗濯マグちゃん(ベビーマグちゃんですが)を愛用しているのですが、色々と調べていると「少し怪しいな」と感じる情報が度々見受けられました。

マグネシウムによって洗剤なしで洗濯ができる仕組みというのは、水をアルカリ性に変える事で酸性の汚れを分解し、その過程で界面活性剤のような物が生まれて洗浄力を発揮するという事なのですが、そのような事が解説されている本を読むと、かなり洗濯マグちゃんに忖度をしているような印象を受け、あまりにも絶賛し過ぎな事もあり、若干信憑性が失われてしまいました。

この感じは生命保険の本などで感じる事が多いのですが、やたらと生命保険によって助かったケースが紹介されていたり、生命保険に入っていないばかりに不幸になったケースが紹介されており、結論として特定の生命保険を勧める内容になっており、最後に著者プロフィールを確認すると、その生命保険会社の研究員だったような感じです。

様々な生命保険会社の中からベストなものを選んでくれるようなところもありますが、仲介料で利益を上げているので、客観的に「現在のお客様の状況では必要ありません」とアドバイスしてくれるような事はありません。大抵は仲介手数料が多い保険を勧められてしまいます。

マグネシウムによる洗濯にもデメリットがありますし、メンテナンスのような手間を怠ると効果を上手く引き出せなくなってしまうのですが、一方的に大絶賛されてしまうと私は疑いたくなってしまいます。

学者さんと思われる方がマグネシウムによる洗濯効果を実験結果を公開しており、

マグネシウムで洗濯できるのか

ここの冒頭でも科学的には「水にマグネシウムは溶けない」とあり、科学的な観点からみると眉唾のような論理になるのですが、実際に検証してみるとまた違った結果になっていました。

かなり詳細にphの変化を調べている方もおり、この記事は特に参考になったのですが、

マグネシウムで洗う?(せっけんライフ)

ただ石鹸を売る側の人の情報だったので、そこに何かしらの思惑(やはり石鹸を売りたい)がないとも思えず、自分で調べてみたくなりました。

私自身はそれなりにベビーマグちゃんの消臭効果を実感しているので、全くの嘘だとは思わないのですが、書籍だとあまりにも絶賛しているだけに疑問を感じたので、自分で調べてみようとamazonで140円(送料込み)のph試験紙を購入しました。

ph値を計るには専用の器具(ph測定器)を用いた方が正確なのですが、私は節約家という事もあり、価格の安いph試験紙にしました。ph測定器を購入しても他に使い道がない事もありますが、いわゆるリトマス試験紙よりは精度が高いとの事だったので、目安にはなるかと思います。

ベビーマグちゃんによるPH値の変化

洗濯マグちゃんを販売しているメーカーの説明によると、洗濯に効果が出るアルカリ性ph値は7.5~9.5とあり、中性が7.0なので弱アルカリ性という事になります。

ベビーマグちゃんは洗濯物の容量が3kgで1個、6kgで2個、9kgで3個とあり、洗濯機の水量の目安は分からなかったのですが、私はベビーマグちゃんを1個しか所有しておらず、洗濯機の容量が5㎏だったので、水量が一杯の48ℓではなく、真ん中の38リットルで実験しました。

またマグネシウムの反応は水温によっても影響を受けるという情報があり、基本的には水温が高いほど反応しやすいそうで、洗濯機に貯めた水道水の温度を調べてみると「6℃」でした。私は気温の低い北海道に住んでいる事もあり、現在が冬場なので条件はかなり条件が厳しい中での実験になります。

洗濯マグちゃんの効果はマグネシウムの汚れによっても左右すると思われるので、事前にクエン酸水につけて新品に近い状態にしました。

まずは洗濯物を入れずにベビーマグちゃん1個だけを入れて、通常の洗濯コース(給水時間を除くと7分)で回してからph試験紙に付けてみると、

中性の水道水よりはアルカリ性に傾いたことが分かりました。ph試験紙なので正確な数値は分かりませんが、8~9ぐらいの弱アルカリ性に変化しました。水温が低い厳しい条件にしては上々の結果でした。普通に洗濯機を回すだけでも、しっかりと反応してくれています。

次はそのまま1時間ほど放置してみました。

やはり放置する時間が長いほど、ph値が高くなる事が確認できました。

ただし洗濯機に水を貯めて一切に回さずに放置しても、あまり変化がありませんでした。漬け置き洗いコースであれば定期的に動いて撹拌されるので、マグネシウムも擦れて反応が促されるのですが、ただドボンと入れて置くだけだと、ph試験紙で分かるほどの変化はありませんでした。

次は洗濯物を入れて通常コースを回した後のph値を計ってみました。

冒頭でも紹介した「せっけんライフ」さんの情報によると、マグネシウムによる弱アルカリ性の水は、洗濯物の酸性の汚れと中和されて効果が期待できないともあったのですが、洗濯物を入れて回しても弱アルカリ性がしっかりとキープされていました。

この辺は洗濯物の汚れ具体にもよるので何とも言えないのですが、試しにキッチンペーパーで髪やおでこや鼻の皮脂汚れをベッタリと付着させ、コップの水に入れて混ぜて酸性に傾くのかと実験してみると、目で見て分かるほどの変化はありませんでした。

そこで今度はキッチン周りの油汚れをベッタリと付着させたキッチンペーパーで同じ事をしてみると、

水道水よりは若干色が薄まって酸性に傾いたのですが、これもほとんど差が無かったので、一般的な洗濯物の皮脂汚れぐらいでは、大きくアルカリ性が損なわれる事がないのだと思われます。

工場などで頑固な油汚れが付着する衣類であれば、弱アルカリ性ぐらいだと難しいのかも知れませんが、ちょっとした油汚れぐらいであれば問題ないかと思われます。

ちなみにクエン酸の赤い反応は、価格の安いph試験紙という事もあり、酸性にも反応するのか確かめてみた結果です。しっかりと反応してくれました。

ph試験紙でベビーマグちゃんの効果を調べてみた結論としては、普通に洗濯をするだけでも、きちんと弱アルカリ性になる事が確認できました。さらに漬け置き洗いコースにする事で効果が高まることも確認できました。

実際に私はベビーマグちゃんの消臭効果を実感していたので、当然の結果ではあるのですが、改めて調べてみたことで納得する事ができました。

とはいえ流石に頑固な皮脂汚れを落としたり、漂白効果があるわけではないので、一般的な洗濯洗剤を手放しているわけではありません。

参考洗濯洗剤を節約する方法

併用する事はあまりないのですが、私は腋臭体質で脇汗が気になるので、三回に一度ぐらいは洗浄力の高い粉末洗剤で洗濯をしています。

ベビーマグちゃんの洗浄力や消臭効果に疑問があるわけではありませんが、汚れによっては得手不得手があるので、上手く使い分けるのが良いのではないでしょうか。

オシャレ着のように中性の洗剤が求められる衣類もありますし、洗濯マグちゃんにも相性が悪いケースがあります。

参考洗濯マグちゃんのリスク

まとめ メンテナンスと放置時間

ネット上では洗濯マグちゃんについて「効果がない」とか「弱まってくる」という意見も多いので、やはり定期的にクエン酸などで表面を綺麗にしてあげる事がポイントになるかと思います。

メーカー側は洗濯機の中で動き回る事でマグネシウムが擦れるので問題ないと説明しているのですが、2~3ヶ月使用しているだけでマグネシウムの表面は黒くなってしまうので、定期的にメンテナンスをする事で効果を引き出しやすくなります。

ただこれもやり過ぎるとマグネシウムが小さくなってしまうので、1~2ヶ月に一度ぐらいの頻度で2~3分程度漬けて置くのが良いかと思います。

当ブログでは以前に洗濯マグちゃんの効果を引き出す方法を紹介しているのですが、

参考洗濯マグちゃんの効果を引き出す方法

ここでも紹介したように使用前に軽く振ってあげたり、水を貯める課程で揉み込むような事をしてあげると、マグネシウムの粒が擦れて反応が良くなるのだと思います。

洗濯機に貯めた水にドボンと入れて置いても、それほど反応が促されないのですが、漬け置き洗いコースのように時々動いて撹拌させると、より効果が引き出す事が可能です。

ただ洗濯物を詰め込み過ぎてしまうと、洗濯マグちゃんの動きも阻害されて効果が弱まってしまうかも知れないので、そこは気をつけてください。

洗濯マグちゃんを積極的に動かして反応を動かすという意味では、別のところで紹介した「ランドリーボール」と相性が良いかも知れません。

参考100均のランドリーボールに感動!

ランドリーボールは洗濯物の絡まりを抑えて洗浄力を高め、脱水の効率も良くしてくれる便利アイテムなのですが、この効果は洗濯マグちゃんにとっても有効に働く可能性が高いです。

粒状のマグネシウムを販売しているメーカーの中には、まるでランドリーボールのような構造のケースを取り扱っているところがあるぐらいなので、かなり相性が良いのではないでしょうか。

節約という意味でも洗濯マグちゃんやベビーマグちゃんを購入するより、マグネシウムを購入してケースを自作した方が安上がりになりますし、このケースも単体で売られていたので、これから自作を考えている人は検討してみてください。

【amazon】ファインボール

もちろん既に洗濯マグちゃんやベビーマグちゃんを所有しているのであれば、100均などでランドリーボールを探してみるのも良いかと思います。

マグネシウムによる洗濯は、すすぎが一回で済んだり、洗濯槽や排水ホースも綺麗になったり、衣類に洗剤が残らなくて肌に優しかったり、排水も綺麗で地球環境にも優しいといったメリットがあるのですが、ちょっとしたメンテナンスや手間を意識しないと効果を引き出せなくなるので、上手く活用して節約に役立ててほしいと思います。

ちなみに洗濯槽の汚れが酷いと、なかなかアルカリ性にならない可能性があるので、初めて使用する前にしっかりと洗濯槽も綺麗にした方が良いかと思います。

参考コスパが良い洗濯槽クリーナーは?

洗濯マグちゃんを使用していると徐々に洗濯槽も綺麗になっていくのですが、一回の洗濯だけで綺麗になるわけではなく数ヶ月使い続けていった結果なので、洗濯槽に長年の汚れやカビが積み重なっている状態のままだと、洗剤や柔軟剤の香りがないだけに、衣類に悪臭がうつって効果がないと感じるかも知れません。

たまにやたらと柔軟剤の香りを漂わせている人がいますが、柔軟剤の入れ過ぎは次回の洗濯時の汚れ落ちに悪影響が出るので適量にした方が良いかと思います。汚れ落ち面だけで言えば柔軟剤はない方が望ましいです。

これらのように自らのミスによって、マグネシウムの効果を上手く引き出せないケースがあるので、既に所有している人は改めて向き合ってみてください。上手く活用できれば洗濯槽クリーナーの費用を抑えたり、すすぎの回数が減って節約になってくれますよ。

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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