節約はレジャー!

食べ飲み放題で元を取るという考え方のリスク!

食べ飲み放題の仕組み

一部の飲食店は一定の金額を支払うことで「食べ放題」「飲み放題」を提供してくれます。バイキング、ビュッフェ、ドリンクバー、サラダバーといった名称で提供されていることもあります。

ビール一杯500円のお店で飲み放題の価格設定が2000円だった場合、4杯注文すれば元が取れるという計算になり、5杯以上注文するのであれば消費者にとっては確かに節約になります

それでも多くのお店は利益を上げることができます。

その理由はお店の一般的なお客さん(食べ飲み放題ではない)の、平均的なお酒の消費量(の単価)よりも、飲み放題の価格が高く設定されているからです。

500円のビールの仕入れ値が200円だと仮定し、お店側の儲けが300円だった場合、平均的なお客さんの消費量が2杯だとすると600円の売り上げです。

一方で2000円の飲み放題でビールを4杯注文されると1200円の儲けが生まれます。

2500円相当の5杯注文された場合でも、仕入れ値の1000円(200×5)を差し引いて1000円の儲けになります。

もちろん6杯、7杯と注文されるとお店側の儲けが少なくなっていきますが、飲み放題を選択するお客さん全ての消費量を平均すると、だいたい5杯以内に収まるということです。

お酒の中でもビールは仕入れ値が高くお店側の儲けが少ないのですが、その他のチューハイなどは、より儲けが出るようになっています。

知り合いの居酒屋の店長さんいわく、ウーロン杯が最も儲かるのだそうです。

これらはあくまでもお店側の都合であり、いつもビールを5杯以上は必ず飲むという方であれば、飲み放題を選択することは節約になります。

ですが、普段2杯程度で収まる方が飲み放題を選択してしまうと、損をしたくないという気持ちが働き、無理に4杯のビールを押し込むようなことをしてしまいます。

なんとか元はとれたといった満足感は得られるかも知れませんが、メインの目的であるはずの食事やお酒を楽しむことの満足度を下げることになってしまいます。

お店側の都合は考える必要はありませんが、食べ飲み放題の元を取るという考え方が強すぎることにはリスクがあります。たとて金銭的に元を取ることができても、本来の目的の元を取ることができなくなります。

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食べ飲み放題のリスク

金銭的なことだけに注目すれば、食べ放題、飲み放題を選択する意味がありますが、それであればスーパーで安い食品やお酒を購入した方が節約効果は高くなります。

スーパーや自宅では難しい美味しい料理を頂くことや友達との交流の場、お店の雰囲気を味わったり、気持ちのいい接客サービスを受けることなどが、本来の目的のはずです。

そのような目的であるはずの外食で「元を取らないと!」という考え方が入り込むと、本質である目的で得られるの満足度が下がってしまいます

普段ビール2杯でほどよく酔って楽しめる方が、無理に4杯飲んで気分を悪くしてしまっては、お金の元は取れても本来の目的の元が取れていません。美味しい料理やお酒を楽しめなくなっています。

せっかくの美味しい料理やお酒の記憶が霞んでしまいますし、二日酔いになってしまうと身体のパフォーマンスも下がってしまいます。

食べ放題でお腹いっぱいになるまで無理やり詰め込んでも良いことなど何もありません。しばらく消化吸収にエネルギーを取られてパフォーマンスが落ちますし(眠くなる)、血圧や血糖値の上昇など健康を害するリスクも高まってしまいます。

お店側にとっても儲けが減りますし、せっかく作った料理やお酒を美味しくいただかないということは、生産者にとっても悲しいことです。誰も得をしていません。

実はこの「食べ飲み放題」で元を取るという考え方は、残念な節約をされている方と共通しています。

残念な節約

残念な節約というのは私が勝手に言っていることですが、要するに節約そのものが目的にすり替わっている状態のことです。

何かしらの目的を達成するための節約ではなく、ただひたらすら節約をすることだけが目的になってしまっている状態が残念な節約です。

何かしらの欲しいモノ、必要なモノを上手に選択して安く購入することは上手な節約ですが、節約そのものが目的になってしまうと、安い、お得という理由を判断基準にしてしまいます。

部屋の大きさに合う20インチのテレビの購入を考えていたのにも関わらず、電気屋さんで19800円の20インチのテレビの隣に20980円の32インチのテレビがあると、そちらの方がお得だと判断してしまいます。

すると部屋の大きさに不釣り合いなテレビにスペースを圧迫されることになり、消費電力も増えてしまいます。

また同じ20インチのテレビでも、高性能モデルが半額になって24800円になっていると、そちらの方がお得だと判断してしまいます。

もちろん高機能を求めていた方であれば素晴らしい選択肢ですが、高画質や録画機能を求めていない方であれば、何もメリットがありません。単純に5000円高く購入したことになります。

またリモコンのボタンが増えたり、設定メニューが複雑になったりと、使い勝手も悪くなります。また機能が増えると故障の箇所のリスクも増えてしまいます。

昔、私の両親が祖父母の家にテレビをプレゼントしたことがあります。ちょうどその時期は液晶テレビが出始めていたのですが、まだ高性能なテレビはブラウン管が主流でした。

外出があまりできない祖父母に最高のテレビをプレゼントしたいということで、確か80万円ぐらいの大きなテレビを購入していました。その価格に驚いたことを覚えています。

テレビが届いた日は祖父母も喜んでいたそうですが、あまりに大きなリモコンが重くて使いにくいということになり、私が電気屋さんでシンプルで小さなリモコンを購入(1800円)して設定してあげると喜んでくれました。

欲しいモノ、必要なモノの基準は人それぞれですが、必要以上の機能が必ずしも生活を豊かにするとは限りません。

車も同じような価格だからと必要以上に大きなタイプを選んでしまうと、車検や税金が高くなったり、燃費が悪くなったり、取り回しが難しくなったりします。洗車も大変になるかもしれません。

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まとめ 本質の見極め

食べ放題、飲み放題が必ずしも悪いと言いたいわけではありませんが、本質をよく見極めてほしいと思います。料理を楽しむという本来の目的から外れてしまうことこそ、最も元がとれていない状態です。

時間を気にしながら食事をするだけで満足度は下がるものです。急いでいる時に詰め込んだ食事の味などあまり覚えていません。

もちろん食べ盛りの子供やお酒が大好きな方にとっては、食べ放題、飲み放題は上手な節約の一つだと思います。「元を取らなきゃ!」という義務感ではなく、「元を取れるのが当たり前」という方は、どんどん活用してください。

外食に何を求めるのかも人それぞれですが、美味しさや満足感というのは状況によって大きく左右されます。

単純にお腹が空いている時は美味しさを感じやすいですし、喉が渇いているとビールが美味しくなります。

ですが、2杯目、3杯目のビールが1杯と同じ美味しさを感じられるかというと、やはり違うものです。元を取るためだけに無理やり飲む4杯目のビールであれば、むしろ不味いと感じるかもしれません。

もちろん6杯でも7杯でもビールが美味しく楽しめ方であれば別です。飲み放題は最高の選択肢かもしれません。

私は北海道に住んでおり、北海道外の方から「こぼれんばかりのいくら丼」を食べたいと言われたことが度々あります。何度か連れていったことがあるのですが、実際に「こぼれんばかりのいくら丼」を食べると大抵は飽きてしまいます。後半はお茶やビールで無理やり押し込むか、残すことになります。

食べ放題、飲み放題でも上手く食欲をコントロール出来る方は、このようなことにはなりませんが、そもそもそのような方は食べ放題、飲み放題を選択しないものです。

「元を取る」ことを目的にしてしまうと、美味しく頂けない状態(満腹)で詰め込むことになり、美味しく感じないだけではなく健康を害してしまいます。

節約もそれだけが目的になってしまうと、本質から逸れていってしまいます。

洋服を購入する場合も節約が目的になってしまうと、本来の目的であったはずの防寒や身だしなみを整えることから逸れてしまいます。

上手な節約とは目的に適した商品を安く購入することです。目的そのものをずらしてしまわないように気をつけてください。

また目的から逸れてしまうとしわ寄せがきます。胸やけするほど食べてベストなパフォーマンスを発揮することなどできません。また健康を害してしまうと余計な医療費や時間がとられます。結果的に全く節約になっていません。

食べ放題、飲み放題が自分の求めている目的にあっているのか、よく見極めてほしいと思います。


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