純セレブスピーカー実践記
当ブログでは過去に純セレブスピーカーについて色々紹介してきたのですが、
自分なりに純セレブスピーカーと向き合うことで、様々な事を学ぶことが出来ました。
直接節約とは関係はないのですが、節約思考を身につけている人であれば、とても相性の良い趣味だと感じています。
そして実際に純セレブスピーカーのおかげで生々しい澄んだ音楽に触れていくうちに、どんどん自分の耳が成長していくことにも気がつきました。
これがあまりにも楽しくて贅沢な時間を過ごしていたのですが、耳が成長するにしたがって不満な箇所も出てきました。
純セレブスピーカーの定位が抜群なだけに、ちょっとした向きのズレに私の耳が敏感に反応するようになり、さらにスピーカーの高さまで気になるようになりました。
私はパソコン作業中に自作した純セレブスピーカーで音楽を楽しむことが多いのですが、この高さが気になってしまい、このようにトイレットペーパーで高さを上げて聴くようになりました。
見た目の事も考慮して焦げ茶色の厚紙を張っていたのですが、流石にこれだと「見た目が悪過ぎるな~」と感じるようになりました。
私は自作した純セレブスピーカーに感動したこともあり、いつか本家の純セレブスピーカーを購入しようと考えていたのですが、なかなか販売されません(苦笑)。
こちらの動画で純セレブスピーカーの開発者である片岡祐介さんが、11月15日頃に再販すると言っていたので、しばらくチェックしていたのですが、いつまで経っても再販されないので、「また作ってみようかな~」と悩んでいたところ、
「これだ!」というものに出合いました。
(ちなみに上の動画で当ブログ「節約はレジャー」について少しだけ触れられています。凄く嬉しかったです。ありがとうございました!)
鼻セレブとの出会い!
私は節約家ということもあり、少し前から格安のソフトパックのボックス(?)ティッシュを使用しています。
価格が安いのにも関わらず、使用後のゴミも少なく分別も楽で良かったのですが、流石に格安ティッシュなので質は良くありません。
普段ティッシュを使う分には困らないのですが、少し前に風邪をひいてしまい、たくさん鼻をかんでいると、鼻が擦れて赤くなってしまっていました。
風邪が治った頃に実家に行くと、赤くなった鼻を見た母親に「どうしたの?」と言われ、事情を話すと「これを持っていきなさい」と使いかけの鼻セレブをくれました。
既に風邪は治っていたので断ったのですが、いつも何かしら持たせようとする母親なので、結局は持ち帰ることになりました。
そして帰り道の車の中で鼻セレブの箱を見ていると、一般的なボックスティッシュよりも高さ(厚み)がある事に気がつきました。
以前に製作した純セレブスピーカーのボックスティッシュがスリムタイプだったこともあり、かなり違います。
「これは純セレブスピーカー向きじゃないか!」
と閃き、ドラッグストアによって鼻セレブを購入してきました。
鼻セレブは三個パックで650円もしたので諦めかけたのですが、レジの近くに個別でも売られていたので一つだけ購入することに。240円ぐらいでした。
鼻セレブで純セレブスピーカーを作ってみた
今回はダイソーの300円スピーカーで自作した純セレブスピーカーの箱を変えるだけだったので、パパっと作ることが出来ました。
母親から貰った鼻セレブが開封済みで、正面からだと余計な穴が開いているので、今回は横向きにしてみました。
片岡祐介さんの動画の中でも、スピーカーユニットと箱の大きさの相性を見極めるのが難しいとのことだったので、横向きにすることでより箱の奥行が出て音質が変化することに期待です。
またツイッターで純セレブスピーカーを自作したり、改造されている人の中には、箱の上側を開放すると音質が変わるとあったので、色々試せるように箱の上は固定せずに、取りあえず本を置いて蓋をしてみました。
鼻セレブ製の純セレブスピーカーが完成し、さっそく音楽を流してみると、
・・・
正直、前のボックスティッシュに厚紙を張ったものよりも物足りなさを感じました。決して悪くはないのですが、ちょっとスカスカした音質でした。
紙パック製の純セレブスピーカーを作るとあまり良い音ではなく、開発者の安冨歩さんにもツイッターでアドバイスを頂いていたので、
すばらしいですね。
パックは、おそらく薄くて柔らかいのが問題なのだと思います。
箱はどういうわけか、しっかりしたダンボールがやはりいちばんいいです。— 安冨歩(やすとみ あゆみ) (@anmintei) 2018年11月4日
やはりティッシュ箱だけだと厳しいのかなとも感じ、また厚紙を張ろうとも考えたのですが、それだとせっかくの鼻セレブのデザインが台無しになってしまいます。
どうしても鼻セレブの箱で純セレブスピーカーを作りたかったので、色々考えていると箱の内側にダンボールを張り巡らせることを思いつきました。
ダンボールをカットするのは簡単だと思ったのですが、少しでも大きいと箱が歪み、組み合わせるダンボールの厚みも考慮しながらカットしていく作業は、想像以上に大変でした。
そして再び完成した鼻セレブ製の純セレブスピーカーで音を出してみると、
・・・
期待以上の音が出てくれました。過去最高の音質です。スカスカな感じがなくなり、厚紙を張った純セレブスピーカーに負けていません。
さらに低音が若干強く感じられるようになりました。おそらくこれは構造の違いで低音が増強されたのではなく、単純に耳元にスピーカーが近づいたからだと思われます。
純セレブスピーカーを自作する過程で、箱に設置する前のスピーカーユニットだけで音を出してみると、ほとんど低音は響かないのですが、ヘッドホンのように両耳に近づけて聴いてみると、きちんと低音が出ていることが分かります。
一般的なスピーカーは、この低音を増強することで厚みを出すのでしょうが、純セレブスピーカーはこの不自然な増強をしないので、耳との距離が重要なのかも知れません。
だからこそスピーカーと耳元が近いパソコン作業中との相性が抜群なのだと思われます。純セレブスピーカーの販売サイトにも、
机の上、ベッドサイドなど、比較的スピーカーの近くで聴くのがお勧めです。
とありました。その理由に納得です。
鼻セレブの箱の奥行による音質の変化は正直よくわからなかったのですが、そもそもダイソーのスピーカーユニットが小さいものなので、それほど影響がなかったのかも知れません。
まとめ 微調整を楽しめる贅沢!
純セレブスピーカーは自分なりの好みに合わせて微調整出来るのが、魅力の一つだと感じています。
ツイッター上ではダンボール箱に墨汁を塗っている方や天井から吊り下げている人もいました。
墨汁塗ったので乾燥中。底だけは設置の時に汚れるとまずいのでそのまんま。 #純セレブスピーカー pic.twitter.com/FQgcFOMsZH
— 赤 (@aka_Taiji) 2018年11月16日
#純セレブスピーカー フレディ・マーキュリーさん降臨。いい。
純セレブスピーカーの無指向性と箱が鳴る特性を活かそうと吊るしてみたら、ホイヘンスの共感実験みたいになってしまった。 pic.twitter.com/VGT2X2Pdjb— AsileShokudo (@AsileShokudo) 2018年11月6日
他にもダンボールの形を正方形ではなく多面体で組み上げている人や、お気に入りの紙を貼ったり、ペイントするなど楽しみ方は様々です。
中に詰めるものを変えたり、あえて密封しなかったり、本当に多くの人が自分なりに純セレブスピーカーと向き合って楽しんでいます。
私の鼻セレブの箱の純セレブスピーカーも蓋を閉じていないので、これからの微調整による音質の変化が楽しみです。
ちなみに中に詰めたダンボールはパソコンのモニターが入っていた強固なダンボールで、表面がツルツルとした紙で覆われていたので、このツルツルした方を内側に変えたり、普通のダンボールにしてみるのも面白いかも知れません。
それにダンボールは時間の経過と共に水分を吸って柔らかくなるので、経年劣化(変化)もありそうです。もしかしたら甘い匂いが発生している古いダンボールの方が音質が良くなるかも知れません。
また微調整が落ち着いたら、アンプをもう少し良いものに変えてみたいとも思っています。
以前に安冨歩さんが紹介してくれたアンプは、節約家の私にとっては厳しい価格だったのですが、少し前に片岡祐介さんが安価なアンプ(⇒)を紹介していたので気になるところです。
一般的なスピーカーで音質を変化させる為には、それなりにお金が掛かってしまうので、それこそセレブでないと楽しめません。
スピーカーの下に設置する専用のボードやキューブだったり、レアメタルが使用されているケーブルだったり、際限なくお金を掛けることが出来る世界です。
一方で純セレブスピーカーであれば、自分の工夫次第で好みの音質に変化させることが出来ます。
これこそが純セレブスピーカーがセレブである理由なのだと思います。気軽に自分の好みの音を追及できる楽しさがあります。
日本海で取れた新鮮なイカを生かしたまま運んできた銀座の料亭のイカ刺しを食べられる人はお金持ちのセレブだけですが、漁師町にある定食屋の800円のイカ刺し定食より美味しいとは限りません。
純セレブスピーカーには、自分で釣った魚をそこで食べる贅沢さのようなものがあります。
この手間を掛けられることこそ贅沢な時間の使い方であり、優雅で豊かなピュアセレブな生活なのだと感じています。
お金の魅力だけでつながっている異性との関係というのは虚しいものですが、振り向かせる為に必死に頑張って結ばれた異性というのは、やはり特別な存在になるのではないでしょうか。
自分好みの音質に近づけていける純セレブスピーカーと向き合うと、世の中の本質、物事の本質も見えてくるようになりますよ。
追記 セレブが悪いわけではない!
ちなみに鼻セレブのティッシュの品質も本当に素晴らしかったです。
風邪をひいている人や鼻炎もちの人にとっては、最高のティッシュなのだと思います。
銀座の料亭という存在そのものに価値を感じる方であれば、漁師町の寂れた食堂より満足度が高いものです。
お金を掛けることが悪いのではなく、自分が本当に求めているものと向き合うことこそが大切です。
私は鼻セレブと純セレブスピーカーの組み合わせに価値を感じたからこそ、普段は決して選ばない高級ティッシュを購入しました。
普段私が使っているソフトパックのボックスティッシュが300枚(150組)の五つパックで174円なので、400枚(200組)で240円の鼻セレブだと価格が5倍以上の計算になり、ものすごい贅沢ではあるのですが、何も後悔はしていません。
三つパックを購入していると後悔したかも知れませんが、本当に欲しいモノを必要な量だけ購入できたので満足しています。
現在は裸の鼻セレブのティッシュも、いずれ風邪をひいた時にお世話になると思うので、大切に保管しておきます。
世間の常識や流行や価格だけに左右されることなく、本当に自分が求めているものが何なのか、向き合う機会になってくれると嬉しいです。
本当に必要なものを、必要な分だけ手に入れる生活をしていると、結果的に節約にもなりますよ!
追・追記
ついに片岡祐介さんおすすめのアンプをゲットしました。
変な癖もなく音質がさらにレベルアップしてくれて感動しました。流石はプロの音楽家が勧めているアンプです。
ブルートゥース接続も便利なので、ダイソーの300円スピーカーで純セレブスピーカーを作ってみた人は、ぜひ試してみてください。
そして、そして、、、さらに驚いたことに、純セレブスピーカーの正規品(バージョン2)として、ダイソーの300円スピーカーが採用されました。
バージョン1と比べても音質が良くなっているそうです。
こちらの動画でも語られているのですが、
自分で作れそうな人は、どんどん自作して楽しんでほしいということなので、ぜひ試してみてください。
もちろんハンダ付けに不安のある人や、プロの音楽家である片岡祐介さんによる調整を体感したい人は、正規品を購入するのも良いと思います。
私もいくつかの純セレブスピーカーを制作してきて感じたことですが、びっくりするぐらい箱の質や大きさや紙の詰め具合やスピーカーユニットの向きや固定具合によって、どんどん音質が変化するので楽しいですよ。
「純セレブ堂」というツイッターアカウントで告知されるので、気になる人はフォローしておきましょう。
また共同開発車である安冨歩さんを中心に、純セレブ研究室というサイトも出来ました。
こちらでも様々な人が自作した純セレブスピーカーの情報が紹介されています。嬉しい事に当ブログについても少し触れられています。
純セレブスピーカーを制作する上での注意点なども紹介されているので、自作してみたい人は目を通しておいてください。