ミョウバン水とは?
ミョウバン水とは名前の通りにミョウバンを水に溶かしたものです。
ミョウバンが何故に消臭効果があるのかというと、ミョウバンが水に溶けると酸性になり、悪臭を放つ雑菌が繁殖できなくなり、さらに微量の金属が含まれているので、酸化還元による消臭効果もあると言われています。
当ブログでは以前にコスパ抜群のわきが対策として、ミョウバン水について紹介したことがあるのですが、
肌に使うミョウバン水はごく少量しか使わないので、何か他の使い道がないかと調べてみると、様々な消臭にも活用できる事が分かりました。そこで今回はミョウバンで消臭できる様々な活用法を紹介します。家庭にミョウバンが余っている人は参考にしてみてください。
ミョウバン水で消臭できる箇所
1 衣類の消臭
自宅で洗濯しにくいコートなどの衣類を頻繁にクリーニングに出すとなると大変ですが、ちょっとした匂いならミョウバン水で簡単に抑えることができます。
私もよく余ったミョウバン水を衣類のわきの箇所にスプレーしているのですが、本当に驚くほど匂いが消えてくれるので感動してしまいました。
わきが体質の人だと脇汗が染み込んだ箇所を漂白剤などで手洗いをする事があると思いますが、洗濯をする前にミョウバン水をスプレーして乾燥させると、悪臭を放つアルカリ性の汚れが中和してくれるので、その後に洗濯をした時の汚れ落ちも良くなってくれます。
一般的な洗濯洗剤はアルカリ性なので、同時につかってしまうとあまり意味がないのですが、いわゆる衣類の消臭剤としては有効です。
柔軟剤やファブリーズのような物で香りづけをしても、汚れが落ちるわけではないので効果は長持ちしませんが、ミョウバン水は悪臭を放つ汚れを中和してくれるので、かなりスッキリとしてくれます。余計な匂いも一切ありません。
ただしオシャレ着洗いが必要な生地(シルクやウールなど)とは相性が良くありません。中性洗剤が必要な衣類には避けてください。ミョウバンの酸性で生地が傷んでしまうリスクがあります。
2 お風呂やトイレの消臭
ミョウバン水をスポンジにつけて擦ると、水垢などのアルカリ性の汚れを分解してくれ、さらに消臭することが出来ます。
クエン酸などによる掃除テクニックは有名ですが、これも酸性を利用してアルカリ性の汚れを分解してくれます。
ミョウバン水を掃除に使うのも同じなのですが、ミョウバンには消臭効果が期待できるだけに、お風呂の排水溝やトイレのイヤな匂いとも相性が良いです。
ただし混ぜるな危険の洗剤とは絶対に混ぜないでください。ミョウバン水で掃除した後はしっかりとすすぎましょう。
3 キッチン周りの匂い対策
ミョウバン水をヤカンや鍋に入れて沸騰させると、頑固な水垢がスルスルと落ちていきます。
油汚れは酸性なのでアルカリ性の洗剤と相性が良いのですが、水道水などのミネラル成分が固まった水垢はアルカリ性なので、酸性のクエン酸やミョウバンと相性が良い傾向があります。
クエン酸も高いものではないので相性が良いのですが、ミョウバンには消臭効果も期待できるので、カレーなどを作って匂いが残ってしまった鍋の消臭とも相性が良いです。
匂いがするゴミ箱にスプレーしてから拭き取るだけでもスッキリとするので、匂いが気になるキッチン周りの掃除とも相性が良いです。
他にも魚やニンニクを切った後のまな板にキッチンペーパーなどを置き、そこにミョウバン水を振りかけてしばらく放置すると簡単に消臭できます。
ちなみにニンニクに触れた後に手についた匂い抑えるライフハックとして、ステンレスのシンクに触れるといったものがありますが、あれも同様のメカニズムによって中和しています。
4 入浴剤
ミョウバンは食品にも使われる安全なものなので、入浴剤として利用することが出来ます。
わきがに限らず、全身の体臭を抑えたい人にもおすすめです。
ペットボトルの半分ぐらいのミョウバン水を湯船に入れるだけです。
ただし、そのお湯は放置せずに排水してください。そして軽くすすいでください。
一晩以上放置してしまうと、ミョウバンの成分が固まって結晶化してしまうことがあるそうです。
5 洗濯槽の掃除
当ブログでは以前に洗濯槽の掃除のコスパについて紹介したことがあるのですが、
なんとミョウバン水でも洗濯槽のカビを掃除することが出来るようでした。
石鹸カスはアルカリ性と酸性の二つの特性があるので、洗濯洗剤だけでは難しいのですが、酸性のミョウバン水やクエン酸によって洗剤では落ちにくいアルカリ性の水垢を分解してくれます。
しかもミョウバンには消臭効果があるだけに、下手な洗濯槽クリーナーよりも良いという情報が見つかりました。
洗濯槽の容量にもよるのですが、満水に対してペットボトル四分の一ぐらいミョウバン水を入れ、洗濯槽の掃除コースやつけおき洗いコースで洗ってください。
私は定期的に洗濯槽を掃除しているので、ミョウバン水を試してみてもカビが浮いてくるような事がなかったのですが、おそらくコスパはミョウバン水が圧倒的に良い計算になります。
さらにミョウバン水は柔軟剤としても利用している人が見つかりました。
柔軟剤のように衣類の繊維を柔らかく仕上げらる効果があるわけではないのですが、アルカリ性の洗剤の残りを中和してくれるので、自然な風合いに仕上がるのだそうです。もちろん消臭効果も期待できます。
こちらは普通の柔軟剤と同じぐらいの分量でOKです。洗濯機の柔軟剤入れに入れておけば、すすぎのタイミングで自動投入してくれるので、洗濯洗剤のアルカリ性を損ねる心配はありません。
6 ペット用品の消臭
私はペットを飼っていないのですが、動物ならではの独特な匂いもアルカリ性が多いので、酸性のミョウバン水で抑えることが出来るそうでした。
もちろんペットに直接振りかけるようなこ使い方ではなく、シーツなどのペット用品にスプレーします。
乾燥したら普通に洗濯をしたり、水で乾拭きをすると余計な成分も残らないのでペットが触れても安心です。
まとめ ミョウバン水はコスパ最強!
当ブログでは重曹やクエン酸などを使った掃除テクニックなども紹介してきたのですが、これらには消臭効果があるわけではないので、ミョウバン水ならでの効果が活きる場面が意外と多くありそうでした。
カーテンやソファーのように洗濯が難しい生地にスプレーする事もできますし、靴の消臭スプレーとして活用している人もいました。
あくまでも匂いの成分を中和するだけなので、ミョウバン水だけで全く掃除をしなくても良いというわけではないのですが、本格的な掃除や洗濯の前にミョウバン水で中和してあげる事で、掃除や洗濯の効率が良くなってくれます。
ただミョウバンは水に溶けにくいので、入れすぎてしまったり、溶けるまで待たずに使用してしまうと、研磨剤のようになってキズを付ける可能性があるので気をつけてください。
あくまでも水に溶けたミョウバンに効果があるのであり、直接ミョウバンで掃除するようなことはしないでください。
ミョウバン水の作り方はいたって簡単です。
ペットボトルのような空き容器(500ml)に水をいれ、ミョウバンを15g(大さじ1)いれてよく振り、冷蔵庫の中で一晩放置するだけです。
白く濁っていた水が透明になっていれば完成です。ミョウバン水は冷蔵庫の中に入れておくと、一ヶ月ぐらい持つと言われています。
消臭スプレーとして肌に直接使用する場合は、このミョウバン水をさらに十倍に薄めてください。本当に少量でも消臭効果があるのでコスパ抜群ですよ。
衣類などの消臭にも十倍に薄めたミョウバン水で十分です。スプレーボトルなどに少量のミョウバン水を入れ、水で十倍に薄めると使いやすいですよ。
掃除目的の場合はミョウバン水をそのまま使用して良いのですが、薄めて使用しない箇所は、しっかりと使用後に水ですすぐ必要があるので、上手く使い分けてみてください。
ミョウバン水はデオドラントとしてもコスパ抜群で最高なのですが、他にも色々と活用法があるので、上手く取り入れて節約につなげてほしいと思います。
流石に専用洗剤ほど使い勝手が良いとは言いませんが、それほど頑固な汚れでなければ専用品でなくても落とせる事が多いので、なるべくなら余計な物を買い揃えずに節約しましょう。