ユニクロの服はモテない?
ユニクロの洋服というは、高級ブランドの洋服のように目立つロゴがあるわけではないので、そうそうバレるような事はありません。
ユニクロの洋服は低価格のわりに品質が高いので、オシャレに敏感な人達でも取り入れている事が多いのですが、中には「トップスには着ない」といった意見もあります。
インナーはユニクロだけど、目立つトップスはそれなりのブランドの洋服といった使い分けをしている人達がいるのですが、その理由が「ユニクロだとバレたくないから」という事です。
私はユニクロの洋服だとバレたからといって、全然構わないといったスタンスなので、特に気にしてはいないのですが、「その服ユニクロだよね?」と指摘された事はありませんでした。
中には気づいていた人もいたのかも知れませんが、わざわざ口に出して指摘する人など、そうそういるものではありません。
ユニクロが流行らせたダウンジャケットやフリースのような洋服を着ていると、バレる事もあるのかも知れませんが、私は基本的に流行とは無縁の洋服選びをしているので、バレた事がありませんでした。
ですが、少し前にちょっとした同窓会のようなもので旧友達と再会すると、「それユニクロの390円のTシャツでしょ!」と笑いながら指摘してくる女性がいました。
ユニクロがバレた!
その女性が指摘したように、まさにそのTシャツはユニクロのサンキューセールの時に購入した390円のTシャツでした。
価格まで当てられた事に少し気恥ずかしさがあったのですが、襟元のカラーが違うデザインだったので、それで分かったかと思い、「よくメンズ服の事まで分かるねー」と返すと、なんとその女性はユニクロに勤めていました。
その時に履いていたズボンも4年ぐらい前にユニクロのセールで1980円で購入したもので、「随分と安上がりなコーディネートね」と笑われてしまいました。
ユニクロに勤めていてそんな事を言うのに驚いたのですが、私が「○○(その女性)の洋服はユニクロじゃないの?」と聞くと、「仕事中しか着ないよ」と笑っていました。プライベートでは一切ユニクロを着ないのだそうです。
「従業員割引とかないの?」
「あるけど、セール品は対象じゃないからあんまり意味ない」
といった感じでユニクロ話で盛り上がっていると、周りの友達まで興味をもちだしてきました。そこで私が着ていたTシャツが390円という事もバレてしまったのですが、そこからが面白い展開になりました。
バレて評価が一変?
「え?マジで?390円なの?」
「下もユニクロ?」
「全身でいくら?」
といった感じで質問攻めにあい、
「下着や靴下を入れても3000円もしないかな」
と答えると、
「すげー」
「全然見えないよ」
「そんな安くてもいいんだ」
といった感じで、むしろ評価されてしまいました。
内心ユニクロだとバレてバカにされるのかと思ったのですが、全然そんな事がありませんでした。
そこで周りの人達の洋服の話になり、全身でいくら掛けているのかと盛り上がった結果、全身で1万円を下回っていたのは、私ともう一人の女性だけでした。
ただその二人のコーディネートが良いという事になり、何万円も掛けているのに似合っていない人がバカにされるという展開になり、そこにはユニクロに勤めていた女性も含まれてしまいました。
それはそれで可哀想だったので、「洋服の値段なんてどうでもいいじゃん」と話を逸らしていったのですが、最終的には「やっぱセンスなんだな」といった感じで話がまとまりました。
ユニクロの洋服だとバレたのが初めての経験だったのですが、むしろそれが評価されるといった不思議な展開になり、「ユニクロの洋服を着ているとモテない」といった意見の信ぴょう性を疑う事になりました。
同級生という上下関係がない特殊な関係性の集まりだったからなのかも知れませんが、ユニクロの洋服だとバレたからといって、必ずしも評価が下がるものではないのだと感じる出来事となりました。
まとめ 洋服の価格は関係ない?
洋服の価値をブランド名や価格でしか判断できない人にとっては、ユニクロの洋服を着る事が恥ずかしい事なのかも知れませんが、洋服そのものの価値(コーディネートやフィット感など)を判断できる人にとっては、ブランド名や価格といった要素は重要なものではありません。
お金持ちの男性と付き合いたい女性であれば、ユニクロの洋服を着ている男性は魅力的ではないのでしょうが、私は金目当ての人と付き合いたくはないので、むしろ好都合です。
390円のTシャツといっても、明らかに生地が薄くてスケスケという事もありませんし、洗濯を一回しただけで襟元がダルダルになってしまう事もありません。
それこそ昔の安いTシャツは明らかに薄い生地という事もありましたが、ユニクロのようなお店のおかげで、そのような低品質な洋服はほとんど無くなりました。
その390円のTシャツの定価を調べてみると590円だったので、それでもかなり激安の部類に入りますが、そのTシャツを着ているのを見て、
「590円の安物だな」
と判断できる人など、それこそ従業員でもない限り、そうそういるわけでもありません。
有名ブランドの洋服でもシーズンオフには価格が半分ぐらいになってしまいます。
だからといってその洋服の価値が変わるわけではありません。流行の洋服だと旬があるかも知れませんが、そうではない洋服であれば、価格が変わっても価値(身体との相性や機能)は変わりません。
一部の超高級ブランドではセールによる値崩れやイメージダウンを避ける為に、あえてタグをカットして別のお店で売りさばかれる事もあります。正規価格の9割引きになっても、洋服の本質的な価値は全く変わりません。
洋服の価値をどこに求めるかによるのですが、有名ブランドである事や高価である事や流行している事を求めていない人にとっては、価格というのはあまり関係がありません。
価格が高い洋服ほど良質な生地を使用していたり、縫製がしっかりとしている傾向がありますが、価格の中にはブランドイメージを構築する為の広告費や、有名デザイナーとの契約料や、キャラクター使用量などが含まれている事もあるので、価格なりの価値があるかと言えば、必ずしもそうとは限りません。
ユニクロの洋服でも様々な企業とコラボしたデザインTシャツが売られる事がありますが、当然それらの企業への支払いが含まれているので、一般的なユニクロのTシャツよりも高くなってしまいます。
もちろんそのデザインに価値を感じている人にとっては選ぶ意味がありますが、そうではない人にとっては全くもって無駄なお金になってしまいます。
これらのように洋服の価値は、価格だけで決まるものではありません。
求めている価値が満たされている洋服であれば、390円でも素晴らしい洋服になりますし、そうではない洋服であれば390円でも無意味です。
同じセール中にはTシャツの他にも390円の洋服が売られていましたが、私にとってはどれも価値を感じなかったので購入しませんでした。それこそ男性の私にとって女性用の390円のシャツは、どんなに安くても価値がありません。
ユニクロは姉妹店のGUなどが出来た事もあり、最近は昔ほど安いと感じなくなってきたので、私は390円のTシャツ以外はここ2年ぐらい購入していないのですが、
品質が高くて私が求めている価値と合致している事は確かなので、セール品であればまだ魅力的でもあります。
ユニクロの従業員だった女性のように、プライベートでは高価な洋服を着たいといった意見が悪いわけでもありませんが、お気に入りの洋服でも周囲の人から評価されないと悲しいものです。
好きな洋服を着る事で気分が高揚する事もあるので、それが悪いとも言いませんが、多くの人が洋服に求める価値というのは、人から良く見られないからだと思うので、しっかりと自分に身体にフィットした洋服や、似合う洋服を選ぶ方が良いのではないでしょうか。
私は激安で有名な「しまむら」のズボンも所有していますが、それも別の女性の褒められた事があります。しまむらだと告げると驚いていましたが(笑)。
個性的なデザインや流行のものでもない限り、ユニクロやしまむらの洋服だとバレるような事はそうそうあるものではないで、しっかりと価値を感じる洋服を選ぶ事で評価される事につながるのではないでしょうか。
ユニクロだとバレたとしても、しっかりと似合っていれば評価は下がらないものですよ。