マジカルアイとは?
マジカルアイとは十数年前に話題になった視力回復効果があると言われているトレーニング方法の事です。
簡単にマジカルアイによって視力が回復するメカニズムを説明すると、人間の目はレンズの役割がある水晶体を毛様体筋と呼ばれる筋肉で動かしながらピントを合わせるのですが、加齢による筋力の衰えや近くばかりを見ていると毛様体筋が衰えてしまい、スムーズに水晶体をコントロールできなくなってしまいます。
一般的な視力回復トレーニングの多くは、この衰えてしまった毛様体筋を刺激するものであり、当ブログでも以前に紹介した事があるのですが、
マジカルアイならでは効果というのは、両目をバランスよく使わないと3Dの画像が浮かびあがってこないので、普段手抜きをしている側の目を刺激する効果があると言われています。
誰でも利き腕があるように目にも利き目があり、どうしても片側の目からの情報を多く取り入れているのですが、利き目ではない方の目ほど衰えてしまう傾向があります。
もちろんマジカルアイの効果が全ての人の視力回復に役立つとは限らないのですが、少し前の自分と比べて視力が落ちてきたという段階の人であれば、視力を取り戻せる可能性が高いです。
ちなみにネットでマジカルアイについて調べてみると、
- あんなものは詐欺だ!
- 全く効果がない!
といった意見もあるのですが、こればっかりは相性の問題もあるので仕方がないのかも知れません。そもそも極度の近視の人だと立体視する事が難しいケースもあります。
ただ私自身もアラフォーになってから視力回復トレーニングを取り入れてみると、どんどん視力が回復してきて自分でも驚いてしまいました。
少し前の私の視力は0.2で、眼鏡なしだと日常生活をおくるのが大変だったのですが、少し前の健康診断では0.8にまで回復していました。
眼球を動かすような視力回復トレーニングなども試してきましたが、色々やった中でもマジカルアイをやった直後が、一番視界が晴れるような効果を実感していた事もあり、最近はマジカルアイばかりをやっていたのですが、私なりに効果を引き出す方法が見つかったので、今回はそれを紹介します。
マジカルアイの効果を引き出す方法
マジカルアイの効果を引き出す方法というのは、「立体視を維持しながら前後に動かす事」です。
前後に動かすと普段使われない筋肉の使い方になるせいか、妙な疲労感があります。
マジカルアイの「平行法」で目元に近づけていくと、寄り目の反対で両目が左右に広がるので、日常ではありえない目の筋肉の使い方になります。
近づけ過ぎると立体視が消えてしまうのですが、ちょうど限界あたりをゆっくりと前後させていると、少しずつ限界が伸びていきます。
逆に腕を伸ばして遠ざけていくのも効果的です。普段ならピントが合わない距離でも立体視を維持しようと無意識が頑張ってくれるので、いつも以上に水晶体を縮めてくれます。
通常の立体視を眺めるだけでも両目の毛様体筋をバランスよく使う事になるので効果があるのですが、ゆっくりと前後に動かす事でさらに毛様体筋を刺激できるのだと思われます。
このマジカルアイで浮かび上がった立体視を維持したまま動かす事で、通常の方法よりも刺激を与えて効果を引き出す事ができます。
さらなる効果を引き出す応用編
マジカルアイの平行法で前後に動かす事ができるようになったら、さらなる応用方法があります。
立体視を維持したままゆっくりと左右に動かす事でも普段とは違う刺激があるのですが、距離はそのままにマジカルアイを傾けると、一気に難易度が上がります。
車のハンドルを回すように少しだけ回転させたり、少しだけ奥に倒したり手前に傾けたり、左右を傾けたりすると、無意識が立体視を維持しようと複雑な筋肉の使い方をするせいか、想像以上に目が疲れてくれます。
これは「平行法」だけでなく「交差法」でも同じです。通常以上に負担になります。
初めは立体視が小さい方がやりやすいと思います。風景画のように立体視が大きいものより、真ん中あたり球体が浮かぶようなマジカルアイの方が傾けても維持しやすい傾向があります。
私はこの方法を発見した時に、目に今まで感じた事がない刺激が得られて嬉しくなったこともあり、調子に乗ってガンガン傾けていると、猛烈な痛みが襲ってきてしまいました。
目を閉じていると直ぐに収まったのですが、おそらく普段あまり使われていなかった毛様体筋が攣ってしまったのだと思います。
準備運動もせずに激しい運動をすると筋肉が攣ってしまう事があるように、視力が弱まって毛様体筋が凝り固まっている人ほど、いきなり無理し過ぎる痛めてしまうかも知れないので気をつけてください。
この応用法はかなり目の負担になるので疲れたら直ぐにやめてください。必要以上に頑張る必要はなく、心地よい疲労を感じたら中止して目をつぶって休めましょう。
ストレッチのように少しずつ限界を伸ばしていくような感じで、ゆっくりと取り組んでいってほしいと思います。
通常のマジカルアイでも一日3分が目安になっているぐらいなので、調子に乗り過ぎないように気をつけてください。応用編はある程度慣れてきた人におすすめの方法です。
まとめ 論より証拠
私が偶然発見したマジカルアイの効果を引き出す方法というのは、立体視を維持したまま前後に動かす方法です。
初めは直ぐに立体視が消えてしまうかも知れませんが、慣れてくると結構な速さで前後に動かす事が出来るようになりますよ。
老眼の人は自然と距離を取ろうとするものですが、その楽に見える距離から少しずつ近づけていく事で、毛様体筋を収縮させやすくなるように、マジカルアイも楽に立体視が見えるポイントから前後させる事で、少しずつ限界を広げていく事が出来るのだと思います。
いきなり応用編の傾ける方法を試す必要はありませんが、一般的な平行法が無理なくできるようになったら、ゆっくりと前後に動かしてみてください。
これだけでも初めはかなり疲れると思います。少しずつ毛様体筋がスムーズに動かせるようになってきたら、応用編の様々な方向に傾ける方法も試してみてください。
もちろん負担になるほど追い込む必要はありません。これも大切な事なので気をつけてください。無理のない範囲で少しずつ限界を伸ばしていくような感じです。
ちなみに視力というのは、水晶体にうつった情報を処理する脳側に問題があるケースもあります。左右の目で取得した視覚情報を適切に処理する能力が衰えてくると、しっかりと見えていても明確な情報として認識しなくなってしまうケースがあります。
この脳側の情報処理能力を刺激するという意味でも、マジカルアイによる立体視は効果的だと言われています。気を抜いて毛様体筋が緩んでしまうと立体視が直ぐに消えてしまうので、積極的に正確に視覚情報を取り組もうとしてくれるわけです。
立体視が見えるメカニズムからすると、少しでも傾けてしまうとズレが生じて不可能なはずですが、人間の脳側の補正機能のおかげで、結構なズレでも調節してくれるものですよ。
そういう意味でもマジカルアイには他の視力回復トレーニングでは得られない効果があると思うので、興味のある人や既に手元にマジカルアイがある人は試してみてほしいと思います。
全ての人にマジカルアイによる効果があるとは言えませんが、視力が衰えてきて間もない人や眼精疲労が貯まっている人であれば、結構な確率で改善する可能性があるので、試してみる価値があるのではないでしょうか。
スマホやデスクワークの影響で近くばかりを見ている人が増えているだけに、マジカルアイの効果は相性が良いと感じています。
マジカルアイの効果やメカニズムについて否定的な意見もあるのですが、試す前から否定してしまうのはもったいないと思います。科学的な根拠がないものでも、相性が良ければ抜群に効果がでるケースだってあるわけです。
高額な費用の掛かるものだと試すだけでも大変ですが、マジカルアイはパソコンやスマホアプリなどで無料で試せます。
私も初めはスマホで試していたのですが、どうしてもスマホの画面そのものが光を発しているので、紙の本の方が相性が良いと感じて古本屋(100円)で購入したのですが、紙だけで持ち方が適当だと歪んでしまい、その時に通常の平行法だけでは感じない疲労感があったので、あえてズラしてみると効果が引き出されて驚いてしまいました。
古本よりも最新のマジカルアイの方がより効果があるのかも知れませんが、試してみるだけならスマホや古本でも十分だと思います。
ネットでも簡単に中古で見つかるので、興味がある人はチャレンジしてみてください。昔の私のように「根拠がないものはデタラメだ」と決めつけていると、せっかくのチャンスを棒に振ってしまうかも知れませんよ。