掃除が苦手・・・
掃除が苦手な人には、いくつかの特徴があります。
- 完璧を求め過ぎる
- モノが捨てられない
- 置き場所が適当
- 掃除グッズに頼り過ぎ
- メリットを知らない
他にも色々と特徴がありますが、この5つのポイントを意識するだけで各段に掃除の要領がよくなります。
そこで今回はこれらの掃除の要領が悪いポイントの改善方法について紹介します。
1 完璧を求めない
普段掃除をしない人が、たまに掃除をしようとすると、つい完璧を求めてしまいます。
新品の綺麗だったころを目指すあまり、挫折してしまうケースが非常に多いです。
毎日掃除をしている人であれば、落ちない焦げ付きや汚れやキズを把握しているので、あまり深追いをすることがないのですが、その基準がないあまりに要領の悪い掃除に時間を取られてしまいます。
普段掃除をしていない人ほど、たまに頑張る掃除に時間を掛け過ぎてしまう傾向があります。
適当に済ませる事が良いというわけではないのですが、完璧さを求めないで適当なところでOKなのだと割り切った方が、次の掃除をする時のモチベーションを下げずに済みます。
これは車の洗車で考えると分かりやすいのですが、水や洗剤では落ちない汚れやワックスをコンパウンドで削ってまで落とそうとすると、とんでもない時間が掛かってしまいます。
何とかやり遂げる事が出来たとしても、その大変さから次の洗車をする時に抵抗が生まれてしまうような事です。
軽く水洗いをするだけであれば数分で済むのですが、たまにしかやらないからこそ完璧さを求めてしまうと、いつまで経っても終わりが見えずに苦労してしまいます。
そして掃除のポイント(場所、箇所)を定めることも重要です。
部屋全体を掃除するのではなく、リビング、寝室、キッチン、お風呂、玄関、トイレなどの一か所だけを掃除をしきる事がポイントです。
車なら外側だけの日や内側だけの日のように、ポイントを分ける事で短時間で掃除を完了させる事ができます。
特に掃除が苦手な人は、狭い箇所、空間からがおすすめです。
玄関だけであれば掃除が苦手な人でも時間はそれほどかかりません。小さな空間、狭い箇所の掃除は「ゴール」まで道筋が見えているのでやり切ることができます。
簡単な掃除でも「ゴール」に達することで達成感が得られます。その達成感、成功体験が次の掃除へのモチベーションにつながります。
普段掃除をしない人が年末の大掃除の時だけ張り切っても、まずやり切る事は出来ません。大きなリビングから行ってしまうと、ゴールまでの道筋が見えないので辛い作業になりやすくなってしまいます。
掃除が苦手な人ほど、ゴールが近い箇所から仕上げるようにしてください。机の中やバックの中からでもいいので、小さな空間の掃除から始めるとやり切った快感が得られやすくなります。
2 モノを捨てる
掃除の要領を良くする次のポイントは「モノが捨てられない」ことの改善です。
モノが捨てられない人の考えは、やはり「もったいない」が一番ではないでしょうか。
「いつか使うかも知れない」「誰かが必要とするかも知れない」と考えると中々物は捨てられません。
ですが、「部屋の空間も凄くもったいない」ことに気づいてほしいと思います。部屋の収納スペースには限りがありますし、当然そのスペースにも家賃や固定資産税が発生しています。
今必要のないモノの為に、この先もずっと家賃を払っていくと考えたらどうでしょうか?
確かにいつか使うかも知れませんが、そのいつかが十年後かも知れません。
その為に家賃を払い続けるのはバカバカしいはずです。必要になった「いつか」が訪れた時に最新のモノを購入したほうが、家賃よりも安く上がる可能性が高いです。
物置替わりの部屋が必要なければ、無理なく家賃を下げられます。使わない車の為に何年も駐車場代を払うような事だと考えると分かりやすいのではないでしょうか。
使わないモノにも維持管理費が発生していることを忘れないでください。
家賃だけではく空間を圧迫していればストレスの原因にもなりますし、掃除の手間も増えます。またホコリやカビの原因になることもあります。
いつか使うかも知れないモノ(大抵は使いませんが)を取っておくのは、かなりのデメリットがあることを意識してください。
ただ捨てるのは心苦しいという人も多いと思うので、リサイクルショップやフリーマーケット、人に譲るのもいいと思います、洋服であれば雑巾にして再利用することも出来ます。
その判断もなるべく早い方がいいです。去年流行した洋服であれば喜んで貰ってくれる人もいますが、3年前に流行った洋服を貰って嬉しい人はいません。それだってもったいない事です。
当然リサイクルショップの買い取り価格にも影響があるのでで、使わなくなったら即捨てる方が結果的に節約につながります。
モノを取っておくだけで余計なお金がかかると考えるようにしてください。
ただ難しいのは思い出の品を捨てる時です。それは別のところで紹介しているので参考にしてください。
3 置き場所を決める
片付けられない人の特徴に「モノの置き場所が定まっていない」ということがあります。
モノの置き場がないので片付けようにも片付けられない状態なわけです。
本棚がないのに本を購入しては、床や本棚の上にまで積み上がってしまいます。
特に小物の置き場所が決まっていないと、どんどん数が増えて散らかってしまいます。
ボールペンなどは一生かかっても使いきれないほど、自宅にある人も珍しくないのではないでしょうか。ハサミだって家庭に一つあれば事足りるはずですが、何本も所有している家庭が多いものです。
モノの置き場所をしっかりと決めることで、そのような重複を減らすことができます。しっかりと管理できるようになると無駄な買い物を減らすことになり、結果的に大きな節約になります。
モノの置き場所を決めるポイントは、収納スペースの7割を目指すことです。
本棚やクローゼットにびっしりと詰め込むのではなく「7割をキープする」ということです。
10割でキープは出来ません。常に7割ぐらいを意識することがポイントです。
食器棚なども同じです。ある程度の隙間や空間がある方が全体の把握もしやすく、奥のモノを取り出すときもスムーズです。10割のモノを綺麗に収納できたとしても、結局は取り出しやすい手前のモノばかり使う事になるように、取り出しにくい収納には意味がありません。
靴箱でも余分なスペースがあれば、掃除の時に寄せておくスペースがありますし、冷蔵庫が一杯だと消費期限が過ぎたり、同じものを購入したり、腐らせたりしてしまいます。奥のモノを取り出す為に冷蔵庫の扉が開けっ放しになる時間が長くなると、余計な電気代もかかってしまいます。
収納は常に7割ぐらいをキープすることが、モノを管理をする面でのメリットが大きいと覚えておいてください。ただし、収納を増やす事が良いわけではないので、そこは勘違いしないでください。
4 掃除グッズに頼らない
最近では便利な掃除グッズがたくさん売られているのですが、それらのグッズによって部屋や物置が余計に散らかるケースがあります。
特に大がかりな商品は取り出すのも一苦労なので、結果的に使わなくなってしまいます。
少し前に高圧洗浄機が頻繁にテレビショッピングで売られようになり、自宅で洗車をする人がたくさん見られたのですが、現在はあまり見られません。
高圧洗浄機は物置から引っ張り出してきて、水道やコンセントをつなぐ手間がありますし、自宅の駐車場で洗剤を使用するとなると地面も汚れてしまいます。近所の目もあるかも知れません。
そして洗車が終わると高圧洗浄機の片付けも必要になります。寒冷地では水をしっかりと抜かないと残った水が凍って故障することもあるので、かなり面倒な作業が必要です。
高圧洗浄機は自宅の外壁や塀などの掃除にも使えるので、便利な掃除グッズではあるのですが、頻繁に行う洗車となるとコイン洗車場を利用した方が、ワックスコースなども選べて使い勝手が良いので、結局は使わなくなる人が増えてしまいました。
これは家庭用の掃除グッズでも同様です。布団専用の掃除機やお風呂場の天井を拭き取る用のグッズなど、それにしか使えないような掃除グッズに頼り過ぎてしまうと、モノが増え続けてしまいます。
少し前まではスチームモップなどもよくテレビショッピングで見かけたものですが、実際に今も使っている家庭はほとんどないのではないでしょうか。ちょっとした汚れなら雑巾やウエットティッシュで拭き取った方が楽ですし、広範囲にわたってスチームが必要な掃除などそうあるわけではありません。
外国のように自宅の中でも靴を履くのであれば、便利な掃除グッズになるのかも知れませんが、日本の多くの家庭にとっては相性が悪いものです。
潔癖症の人はお風呂に入る度に天井まで拭きあげるそうですから、そのような人には専用の必グッズと相性が良いのかも知れませんが、たまにしか天井を掃除しない家庭であれば、クイックルワイパーのようなもので代用できてしまうものです。
洗剤も様々な専用品が売られていますが、年に一度しか掃除しないようなところに専用洗剤は必要ありません。使いきるのに何年かかるかわかりませんし、その間に固まったりドロドロになってしまうかもしれません。
頻繁に掃除に使用するグッズであれば専用品は便利だと思いますが、便利そうな掃除グッズを購入したからといって、掃除の頻度が増えるわけでもありません。
これは収納グッズなどにも当てはまることです。収納グッズの存在そのものがモノを増やす原因になる事も多いので、安易に便利そうな掃除グッズは選ばない方が良いと思います。
5 掃除をすることのメリットを知る
中々掃除が出来ない人というのは「掃除をすることで得られるメリットを知らない」を深く理解していない傾向があります。
逆に言うと「掃除をしないデメリット」を認識していません。
掃除をしないデメリットというのは、
不衛生⇒カビ
ダニの発生⇒病気
足の踏み場もない⇒友達を呼べない⇒洋服も汚い⇒異性にモテない
汚い⇒不衛生⇒ゴキブリ
整理できない⇒モノの重複⇒無駄遣い
モノが見つからない⇒探す時間が必要⇒時間の無駄
ゴミ屋敷⇒近所迷惑
など様々なデメリットがあります。他にも色々と考えられますが、多くの成功哲学のような本に掃除の重要性が紹介されているのは、掃除を怠る事で被るデメリットが膨大だらかでもあります。
掃除をしないだけで様々なデメリットがあるわけです。これらを認識した上で掃除をするとメリットも知る事ができます。
衛生的⇒カビ、ダニ、ホコリの減少⇒健康になる
整理する⇒所有物の把握⇒無駄が減る⇒節約になる
部屋がキレイ⇒友達を呼べる⇒評判になる⇒異性にモテる
洋服の管理が出来る⇒おしゃれになる⇒異性にモテる
モノを大切に扱えるようになる⇒清潔感が出る⇒異性にモテる
となるわけです。やたらと「異性にモテる」が多いですが、掃除をするだけ人として「魅力が上がる」ということです。
正しいかどうかよりも、掃除にはこのようなメリット、デメリットがあるのだと意識することで、掃除をすることへのモチベーションにつなげることが出来ます。掃除への意識を変えることが、最も要領よく掃除をするコツでもあります。
これが最も効果的な改善ポイントです。具体的な掃除のテクニックも大切ですが、掃除をするモチベーションが上がれば、テクニックは後からついてくるものですよ。
まとめ 掃除と清潔感
当たり前に掃除が出来るようになると、他人を見ても同じような人か判断出来るようになります。他人の身だしなみを観察すると、部屋の中の汚れ具合まで何となく判断することが出来るようになります。
このような判断基準がない人ほど、平気でズボラな恰好をしているのですが、認識できないのは本人だけで、周りの人からは見通されているので、避けられるような事になってしまいます。
明らかに不潔な恰好であれば誰もがイメージできるものですが、その不潔だと判断する基準が人それぞれ違うので、自分では十分だと思っていても、相手からすると不十分かも知れません。
自分では気がついていない理由で避けられるという事です。
タバコを吸っていない人は喫煙者のことが直ぐにわかるものです。匂いだけではなく清潔感からも伝わってきます。
ですが、喫煙者同士では全くわからないと言います。
同様の事が掃除をしている人には、何となく伝わります。掃除をしている人はどちらのタイプの人ともつながれますが、掃除をしていない人は掃除をしている人から敬遠されている可能性があります。
「喫煙者と付き合うなんてありえない」
という人も多いと思います。よほどの金持ちとかイケメンとか美人などの武器がない限り、初対面の段階から相手にもされません。
流石にタバコほどではありませんが、「掃除が出来ない」「清潔感がない」というのは、かなりのマイナスだと認識してください。異性からの評価の2割は損しているのではないでしょうか。
逆に考えれば、掃除をして身なりを整えるだけで、人として魅力が上がるということです。これは凄く簡単なことではないでしょうか。
自分の周りの異性が2割増えれば、チャンスもそれだけ増えるということです。
もちろん掃除は健康や節約にもつながるので、自分自身にとってもメリットしかありません。さらに周りの人から好かれるようになるのですから、成功哲学として紹介されるのも納得です。
掃除が苦手な人はこれらのことを頭に入れるだけで自然と掃除がしたくなるものです。なるべくゴールが見える小さな空間から掃除を始め、気持ちのいい達成感を味わってください。
掃除を要領よくするコツは、掃除をしたことで得られる未来(メリット)を意識することです。
ゴミ屋敷の人の未来が明るいわけがありませんが、もし掃除をすることが出来れば近所の人が再評価してくれるかも知れません。きっと挨拶もしてくれるようになります。
たかが掃除をするだけで、人としての魅力が上がるということを忘れないでください。カビやホコリが減って健康になれば顔色も良くなります。そして身だしなみが整えば、間違いなく魅力は上がり続けます。
今までろくに掃除をしてこなかった人ほど、魅力が上がる伸びしろがあるので楽しみにしてほしいと思います。掃除をするメリット、掃除をしないデメリットを頭で理解すると、勝手に掃除がしたくなって要領よくなっていくものですよ。
逆に便利そうな掃除グッズや細かな掃除テクニックばかりに囚われていると、いつまで経っても本質にたどり着けないので、新しい掃除グッズを買い替え続ける事になってしまいますよ。