香り七味とは?
「香り七味」とは、ハウスが発売している七味唐辛子のことです。
「香り七味」という名前のとおり、一般的な七味唐辛子と違って風味が抜群です。
一般的な七味唐辛子が悪いわけではありませんが、この「香り七味」を知ってしまうと戻れなくなりました。
あくまでも七味唐辛子のような調味料は料理のわき役ではあるのですが、料理の仕上げに振りかけられるだけに、料理の印象を大きく左右するものです。
この左右の振り幅を伸ばすことが簡単にできるのが、「香り七味」の凄さだと感じています。一般的な七味唐辛子よりは割高ですが、振り幅の伸びを考えるとコストパフォーマンスは抜群だと感じます。
香る理由
ハウスの「香り七味」の風味が素晴らしい理由は、何といってもその場で薬味を砕くことにあります。
テレビの料理番組で胡椒を振りかけるときをイメージするとわかりやすいと思います。専用の容器(ミル)で胡椒を砕いて振りかけていると思います。
「香り七味も」同じような容器に入れられています。
ガリガリとミルを回して七味を砕くことで、風味豊かな七味唐辛子になってくれます。
単純なことですが、見事なぐらい料理の質を引き上げてくれます。
元々私は七味唐辛子が好きで様々な料理に振りかけていたのですが、「香り七味」のおかげで、それらの料理全ての質を引き上げることになりました。
食材の質を上げるには、それなりのコストが必要になりますが、調味料の質を上げるコストは一回当たりに換算すると微々たるものです。1円ぐらいの差しかありません。
以前、別のところで「調味料の節約」は、おすすめしないと紹介したことがあるのですが、
「香り七味」のように僅かな投資で料理の質を簡単に上げられるのであれば、非常にコストパフォーマンスが高く節約とも相性が良いとのではないでしょうか。七味好きのでない方でも試してみる価値があると思います。
まとめ 香り七味の凄さ
「香り七味」を開発したハウスさんは本当に素晴らしいと思います。感謝です。
昔の人は人力でスパイスを砕いていて大変だったのだと思います。
その苦労を少なくするために、あらかじめ砕いた状態で販売するように一般的な七味唐辛子に進化してきました。
ですが、そのおかげで失われた風味というものがあったわけです。
これは七味唐辛子に限らず、あらゆる食品に当てはまることです。優しさや効率を求めて生まれた冷凍食品やインスタント食品にも、失われた風味や食感というものがあると思います。
昔は自宅で削っていた「かつお節」も、あらかじめ削られている「かつお節」になり、かつお出汁の粉末になり、かつお出汁入りの味噌になるなど進化していきました。
ですが、やはり失われたモノもあります。
「香り七味」は、この失われたはずのモノをアイディアで取り戻してくれました。
胡椒やコーヒー豆を砕く技術はありましたが、それを七味唐辛子に組み合わせるという発想は本当に素晴らしいと思います。
そもそも多くの日本人が砕きたての風味豊かな七味唐辛子の存在を知らなかったはずです。この発想の飛躍はメーカーさんが真剣に向き合っていたからこそ、生まれたのだと思います。
七味唐辛子が好きな方は、是非「香り七味」の豊かな風味を体験してみてください。別世界が開けると思います。
以前、嗅覚を取り戻す方法について紹介したことがあるのですが、
人間の嗅覚は無意識に様々なことに影響を与えます。
単純に脳が活性化するだけではなく、料理の味(の感じ方)にも大きな影響を与えるものです。目隠しをしながら鼻をつまんで料理を食べさせると、何を食べているのか分からなくなるものです。
逆に言えば綺麗に盛り付けられた料理や香り豊かな料理というのは、それだけ美味しさがアップするということです。
たかが「香り」ですが、されど「香り」です。
「高級ブランドの香水をつけろ!」と言うのであれば、誰にでもすすめられるわけではありませんし、節約という意味でも難しいのですが、調味料の香りを良くするだけであれば、それほど難しくないと思います。
「香り七味」の価格が高いと言ってもスーパーで500円未満で売られています。詰め替えパックも数十円の違いしかないので、一回当たりの使用量だと1円も違わないと思います。
本当にコストパフォーマンスが優れていると感じます。節約思考の方こそ、ちょっとしたことで質が高くなる商品に投資してほしいと思います。
なんだかハウスの回し者のようになってしまいましたが、本当に感動したのでみなさんに伝えたくなりました(笑)。
ただ一点だけ難点をあげるとすると、香り七味は一般的なスーパーではあまり売られていません。私はたまたまあるスーパーで見かけて購入することが出来たのですが、その後にそのスーパーに訪れても売られていなくなってしまいました。なので興味のある方はネット通販で探してみてください。
「香り七味」は特殊な容器なので一般的な七味唐辛子と比べて少し高いですが、詰め替え用はそれほど価格が変わらないので安心してください。
ちなみに私は一味唐辛子も好きなもので、香り七味の容器に乾燥させた唐辛子を入れてみたのですが、大き過ぎたのかミルが反応してくれませんでした。
乾燥させた唐辛子を包丁である程度細かく刻んでから入れてみると、何とか上手くいったのですが、乾燥させた唐辛子をみじん切りにする時に、あちこちに飛び跳ねて大変苦労したので、ぜひ「香り一味」も販売されることを願っています。
ハウスさん、どうかよろしくお願いします(笑)。
追記
嬉しいことにハウスの調味料のライバルであるS&Bからも同じような七味が発売されました。
ただあまり売れていないせいか、一般スーパーではまず見かけることがありません。それに⇒のamazonで売られているものは5個セットなので、一般家庭には向いていません。なぜか一個のものが見つけられないので、飲食店向きの商品なのかも知れません。
香り七味の豊かな香りを知ってしまうと、普通の七味では満足が出来なくなるので、飲食店の方にもおすすめです。お客さんにとっても少し楽しい作業になるのではないでしょうか。