メラミンスポンジは万能?
節約家に限らず、食器の頑固な汚れを落とす為にメラミンスポンジを使用されている方も多いと思います。
メラミンスポンジは価格も安く、少し水を付けるだけでコーヒーやお茶の頑固な渋を綺麗に落とせるので、とても便利なものです。
ただしメラミンスポンジにはリスクもあります。
このリスクを考えずに安易に使用してしまうと、大変なことになってしまいます。実際に私もやらかしてしまいました。
フローリングの染みにメラミンスポンジは危険!
私は少し前にフローリングに派手な染みを作ってしまいました。
染みの大きさからいってマグカップの底から付着したものなのですが、何が原因なのか皆目見当がつきません。
洗剤の跡ぐらいなら簡単に落ちそうなものですが、ウェットティッシュで擦っても全く落ちず、特別な洗剤を使用したわけでもなく、いつもと違う飲み物を飲んだわけでもなく、何がなんだか分からないのですが、流石にこのままというわけにもいかないので対処する事にしました。
まずは消しゴムで擦ってみたのですが、まるで効果がありません。
キッチンペーパーを湿らせてしばらく放置しても全く染みが緩んでくれません。
何か良い方法はないかと考えていると、メラミンスポンジが余っていることを思い出しました。
さっそくメラミンスポンジでフローリングの染みを擦ってみると、水分が白く濁りながら染みも落ちてくれました。
これは正解だとばかりに擦っていると、小さなメラミンスポンジのせいか直ぐに穴が開いてしまい、爪が擦れてフローリングに傷をつけてしまいました。
「あちゃー」と思い、その後はあまり力を入れずにメラミンスポンジを変えながら擦っていくと、全体的にフローリングの染みは薄くなってくれました。
取りあえずこれで成功したかと思っていたのですが、時間が経って水分が乾燥すると悲惨な状態になってしまいました。
このように細かなキズが付いてしまい、染みも取りきれていません。フローリングもカサカサとしてしまいました。
私はこの段階でメラミンスポンジについて調べてみると、フローリングのようなコーティングされている箇所にはNGとあり、「やってしまった!」と後悔しました。
メラミンスポンジは便利なものですが、使い方を誤るとこのようなリスクがあるということです。
安易に素人判断で使ってしまうと、大変なことになるかも知れません。
メラミンスポンジの注意書きにも木製家具はNGとありました。明らかに私のミスでした。
傷ついたフローリングの補修
フローリングの染みはメラミンスポンジでそれなりに落とすことは出来ましたが、キズが目立っているので何とか補修できないかと調べていると、様々なグッズが見つかりました。
クレヨンのようなもので傷を埋めたり、塗料やカラーが含まれているワックスなどで染めることも可能なようで、それほど難しいようではなさそうです。
今すぐに引っ越すのであれば、このような物で対処しようとは思うのですが、取りあえず手持ちのもので何とかできないかと考えていると、当ブログで以前に紹介した紅茶の出し殻の再利用方法の事を思い出しました。
紅茶の出し殻で玄関の床に染みを作ってしまった苦い経験があるのですが、あえてフローリングの傷を染めるのに利用できるのではないかと思いつきました。
ただ余計な染みになってしまっては元も子もないので、こまめに水分を拭き取りながらフローリングの傷だけに紅茶の出し殻を染み込ませていくと、かなり目立たなくなってくれました。
今回はたまたまフローリングの色が紅茶に近かったので成功しましたが、明るい色のフローリングだと紅茶の染みの方が目立つかも知れません。
深い傷は残ってしまいましたが、フローリングの色からいっても勝手に汚れなどが染み込んで目立たなくなっていくかも知れないと期待して、しばらくは様子をみることにしました。
まとめ 素人判断は危険!
今回は節約家がやりがちな失敗をしてしまいました。
全ての節約家に当てはまることではありませんが、なるべく手持ちのもので何とかしようと考えてしまうと、このような失敗をしてしまう事があるものです。
メラミンスポンジのキズは事前にしっかりと調べておけば避けられたリスクなので、改めて素人判断は危険なのだと勉強になりました。
メラミンスポンジの仕組みについて調べてみると、荒い粒子がヤスリのような原理で汚れを削り取っているとの事で、当然の結果だったのかも知れません。
カップに染み付いた頑固な渋を落とす分には便利なものですが、しっかりと相性を見極めないとリスクがあるので、皆さんも気をつけてください。
ちなみにメラミンスポンジの失敗例について調べてみると、歯の汚れに使ってエナメル層を傷つけてしまったり、肌に使って火傷してしまったりと、とんでもなくリスクが高いものがあるのですが、意外と大切なのはしっかりと水分を含ませてから使う事なんだそうです。
「キュッキュッ」と音が出るような状態は水分不足の可能性があり、力を入れて押し付けて使うのではなく、たっぷりと水分を含ませた状態で軽く擦る程度で利用するのが正しい使い方のようでした。
基本的にはタワシが使えるような箇所であれば、メラミンスポンジを使用しても大丈夫なのですが、タワシだって力を入れ過ぎてしまうとリスクになるように、正しい使い方を意識する必要があります。
紅茶でフローリングの傷を染めることに成功したのも素人判断ではあるのですが、これも全てのフローリングの色と合うわけではないのでリスクがあります。
掃除グッズや補修グッズに限ったことではないですが、世の中には様々な専用品があり、それらを揃えるとなるとお金もスペースも奪われてしまうので、ついつい何かで代用できないかと考えてしまうのですが、これも行き過ぎるとリスクになってしまいます。
この辺のバランス感覚は難しいところではありますが、フローリングのように替えの効かない対象は専用品に頼った方が良いのかも知れません。
逆に簡単に買い替えが可能な物や捨てる前に試してみるような事であれば、ちょっとした節約アイディアを試してみるのも良いかと思います。
切れ味の落ちたハサミを買い替える前に、アルミ缶やアルミホイールなどを切ると復活する方法があるのですが、これで私のハサミは10年以上経っても普通に使うことが出来ています。
ただこれも私の生活ではたまにしかハサミを使わないからこそ十分なだけであり、頻繁にハサミを使う機会がある人であれば、さっさと切れ味の良い良質なハサミに買い替えた方が効率が良くなります。
世の中には様々な節約アイディアがありますが、安価なハサミのようにダメ元で試せるものと、フローリングのように失敗すると大変な事になってしまうものがあるので、しっかりと分けて考える必要があるのだと改めて勉強になりました。
後の祭りですが、フローリングの染みを落とす方法について調べてみると、アイロンのスチームを当ててから拭き取る方法があり、メラミンスポンジを使う前に試してみるべきでした。
私と同じような失敗(替えの効かない箇所に対しての素人判断)をしないように、節約家の皆さんには気をつけてほしいと思います。
追記 フローリングのキズ
おかげさまでメラミンスポンジで付けてしまったフローリングのキズは、数ヶ月後にはほとんど目立たなくなりました。
紅茶で染めた時点でも目立たなくなってはいたのですが、手で触れてみるとワックスが効いていない分、カサカサとしていたのですが、足やスリッパなどで踏みつけられていったおかげなのか、現在は手で触れても違いが分からないぐらいになりました。
たまたま私は濃い色のフローリングだったこともあり、ラッキーだったのかも知れません。
おそらく明るい色のフローリングだと違った結果になってしまうかも知れないので、やはり専用品で対処した方が良いかと思います。
ちなみに100円ショップにもフローリングのキズを埋めるクレヨンのような物が売られており、しかも結構な色の種類があったので意外と安く対処できるのかも知れません。
紅茶で染めるテクニックは、あくまでも私が素人判断で勝手に行った事なので、借家住まいの方は専用品で対処した方が良いかと思います。
コメント
メラミンスポンジでコップの渋を落とすと返って傷がつきやすくなることがあります。
熱湯にしばらく浸したあと、普通の食器用スポンジに洗剤をつけて擦ると案外落ちるものですよ。
メラミンスポンジには魔法のアイテムのような扱いがありますが、決してそうではありません。
by 匿名