水切りカゴの機能
少し前にある雑誌で高機能な水切りカゴの特集が組まれているのを見かけました。
私は男の一人暮らしということもあり、水切りカゴの機能について深く考えたこともなかったのですが、最近の水切りカゴは見た目も美しく、さらにお皿の収納のしやすさや水はけも良くなっているようでした。
私は100円ショップで購入したプラスチックの水切りカゴを、何の疑いもなく長年使用していたのですが、水切りカゴは設置位置がシンクの上か内側によっても、乾燥する時間が随分と違うのだそうです。
確かに考えてみるとシンクの内側に設置する水切りカゴだと風が当たりにくく、シンクから蒸発した湿った空気の影響も受けるのも頷けます。水道の水を出すと水滴がはねて付着しまう事も珍しくありません。
当ブログでは以前に食器洗いのスポンジの交換時期について紹介した事があるのですが、
こちらでもシンクの内側にスポンジ置きを設置すると、乾燥が遅くなって雑菌が繁殖しやすいと紹介しました。
水切りカゴはスポンジほど雑菌が繁殖しやすいわけではないですが、それでもちょっとした隙間に汚れが貯まったり水垢が付いてしまうので、私は月に一度ぐらいはメラミンスポンジで擦って汚れを落としていました。
普通の食器洗いのようにサッと洗うだけで済むのであれば良いのですが、それなりに時間をかけて丁寧に擦らないと汚れが落ちないのが結構な手間でした。
もしこの掃除がシンク上の水切りカゴにする事で軽減されるのであれば、凄くメリットがあるように感じたので、水切りカゴについて色々調べてみました。
水切りカゴの種類
一般的なステンレスの水切りカゴは、私が結婚していた当時に使用していた事があるのですが、白っぽい水垢が目立ちやすく、受け皿の水の掃除を怠ると直ぐにヌルヌルになって気持ち悪かったので、現在の私は受け皿のないシンクの内側に設置する水切りカゴを使用していたのですが、ネットで売れ筋の水切りカゴを調べてみると、より多くのバリエーションがあって驚きました。
シンクの内側に設置する水切りカゴだと縦にまたぐタイプが一般的ですが、高さを設けて横にまたぐタイプ(⇒)もあって驚きました。
こらなら相当シンク周りのスペースを有効活用できそうです。一人暮らし用のアパートのキッチンは狭いので向いているのかも知れません。
水切りカゴのベストな大きさは家族の多さによっても変わりますし、扱う食器の種類や量でも変わりますし、食洗機がある家庭だとまた条件が違うので、一概に正解があるわけではないのですが、少し調べてみただけでも意外とバリエーションが豊富で、それぞれの家庭環境に合わせて最適なタイプを選ぶ価値があるように感じました。
一人暮らしの私が求める水切りカゴの基準は、掃除のしやすさが一番であり、キッチンのスペースが狭い事もあってシンクの外に置くのも無理だったので、最終的にシンプルでコンパクトな水切りカゴを選ぶ事にしました。
コンパクトな水切りカゴのデメリット
いつものように食器を洗うとまるでスペースが足りません。お皿を立てられないので、想像以上に使えませんでした。
私は物離れが良い方で100円ショップで購入したプラスチックの水切りカゴは、直ぐに処分していたので既にありません。
どうしようかと考えた結果、仕方がないので洗い物を貯めこまないようになりました。
コーヒーを飲んだ後に空になったコーヒーカップをキッチンに持っていく度に、必ず洗うようになりました。
初めはこれも煩わしいと思っていたのですが、いざやらざる負えない状況になると意外と快適だと感じるようになりました。
冬の冷たい水道水で洗い物をするのは大変ですが、カップ一つを洗う時間は、すすぎを入れても1分もかかりません。冷たい水に手が冷やされてしまう前に終わってしまいます。
そしてまたコーヒーを飲みたくなった時に、別のカップを使用する必要もなくなり、同じ食器ばかりを使うヘビーローテーションが可能になりました。
今まではいくつかのカップを使用していたのですが、その内の一つを手放すことができました。水切りカゴをコンパクトなものにしたからこそ、食器の数を無理なく減らすことが出来ました。
悩みの種の解消
当ブログでは以前にメンタリストDaiGoさんの本を紹介したことがあるのですが、
実はこの本の中でも食器をキッチンに持っていった時に、直ぐに洗うテクニックが紹介されていました。
その理由は人は一日の中で様々な決断を迫られているので、食器洗いのような小さな決断が山積みになっていくからです。
特に時間が少ない朝方は決断の連続です。時計を見ながら食事をしたり、洋服を選んだりと、脳は無意識にでも小さな決断をし続けています。
このような些細な決断をする度に脳は消耗していきます。無意識に積み重なっていき、疲れの原因になってしまうそうです。
大事なことをしっかりと考えて決断を下すことは大切ですが、日常の何気ない行動にその力を使ってしまうと、大事なことにまで影響を与えてしまいます。
日常の小さな決断を少なくする一例として、食器はキッチンの運んだ時に洗ってしまう習慣が紹介されていました。
一般的には食器がある程度貯まってから洗った方が効率が良いと考えられますが、食器がシンクに積み重ねられているのが目に入る度に、脳はその都度決断を迫られて疲労していきます。
「そろそろ洗わないと・・・」
という小さなストレスが、その都度襲いかかってくるような事です。その疲労が集中力を奪うことになるので、「キッチンの食器を運ぶ=洗う」を習慣(無意識)にしてしまうと、脳が無駄な判断する機会が減るので疲れにくくなるそうです。
ただメンタリストDaiGoさんの本を読んで「そういうものか」と納得できても、いざ行動にうつせるかと言うと、なかなか難しいものです。
それが水切りカゴをコンパクトにした結果、思わぬ形でメリットを感じることが出来ました。
食事をした後にまとめて洗うとなるとスペースが足りなくなるので、料理の最中からどんどん洗っていくようになり、洗い物を増やさない工夫といったものも意識するようになりました。
誰もが私のようにいきなりコンパクトな水切りカゴにする必要はないかも知れませんが、スペースに余裕がある大きな水切りカゴを使用している家庭ほど、洗い物を貯め込んで小さなストレスを抱えているかも知れません。
小まめに食器を洗うようになると、無理なく水切りカゴのサイズを下げられるかも知れないので、様々なタイプの水切りカゴがあるという事を理解しておいてください。
まとめ コンパクトの凄さ
大は小を兼ねると言いますが、必要以上に大き過ぎることにはデメリットもあります。
例えば車は大きくなるほど燃費が悪化しますし、洗車をする手間も増えてしまいます。運転にも気をつかうかも知れせん。
家が大きくなると冷暖房費もかさみます。しかも冷暖房の効果が出るのにも時間がかかります。もちろん掃除も大変になり、家賃も上がります。
本当は大きなモノが欲しいのに、小さなモノしか買えないというと悲壮感が漂いますが、積極的にコンパクトなモノを選ぶという生活スタイルには、決して悲壮感はありません。
同じような収入でも仕方がなく節約をしていると感じている人と、あえてシンプルなライフスタイルを選んでいるという人では全く印象は違います。
たかが水切りカゴの大きさだけでも、この違いが感じられて勉強になりました。
そしてコンパクトな水切りカゴは期待していた通りに掃除が楽で助かりました。スポンジを交換するタイミングでサッと洗うだけで綺麗な状態を保つ事が出来ています。
水切りカゴに限った事ではないですが、必要以上に大きな物を選んで余計な手間が増えている事があるので気をつけてほしいと思います。
ちなみに水切りカゴについて色々と調べていると、「水切りカゴを使わない」という凄い人達もいました。食器を洗った後は直ぐにふきんで拭いて食器棚に収納するのだそうです。
ここまで徹底するのは凄いと思いますが、私は洗った食器は自然に乾燥させているので、拭き取る手間が増えるのは面倒だと感じます。そもそも同じ食器ばかりをローテーションして使うようになるので、食器棚に収納する事も少ないです。
この辺は食器の使い方や家族の人数によっても変わるので、一概に正解があるわけではありませんが、自分のライフスタイルに合わせて適切な方法を選んでほしいと思います。
他にも水切りカゴとは少し違うのですが、水きりマットを使用している人もいました。
キッチン周りのスペースに余裕がある家庭であれば、これらのように水切りカゴが無くても済むのかも知れませんが、私のように狭いアパートであまり余裕がないのであれば、やはりシンクの上にもスペースがあった方が助かります。
そういう意味でも、シンクの上で乾燥がしやすいコンパクトで平らな水切りカゴは、想像以上に良い買い物となりました。
コンパクトな水切りカゴは、一人暮らしの人でないと厳しいかも知れませんが、必要以上に大きな水切りカゴのせいで余計な手間が増えてしまっているケースも考えられるので、サイズの見直しやスペースの有効活用できるタイプを検討してみる価値があるのではないでしょうか。
ビルドインタイプの食洗機がある家庭であれば、食器を手洗いをしたとしても水切りカゴ替わりに使用できるので、収納が簡単な水切りマットと相性が良いかも知れません。
新しい住宅や機能性の高いキッチンにリフォームしている家庭であれば、そもそも気にする必要はないのかも知れませんが、私のように仮住まいの人であれば、意外と相性が良い水切りカゴがあるかも知れないので、一度きちんと検討してみてください。
大きな水切りカゴが良いとは限りません。スペースに余裕があるだけに手間が増えるような事は珍しくありません。これらは便利な収納グッズなどにも言えることですが、
スカスカの本棚をキープできる人は滅多にいません。そこにスペースがあると詰め込みたくなるのが人間です。たとえ二度と読むことがないであろう本でも、取り敢えず詰め込んでしまうのが人間の性です。
食器棚や水切りカゴのスペースに余裕があると、同じように余計に貯め込んでしまう原因となってしまうのかも知れません。
人は背負う物が増えるほどにフットワークが重くなってしまいます。本当に大切な物はしっかりと背負う必要がありますが、そうでもない物の為に余計な疲れを貯め込んでいる事があるので気をつけてください。
背負うものが多いと転んだ時に勢いがついてダメージが大きくなってしまいます。
ろくに使いもしない食器や調理器具を収納している食器棚が、震災で倒れて被害が大きくなるような事だって考えられます。
無駄な荷物を運ぶ為に体力や脳(無意識な決断)を使わないようにしましょう。それらが大きな足かせになっているかも知れません。
私の場合は水切りカゴをコンパクトにした結果、想像以上に余計な荷物をおろすことに成功しました。単純に掃除がしやすいメリットだけではありませんでした。
家族構成やキッチンの広さの問題もあるので、誰もが水切りカゴをコンパクトにする事が良いとは言いませんが、一度検討してみる価値があると思います。
無駄に大きな物のせいで、余計な手間が増えて苦しんでいる事が意外とあるものなので、それぞれの家庭環境に合わせて考えてみてください。思わぬ最適解が見つかるかも知れませんよ。
コメント
自称ミニマリストですが水切りカゴは盲点でした。参考にしたいと思います。ありがとうございます。
by 匿名
コンパクトな水切りカゴ、いいですね。私も水切り籠を手放したことがありますが、どうしてもザルのようにフキンで拭き取りきれないものがあるので必要だと思います。
by このみ
100均のボウルとザルで代用するといいですよ。
あと晒をつかってふき取るのはおすすめです。
by 匿名