シャワーヘッドはカビの温床?
シャワーヘッドというのは水の出口なので、どうしても使用後に湿気が溜まってしまいます。
シャワーヘッドの表面が乾いていても、ホースの内側に水が蓄えられているので常に湿気があります。
なので新品のシャワーヘッドでも数か月も使用しているとカビや水垢が付着してしまいます。表側から見て明らかにわかるほどカビが付着している場合、内側はもっと酷いことになっています。
このカビを予防するには、高温のお湯を出す事が効果的です。カビは50度以上のお湯に5秒以上触れていると死滅するので、たまに高温のお湯を出すだけでカビを予防する事が可能です。火傷に注意しながら行ってみてください。
ただお湯でカビを殺菌する事が出来てもシャワーヘッド内部に跡が残ったり、穴が水垢や汚れで詰まると、変な方向に水が飛んだり流れが悪くなってしまいます。
なのでシャワーヘッドも定期的にお手入れをする必要があります。そこで今回は簡単にシャワーヘッドの水垢を掃除する方法を紹介します。
シャワーヘッドの掃除
シャワーヘッド掃除の理想は、細かく分解して隅々までブラシなどで掃除をすることです。
ですが、日ごろから細かく掃除をするのは大変なので、まずは簡単なシャワーヘッドの掃除方法を紹介します。
その簡単な掃除というのは「重曹とクエン酸」を利用する方法です。
クエン酸だけでも水垢を落とす効果があるのですが、二つを組み合わせることでパワーアップしてくれます。
重曹とクエン酸の割合は「2:1」が理想と言われています。同量になると中和して意味がなくなるので、クエン酸が半分ぐらいと意識してください。
ちなみにクエン酸がない場合はお酢でも代用できます。シャワーヘッドの掃除ではバケツや洗面器を利用するのが一般的ですが、それだと重曹やクエン酸の量が多く必要になってしまいます。
シャワーヘッドの大きさにもよるのですが、先端をカットしたペットボトルなどを利用することで、重曹やクエン酸の量をかなり節約することが出来ます。
シャワーヘッドが大きい場合は、ペットボトルも大きいものを用意してください。洗面器やバケツよりは節約出来ると思います。
まずはペットボトルにシャワーヘッドを入れて安定するポジションを見つけます。実はこれが凄く大事です。シャワーのホースには弾力があるので、適当な位置に置いてしまうと倒れてしまいます。
ホースを蛇口や取っ手に巻き付けて安定するポジションを先に見つけてください。
そして「重曹2:クエン酸1」の割合でペットボトルに入れてください。500mlのペットボトルであればスプーン1杯、2リットルのペットボトルだと2杯ぐらいでOKです。
そこにぬるま湯を注ぐとシュワシュワと発泡してくれます。ここにシャワーヘッドを浸すだけで簡単に内側のカビや汚れを掃除をすることができます。
ちなみに私は電気ケトルをクエン酸で洗浄した後の「ぬるま湯」を、重曹を入れたペットボトルに注いで再利用しています。
重曹とクエン酸が反応してシュワシュワと泡立ち、シャワーヘッドの内部の汚れの隙間まで入り込んでくれます。だいたい10分ほど放置すれば日頃の掃除はOKです。
長年放置された頑固な汚れの場合は一度で落ちないかも知れませんが、汚れが浮いているので軽くブラシで擦るだけでスルスル~と落ちてくれるものですよ。
シャワーヘッドの水垢
重曹とクエン酸を利用した方法でも簡単な水垢は落ちてくれるのですが、それでもシャワーの勢いが戻らなかったり、変な方向に水が飛んでいってしまう場合は、シャワーヘッドの穴に水垢が何層にも重なっている可能性が高いので、クエン酸だけでしばらく付け置きをして水垢を分解してください。
スプーン軽く一杯のクエン酸とぬるま湯を入れて付き置きするだけでOKです。
時間は1~2時間もあれば十分だと思いますが、一度シャワーヘッドを取り出して試しに水を出し、勢いが戻っていなければ、そのまま付け置きする時間を延長してください。
途中で何度かシャワーヘッドとペットボトルを軽くゆすって混ぜてあげると、水垢が剥がれやすくなります。水垢は何層にも積み重なっているので一度で取り切れないこともあります。
頑固な水垢の場合は使い古した歯磨きなどで穴を擦ってみてください。
変な方向に水が飛ぶシャワーをいきなり歯ブラシで擦ってもあまり改善しないのですが、クエン酸で水垢を柔らかくした後だと、するっと落ちてくれる事が多いですよ。
本格的なカビ対策
シャワーヘッドの内側が真っ黒にカビている場合は、やはり分解して掃除をする必要があります。定期的に高温のお湯で殺菌していれば、それほど内部にカビが溜まらないのですが、既にカビだらけになっている場合は、一度本格的にカビを落としましょう。
まずはシャワーヘッドを回して取り外し、ジップロックの中にシャワーヘッド全体が浸るぐらいのぬるま湯と一緒にいれます。
そこにお風呂のカビ取り剤を入れて一晩ほど付け置きします。これだけでカビを完全に死滅させることができます。カビ取り剤は数プッシュ(3~5)でOKです。
取り出す時は中の水が直接手に触れないように気をつけてください。そして十分に濯いでください。
重曹とクエン酸の時と違ってジップロックなのは、カビ取り剤の臭いを抑える為です。逆に重曹やクエン酸の掃除にジップロックを使用するのはOKです。どちらも掃除後はしっかりと濯ぐ事を忘れないでください。
まとめ お風呂場のカビ予防
お風呂場は湿気が多く温度も高いので、どうしてもカビが発生しやすい環境です。小まめに掃除することが一番大切ですが、日頃からカビを発生させない工夫、予防対策も大切です。
シャワーヘッドのカビの予防をするには、乾燥しやすい環境にすることが効果的です。
最後にシャワーを止めた後、軽くシャワーヘッドを振って内側の水分を飛ばしてください。これだけでもシャワーヘッドの穴周辺の乾燥が早くなります。
そしてなるべくお風呂内の高いところにシャワーヘッドを設置してください。
高いところは換気扇の空気の流れがあり、より乾燥が早くなります。さらにシャワーホースをお風呂場の床から浮かせることでホースの乾燥も早まり、ホースの下のカビを防ぐことになります。
いつも低い位置にシャワーヘッドをセットしている人は、これだけでもカビを防止する事につながります。ホースが床や壁に触れているとそこの水分の乾燥が遅くなり、そこから赤くカビる傾向があります。シャワーホースはねじれないように高い位置のフックに引っかけましょう。
これはシャンプーボトルや石鹸などの小物にも当てはまることです。水分が乾燥しにくい底からカビていくように、それらのモノもなるべく乾燥しやすい環境にしてあげることで、カビの発生を防ぐ効果があります。
ちょっとした工夫を取り入れてお風呂場のカビを防ぎ、日頃の掃除の手間や時間を節約してほしいと思います。
また水圧を落とすことなく節水をすることが出来るシャワーヘッドもあるので、カビが酷い場合はそのような物に交換してしまうのもおすすめです。
長年シャワーヘッドを交換していない家庭であれば、検討してみる価値があると思います。特に手元にスイッチがあるタイプだと節水効果も抜群です。家族が多い家庭であれば、購入価格など一年ぐらいで元が取れるかも知れません。
またお風呂掃除は天井のカビ対策もポイントになります。天井にカビがあると胞子がお風呂場中に広がってしまいます。簡単にお風呂場の天井を除菌する方法もあるので、あわせて紹介しておきます。
またお風呂場の掃除で盲点になりやすい換気扇やドアの取っ手なども、たまには掃除してあげてください。どこかにカビがあると胞子が飛んで増殖しやすいので、見逃さないように意識してほしいと思います。
カビのない気持ちのいいお風呂で一日の疲れを癒しましょう!
コメント
私と同じ発想だ( ̄□ ̄;)
やっぱり洗面器だともったいないですよね~
ちなみに私はコーヒーの瓶派です!
安定していますよ|* ̄∇ ̄|
by 匿名