動物の毛並み
多くの中年男性が薄毛に悩まされています。実は私もその一人です。
薄毛、ハゲについて様々な情報を調べていると、結局はよくわからないという結論に落ち着きます。
薄毛になるメカニズムや髪の毛を生やす条件など、様々な研究が行われていますが、これといった解決法は確立されていません。
一方でペットの抜け毛や毛のただれについては様々な情報が見つかりました。多くは内蔵が弱ったことが原因であり、治療をすると毛並みも良くなるそうです。
たまたまテレビで競馬中継を見た時に、出走前のパドックの様子が流れていたのですが、解説者が「良い毛並みに仕上がりましたね~状態はすごく良さそうです」と紹介していました。
競馬に長く携わっている方には、馬の毛並みの違いで調子がわかるわけです。
これは人間にも当てはまるのではないでしょうか?
人間の髪の毛も体調によって状態は左右します。これこそが薄毛対策のポイントになるのではないでしょうか。
髪質と体調の関係
私の薄毛は髪の毛の細さが特徴です。明らかに若い頃よりも細くなってしまいました(→はイメージ)。
ですが、髪の毛の調子が良いときはそれほど地肌が透けて見えません。一方で髪が脂ぎっていると地肌がとても多く見えてしまいます。
寝不足だったり、二日酔いだったり、何かしらの理由で体調が悪いと、髪の見た目に大きく影響すると実感しています。
食生活が乱れると肌が荒れるという方は多いと思うのですが、
髪の毛がはえている頭皮だって肌の一部です。女性はメイクをするので日ごろから体調と肌の調子の関係を実感していると思いますが、多くの男性は気がついていません。
寝不足や食べ過ぎやストレスが肌質に影響を与えるように、髪質にも影響を与えるのは当然のことです。
実際に特定の病気になると髪の毛が抜けることがありますが、薄毛で髪の毛が抜けやすくなるということは、身体が弱っているサインなのかも知れません。
私は数年前から腸内環境を整えるために、乳酸菌を摂取するように心がけているのですが、それからしばらして髪質が向上したと感じています。
その理由は寝癖がつくようになったからです。髪の毛にハリやコシが戻ってきました。さらにカミソリ負けもしなくなりました。肌質も良くなっていました。
ペットの動物や馬の調子が毛並みにあらわれるように、人間の身体の調子も髪質にあらわれると考えても不思議ではないと思います。
人口的な食事
自然界の動物の毛並みが衰えることは稀です。自然界では「身体の衰え」=「格好の獲物」なので生きていけません。
百獣の王のように圧倒的な強さを誇る、食物連鎖の上の方の動物であれば、一部に白髪や薄毛のようなケースがあるぐらいです。
人間は文明によって身体が衰えても獲物にはならずに済むようになったので、薄毛でもハゲでも生きていけるのかも知れません。
ペットの動物や馬(サラブレッド)の毛並みも同様です。どちらも人間界で暮らしている生き物です。
そして人間の都合によって加工された食べ物を与えられます。
ペットフードが原因で毛並みが悪くなることもあるようです。ペットフードにも色々なタイプがありますが、カリカリに乾燥させているモノでは、乳酸菌も酵素も摂取できません。
食物連鎖の中で暮らす生き物は、常に生のものを食べているので、酵素がたっぷりと含まれています。
もちろん添加物や防腐剤は含まれていません。
薄毛の原因を特定するのは難しいですが、多くは食生活の乱れと考えてよいのではないでしょうか。日本人に薄毛が多い理由の一つとして、加工食品の多さも関係しているのかも知れません。
なるべくそれらのような不自然な食品を避け、自然に近い食品を食べることが健康に良いのはイメージできると思います。
まとめ 男性の薄毛が多い理由
薄毛で悩むのは女性よりも男性の方が圧倒的に多いです。その理由は男性ホルモンが影響しているからと言われていますが、全ての男性が薄毛になるわけでもなく、女性の中にも薄毛になる方がいるので全て男性ホルモンの影響とも言えません。
ちなみに現在の中年男性よりも上の世代は、若い頃に当たり前のように喫煙をしていた世代です。
喫煙=薄毛の原因とは言えませんが、喫煙者や元喫煙者の体調が、そうではなかった人よりも優れているとは考えられません。
当時はいつでもどこでもタバコを吸っていた時代なので、タバコを吸っていない方でも受動喫煙の影響を受けています。
また加工食品が普及してきた世代であり、防腐剤や添加物の基準も緩かった時代の加工食品を多く摂取しています。これも男性の方が圧倒的に多いと思います。
また女性に比べて社会的ストレスが多いのも特徴です。もちろん主婦にも様々なストレスがあると思いますが、仕事の納期や締め切りなどの、自分ではコントロールが難しい緊迫したストレスとは種類が違うと思います。
過度なストレスで「十円ハゲ」ができるように、ストレスが髪に与える影響は少なくありません。
また最近は女性も社会進出するようになり、女性の薄毛の問題も増えてきました。
薄毛の原因を特定するのは難しいのですが、単純に身体の衰えのサインだと考えれば、やるべき対策が見えてくるのではないでしょうか。
衰えてきた内臓に合わせた健康的な食生活を意識し、適度な運動を取り入れて筋肉に刺激を与えれば、多くの方が健康を取り戻すことになります。
調子の良い馬の毛並みが光が輝いているように、人間も身体の調子を取り戻すと髪質も向上するのではないでしょうか。
偏った食生活で栄養失調の方は、バランスの良い食生活にすることで肌の質が向上するのはイメージできると思います。
乾燥肌の人は油の多い食事を意識したり、汗の量をコントロールする機能を回復させる為に運動をしたり、サウナに通うのも効果的だと思います。
ペットフードにも高齢向けがあるように、年齢に合わせた食生活を意識することで、内臓の負担を減らすことが出来ると思います。
同じものを食べても若い頃のように短時間で消化吸収できるわけではありません。胃もたれを薬でごまかすのではなく、胃もたれしない食事に切り替えるべきです。
そのように自分の体調と向き合うことが、結果的に薄毛対策になると思います。
健康になったからといって、必ずしも髪の毛がはえてくるとは限りませんが、体調がよくなれば髪を毛をキープすることにはなると思います。
また姿勢が良くなれば見た目が良くなるだけではなく、内臓の位置も整います。猫背で内臓が圧迫されていると機能も落ちてしまうものです。
そして姿勢が良くなれば一度の呼吸で取り入れられる酸素の量が増えます。健康に大きな影響を与えるものです。
髪の毛に不安がある方は、改めて体調を意識してください。頭皮マッサージのような一部にこだわるのではなく、全身の健康を意識してください。
食べ過ぎや栄養の偏り、運動不足や睡眠不足、姿勢の悪さを改めることで、確実に身体は健康を取り戻していきます。
健康的な生活習慣を取り戻してください。高価な育毛剤やシャンプーを試すよりもずっと効果的だと思います。もちろん節約の為にもなります。
髪の毛の質が悪化した原因を無視し、何一つ生活習慣を改めることなく、育毛剤やシャンプーや頭皮マッサージを行っても、やはり効果は望めないのではないでしょうか。
肩こりが酷いからと肩のマッサージをするのが悪いとは言いませんが、肩こりの原因である姿勢の悪さや、イスや机の高さの調整の方が、根本的な肩こりの解決になるはずです。
お酒を飲んでもタバコを吸っても徹夜をしても薄毛ではない人もいますが、人は人です。生まれもった内臓の強さに差があるように、他人と比較しても意味はありません。
昔の元気だった頃の自分と比べてください。当時の自分よりも明らかに衰えを感じているのであれば、何かしらの対策が見えてくるものです。
身体や内臓を労わりながら、昔の元気を取り戻す工夫をしてください。結果的に髪の毛の質にも好影響を与えると思います。もちろん健康の為にも大切なことです。
おまけ
追加で、私のおじいちゃんの話を紹介します。
私のおじいちゃんは、おばあちゃんが先に亡くなり、その後に老人ホームに入ってから真っ白だった髪が黒く戻りました。
おばあちゃんは入院が多かったそうで、おじいちゃんは仕事を掛け持ちしてまで入院費を稼いでいたそうです。そして自宅に帰るとお酒を飲んで寝るだけの生活を何十年間も続けていたそうです。
そのような生活から解放され、老人ホームでバランスの良い食事をとるようになったことで、結果的に体調が良くなり髪の毛も若返ったのだと思います。
そしておじいちゃんが亡くなった時に、数年前に遺影用として用意していた写真より、亡くなった時のおじいちゃんの方が若々しくて、驚いた方が多かったそうです。
現在では何歳になっても筋肉や脳が発達することがわかってきました。肌や髪の毛が改善してもおかしくありません。
「どうでもいい」とばかりに自堕落な生活を送ってしまえば衰える一方です。健康的な生活習慣を取り入れるのに遅すぎることはありません。
髪の毛の衰えに限らず、どこかしらの不調や変化が見られた時は、自分の生活習慣を見直すチャンスなので、しっかりと向き合ってほしいと思います。
身体の外側にあらわれた変化は身体の内側のサインです。無視することなく向き合ってほしいと思います。