洗濯槽の掃除
洋服を綺麗に洗濯する為の洗濯機の中がカビや雑菌で汚れていると、洋服にイヤな臭いが残ってしまうことがあります。
特に湿度の高い梅雨時などは注意が必要です。洗濯槽の掃除を定期的にする必要があります。
洗濯槽の掃除というと専用品である「洗濯槽クリーナー」が一般的ではありますが、実はその他のもので代用する事で節約する事が可能です。
そこで今回は洗濯槽の掃除で最もコスパが良い方法を調べてみました。ケースバイケースではあるのですが、節約したい人はそれぞれの家庭に合わせてコスパが良い方法を選択してみてください。
1 洗濯槽クリーナーのコスパ
ドラッグストアなどでよく売られている使い切りタイプの液体洗濯槽クリーナーの相場は、一本あたり200円ぐらいでしょうか。
セール中だったり、プライベートブランドだと180円ぐらいで見つかることもあります。上手く購入すれば税込み価格で200円未満で抑えることが可能です。
ネットで探せばもう少し安いケースもありますが、送料の事を考えると近所のスーパーやドラッグストアの方がコスパが良いかと思います。ホームセンターでもよく安売りしているので、上手くセールを合わせる事で節約する事が可能です。
2 重曹のコスパ
重曹は安いものだと1㎏辺り300円前後で見つかります。100円ショップでも350gぐらいあります。
洗濯槽の掃除を重曹で行う場合、約200g(1カップ)必要なので1㎏で300円だと5回分に相当します。一度の洗濯槽の掃除だと60円ぐらいになるので、一般的な洗濯槽クリーナーよりはコスパが良くなります。
重曹はクエン酸と組み合わせることで化学反応し、さらなる掃除効果を発揮するのですが、200gの重曹に対して十分な量のクエン酸となると、かなりコストが弾むので洗濯槽の掃除としては、あまりお勧めではありません。
3 粉末漂白剤のコスパ
粉末漂白剤で有名なのはワイドハイターEXになるでしょうか。本体価格は400~500円ぐらいですが、詰め替えパックだともう少し安くなります。容量は本体530g、詰め替えだと450gです。
粉末漂白剤で洗濯槽の掃除を行う場合について調べてみると、洗濯の専門家いわく水10リットルに対して50g必要とのことなので、50リットル(容量が5㎏)の洗濯機だと250g必要になります。
これだと一度の洗濯槽の掃除で250~300円ぐらいの計算になります。コスパはあまり良くありません。
もう一つ代表的な粉末タイプの漂白剤は、オキシクリーンです。「オキシ漬け」という言葉が浸透しているぐらい、掃除好きの人にとっては有名な漂白剤です。
amazonで単体で最も価格が安いオキシクリーンは1500gで992円でした。
洗濯槽をオキシ漬けする際の分量を調べてみると、水10リットルに対して100gとあり、5㎏の洗濯機の掃除だと3回分相当になり、330円ぐらいになります。
しかもオキシ漬けの効果を高めるには、水温が40~60℃ぐらいにする必要があるので、そちらの費用の事も考えると、あまりコスパは良くありません。
ただオキシクリーンはamazonやコストコだと、日本製ではなくアメリカ製のものも売られており、大容量でコスパが良くなります。
約3000円で5kgぐらいあるので、同様の量で洗濯槽の掃除をすると、1回あたり300円ぐらいになります。
ただ日本向けのものと成分がかなり違うようなので、気になる人はしっかりと調べてから選んでみてください。
ちなみに粉末漂白剤の主な成分は「過炭酸ナトリウム」なので、過炭酸ナトリウム単体で購入すると1㎏で500円前後で見つかります。
こちらでコスパを計算すると、一度の洗濯槽の掃除で150円未満に抑えることが可能です。
そもそもワイドハイターのような粉末漂白剤は、洋服の汚れを落とすことが本来の目的なので、過炭酸ナトリウム以外の成分もたくさん含まれています。
洗濯槽の掃除に限っていれば、過炭酸ナトリウム単体で購入した方がコスパが良くなります。
ただし、過炭酸ナトリウムは一般的なドラッグストアで売られているとは限りません。実際に私の住んでいる地域にあるドラッグストアをいくつか探しましたが、見つかりませんでした。
オキシ漬けに代表されるように洗濯槽のパフォーマンスとしては優れているのですが、コスト的には一般的な洗濯層クリーナーと大きさはないので、パフォーマンス重心の人は選ぶ価値があると思います。その場合でも過炭酸ナトリウム単体で購入した方が安くなるので、送料を含めてネット通販で探してみてください。
4 100均アイテム
最近の100円ショップには液体の洗濯槽クリーナーだけでなく、粉末タイプの洗濯槽クリーナーも売られています。
100均大手のダイソーに行ってみると、液体の洗濯槽クリーナーが2種類、粉末タイプは3種類もありました。
使い切りの液体タイプだと100円で洗濯槽の掃除が出来るので、他の方法と比べてコスパは悪くないのですが、粉末タイプだと2回分とあったので、私はそちらを購入してみました。
ちなみに粉末タイプの洗濯槽クリーナーの成分表を確認してみると、過炭酸ナトリウムとなっていました。他にも炭酸ナトリウムや界面活性剤などが含まれているのですが、最も左に表示されている主成分が過炭酸ナトリウムです。
ワイドハイターEXやオキシクリーンのように、過炭酸ナトリウムによる洗浄なので、コストだけでなくパフォーマンスも悪くないのではないでしょうか。
まとめ コスパが良いのは過炭酸ナトリウム!
100円ショップで購入した粉末タイプの洗濯槽クリーナーの一袋が、75gで一回分ということだったので、上で紹介した過炭酸ナトリウム単体の75gでも代用できると考えられます。
過炭酸ナトリウムはネットで探すと1㎏で500円程度で見つかるので、一回あたり75gだとすれば37.5円で済む計算になります。
私が調べてみた中では、これが最も洗濯槽の掃除でコスパが良い選択肢だという結果になりました。
ただ過炭酸ナトリウムによる洗濯槽の掃除の分量について調べてみると、あまりにも意見がバラバラでした。
洗濯王子が言うには水10リットルに対して50gでしたが、家事えもんが言うには水10リットルに対して100gでした。これらをそのまま鵜吞みにすると、とんでもない量になるのでコスパは決して良くありません。
ダイソーの粉末タイプの洗濯槽クリーナーは洗濯機の容量が7kg未満は一袋(75g)だったので、随分と違います。
初めての洗濯槽の掃除や久しぶりに行うのであれば、それなりに汚れている可能性が高いので、多めに使用しても良いとは思うのですが、定期的に洗濯槽の掃除を行っている洗濯機であれば、おそらく100円ショップで売られている粉末タイプの洗濯槽クリーナーと同じ75gでも十分なのではないでしょうか。
細かな事を言えば、小型の洗濯機で容量が5キロだった場合、過炭酸ナトリウムも50~60gで十分かも知れません。
月に一度ぐらい洗濯槽の掃除をする家庭であれば、少量の過炭酸ナトリウムが最もコスパが良いのでおすすめですし、100円ショップで売られている粉末タイプの洗濯槽クリーナーも手軽で悪くないと思います。
コスパといっても単純にコストだけでなく、パフォーマンス(洗濯槽の洗浄力)の事まで考えると、話題になっているオキシ漬けが良いのかも知れませんが、それこそ定期的に洗濯層の掃除を行っている家庭であれば、それほど強力な洗浄力が必要なわけでもないので、コストを重視して選んでも悪くないと思います。
ちなみに当ブログでは、以前に電気ケトルの掃除について紹介したことがあるのですが、
電気ケトル専用の薬剤より、クエン酸単体で購入した方がずっとコスパが良いと紹介しました。
洗濯槽の掃除も同じなのだと思います。専用品の方が容量を計る手間が無くて便利ですが、他のもので代用すると安く済ませる事ができるものです。
洗濯槽の掃除は洗濯機のタイプ(縦型、横型)や洗濯槽のサイズ(容量)によっても違うので、必ずしも過炭酸ナトリウムがベストとは限らないのですが、定期的に洗濯層の掃除をしているのであれば、高価な専用品でなくても十分だと思われます。
ただ過炭酸ナトリウムは水の温度によって随分と効果に差が出るようなので、お湯を用意できないと厳しいかも知れません。水しか入れられない洗濯機であれば、100円ショップの液体洗濯槽クリーナーの方が相性が良いかも知れません。
それぞれの家庭の洗濯機の使用頻度や掃除頻度に合わせて、コスパが良い洗濯槽の掃除方法を選んでみてください。
最後に洗濯槽を汚さない工夫について紹介します。
基本的に洗濯後は蓋を開けっぱなしにして、洗濯槽を乾燥させるようにしてください。
乾燥機を使用した場合は気にしなくても良いですが、そうではない場合は一晩ぐらいは蓋を開けっぱなしにして完全に洗濯槽の内部を乾かしましょう。
これを怠ると雑菌が繁殖して洗濯槽の奥深くがカビてしまうので気をつけてください。
そしてゴミ取りネットの掃除もしっかりと行ってください。
これも意外と大事なポイントです。ゴミが溜まっているとそこから雑菌が繁殖してしまうので、洗濯機の蓋を開けっぱなしにするタイミングで、毎回ゴミを取り出し、しっかりと乾燥させましょう。
また意外なところでは、必要以上に洗剤を使う事も洗濯槽の汚れの要因となる事があります。洗剤をたくさん入れたからといって洗浄力が上がるわけではありませんし、最新の高機能洗濯機だと入れ過ぎの洗剤を自動調節する機能があるぐらいです。
お風呂場の汚れも石鹸やシャンプーが原因という事も珍しくないので、必要以上に使用しないようにしましょう。
定期的に洗濯層を掃除していても、これらを意識できないと直ぐに雑菌が繁殖してしまうので気をつけてほしいと思います。
追記 アルミホイルが使える?
キッチンの排水溝に丸めたアルミホイルを入れておくと、排水溝からのイヤな匂いを抑えられるライフハックをご存知の人も多いと思うのですが、この方法を洗濯槽の掃除にも活用しているという情報が見つかりました。
コスパという意味では、アルミホイルが最高の選択肢なのかも知れません。
さらに凄い人は普通に洗濯をする時にも丸めたアルミホイルをいくつか入れていました。これはアルミホイルの科学反応を利用した殺菌効果だけでなく、ランドリーボールのように洋服の絡まりを抑える効果もあるそうです。
といってもアルミホイルによる洗濯槽の掃除テクニックというのは、専門家がきちんと調べたような情報ではなかったので、洗濯槽の掃除のパフォーマンスについては何とも言えません。
ただ「洗濯マグちゃん」と呼ばれる洗剤要らずのグッズがあるのですが、これを使用していると洗濯槽が自然と綺麗になり、排水ホースの中も綺麗になるとあるので、
もしかしたらアルミホイルといったものも、近い効果があるのかも知れません。
ただ洗濯マグちゃんの効果について調べてみると、かなり賛否両論があるので何とも言えません。amazonのレビューでも評価が分かれています。
洗濯槽の汚れを防止する効果はあるのかも知れませんが、肝心の洋服の洗濯としては意見が分かれるところなので、判断が難しいところです。
これ一つで本当に洗濯洗剤や洗濯槽クリーナーも不要になるのであれば、節約家として凄く興味があるのですが、それなりの価格なのでなかなか踏み込めていません。
キッチンの排水溝でもそうなのですが、アルミホイルのおかげで多少は匂いを抑える事が出来たとしても、それだけで綺麗な状態を保ち続けられるわけではないので、やはり定期的に洗濯層の掃除も行った方が良いのではないでしょうか。
追記2 洗濯マグちゃんを入手
その後に友人から洗濯マグちゃんを譲り受ける事になりました。洗濯洗剤や洗濯槽クリーナーと比べて安いものではないので、なかなか購入する気にはなれなかったのですが、友人が使っていて効果がイマイチという事でタダで手にする事ができました。その事については別のところで詳しく紹介しているのですが、
洗濯マグちゃんを使用して2ヶ月ほど経った現在、排水ホースの汚れを確認してみると、うっすらと綺麗になっていたので、洗濯槽の掃除にも一定の効果があるのだと思われます。
洗濯槽の掃除の為に購入するとなると割高なのでお勧めしませんが、洗濯洗剤の節約も含めて考えると悪くはない選択肢なので検討してみる価値があると思います。
ただ洗濯洗剤としての効果を引き出すにも、ちょっとしたコツがいるので誰にでも勧められるものではありません。この辺の相性の問題もあるので、上手く見極めてほしいと思います。