節約はレジャー!

紙パック製の純セレブスピーカーを作って学んだこと

純セレブスピーカーで学べたこと

当サイトでは、これまで純セレブスピーカーについて何度も紹介してきたのですが、

参考純セレブスピーカーを自作してみた

参考コスパ最強スピーカーに圧勝した!

参考ダイソースピーカーを純セレブスピーカーに改造

私は純セレブスピーカーと出会えたことで、本当に様々な気づきありました。

以前の私は音質を良くする為には高価なオーディオセットを組む必要があり、それこそお金に余裕のあるセレブにしか出来ないことだと決めつけていたので、「ウォークマンとそこそこのヘッドホンで十分」と思っていたのですが、決してそうではありませんでした。

これは純セレブスピーカーだけに限ったことではなく、世の中には様々な工夫を凝らしながら音質改善をされている方が、たくさんいる事に気づけました。

それこそダイソーのスピーカーを改造している方や、中華アンプと呼ばれる中国製の低価格高品質アンプが話題になっていたり、USB‐DACなるものの存在も知りました。

私は純セレブスピーカーにウォークマンからアンプを経由して音楽を聴いているのですが、パソコンからアンプにつないて同じ音源を聴くと、どことなく薄味になってしまうのですが、その理由がDACの機能なのだと学べました。

音質はちょっとしたことで変化することを知り、それほどお金を掛けずとも出来ることがたくさんあるのだと学べました。

「高級オーディオなんてバカな金持ちの遊びだろ!」

と決めつけていた過去の自分が、無知でバカだっただけです。

これはあらゆるモノに当てはまることなのかも知れません。

お金がないからと目を逸らしてばかりいると、本質を見誤ってしまうかも知れません。

「高級料理を食べる奴なんてバカだ!」

というのは簡単ですが、その考え方のままだと成長はありません。

それほどお金を掛けずとも美味しい料理をつくる方法が目の前にあっても、気づけないかも知れません。

「高級外車なんて乗る奴はバカだ!車なんて軽で十分!」

と初めから決めつけていると、大きな車の乗り心地や高速での安定感を知ることが出来ません。

頻繁に高速道路を利用する方であれば、もう少し大きな車の方が疲れずに安全運転が出来るかも知れません。

逆に「軽に乗っている奴の気が知れない!」

と決めつけていると、軽自動車の広さや燃費の良さを知ることが出来ません。また最近の軽自動車の中にはコンパクトカーやセダンよりも安全性の高いモデルがあることに気づけません。

参考軽自動車は本当に危険!?

欧州車のコンパクトカーの中にも、びっくりするぐらい安全性が低いものがあります。

これらのように自分に都合の良い決めつけをしてしまうと、様々な事を見逃してしまいます。

自分の基準と他人の基準

自分の基準を大切にすることは素晴らしいことですが、それが絶対と決めつけるのではなく、柔軟性をもって他の方の意見にも耳を傾けることが大切です。

もちろん他の方の意見を鵜吞みにするのではなく、しっかりと自分の基準と照らし合わせて判断することが大切です。

「純セレブスピーカーの音質が凄い!」

という情報を見かけたからとそのまま鵜吞みにしてしまうと、もしかしたら好みの音質でないのにも関わらず、

「みんなが言っているからこれが良い音質なんだな」

自分の基準まで書き換えてしまうかも知れません

このような受け身の状態だと、いつまで経っても自分の好みの音質には出会えません。

これといって音質にこだわりがないという基準を持っている人であれば、予算内で評判が良いものを適当に選ぶという選択が間違いではありませんが、本当に好きなものまで他人の評価を参考にし過ぎると、本当の自分を見失うことになってしまいます。

  • 会社のみんなが投票してるから
  • テレビで当選確実と言っているから
  • イケメンで誠実そうだから

といった基準を受けて入れてしまうと、自分の考えに近い立候補者がいても見逃してしまうかも知れません。

私は純セレブスピーカーと向き合ったこともあり、様々なオーディオの情報にも触れるようになったのですが、ネット上にはとんでもないマニアの方も多く、かなり激しい口調で相手をバカにしたり、科学的な根拠から論破するようなケースもありました。

「専門家が言うのだから間違いない」

と思考停止してしまうと、自分の基準が書き換えられてしまいます。

そもそも音質の評価というのは、科学的な根拠だけで決まるわけがありません。

コンピューターで分析すれば良い音の特性や特徴がわかり、様々な目安が出来るのは理解できますが、だからといってその目安が全ての人にとって良い音質とは限りません

数年前にあるテレビ番組で味覚を分析できるコンピューターが紹介されており、「どんな料理の味でも再現できる」と研究者の方が胸を張っていました。

実際にリポーターの方がそのコンピューターで再現された「名店の生姜焼きの味」を食したのですが、

「うーん、確かに生姜焼きの味なんですが・・・、なんだろう、決して美味しくはありません。いや美味しい生姜焼きの味なんですけど、いや、うーん、これはどうですかね」

といった感じで言葉を詰まらせていました。

こんな事は当たり前のことで、生姜焼きの味を一つに絞ることなど出来ません。目安には出来るかも知れませんが、実際の豚肉には硬いところもあれば柔らかい脂身や筋もあります。タレが良く絡んだ箇所もあれば、そうではない箇所もあります。

しかも多くの日本人は、その生姜焼きの味やタレの濃さに合わせて、白いご飯を同時に口の中に含みます。そもそも味が一定でないので、正解の味など再現できるわけがありません。

飲み物であれば再現性が高いかも知れませんが、なぜに生姜焼きを選んだのか不思議でした。

良い音の評価も同じではないでしょうか。

全ての人にとって良い音質などあるわけがありません。

同じ音楽でもティータイムに聴くのと、就寝前に聴くのでは音質の好みが変わるかも知れません。

体調の変化によっても変わるでしょうし、年齢による聴覚の衰えによっても変わるかも知れません。

これといった正解などあるわけでもないのに、マニアの方々が断言している様子が印象的でした。私はそれらの意見を参考にすることはあっても、鵜吞みにはしたくありません。

「吉野家の牛丼は不味い!」

といった意見を言うのは個人の自由ですが、たまたまその吉野家が不味かっただけかも知れませんし、お腹がそれほど減っていなかったのかも知れません。前日に焼き肉をたくさん食べていれば、そもそも身体が肉を求めていない状態だったかも知れません。

やはり自分で決めることでしか正解は見つけられません。そしてその正解だって日々変化するものです。

もちろん純セレブスピーカーの音質も正解とは限りません。

ただ純セレブスピーカーの素晴らしいところは、その変化と向き合えることだと感じています。

これは自分の味の好みに合わせて、胡椒や七味を振りかけるようなことです。

純セレブスピーカーの魅力!

純セレブスピーカーの凄いところは、自分の好みに調整できる要素があるところです。

まず軽いので動かすのが用意です。

本格的なオーディオセットとなると簡単には動かせませんし、大抵はインテリアとしても機能させるので、ベストポジションに設置できないかも知れません。

また純セレブスピーカーは一般的なスピーカーと比べて低音が弱い傾向があるのですが、これも単純に耳元に近づけると低音が鳴り響いてくれます。

自由に動かせるからこそ、簡単に好みのバランスの近づけることが出来ます。

さらに素晴らしいのが箱の中に詰めるものでも調整できることです。ふんわりと紙を詰めるのと、ギュウギュウに紙を詰めるのではかなり変化します。

他にも紙質を変えたり、紙ではないものを詰めたり、箱の蓋を解放したりすることでも変化します。

一般的なスピーカーを改造するとなると大変ですし、基本的には買い替える事になるのだと思います。

再生機器側の設定で音質を変化させることも出来ますが、これは料理で言うところの化学調味料のようなことなので、素材(音源)の味を歪めてしまいます。

マニアの世界だとゴールドのケーブルを組んだり、部屋ごとオーディオルームに改造したり、オーディオ用のアースの為に地中深くに杭を打ったり、家庭用の電源と分けてオーディオ専用の電柱を設置する方までいるそうなのですが、これらは誰にでも出来ることではありません。

一方で純セレブスピーカーであれば、位置や向きや中身を変えるだけで大きく変化するので、かなり自分好みの味(音質)に近づけることが出来ます。

有名な中華料理屋さんが最高の食材を集めてつくるチャーハンも美味しいのでしょうが、火力の弱い家庭のコンロで一般的な食材でつくるチャーハンでも、工夫次第で美味しいチャーハンにすることは可能なようなことです。

業務用の強力な火力のコンロであれば分厚い中華鍋の性能を十分に引き出せるかも知れませんが、火力の弱い家庭のコンロであれば、中華鍋よりも熱伝導率が良い薄いフライパンの方が効率が良いかも知れません。

プロの料理人が中華鍋を激しく振る姿はカッコいいですが、家庭のコンロでフライパンを浮かしてしまうと、その都度温度が下がってしまうので、フライパンを動かさずに菜箸や木べらで混ぜる方が、しっかりと炒められるものです。

本格的なオーディオセットも悪いわけではありませんが、中途半端に取り入れてしまうと自分の環境に合わなくて、かえって質が下がるかも知れません。

自分の環境の中でも最適化できることがあるかも知れません。

「家のチャーハンなんてベチャベチャでもいいんだ」

と安易に諦めてしまうと何も成長がありませんが、しっかりと向き合うことで新しい解決策が見つかるかも知れません。

純セレブスピーカーと出会えたことで、改めてこのような事を学ぶ良い機会となりました。本当に感謝です。

余りもの純セレブスピーカーを作ってみた

これまで三つの純セレブスピーカーを制作してきたのですが、やはりプロの音楽家である片岡祐介さんが製作した本当の純セレブスピーカーを聴いてみたくなり、再販されるのを待っていたのですが、せっかく再販してくれたタイミングを見逃してしまい、直ぐに売り切れてしまいました。

そこで余っていた材料を集めて四作目の純セレブスピーカーを製作しました。スピーカーユニットは1500円で購入したアンプ内蔵のスピーカーのものと、ダイソーの300円USBスピーカーのアンプです。

今まで自作した純セレブスピーカーとは違ったタイプにしたかったので、部屋の色々と物色した結果、

今回は紙パック製の純セレブスピーカーにしてみました。

純セレブスピーカーは様々な方が自作したり、アレンジをしており、その中でも気になったのが、箱の上を解放することと、緩衝材を詰めることでした。

今回はそれを踏まえて箱の上部を解放できるようにしました。これはハサミとカッターだけで出来たので簡単です。

大変だったのはダイソーのアンプへのハンダでした。

とにかく小さくて軽いので直ぐにズレてしまい、かなり集中力が必要でした。ケーブルの弾力でコロコロと動いてしまうので、あちこちガムテープで固定しながらの作業になりました。

YouTubeなどでもダイソーの300円スピーカーを改造する様子を公開されている方がいるのですが、木工場かと思うような本格的な機材を利用されている方もいて驚きました。

さらに3Dプリンターを活用してアンプケースを自作している方もいました。

とても真似できそうもないので、取りあえず適当な紙で固定してアンプケースを作りました。

見た目は残念な感じですが、きちんと音量調節も出来ます。

スピーカーが紙パック製なので、ある意味バランスが取れているのではないでしょうか(笑)。

そんなこんなで紙パック製の純セレブスピーカーが完成しまた。

さっとく音を出してみると、

・・・

・・・

・・・

今までで一番スカスカな音質になってしまいました(笑)。

流石に紙パックだと箱が小さすぎたのかも知れません。

詰め物も色々試してみたのですが、ビニールだとこもったような音になったり、光沢のあるチラシを入れてみても、あまり新聞紙と変わりませんでした。

むしろ何も入れないで箱の上部を解放した方がスッキリとした印象になりました。箱によっては見た目が悪くなるかも知れませんが、パカっと外せる蓋の箱だと相性が良いかも知れません。

今回の純セレブスピーカーは余りものなので仕方がないのですが、スピーカーのワット数に対して、アンプのパワーが少なすぎたのもイマイチになった原因かも知れません。この辺は詳しくないので何とも言えませんが。

横にするとパソコン近くに設置する分には良かったのですが、明らかに横にある厚紙を張ったティッシュ箱製の純セレブスピーカーの方が音質が良いので、今回のはお蔵入りになりそうです。

ただこれらのように、ちょっとした工夫で音質が変化することを学べたのは、本当に素晴らしい体験となりました。

今まで音楽を楽しむ時はヘッドホンをするだけだったのですが、一気に選択肢が広がりました。

オーディオに関する興味も湧いてきましたし、今後は良質なアンプや本家の純セレブスピーカーキットも試していきたいものです。おそらくプロの音楽家である片岡祐介さんが箱の大きさから相性の良いスピーカーユニットまで厳選したパーツで組まれているので、想像するだけで楽しみです。

純セレブという言葉の通り、本当に豊かなものというのは、必ずしもお金をかけなければ手に入れられないものではないのだと思います。

もちろん高級オーディオの世界が悪いわけではありませんが、純セレブスピーカーと出会う前の私のように、初めから諦めていると見過ごしてしまうものです。

音楽だけでなく、美味しい料理でも、好きな香りでも、好きな絵画でも、何でもそうなのだと思います。レプリカの絵画だって良いものは良いはずです。

きちんと自分の基準と向き合い、本音に蓋をすることなく、何か出来ることがないかと探すことで、新しい選択肢が見つかるものです。

これが純セレブスピーカーと向き合って学べたことでした。本当に素晴らしい機会となりました。

本当に最高のモノを見極める審美眼を、純セレブスピーカーによって磨かれたようです。

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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