節約はレジャー!

世の中を変えるのは安物(普及品)なのだと思う。

世の中の変化の流れ

ある本の中にとても印象深い内容が紹介されていました。それは、

「ユニクロのおかげでファッションに興味のない層のレベルが上がった」

というものです。

私は凄く共感しました。「洋服なんて何でもいい」という層ほど、適当に安物の洋服を選ぶ傾向があるわけですが、その層向けの商品の質が向上することで全体の平均点が上がるというのは、凄く納得できます。

ファッション業界をリードしていくのは、一流デザイナーや有名ブランドなのかも知れませんが、それらは一部のファッション好きの人にしか届きません。多くの人に役立っているのは、たくさん普及する安物の方です。

靴なんて何でもいいという人ほど、適当にホームセンターや激安スーパーで売られている1000円ぐらいのスニーカーを履いているものです。

少し前まではそれらの安い靴のデザインは酷いもので、いかにも安物のオーラが満載だったのですが、最近はそれらのような安い靴でも見た目の印象が随分と良くなってきているので、昔ほどダサい靴を履いている人が減ったように感じています。

これは車などで考えてみても同様なのですが、一部のスーパーカーや高級車にしか搭載されていない装備の恩恵を受けられるのは、お金持ちのような僅かな人達だけであり、車社会全体には大した影響はありませんが、売れ筋のファミリーカーや軽自動車などに搭載された安全装備というのは、全体のレベルを引き上げることになります。

エアバッグやABSといった安全装備もそうですし、最近だと自動ブレーキシステムなども多くの一般車に搭載されるようになってきました。

料理だと「顆粒だし」のような存在でしょうか。一般家庭で昆布やカツオ節から丁寧に出汁を取るとなると大変な手間ですが、だし入り味噌やコンソメの素や鶏がらスープの素のおかげで、随分と一般家庭の料理のレベルが引き上げられたものです。

もちろん仕立て職人がオーダーメードの洋服を仕立てることや、一流の料理人による手間暇かけて料理を作る事が悪いわけではありませんが、それらの要素を一般の人でも気軽に楽しめる存在に普及させた人(企業)こそが、世の中を大きく変える力があるのかも知れません。

しばしば安物をバカにするような人がいるものですが、100円ショップのような普及しやすい安物こそが、世の中を変えていく事が多いのではないでしょうか。

スマホだって高価なiPhoneだけなら、ここまで急速に浸透しなかったはずです。iPhoneという全く新しい存在を生み出したアップルは偉大ですが、世界の貧困国にも浸透していったのはiPhoneではありません。

節約家は失敗しらず?

当ブログでは以前に家電製品が壊れやすい人の特徴について紹介したことがあるのですが、

参考家電製品が壊れやすい人の特徴!

これはスピリチュアル的な意味ではなく、最新家電を好む層ほど不具合に遭遇しやすいということです。

新たに搭載された新機能ほど不具合が出やすく、今までにない問題が発生しやすくなります。一方でそれらの機能が普及しやすい安物に搭載される頃には、既に様々な問題が解決済みで壊れにくい傾向があります

スマホの歴史を見ても分かりやすいかも知れません。最新のフラッグシップモデル(高級モデル)には新たな機能が搭載されているものですが、二世代後ぐらいには一般モデルでも標準装備として搭載されており、しかも当時のフラッグシップのものより高機能で完成度が高い事が珍しくありません。

バルミューダのオシャレなトースターが人気になったおかげで、従来から売られていた安いトースターのデザインも徐々に良くなってきました。

節約家というと、仕方がなく安物を買って我慢をしているようなイメージがあるかも知れませんが、実際には見事に完成度の高い商品ばかりを選んでいるのかも知れません

安物だからといって必ずしも質が悪いわけではありませんし、高い物だからといって高品質とも限りません。

新しい挑戦だからこそのリスクがあり、そこに挑戦することが悪いことではありませんが、そのリスクを受け入れる覚悟がない人が無理に背伸びをして選んでしまうと、メリットが受けられないばかりか、余計な機能のせいでお金を無駄にしてしまったり、余計なメンテナンスが増えてしまいます

流行している洋服の寿命は短いものです。半年置きに買い替える覚悟ない人が安易に手を出してしまうと、大枚をはたいたのにも関わらず、流行遅れに巻き込まれてダサくなってしまいます。

もちろんファッションが好きな人にとっては、それぐらいのリスク(買い替え費用)は覚悟の上だとは思うので問題にはなりませんが、中途半端な背伸びは誰も得しません。

テレビも地デジ化が始まって間もない頃に購入すると、アナログ放送とデジタル放送の両方の機能が搭載されており、リモコンにも無駄なボタンが増えてしまいましたが、地デジ化が浸透してから発売されたモデルだと、アナログ放送の機能がない分、余計なコストもカットできています。

3Dテレビや4Kテレビに飛びついた人も同様です。今でも3D機能を使っている人はほとんどいないでしょうし、4K放送を見るには別にチューナーが必要だけでなく、液晶の画素数がハイビジョンに比べて倍増しているだけに、画面が暗くなってしまう問題があります。

一枚ガラスの窓と格子状の窓のような事です。画素数が細かくなるほどに発光しない枠の面積が増えて画面が暗くなってしまうので、明るさをマックスにしなければ実用に耐えられません。

それでも4Kの高画質を見る事に価値を感じているのであれば良いのですが、普通にテレビを見る人にとっては、ただただ暗くて電気代が高いテレビになってしまいました。

おそらく4Kテレビも今後の技術革新でこれらの問題は解消されていきますが、そうなってから取り入れるぐらいの方が、余計なリスクを背負わずに済むわけです。

最新家電好きの人であれば、それらも含めて楽しめるのかも知れませんが、中途半端に高価な物だから良いのだろうと安易に購入してしまうと、無駄に高くつくだけでなく、デメリットの方が上回ってしまうかも知れません。

安易に流行や高機能を求めない方が、結果的にリスクを回避しながら節約にもなり、コストパフォーマンスも高くなるのではないでしょうか。

背伸びは損!

私は料理に詳しいわけではないので、プロの料理人が使うような何十万円もの包丁を購入しても活かすことはできません。むしろ手入れを怠ってダメにしてしまうかも知れません。

誰にでも好きな分野、得意な分野、興味のある分野があるとは思いますが、そうではない分野で中途半端に背伸びをしてしまうと、メリットが得られないどころか、リスクばかりが増してしまうものです。

私のように簡単な料理しかしない人であれば、メンテナンスが簡単で軽くて安い包丁の方がずっと使いやすいものです。

なんでもかんでも安物が良いとは言いませんが、自分が求めている以上の質があっても使いこなせるとは限りませんし、そこにお金を支払ってもあまり意味はありません。

見栄を張って高価な洋服を購入してしまうと、天然素材で虫食いの被害に合いやすくなるかも知れませんし、自宅で洗濯できなくてクリーニング費用が嵩むかも知れません。

参考カシミヤセーターならではのリスク

もちろんその高価な洋服によって得られるメリットが十分に得られる人であれば、それらのデメリットも受けられるのですが、そうではない人が中途半端に背伸びをしてしまうと、デメリットが全面に出て安物の洋服よりもダサくなってしまうものです。

節約と向き合っていると、この辺の質の見極めが上手になっていくので、それほどお金を掛けずとも上手くデメリットを回避し、変に魅力を下げることも少なくなっていきます

参考節約上手はオシャレ上手!?

一方で会社の同僚や近所の人と張り合うかのように見栄で選んでしまうと、この質の見極めがおざなりになってしまい、安物を買って失敗するよりもダメージが大きい「高物買いの銭失い」になってしまいます。

安物というあまり良いイメージがないかも知れませんが、多くの人に受け入れられている普及品ほど完成度が高いという裏返しでもあるので、あえてそれらを選ぶことも、ある意味ではかしこい選択なのではないでしょうか。

お姫様のような一部の人しか身につけられない豪華な宝石より、誰もが手に入れられる髪飾りの方が、ずっと多くの女性を綺麗にする力がありますし、実際に私が目にする女性もお姫様ではないので、その方がありがたいと感じています。

100均の物は長く使えないから「安物買いの銭失いだ」と叫ぶ人もいますが、物によっては本家を上回る品質の物もありますし、100均オリジナル商品だけの素晴らしい機能を持ち合わせている事もあります。

参考100均のすね毛カッターに感動!

もちろん100均にも品質が良くない物もありますが、それはその物に期待する機能や役割をしっかりと意識して選べなかった自分が悪かっただけです。

「100均のドライバーを使ったら直ぐに折れた!」

という意見もありますが、折れるほど力任せに使った自分が悪いのかも知れませんし、強度が求められるネジに使う方が間違っているのかも知れません。

私は20年ぐらい前に100均でプラス・マイナスセットのドライバーを購入しましたが、今でも現役で活躍してくれていますし、折れるかも知れないような使い方はしていません。

頑固に錆びついたネジを緩めるような事もある電気工事士のような人が、100均のドライバーで十分だとは言いませんが、逆に一般の人にプロ用の高品質なドライバーが必要だとも限らないわけです。

あくまでも自分が求めている機能が満たされている物が良いものであり、安易に必要以上の機能を求めてしまうと、高品質なだけに手入れが必要だったり、重量が増して扱いにくくなってしまうかも知れません。

多くの人が扱いやすいように進化した普及品というのは、多くの問題点を改善しているので、意外なほど悪い選択肢ではないものです。迷ったら安物(普及品)を選択するのは間違いとも言えません。

まとめ 普及品の凄さ!

趣味のように好きな分野やこだわりがある分野のものであれば、自分が満足できるものを選ぶのは全然構いません。

DIYが趣味なら高い工具セットを購入することに喜びを感じるかも知れませんし、出来が悪くてコストも高い椅子が完成したとしても、本人(家族にはいい迷惑ですが)は満足できると思います。

一方でそれほどこだわりのない分野のものまで中途半端に手を広げてしまうと、無駄に高くつくだけでなく手間も時間も掛かり、さらに質も下がってしまうかも知れないので気をつけてほしいと思います。

職人の手作業による一点もののような優れた製品が悪いとは言いませんが、世の中を変えていくのはそのような物ではありません。

現在でも高級腕時計は昔ながらのゼンマイ(機械式)で作られていますが、世界中に腕時計が普及したのは、精度の高い電池式の時計(クォーツ)の小型化に成功したセイコーのおかげです。

しかもセイコーはその技術を独占するのではなく、誰もが使えるように公開しました。そのおかげで世界中で誰もが腕時計を身につけられるほど安価になりました。

自動車の3点式のシートベルトを開発したボルボも特許を無償公開したおかげで、世界中の車の安全レベルを引き上げてくれました。

高額な特許使用料を設定していれば、今頃ボルボは世界一の自動車メーカーになっていたかも知れませんが、事故で亡くなってしまう人も多かったのかも知れません。

ビジネス戦略という意味では、どちらも間違っているのかも知れませんが、結果的に世の中を大きく変えてくれました。

最近だとトヨタもハイブリッドに関する特許技術を公開して話題になりました。本当に素晴らしい事だと思います。

もちろん新しい技術の開発には膨大な費用が掛かっているので、誰もがそうしなければならないとは言いませんが、そのような善意によって安価に作られるようになったものもあるわけです。

特許が切れたジェネリック医薬品などもそうですし、著作権が切れた古い作家の本が安く販売されているからといって、安い金額なりの駄作ではありません。

その物にどのような役割、質を求めるかによって違いますが、むしろ安物の方が向いているケースも珍しくないので、「安物だから悪い」「高価だから良い」といった決めつけはしない方が良いのではないでしょうか。

あくまでも自分が求めている役割を満たしているかどうかであり、そこが曖昧な人ほど、店員さんに勧められるがままに、ついつい使いもしない余計な機能の為に高額な物を選んでしまい、そしてその余計な機能せいで使いにくくなってしまいます。

一方で普及している物というのは、既に多くの問題を解決済みであり、たくさんの人に評価されたから残っているわけです。

数年前に白いたいやきがブームになりましたが、現在はほとんど見かけません。一方で昔ながら普通のたいやきは現在でも売られているわけです。普通のたいやきの方が多く人から美味しいと評価されて残っています。

一時的な流行を乗り越えて世間に浸透している物というのは、一定に評価を受けたものであり、それほどこだわりがない物であれば、そのような基準で選んでおけば間違いありません。

私自身も経験があるのですが、節約に目覚める前に肌触りの良いフワフワの高級バスタオルを購入すると、一週間ぐらいで生乾き臭が発生してしまい、元に戻せずに処分することになりました。

参考バスタオルは必要ない!?

一方でそれまで使用していた安物のバスタオルはペラペラで乾燥するのが早かったので、生乾き臭が発生したことはありませんでした。

フワフワの肌触りに価値を感じる人であれば、使用後に直ぐに洗濯して乾燥機にかけるなどの手間をかける価値があるのかも知れませんが、そうではない人が中途半端に背伸びをしてしまうと、デメリットだらけになってしまいます。

一方で普及しているバスタオルというのは、価格もこなれており、速乾性もあって質も悪くありません。多くの人にとってはこちらの方が良い選択肢なのではないでしょうか。

他にも昔は高級木材から削り出した靴べら(12000円)も所有していたのですが、カッコいい見た目とは裏腹に、結構な厚みがあって使いにくかった事を覚えています。

その靴べらは引っ越しのタイミングで物に挟まれてひび割れてしまったのですが、その後に100均でプラスチックの靴べらを購入すると、薄くて弾力もあって凄く使いやすくなりました。

安物だからといって質が低いとは限りませんし、求めている機能によっては、むしろ安価なプラスチックのような素材の方が向いている事もあります。まな板も薄いプラスチックの方が、適度にしなってカットしたものを鍋やフライパンにこぼさずにうつせるものです。

もちろん高級そうな見た目やデザインに惹かれて選ぶのが悪いとは言いませんが、それほどこだわりない箇所にまで中途半端なオシャレを取り入れてしまうと、余計な制限が出てしまうような事もあるので、しっかりと求めている役割を明確にしてから選んでみてください。

それほど食器にこだわりがないのに、中途半端にオシャレな食器を選んでしまうと、余計な装飾が多くて汚れが残りやすかったり、厚みがあって収納しずらかったり、素材によっては食洗器が使えないなどの制約があるかも知れません。

参考オシャレ雑貨のせいで苦労していない?

一方で自分が食器に求めている役割を満たしているシンプルな食器を選んでいれば、余計な煩わしさに悩まされる事もありません。

しばしば成功者や一部のお金持ち気どりの人が、安物をバカにするような発言をするのですが、そのような人達だって年を取って介護を受ける立場になると、分厚い木のスプーンや重たい金属のスプーンよりも、薄くて軽いプラスチックのスプーンを使うようになるかも知れません。

介護用品などは見た目よりも使い勝手を優先しており、床に落としても安全ですし、本当によく考えて作られているものです。

普及している安物というのは、世の中を変えていった優れた物が多いので、バカにする風潮は違うように感じています。

ユニクロの服が日本全体のファッションレベルを引き上げたように、世の中を変えてきた様々な安物(普及品)に、個人的には拍手を贈りたいと思います。節約家の皆さんも見栄や宣伝に惑わされずに、きちんと自分が求めている機能を満たしている物を選んでみてください。想像以上に安く済むかも知れませんよ。

コメント

  • 革靴なんかも当てはまるかも
    昔は良質な革の高価な靴と安物では履き心地に雲泥の差があったけど、最近は安い革靴でもスニーカー並みに履きやすいのがある
    見た目の気品さの差はあるけど、疲れない革靴なら安くても良い物が増えてきた

    by 匿名 €

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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