納豆のサイズの種類
当ブログでは以前に「節約に効果的な安価な食材10選」を紹介したことがあるのですが、
今回はそこでも紹介した納豆について、より健康的に取り入れる方法を紹介します。
納豆は非常に安価でありながら、とても栄養価が高い優れた食品です。一般的に言われている納豆の健康面での効果は、
- 高血圧
- 血糖値
- 骨粗しょう症
- 肌あれ
- 女性ホルモン
- 腸内環境
などの改善効果があると言われています。他にも色々あるのですが、実は納豆のサイズによっても栄養価に違いがあります。
- 大粒
- 中粒
- 小粒
- 極小粒
- ひきわり
市販されている納豆には、一般的にこのようなサイズ展開になっています。
同じメーカーから販売されている同じ納豆のシリーズでも、このサイズの違いで栄養価が少し変化します。
もちろん大豆そのものが違えば栄養価も違うので、国産の良質な大豆を使用している納豆の方が、より望ましいのですが、今回は納豆に使用されている大豆のサイズによる栄養価の違いについて紹介します。
それぞれ好みの納豆のサイズがあるとは思いますが、味よりも健康の為に納豆を食べているという人は、納豆のサイズの違いを意識することで、より健康効果が期待できると思います。
たんぱく質が多いサイズ
大豆に含まれているタンパク質は、大粒の納豆の方がより多く摂取することが出来ます。
大粒>小粒>極小粒
という関係なのですが、「ひきわり納豆」は元々大粒の大豆を細かく砕いていることが多いので、たんぱく質が少ないということはありません。
良質な植物性たんぱく質を求めて納豆を食べている人は、なるべく大きなサイズの納豆を選んでください。大粒が苦手な人は「ひきわり納豆」がおすすめです。
食物繊維が多いサイズ
納豆に含まれている食物繊維の多くは、大豆の表面の皮の部分です。皮が大きい大粒の納豆ほど食物繊維が多く含まれています。
整腸作用を期待して納豆を食べている人は、粒が大きいサイズの納豆ほど効果が期待できます。
ひきわり納豆も大粒の納豆を使用していると紹介しましたが、多くのひきわり納豆は大豆の皮を取り除いた後に加工されているので、食物繊維が少なくなってしまいます。
大豆を水で戻したことがある人はわかると思うのですが、このように皮が剥がれることがあります。
大豆の食物繊維でお通じをよくしたい人にとっては、ひきわり納豆は向いていません。
ただし納豆菌による整腸作用となると事情が変わってきます。
納豆菌が豊富なサイズ
納豆菌の多さは大豆の表面積のサイズに比例します。
なので同じグラム数の納豆であれば、サイズが小さいほど納豆菌の数が多くなります。
大粒<小粒<極小粒<ひきわり
の順で大豆の表面積は大きくなります。
納豆菌には整腸作用があるだけでなく、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。美容面の効果を期待して納豆を食べている人は、なるべく小さなサイズの納豆の方が効果的です。
納豆菌を増やす方法
納豆菌の数は大豆のサイズによって違いますが、ここでは納豆菌そのものを増やす方法を紹介します。これはサイズはあまり関係がありません。
それは納豆を「常温」に戻すことです。
冷蔵庫から取り出したばかりの納豆菌は、低温で活動を休止している状態です。
納豆をよくかき混ぜることも大切なのですが、納豆菌が活動しやすい温度にしてあげることが増やすポイントになります。
基本的には食卓に並べる20~30分前に冷蔵庫から取り出しておくだけでOKです。それからよくかき混ぜてください。
また醤油や薬味を混ぜる場合は、納豆をよくかき混ぜて糸がひいた後に入れてください。先に醤油やからしを入れるよりも納豆菌が増えやすくなります。
ちなみに納豆は新鮮なものよりも、賞味期限が近いものほど納豆菌の数が多くなっています。賞味期限が近くなって特売になっている納豆は、単純に節約という意味だけではなく栄養面でもおすすめです。
その日のうちに食べるのであれば全く問題はありません。スーパーから持ち帰る間で常温にもなるので、一石二鳥、三鳥にもなってくれます。
この方法であれば納豆のサイズは関係ないので、納豆を食べる前には常温に戻すことを意識してほしいと思います。
ちなみに少し前に実家に行った時に納豆を出されたのですが、びっくりするぐらい糸が引かなかった事がありました。
よくよく賞味期限を確認してみると、五日も過ぎていて驚きました。
食べてもお腹を壊すようなことはなかったのですが、流石に五日も過ぎると納豆菌は期待できません。
おそらく一日ぐらい過ぎても問題はありませんが、極端に賞味期限を過ぎないように気をつけましょう。
まとめ スーパーフード納豆
納豆の栄養価を最大限に引き出す理想的な食べ方というのは、大粒の納豆を自分で包丁で刻んで「ひきわり納豆」にすることです。
販売されている「ひきわり納豆」は、大豆を茹でる前に細かく砕かれているので、皮が取り除かれて食物繊維が少なくなっています。
ただこれは少し面倒なので、それぞれ納豆に期待する栄養面に合わせて、サイズを選んでみてください。
ちあみに納豆に含まれている「ナットウキナーゼ」という成分は、加熱されると失われてしまいます。納豆菌そのものは熱に強いと言われているのですが、血液をサラサラにするのに効果的だと言われている「ナットウキナーゼ」は、熱に弱いという特徴があります。
なので、熱々のご飯でも影響がでる場合があります。健康の為に納豆を食べるのであれば、ここを注意してください。
ご飯を茶碗によそって湯気が出なくなるまで少しまてば問題ありません。
もちろん納豆を健康目的で食べていない場合は別です。納豆そのものが大好きな人は、それほど栄養価の違いは気にする必要はありません。小粒でも極小粒でも好みのサイズの納豆を選んでください。
納豆パスタや納豆炒飯が好きな人も多いと思います。加熱によってナットウキナーゼによる健康面での効果は失われてしまいますが、食事の満足度も健康にとって凄く大切なことです。
一方で健康面のことだけを考えて納豆を食べている人は、今回紹介した納豆のサイズに違いによる栄養価を理解して、相性が良いものを選んでみてください。
便秘の人なら食物繊維が豊富な大粒の納豆がおすすめのような事です。
それぞれ納豆を食べる目的に合わせて、上手に納豆のサイズを選んでほしいと思います。
ちなみに同じメーカーの納豆ばかりを食べ続けるより、様々なメーカーの納豆を食べた方が、より栄養のバランスが良くなる可能性が高まります。
大豆の種類だけでなく、タレの成分にも違いがあるので色々試してみてください。どんなに健康に良い食品でも、偏り過ぎるとデメリットがあるものです。
また初めて食べるメーカーの納豆というのは、意外な発見があるものです。思いもしないタレや食感などを感じ取れるものなので、色々試してみてほしいと思います。
私の経験でいうと、岩ノリ入りのタレも美味しかったですし、卵入りのタレも美味しかったです。
また納豆に入れる薬味にこだわるのも楽しいと思います。ちょっと贅沢な調味料や薬味は、あらゆる料理のレベルを引き上げてくれるので、そこはあまり節約を意識しないで選んでほしいと思います。
また細かな違いに意識を向けることは、適度に脳を刺激してくれます。毎日変わり映えのしない食事より、味や風味の違いを感じながら食事をする方が、脳にも身体にも良い刺激があるものです。
たかが納豆選びといったものでも、違いを楽しむ余裕があった方が、より生活が豊かになってくれますよ。
ちなみに納豆の購入代金を節約したい場合は、タレやからしなしの納豆が安くておすすめです。私はよくポン酢を入れて楽しんでいます。
お酢による健康効果だけでなく、タレの塩分も少なくできるので高血圧の人にもおすすめの組み合わせです。お酢はさっぱりとした味になるので、ぜひ一度試してみてください。
追記 別のリスク
納豆をかき混ぜる時の注意点が見つかったので紹介します。
それは発泡スチロールの混入のリスクです。多くの納豆は発泡スチロールの容器に入っていますが、そのまま雑にかき混ぜてしまうと、箸の先端で発泡スチロールを削り取ってしまうリスクがあります。
納豆をかき混ぜる前に別の器に移すことが理想ではありますが、洗い物が増えて大変だと思うので、発泡スチロールの納豆はなるべく優しくかき混ぜてみてください。
意識しながら混ぜるようになると、箸の先端が発泡スチロールに触れないように納豆をかき混ぜられるようになると思います。
発泡スチロールにへばりついている納豆を無理に箸で引きはがす必要はありません。かき混ぜているうちに、ポロっと剥がれてまとまってくれますよ。
力任せに納豆をかき混ぜていると、発泡スチロールまで食べてしまう事になるかも知れないので気をつけてください。
子供が納豆をかき混ぜるなどで気になる場合は、紙の容器に入った納豆を選ぶのも良いかと思います。価格が高かったり、量が少なかったりと、節約という意味では損かも知れませんが、健康の為に納豆を食べているのであれば、サイズの違いだけでなく、容器に合わせたかき混ぜ方も意識してほしいと思います。
コメント
うーん、小粒派の私はいったい・・・
by 匿名
納豆パスタが好きな私はいったい…笑
by しか
ひきわり納豆の私は・・・悪くないのねwでも便秘だから大粒がいいのかな~
by はな
1粒で見れば大きい方がいいと思うけど、ひとパックに入ってる納豆のグラム数で見れば大して変わらなさそう
by 匿名