大掃除のコツとは!?
年末に近づくと大掃除をする家庭が多いと思います。
普段やらない箇所の掃除をしたり、わざわざ大掃除の為にスケジュールを組んだりと大変そうなのですが、大掃除のコツをズバリ言ってしまうと年末にやらないことです。
どういうことかと言うと、単純に気温の低い時期は汚れが落ちにくい傾向があります。頑固な汚れの多くが油分を含んでいるので、単純に気温が高い季節の方が落ちやすい傾向があります。
食器の油汚れや衣類の洗濯で考えてみるとわかりやすいのですが、水温の低い冬場ほど落ちにくいものです。
水温だけなら温水にすれば事足りますが、暖房器具から遠い玄関などを温めるのは大変ですし、家の外の掃除となると尚更です。
窓の汚れは湿度も気温も高い夏場の方が、ずっと簡単にキレイになってくれます。
また冬場は気温が低いだけに厚着になってしまい、身体が動かしにくいというデメリットもあります。真夏の暑い時期は別の意味で動きたくないかも知れませんが、寒くなる前の秋ぐらいに大掃除をしておくと、何かと忙しい年末に慌ただしくならなくて済むものです。
気温の低い年末に掃除をするのは、実は効率が良くありません。また節約という意味でも年末の掃除はお得ではない傾向があります。この事も意外と見落としがちな大掃除のデメリットなので、節約家ほど意識してほしいと思います。
大掃除特需
多くの人が年末に大掃除をするので、大掃除のためのグッズも年末にたくさん売られる傾向があります。
一年で最も売れる時期だけに、普段よりも価格が高くても売れてしまうので、意外と強気な価格設定になっているものです。
野菜や魚は旬な時期ほど安くて美味しいものですが、黙っていても売れてしまうクリスマスケーキやおせち料理などは、普段よりも強気の価格設定になっているのと同じです。
これは餅なども同様です。鏡餅は年末にしか売れないので、そもそも高い価格になっていますが、普段から売られている切り餅なども、お正月の雰囲気を漂わせたパッケージにして、普段よりも価格が高くなっていることがあります。
大掃除向けの掃除グッズも同様です。普段はあまり売れないような専用洗剤が飛ぶように売れるので、スーパーやホームセンターのチラシでアピールされるようになります。
全く同じ箇所の掃除でも年末に行うことで、汚れが落ちにくいのにも関わらず、高い価格を支払ってしまっている可能性があります。
私は頼んだことがありませんが、おそらくハウスクリーニングなどでも同様なのではないでしょうか。忙しくない時期であれば時間が少し過ぎてでも丁寧にやってくれるかも知れませんが、次の予約が詰まっている年末だとそうもいきません。
似たようなところではガソリンスタンドの洗車も当てはまります。
私はガソリンスタンドでアルバイトをしていたことがあるのですが、とにかく年末は洗車で大忙しでした。
当時は現在主流のドライブスルー形式の洗車ではなく、ガソリンスタンドの店員が洗車機に通して車内も清掃するのが一般的だったのですが、あまりにも並んでしまっているので手を抜くように指示されていました。
普段の洗車は車内のフロアマットを外して別で洗い、車内の隅々まで掃除機をかけ、最後にタイヤにワックスをかけて仕上げていたのですが、年末はマットを外さずに目に見える箇所だけパパっと掃除機をかけるだけで済ませ、タイヤのワックスも抜いていました。
年末だからといって洗車価格を高くしていたわけではありませんが、どうしても忙し過ぎると手抜きをされてしまうリスクがあります。
これは洗車に限ったことではありません。年末に集中するあらゆる事に当てはまるものです。床屋さんなども年末に混んでしまうので、どうしても普段よりも早めに仕上げてしまうのではないでしょうか。
年を越す前に綺麗に大掃除をしたくなる気持ちも分かりますが、なるべくなら時期を早めた方が何かと効率が良くなるだけでなく、掃除道具の価格やサービスの質といったものにも差があるという事を覚えておいてください。特に節約という意味では相性が良くありません。
不用品の処分
また不用品を処分するのにも年末は向いていません。
その年に購入して不要になった物をリサイクルショップなどに持ち込むにしても、同じような考えの人が多いので、リサイクルショップ側も大忙しです。
査定の待ち時間も長くなりますし、既に同じような物を買い取っている可能性も高いので買取価格も期待できません。
その年に話題になった家電やベストセラーになった本など年末になると大量に持ち込まれます。
話題になっていた時期に売っていれば、それなりの買取価格が期待できますが、たくさん持ち込まれて在庫がだぶついている状態だと二束三文にしかなりません。
さらに細かな事を言えば、ゴミを収集してくれる業者にとっても年末は大忙しです。
これは個人には関係のない事ではありますが、年末はゴミを収集してくれている業者の人だって何かと忙しい時期のはずです。
いつも決まった時間に来てくれるゴミの収集車が、年末になる遅れてくることも多いので、なるべくなら年末になる前に大掃除をしておくことで、彼らの負担を減らすことが出来ます。
何かと忙しい年末に一気に片付けるとなるとゴミの分別が適当になってしまう人が多く、ゴミ収集車の火災の被害も12月が圧倒的に多くなる傾向があるそうです。
大掃除の時期を早める事は、自分にとってメリットがあるだけでなく、世の中のたくさんの人にも役立つ事なので、なるべくなら早めに済ませておきましょう。
まとめ 大掃除は思い立ったが吉日
そもそも日頃からきちんと掃除をしている家庭なら、わざわざ忙しい年末に大掃除をする必要がありません。
これこそが大掃除の一番のコツなのかも知れません。年末にやらなくて済む状態に保つ事こそが、何よりのコツです。
綺麗な家で新年を迎えたいという気持ちもわからなくはないですが、新年でなくても綺麗な家の方が良いはずです。
わざわざ大掃除をする必要がない事が理想ではありますが、少しでも早い時期から大掃除を始めることで効率が良くなるものなので、なるべくなら早めに済ませてしまいましょう。
汚れも落ちやすいですし、普段よりも高い掃除道具をつかまされるリスクも下がりますし、業者に頼むにしても手抜きをされる心配もありません。
ちなみに大掃除が年末に不向きな理由と似ているもとして、ケーキが最も不味いのはクリスマスです。
不味いというと語弊があるのですが、一年の中で最も劣化したケーキが売られている可能性が高いのがクリスマスです。
ケーキ屋さんの売り上げの半分以上がクリスマスに集中するので、徹夜で作業が行われたり、何日も前から仕込みが行われています。
普段は職人が丁寧に一から作っているケーキ屋さんでも、クリスマスシーズンだけは素人のバイトも担当しているかも知れません。
傷みやすい生クリームは当日に塗られることが多いのですが、その他のケーキやスポンジは事前に作って冷凍されている事が多いです。
さらに普段は防腐剤や酸化防止剤を使わないケーキ屋さんでもクリスマスだけは使うということもあります。最近の添加剤はよく出来ているようで、5日ぐらい前からクリスマスケーキを作り始めるケーキ屋まであるほどです(実際に私が某ケーキ屋さんから直接聞きました)。
それでいて普段よりも価格が高いのがクリスマスのケーキです。大のケーキ好きや内部事情を知っている関係者は、クリスマスシーズンだけは避けるという事が珍しくありません。
土用の丑の日の「うなぎ」だって、そもそも冬が旬のうなぎが売れない夏場に売る為に、あえて考えだされたものであり、脂がのっていなくて高いだけの「うなぎ」を多くの人が喜んで食べています。
これらのように安易に需要がある時期にのってしまうと、普段よりも高い買い価格でありながら、質の低いものをつかまされてしまいます。
大掃除も同じです。年末に行わないことこそが、大掃除の最大のコツだということを覚えておいてください。既に年末なのであれば、あえて新年あけて少し経っから行った方が、売れ残った掃除用品がセールになって安く購入できるかも知れませんよ。
具体的な大掃除のコツを知りたくて当ブログに訪れてくれた人には肩透かしになってしまったかも知れませんが、そもそも大掃除だからといって普段と違う特別な掃除のコツがあるわけでもなく、年内最後の燃えないゴミの日や粗大ごみの日を確認するぐらいしかありません。
テレビや雑誌では大掃除ならではのテクニックなどが紹介されていますが、どれも普段から取り入れられる事なので、わざわざ忙しい年末にやるのではなく、日頃から綺麗な状態を保つようになりましょう。
何かと忙しくなる年末に大掃除に追われないようにしておくと、より気持ち良く新年を迎えられるようになりますよ!
コメント
私も年末はいつも100均で買っていた掃除グッズが売り切れていて困った事があるので、なるべく早めに済ませるようにしています。
ゴミ回収業者の事まで考えた事がなかったので、とても素敵な発想だと思いました♪
by 匿名