節約はレジャー!

生活レベルを下げるのが難しいなら現状維持を目指そう!

生活レベルを下げるのは難しい・・・

昇進して給料が上がったり、ボーナスが増えたり、結婚したりといった節目で生活レベルを上げる人が多いと思いますが、生活レベルの変化、上昇というのは、これらのような自分の選択だけで変わるものでもありません。

しばしばミニマリストや節約家が、生活レベルを下げるような工夫を紹介しているものですが、一度でも上がった生活レベルを下げると人はストレスを感じてしまうものです。

例えば家電製品の選択です。自分の意思で生活レベルを上げるのであれば、今まで使っていた冷蔵庫よりも高機能で大きな冷蔵庫を選んだり、スマホなら高価なハイエンドモデルを選ぶような事です。

これらを使用していた人が一般的なモデルに買い替えるとなると、生活レベルが下がったと感じてストレスになってしまいます。

必要十分な物や機能といった事を見直した上で納得できたのであれば、それほどストレスにはならないものですが、ちょっとかじっただけのミニマリストや節約家のテクニックを安易に真似してしまうと、大きなストレスとなって後悔してしまいます。

生活レベルを下げる方法というのは、簡単なことではありません。無理して生活レベルを下げようとすると、強いストレスを感じてリバウンドしてしまうかも知れません。

だからこそ生活レベルを下げずに行える節約(固定費の見直し等)といったものが有効ではあるのですが、これにも限りがあるので、それ以上に出費を下げられるものではありません。

一方で世の中には、自分の意思とは関係なく勝手に上がっていく生活レベルというものがあります。

これを味方にできると、無理にお金をかけずとも生活レベルが上がっていくサイクルに入ることができ、節約や倹約によって生活レベルを下げた時に生じるストレスから解放されます。

勝手に上がっていく生活レベル

勝手に上がる生活レベルというのは、家電製品の進化で考えると分かりやすいかも知れません。

携帯電話の進化は凄まじいものがありますが、私はだいたい3~5年置きに買い替えています。電池の持ちが悪くなってきたり、調子が悪くなってきたタイミングで買い替えています。

最新機種が発売されたとか、新しい機能が搭載されたからといった理由で買い替えたことはありません。携帯電話を持ち始めた20年ぐらい前から、その都度一番安いモデルを選んできました。数年前までは0円で買い替えられたものです。

私が選ぶような価格の安い携帯電話というのは、大抵は前年ぐらいに発売された一般的なモデルが多いので、最新の機能が搭載されているわけではないのすが、それでも買い替える度に進化に驚いてきました。進化を求めて選んでいないのに、大抵の物は勝手に進化してくれています

この時の驚きや感動というのは、発売間もない新製品を手に入れた人とそれほど変わりません。私もそれなりに感動しています。

テレビなども同様です。私は一人暮らしを始めた18歳の時に14型のブラウン管テレビを購入したのですが、10年ぐらい使用したタイミングで地デジ化することになり、助成金制度を活用して安く液晶テレビを購入することが出来たのですが、とんでもなく画質が良くなったのにも関わらず、電気代も安くなって驚いたものです。

車で考えてみても分かりやすいかと思います。少し前までは高級車にしか搭載されていなかった安全装備でも、数年経つと一般的な車にも搭載されるようになります。

エアバッグやABSといった安全装備も昔は高級車だけでしたが、最近はほとんどの車に搭載されています。おそらく今後は自動ブレーキやドライブレコーダーといった機能も標準化されていくのではないでしょうか。

最新の物を購入するのが悪いとは言いませんが、そのような最新機能を積極的に求めていなくても、勝手にレベルは上がっていくものです。

しかもこの勝手に上がったレベルというのは、下がることもありません

これが凄く重要なポイントなのですが、背伸びをして高価な最新モデルを購入した後に元に戻すとレベルが下がってストレスになってしまいますが、必要十分な物を選んでいる分には、常に進化だけを甘受する事になります。

洋服や生活雑貨や消耗品といったものもでも同じです。家電製品ほど進化は早くありませんが、徐々に進化していくので最低限のレベルの物を選んでいても、勝手に生活レベルを引き上げてくれます。

この勝手に生活レベルが上がっていくサイクルであればが、単純にお金が掛からないだけでなく、生活レベルが下がることもないので余計なストレスも発生しません。

進化の早いスマホやパソコンなどは、格安のモデルでも数年前の上級モデルより高機能という事も珍しありません。しかもその頃には新機能ならではの不具合や使い勝手の悪さも改善されているので、新発売で手にした人よりも完成度の高い機能を得る事が出来てしまいます。

あえて上げないのもテクニック

一度でも上げてしまった生活レベルを下げるとなると、強いストレスを感じてしまいますが、現状維持であればストレスにはなりません

例えば5年前に最新のテレビを購入した人であれば、次の買い替えでは今のテレビと同程度のレベルを選ぶようなことです。

5年前だと高機能モデルのテレビにしか搭載されていなかった機能でも、現在なら一般的なモデルにも搭載されているかも知れません。

5年前に30万円で購入したテレビと同等の物が、現在なら10万円で手に入るようなことです。

生活レベルを下げられない人は、あえて生活レベルを上げないで現状維持さえしていれば、勝手に時代が追い越してくれるので、買い替えの度にコストが下がっていく傾向があります

40インチのテレビを所有していた人が、生活レベルを下げようと32インチを選んでしまうとストレスになってしまいますが、40インチをキープさえしていれば、次第に価格が下がっていくような事です。

買い替えの度に最新の大きなテレビばかりを求めている人は、どんどん価格も跳ね上がっていきますが、現状維持さえしていればストレスを感じる事なく価格が下がっていき、その内に標準モデルの機能も進化して感動する事ができるようになります。

進化のスピードは物によって違うので、一概にどれぐらいで時代が追い抜いてくれるかは分かりませんが、基本的に標準モデルの機能が退化する事はないので、いずれは追い抜いてくれるものです。

まとめ 現状維持は簡単

節約の為に無理やり生活レベルを下げてしまうと、虚しさや辛さを感じてストレスになってしまうので、極端に生活レベルを落とすことはおすすめしません。

固定費の見直しといった節約であれば、生活レベルを落とす事なく出費を減らせるので、まずはそこから向き合ってみてください。

節約に励んでいる人やミニマリストのような考え方ができるようになれば、ストレスなく生活レベルを下げる事もできるようになるのですが、いきなり実践してしまうと多くの人が強いストレスを感じて後悔してしまうので気をつけてほしいと思います。

給料が右肩上がりの時代であれば、積極的に生活レベルを上げていっても対応できたのかも知れませんが、現在はそのような時代ではないので、あまり背伸びしてまで生活レベルは上げない方が良いかと思います。

生活レベルを下げるのが難しい人は、取りあえず現状の生活レベルを維持してみてください。しばらくは新しい感動はないかも知れませんが、何年後かには勝手に時代が追い抜いていくので、わざわざ高級品や最新モデルを選ばなくても、勝手に進化に感動できるサイクルに入れるはずです。

現在の生活レベルが高い人ほど時代が追い抜くまでに時間が掛かりますが、多くの物は現状のレベルを維持しているだけで勝手にコストが下がっていくので、無理に生活レベルを下げてストレスを感じるより簡単だと思います

10年前に500万円で購入した高級車に乗っている人が、いきなり軽自動車やコンパクトカーに買い替えるとパワー不足や狭さにストレスを感じてしまいますが、最新の300万円の車であればそれほど大差がないかも知れません。さらに10年後であれば200万円の車の方がずっと高性能になっている可能性があります。

30年前の高級車より現在のカローラの方が、ずっと高性能で安全で燃費も良いようなことです。

今から20年ぐらい前に祖父母の家に当時の最先端の40型のブラウン管テレビ(50万ぐらい)が設置され、とても綺麗な画質で感動した事を覚えているのですが、かなり電気代が高かったらしく、普段は寝室の小さなテレビで見ていると言っていました。

それから数年後に地デジ化されると一気に画質が向上して電気代も安くなりました。50万のテレビよりも20万の地デジの液晶テレビの方が圧倒的に綺麗になってしまいましたし、さらに現在なら5万円ぐらいの40型の液晶テレビの方が綺麗なぐらいです。

生活レベルを維持するといっても、テレビに50万を掛ける事を維持するのではなく、あくまでもその物の機能のレベルを維持しておけば、勝手にコストが下がっていくという事なので、そこは間違えないでください。

高級車や最新の家電を購入することが悪いとは言いませんが、標準的な物でも勝手に進化して生活レベルは上がっていくので、同じような感動や驚きが得られるものです

早いか遅いかの違いであり、むしろ無関心ぐらいの方が期待以上の進化に驚くものですよ。

コンビニ弁当も昔から比べると美味しくなっていますし、冷凍食品も進化してどんどん美味しくなっています。今まで高級パン屋さんのパンを食べていた人が、スーパーやコンビニのパンを食べるようになるとストレスを感じるかも知れませんが、普段からスーパーやコンビニのパンを食べている人は、勝手に進化して美味しくなっていくパンに感動できるものです。

生活レベルを下げるのは簡単ではありませんが、それほど高くない生活レベルでも同じような感動が得られるものなので、よほど興味や関心がある事でなければ、あえて生活レベルを上げないで維持しておくといった視点を意識してみてください。

無理してまで生活レベルを下げてしまうと、ダイエットのリバウンドのようにストレスで散財してしまうかも知れません。

取りあえず現状維持さえしていれば、時代の進化で生活レベル全体が押し上げられていくので、勝手にコストが下がって節約につながっていきます。その内に時代に追い抜かれて安い普及品を選んでも、進化を感じられて生活レベルが上がっていくようになります。

昔の1000円のTシャツの品質は酷いものでしたが、現在の1000円のTシャツは生地も縫製もしっかりとしているものです。10年前に有名なケーキ屋で500円ぐらいで売られていたスイーツが、現在ならコンビニで200円ぐらいで売られています。しかも美味しくなっています。

価格が安いからといって質が低いとは限りませんし、価格が高いからといって優れているとも限りません。3Dテレビのような実用性に乏しい最新機能にお金を支払うような失敗も無くなります。

これも覚えておいてほしいのですが、新しく開発された最新機能ほど初期不良や思いもしなかったトラブルに合いやすいので、故障するリスクも高くなってしまいます。

参考家電製品が壊れやすい人の特徴

それらの新機能も良いものはいずれ標準モデルにも搭載されるようになり、その頃には様々なトラブルも解決して使い勝手も良くなっているので、より完成度の高い物を手にする事になります。さらに実用的ではなかった機能や不評だった機能は消えていくので、失敗するリスクも避けられます。

生活レベルに関係ない趣味の物であれば分けて考えても良いと思いますが、生活必需品のような物は生活が苦しくなったからと我慢できるものではないので、あまり積極的にはレベルを上げない方が良いかと思います。

生活レベルを下げられなくて悩んでいる人ほど、より簡単な現状維持を心がけてみてください。その内に時代が追い抜いていくので、現状維持すら出来なくなって勝手に生活レベルが上がっていくサイクルに入れますよ

追記・生活レベルを下げる方法

この記事では生活レベルは現状維持しているだけで勝手に上がっていく仕組みについて紹介したのですが、生活レベルを下げる方法については紹介していなかったので追記します。

生活レベルを下げる方法というのは、世間の常識や他人と比較をしない考え方を身につける事につきます

家賃が安い部屋に引っ越す事のような方法ばかりが取り上げられるものですが、それはあくまでも結果論であり、それ自体を真似してしまうと上手くいくとは限りません。

とにかく家賃さえ下げれば固定費が下がるからと安易に選んでしまうと、余計な交通費が発生したり、光熱費といった費用も増えてしまうかも知れません。

あくまでも自分の生活に相応しい部屋を選ぶ事が良いのであり、その結果として現在よりも家賃が安い部屋で十分なのだと判断したのであれば良いのですが、家賃の安さだけで考えてしまうとストレスばかりが溜まってしまいます。

引っ越し費用や敷金礼金も掛かるかも知れませんし、新たな住宅環境に合わせて買い直さなければならない物も増えてしまうかも知れません。

毎月の固定費が数千円安くなったとしても、それらの費用を取り戻すには何年も掛かるかも知れないので、その間はずっとストレスによるデメリットが上回ってしまいます。

一方で必要十分な物選びをするようになったり、現状維持といった視点で物選びをしていると、多くの物は使い勝手が良いように進化していくので、収納スペースに余裕が生まれたり、品質が高まって買い置きの必要も少なくなっていくので、部屋のスペースにも余裕が生まれてくるかも知れません。

その段階で引っ越し先を検討するのであれば、必要十分な大きさという目安も分かるのですが、それらと向き合わずに単純に家賃が安いところに引っ越してしまうと、ストレスばかりが降りかかってしまいます。

生活レベルを下げる方法というのは、あくまでも考え方をシフトするのが先なので、そこは間違えないでください。新たな考え方によって基準が変わらない事には、生活レベルを下げるとストレスばかりになってしまいます。

この考え方を変える方法については、様々なミニマリストや節約家の情報に触れると良いかと思います。もちろん当ブログの他の記事も参考にしてもらえると嬉しいのですが、必要十分な物に囲まれる気持ち良さを知ると、自然と無駄な物も買わなくなり、掃除や整理のしやすさといった基準も洗練されていくので、必要十分なスぺ―スや機能といった新たな基準も構築されやすくなります。

この感じはダイエットで考えてみても同じなのですが、ハードな運動や食事制限でスリムな体型を保っている人というのは滅多にいません。スリムな体型を維持している人の多くは、わざわざ特別な運動をしているわけでもなく、ダイエット食品を取っていません。

何が一番違うのかというと、考え方が違います。

太る事によるデメリットを理解しているので、自然と太るような選択を避けており、食べ放題で元を取ろうと無理やり詰め込むような事はしません(そもそも食べ放題にいきませんが)。

日々痩せる方法を実践しているというよりも、自然と太る事を避けているような事です。

これは生活レベルでも同じであり、下げる事ばかりを考えるとストレスになってしまいますが、上げてしまう事のデメリットや無意味さを理解できると、自然とそのような現状レベルを維持するようになります。

「人は人、自分は自分」といった感じで他人と比較する事なく自分の基準で判断しているので、流行などに関心が薄く、自分に相応しい物選びが上手な傾向があります。

考え方を変えない限りダイエットを頑張っても、多くの人がストレスに耐え切れなくなってドカ食いしてリバウンドをしてしまうように、無理に生活レベルを下げても上手くいく人は多くありません。

節約が上手な人ほどスタイルが良いものですが、現在の自分の状況と日々向き合っているだけに、現在の自分に相応しい物を選ぶのが上手になるので、それほどお金を掛けずともオシャレだったりするものです。

参考節約上手はオシャレ上手!?

さらにミニマリストと呼ばれる人達だと筋トレにハマっている人も多いです。無駄をそぎ落としていくと身軽になって行動しやすくなるのですが、その事にハマるとさらに俊敏な身体を手に入れたくなるのかも知れません。

逆に部屋が散らかっている人でスリムな体型の人は、あまりイメージしにくいのではないでしょうか。

生活レベルを下げる方法の話から少し沿れてしまいましたが、現在の自分と向き合う事という意味では無関係とも言えないのではないでしょうか。もしかしたら自分の健康と向き合う事も、ある意味では生活レベルを下げる方法と言えるのかも知れません。

自分の状況を顧みない事には相応しい物など分からないので、無理やり生活レベルを下げるような事をする前に、現在の自分の状況や身体と向き合ってみるのも良いのではないでしょうか。

現在の自分に相応しい身体を取り戻す事が出来れば、洋服選びの基準も変わっていきますし、洋服に求める機能も変わっていきます。すると他の物を選ぶ基準も洗練されていくので、どんどん必要な物だけになっていき、世間一般の常識といった呪縛から解放されやすくなるはずです。

だからこそ生活レベルは無理やり下げるのではなく、現状のレベルをキープしながら考え方を改めていくのが良いと思います。考え方が変わっていけば必要な物も変わっていくので、結果的に現在の自分に相応しい生活レベルに落ち着くのではないでしょうか。この過程にストレスは発生しません。

これは節約テクニックなどでも同じなのですが、はたから見ると大変そうな節約でも当人は気持ち良さすら感じている事が珍しくありません。全く同じ節約でも考え方の違いによってストレスにも楽しさにも変化します。

私の例で分かりやすいものだと、冷蔵庫を手放すと格段にストレスが減りました。

参考冷蔵庫が必要ないライフスタイル

ただこれも誰もが冷蔵庫を手放す事が良いというわけでもありません。あくまでも私の基準にとっては食材を廃棄しないように管理する事に強いストレスを感じていたので、その必要性がなくなって快適になりました。

「すごい節約家は冷蔵庫を手放すのか!」

と安易に行動だけを真似してしまうと、多くの人が後悔するはずです。あくまでも考え方のシフトが先であり、冷蔵庫を手放したのは結果論でしかありません。

ネットや雑誌などで紹介されている生活レベルを下げる方法というのも、これと似たような事になってしまうかも知れないので、安易に真似をするのではなく自分の基準に当てはめて考えてほしいと思います。

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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