枕の寿命?
「枕が変わると眠れない」という方は珍しくありません。枕は睡眠にとって重要なアイテムです。
定期的に枕カバーを洗濯したり、交換している方は多いと思いますが、実は枕本体にも汚れは蓄積していきます。
よだれや皮脂汚れやフケが付着すると、枕本体の中にダニやカビが繁殖してしまうこともあります。
一番の対策は頻繁に枕カバーを洗濯することですが、枕本体にも汚れは付いてしまいます。実は枕も定期的に交換しなくてはなりません。
そこで今回は枕の寿命を素材別に紹介します。また洗濯可能な枕の素材も紹介します。
1 わた素材
わた素材の枕というのは一般的に最も普及している枕です。いわゆるホテルの枕を思い浮かべてください(高級ホテルは羽毛の場合もあります)。
また最近ではわた素材の他にポリエステルも普及しています。
こちらの枕の寿命は1~3年ほどと言われています。使っている内に徐々にわたが潰れていくので高さが失われてしまいます。
わた素材の枕の多くは洗濯することが出来ますが、一部出来ないモノもあるので必ずタグをチェックしてください。
2 低反発枕
反発の具合が各社違うので寿命の判断は難しいのですが、こちらも使用している内に反発する力が衰えてきます。
また低反発枕のウレタンは水に弱いという特徴があり、睡眠中によだれが多い人はウレタンの強度が落ちやすく、ボロボロに剥がれて寿命が短くなります。
低反発枕は水に弱いので洗濯は出来ません。長く愛用するには枕カバーの洗濯がポイントになります。
3 そばがら
使用期間が長いとそば殻の実が擦れて、内側のそば粉が出てきてしまいます。そこによだれや寝汗が加わるとダニの格好のエサになってしまうので、毎年変えるのが理想とされています。
当然そばがらの枕も洗濯をすることが出来ません。消耗品と割り切る必要があります。
4 パイプ素材
パイプ素材の枕の寿命は3~5年とも言われていますが、パイプが潰れていなければ問題ないとも言われています。
パイプ素材はダニにも強く、しかも洗濯も簡単に出来るので非常に長い間使用することが出来ます。節約家とは相性の良い枕です。
また形状がパイプではなく、ビーズのタイプもあります。こちらの方が潰れにくい傾向があります。
洗濯後はパイプを取り出して、しっかりと乾燥させてください。内側に水分が残ることもあるので、時々向き合を変えて乾燥させることがポイントです。
まとめ 枕の重要性
節約という観点から枕を考察すると、パイプ素材の枕が最もコストパフォーマンスが高いということになります。
ただし枕は健康に直結する大切なアイテムなので、極端な節約はするべきではありません。多少の価格差には目をつぶってでも、自分にあった快適な枕を選ぶことをおすすめします。
また自分に合った快適な枕を選ぶのも難しいものです。私のおすすめの枕の選び方は、現在不満なく使っている枕を少し上質なモノにすることです。同じタイプの枕の質を高めてみてください。
私は普段パイプ素材の枕を使用しているのですが、低反発枕が流行した頃に試してみたことがあります。結果、全く安眠出来ませんでした。
それなりの価格がしたので、しばらくは使い続けていたのですが、結局は慣れることはありませんでした。
快適な枕の基準は人それぞれなので、あくまでも自分の基準を参考にして選んでください。もちろん低反発枕が合う方には最高の枕だと思います。
また枕の寿命を伸ばすには清潔に保つことが重要です。ダニやカビの繁殖を抑えることは健康を保つ上でも大いに役立ちます。
枕カバーには頭皮や首すじの皮脂汚れが毎晩付着するので、枕本体が洗濯出来ないのであれば、枕カバーを何枚も用意して毎日交換しても良いぐらいです。
ただし洗濯をする時は柔軟剤の入れ過ぎには気をつけてください、香りが強いと眠る時に影響が出てしまいます。
またわた素材の枕を洗濯する時は注意が必要です。中までしっかりと乾燥させるには結構な時間がかかります。
いくつかのわた素材の枕を使い分けているのであればいいのですが、その日の夜にも使用するのであれば、天気の良い日の朝一で洗濯をするなど、十分にタイミングを見計らって洗濯をしてください。
洗濯機で脱水がおわった後に、乾いているタオルなどを入れて、もう一度脱水をすると枕の水分をタオルが吸ってより早く乾かすことが出来ます。わた素材の枕を洗濯するときはそれぐらい注意する必要があります。
せっかく洗濯をしても枕の内部に僅かでも水分が残ってしまうと、一気にカビやダニが増殖してしまいます。
人生の三分の一はベットの上にいます。寝具を節約しすぎて質を下げることはおすすめしません。不健康になれば節約どころではありません。
枕の寿命を上手に見極めて定期的な交換をしてください。そして枕や枕カバーを綺麗に洗濯して、良質な睡眠が得られるようにしてください。
また枕カバーの素材も色々あるので、あなたにピッタリの素材や色を吟味して選んでください。好きな色や落ち着く色というのも良質な睡眠にとって大切な要素です。
追記
その後、私は枕を手放した睡眠スタイルになりました。ひょんなことから試してみると、意外なほど寝起きが良く驚きました。
参考枕は必要ない!?
あくまでも相性の問題なので全ての方におすすめできるわけではありませんが、参考になればうれしいです。