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マウスウォッシュのせいで口内環境が悪化するかも?

マウスウォッシュとは?

「マウスウォッシュ」とは口臭を予防したり、虫歯や歯周病を防ぐ事を目的として開発された液体の洗浄液の事です。メーカーによっては「洗口液」や「液体歯磨」や「デンタルリンス」と呼ばれる事もあります。

マウスウォッシュは口内環境を正常な状態に近づける為のものではあるのですが、最近は逆に悪化させているケースが指摘されるようになってきました。

良かれと思って取り入れているものでも、期待していた効果が得られなかったり、むしろデメリットになってしまう事もあるので、現在マウスウォッシュを使用されている人は気をつける必要があります。

マウスウォッシュのリスク

少し前にマウスウォッシュに関する気になるニュースが見つかったのですが、イギリスのプリマス大学とスペインの研究機関による共同研究で、

「運動後にマウスウォッシュを行うと、運動によって上昇した血圧が安定するのを阻害する」

と発表しました。簡単にその理由を要約すると、運動をすると唾液がたくさん分泌されるようになり、その中には血管を拡張する成分(亜硝酸塩)が含まれているのですが、それをマウスウォッシュで流してしまうと、水だけですすいだ人と比べて61%もの人が、運動後の血圧を低下させる効果が弱まってしまったそうです。

またウィキペディアによると、マウスウォッシュを毎日2回以上使用する人は、全く使用しない人と比べて糖尿病になるリスクが55%も増加するという研究結果も紹介されていました。

数年前から歯周病と糖尿病の関係が話題になるようになり、良かれと思ってマウスウォッシュを取り入れている人もいると思うのですが、マウスウォッシュのせいで口内環境が悪化しているケースは意外と多いのかも知れません。

大抵は鮮やかな青やグリーンをしているものですが、これは着色料によるものですし、香料やスッキリ感が得られるといった成分も含まれています。

これらの効果はマウスウォッシュによって口内環境が良くなる理由とは無関係です。

これは目薬で考えると分かりやすいのですが、眼科で処方されるドライアイ対策の目薬というのは、涙に近い成分のものであり、一回使い切りタイプなので劣化によるリスクも軽減されているのですが、市販の目薬となると着色料や使用後の爽快感といった余計な成分が含まれるような事です。

「キター!」と叫びたくなるような刺激が目に良いわけがありませんし、爽快感は得られるかも知れませんが、本当に目に良い成分なのかというと、微妙なのはイメージできると思います。

もちろんマウスウォッシュに口臭の原因となる菌や虫歯菌を抑える効果がないとは言いませんが、唾液に含まれている良い成分まで流してしまう事にもなるので、口内環境が落ち着くまでにより時間が掛かってしまう傾向があります。

当ブログでも以前に唾液の重要性について紹介した事があるのですが、

参考唾液は健康のバロメーター?

日常的にマウスウォッシュを使用していると、唾液の分泌も少なくなってしまうというデーターもあるので、虫歯予防や歯周病対策だけで考えれば有効な事でも、思わぬところに悪影響が出てしまうかも知れません。

人体の神秘

世の中には全く歯を磨かなくても虫歯にならないだけでなく、口臭も一切ないという人がいます。唾液の成分が潤沢で量も多いので、自然と口内環境が正常な状態を保てるからです。

そもそも唾液の中には歯を再石灰化を促すハイドロキシアパタイトという成分が含まれています。

自然界の動物は食後に歯を磨くような事をしませんが、虫歯になるような事はありません。おそらく人類も自然界のものをそのまま食べていた頃は、そのような機能が働いて何もしなくても口内環境を正常な状態に保つ事ができていました。

ペットの猫や犬のように人間がつくった加工食品ばかり食べていると、虫歯になるケースもありますが、本来は必要のない行為です。

口臭の原因といったものも大抵は口呼吸が問題です。常に鼻で呼吸していると口の中が乾燥する事がないので、唾液の成分によって速やかに口内環境が落ちついていきます。

マウスウォッシュのようなもので口をすすぐと、爽やかな香りやミントのような刺激でスッキリとするものですが、その状態が自然な口内環境を保つのに役立っているわけではありません。

この辺は歯磨き粉なども同じですが、色鮮やかな色にする為だけに余計な着色料のような成分が加わってしまいます。

身体の皮膚の状態で考えてみても分かりやすいと思います。界面活性剤が含まれている洗剤で肌の皮脂を根こそぎ落としてしまうと、肌が乾燥して正常な状態に戻そうと皮脂が過剰に分泌されるようになります。

それを防ぐ為にしっとり感(べたつき感)が得られる化粧水や乳液を足してしまう事で、皮脂の分泌が正常に機能しなくなってしまう事があります。

企業側にとっては、たくさんの商品が売れて嬉しいのかも知れませんが、肌の為に良かれと思って行っていた事が、結果的に悪さをしてしまっているケースは珍しくありません。

最近の肌に優しいと言われているソープやシャンプーというのは、大抵は洗浄力を弱めて添加物を減らしています。それらが肌に良くない事を本音ではメーカー側も分かっているからです。

健康な生物は身体を正常な状態に保つための機能が働いているので、本来は余計な事をする必要がありません。

汚れを落とすだけなら軽く水で流すだけで十分なのに、洗剤で根こそぎ落としてしまう事で正常な状態に保つための機能や保護する機能まで失ってしまいます。

私自身も数年前からノーシャンプー、ノー石鹸の生活を続けているのですが、現在でも体臭が指摘される事は全くありません。むしろ肌の状態の良さを褒められる機会が増え、「なんだか良い匂いがする」という異性まで現れてくれました。

参考ノーシャンプー脱石鹸で一年経過

体臭や口臭はよほど強烈な匂いを発していたり、信頼関係がある人でないと指摘しないものですが、私に対して別の人を指差し、

「あの人、体臭ひどくない?」

と言われるような事もあるので、もし私自身にも同じような印象があるのであれば、そのような投げかけはされないはずです。

なんでも思っている事を口にしてしまう甥っ子も私に抱き着いてきますし、私の父に対して「おじいちゃん、くさーい」と言う事はあっても、「おじさん、くさい」とは言われていません。

ニンニク料理を食べた後は自分の口臭が気になるので、あえて口数を減らすような事もしますし、わりと匂いには敏感な方だと自負しています。

身体が健康な状態を保つ事ができていれば、歯周病や虫歯といったものも自然と改善する力が人体には備わっているのではないでしょうか。

ネット上には自力で虫歯を治したといった少し怪しげな情報もありますが、あながち間違いだとは言えないのかも知れません。

少し前まではケガをした傷口には消毒液を付けるのが一般的でしたが、最近は水で傷口の汚れを洗い流すだけの方が、治るのも早くて傷口も綺麗になる事が分かってきました。

消毒液を付けると雑菌だけでなく、自己免疫力による治療まで阻害してしまうので治るのが遅くなってしまうわけです。

これらのように生物には自分で身体を修復する機能があります。それを阻害してしまうような事は、なるべくなら避けた方が良いのではないでしょうか。

マウスウォッシュのせいで唾液の分泌が減ったり、頼り過ぎて歯磨きが疎かになったりするかも知れません。

歯磨きといったものでも、歯に挟まっている汚れを落とすだけなら歯磨き粉は必要ないといった意見もあります。

歯磨き粉による泡立ちや爽快感のせいで洗った気になってしまい、むしろ歯磨きの質を下げる要因となるケースもあります

歯磨き粉に含まれている研磨剤のせいで歯が薄くなったり、すきっぱになる事もありますし、食後に直ぐ歯を磨いてしまうと、食べ物によって酸性に傾いて柔らかくなっている歯が傷つきやすいので、食後30分以上は開けて唾液で口内環境を整えてから歯を磨いた方がダメージが少なくなるといった意見もあります。

人類は自然界の生物のように、そのまま食べるわけでもなく、甘み成分だけを抽出した砂糖のような成分を過剰に摂取してしまうので、何もしないと歯にダメージが受けやすくなっているのですが、それこそ甘いものばかりを食べるような食生活を改めれば、口内環境といったものも自然と整いやすくなるのではないでしょうか。

マウスウォッシュといったものも相性が良い人であれば味方になってくれるのかも知れませんが、実際には期待しているほどの効果が無かったり、そもそも必要のない人がテレビCMの影響などで取り入れてしまっているだけかも知れません。

歯科医に勧められているような人は別ですが、何となく良さそうだからと取り入れている人は、改めて本当に良くなっているのか考えてみてください。

まとめ 売る側の都合

マウスウォッシュのような新しい発想の商品を売り出す側というのは、いかに今までのままでは危険だと過剰にアピールし、その解決策として新商品を売り出してきます

歯を磨くのが下手だったり、嫌いな人にとっては有効に働くケースもあるかも知れませんが、それまで何も問題なかった人までが恐怖を感じて手を出してしまうような事は珍しくありません

ウォシュレットが登場する前は、紙で拭くだけで綺麗な状態だという認識だったのですが、現在ではそう考えられる人はほとんどいなくなくなりました。

健康的な人の便というのは、そもそもスルッと切れよく出るので、お尻などそれほど汚れるものではありません。

昔の日本は腸内環境を整える発酵食品や、食物繊維が多い野菜や玄米を食べていたので、便秘に悩まされるような人は多くありませんでした。

参考節約の観点から腸活を考察!

和式トイレの頃は誰もがしゃがんで用を足していたので、日常的にお尻の筋肉を刺激する事が多く、便の排出といったコントロール能力も自然と鍛えられていました。

参考お尻の筋肉を鍛えるメリット

洋式トイレの普及や食生活の変化によって新たな問題が生まれ、その対策としてわざわざお金をかけてまで、余計な事をしなければならなくなった事は珍しくありません。

ウォシュレットの使い過ぎによって、肛門周囲の皮膚の皮脂が洗い流されてバリア機能が低下し、かぶれやかゆみなどの症状が出る事もあります(ウォシュレット症候群)。

江戸時代の女性はリンスやコンディショナーを使用せずとも綺麗な髪を保っていました。髪を洗うのは月に一度ぐらいで、それも水で洗い流すだけです。普段は櫛で梳かして汚れを落とし、その行為が頭皮の皮脂を毛先まで届ける事になり、自然と髪を美しく良い状態を保つ事が出来ていました。

いきなり昔のような生活に戻す事は現実的ではありませんが、商品を売りたい側の都合によって押し付けられた恐怖感によって、余計な事をしている事が多いので気をつけてほしいと思います

強力過ぎるシャンプーでパサパサになった髪に、わざわざリンスやコンディショナーで保護するような事です。日常的にこのような状態だと、頭皮は皮脂が失われて危険な状態なので、必死に正常な状態に戻そうとたくさん皮脂を分泌させて、匂いやすくなってしまいます。

そしてその匂いを誤魔化す為に、強力な香り成分が含まれているリンスや整髪料といったものを手放せなくなってしまいます。

それら商品を売りたい側にとってウハウハな状態ですが、当人にとっては自転車操業のような状態です。このような状態になっている事が意外と多くの事に当てはまるので、よくよく考えるようにしてください。

もちろんマウスウォッシュを販売しているメーカーも、わざわざ口内環境を悪化させる為に売り出しているわけではないと思いますが、結果的にそうなってしまうケースがあるかも知れないので、しっかりと自分で判断するようにしてください。

少し前まではマウスウォッシュに含まれているアルコール成分のせいで、飲酒運転に引っかかってしまうケースがあったので、現在ではノンアルコールやエタノールが中心になっているのですが、このようにメーカーが想定していなかった事が起きる可能性もあるわけです。

全くアルコールを受け付けない体質の人にとっても害がありますし、子供にとってもリスクになっていたのかも知れません。

どんな薬にも副作用があるように、誰にでも万能なものなどありません。あるのは相性だけです。

他にもマウスウォッシュのせいで喘息発作が起きるような事例もあり、現在では「喘息の症状のある人は使用しないでください」といった注意書きがされるようになりました。

歯磨き粉やマウスウォッシュに含まれている成分や量というのは、人体に悪影響を及ぼさない程度に考えられているものですが、人によってはアレルギー反応が出てしまう事もあります。

今回改めてマウスウォッシュのリスクについて調べてみると、歯科医ですら否定的な意見を述べているケースも見つかりました。もちろん推奨している歯科医もたくさんいるのですが、中にはお金儲けの為だけに売りたいだけの歯科医院もあるかも知れません。

口臭が気になるなら口呼吸を改善したり、食生活を改善した方がより根本的な解決につながると思います。

歯の磨き方を改めたり、食後にガムを噛んで唾液の分泌を促すといった方法も効果的かも知れません。よくキシリトール入りのガムが歯に良いと言われていますが、もしかしたらガムに含まれている成分よりも唾液の分泌を促す効果の方が、ずっと役立っているのかも知れません。

ちなみに当ブログでは以前に歯磨きが出来ない時の対処法を紹介した事があるのですが、

参考歯ブラシがない時の対処法!

ここでも紹介したように少量の水を口に含んで力強くゆすぐだけで、かなり口の中はスッキリとします。マウスウォッシュのような爽快感が得られる成分が無くても、実際に汚れが取れるとスッキリするものですよ。

しかもその後に唾液が凄く出てくるので、口内環境を整えるという意味でも効果的な方法だと感じています。

口の中で舌をグルグル回すだけでも唾液の分泌は促されますし、ちょっとした習慣で人間が本来持っている力を引き出しやすくなるものです。

最近は舌の白いものを取る専用ブラシなども売られていますが、そのような物に頼るより、舌が白くならない健康な状態を目指す方が根本的な解決になるはずです。

既に歯周病になっていて、歯科医院の指導の元にマウスウォッシュを取り入れるのは悪くはないと思いますが、素人考えで何となく良さそうだからと安易に取り入れる必要はないと思います。

これは単純に節約という意味だけでなく、良かれと思って取り入れてしまった事がリスクになるケースがあるという事です。

トイレの悪臭を誤魔化す為に芳香剤を取り入れても根本的な解決にならないように、悪臭を発している原因と向き合った方が良いような事です。

トイレ掃除と向き合った上で匂いが残ってしまったのであれば、その残った僅かな匂いを誤魔化せる程度の弱い芳香剤で済みますが、いきなり芳香剤に頼ってしまうと悪臭と強力な香りが混ざって気持ち悪くなってしまうものです。

参考トイレの匂いの意外な原因

人間には自己修復機能といった免疫力が働くので、生活習慣や睡眠環境を改善して疲労回復を高めるような事でも、結果的に口臭や体臭の改善につながるかも知れません。

マウスウォッシュが必ずしも悪だとは言いませんが、素人考えで安易に取り入れるのではなく、まずは根本的な解決を目指してみてください。

唾液には消化作用や抗菌作用もあり、やる気といった精神的な作用をもたらす男性ホルモンなども含まれているので、安易に流してしまったり、分泌を阻害してしまうと、思うぬところにデメリットが出てしまうかも知れませんよ。

コメント

  • まさに私はなんとなく良さそうと思って使ってました(-_-;)こういった事がリスクになる事もあるのですね勉強になりました

    by 匿名 €

  • 口内環境の改善なら口呼吸を治すのが一番だよ!俺は睡眠時用のマウスピースのおかげで朝一の口臭や喉の痛みも無くなったし、虫歯も一切なくなったよ。いびきも無くなって疲労も残らなくなったし、少しずつ歯の白さも戻ってきた。

    なんだかんだ自分の唾液が一番良い薬だよ。

    by 匿名 €

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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