節約はレジャー!

やってはいけない節約術!は誰にでも当てはまるとは限らない

やってはいけない節約術!?

しばしばネットニュースなどで『お金が貯まる人が実践しているやってはいけない節約術!』といったものが紹介されていますが、私は違和感を覚える事が多いです。

代表的なものをあげると、

  • 底値を狙ってスーパーのはしご
  • 健康に影響のある安価な食材
  • ポイント攻略
  • 自己投資

などでしょうか。

これらの「やってはいけない節約術」が間違いだとは言いませんが、あくまでも程度問題であり、その程度は人それぞれ違います

この程度の基準が曖昧なので、人によっては「やってはいけない節約術」に当てはまるかも知れませんが、逆に効果的な節約として機能する事もあります。

あくまでも自分の基準で考える必要があるのに、一般的な基準で語られている事に違和感を覚えます。

最安値を狙うのは間違い?

数円の節約の為にスーパーをはしごするのは時間の無駄になる可能性がありますが、その時間の価値や数円の価値も人それぞれ違います。

例えば定価が10万円ぐらいの家電を購入するのであれば、多くの人が家電量販店をはしごする事を厭わないのではないでしょうか。

お店によって数千円ぐらい変わる可能性がありますし、ネットショップも含めて最安値を探す人は珍しくありません。

ただこれもお金持ちの人にとっては無駄な時間の使い方になります。

1時間の仕事で3万円も稼げるような人だと、数千円の節約の為に1時間もかけて最安値を探す事は効率的ではありません。

これが程度の違いです。

逆に専業主婦のように収入をコントロールできない立場の人だと、決まった予算の中から数円を節約する事が間違いだとは言い切れません。一方で時間はコントロールできるので、予算内でやりくりする為にスーパーをはしごする事が最適解の可能性があります。

専業主婦といっても子育てに忙しい人とそうでもない人がいるように、時間の使い方にも程度の差があります。

お金を払ってスポーツジムやヨガに通うより、数円の節約の為に遠くのスーパーまで足を運ぶような時間の使い方の方が、節約にもなって一石二鳥になるかも知れません。

私は自宅から徒歩2分のところにスーパーがあるのですが、15分ぐらい歩いて遠くのスーパーまで歩いて行く事がよくあります。車で信号に引っかからないと2分で行けますが、あえて運動の為に歩く事が多いです。

仕事がデスクワークなので、あえて運動する機会を作りたいからです。

もちろん時間に余裕がない時は近所のスーパーを利用したり、車で行く事もあるのですが、あえて時間を掛けた方が目的と合致する事が多いので時間の無駄だとは感じません。運動不足解消にもなる最適な節約として機能しています。

これも通勤で結構な距離を歩いている人にとっては無駄な時間の使い方になるかも知れませんが、私は車通勤なので必要性を感じています。

ちょうどそのスーパーに行く間にガラス張りの大きなスポーツジムがあり、そこでルームランナーで歩いている人達を見かけるのですが、駐車場に車がびっしりと停まっているところをみると、多くの人がわざわざ車で来て歩いているわけです。

それはそれで個人の自由ですが、節約家である私にとって時間に余裕がある時の最適な選択肢は、スポーツジムに入会する事ではなく、運動不足解消にもなる遠くのスーパーまで歩く事です。

収入額や余裕時間は人それぞれ違うので、スーパーをはしごして数円を節約する事が必ずしも間違いだとは限りません。

ショッピングが大好きな奥さんにとっては、何件もの洋服屋をはしごする事そのものが楽しみになりますが、付き添いの旦那さんにとっては無駄な時間に感じるように、人それぞれ価値観が違って当たり前です。

忙しくて時間がない人なら、ネットスーパーを使う事が最適かも知れませんし、料理が苦手な人なら全て外食にした方が効率的かも知れません。

数円の節約の為に遠くのスーパーに行く事も目的と合致している人にとっては、「やってはいけない節約術」に当てはまりません。

安い食品は健康に悪い?

食費を節約して健康を害して余計な医療費が掛かってしまうと元も子もないですが、安い食品だからといって必ずしも健康を害するとも限りません。

高い食品ほど栄養価が優れているとは限りませんし、価格が高い理由もブランド価値や希少性や話題性という事もあります。

比較的価格の安い鳥のむね肉は、身体が資本のスポーツ選手やボディービルダーが良く食べていますし、鶏肉は国産のものが多いので安心感もあります。

高価な国産黒毛和牛には脂肪分がたっぷりと含まれていますが、価格の安い輸入牛肉の方が赤身が多くてたんぱく質が多い事もあります。

ただ輸入牛肉だと防腐剤のような添加物だったり、遺伝子組み換えの飼料といったリスクもあるので、安くても安心だとは限りません。

この辺の安全性に対する考え方も人それぞれ違いますし、これも程度問題です。

何もつけなくても美味しい高級食パンがブームになりましたが、あれは単純に糖分や乳成分や油分が多く含まれているので、何もつけないから健康に良いというわけでもありません。

むしろ味気ない安い食パンよりも健康を害する可能性が高いです。

参考高級食パンのリスク!

アメリカだと低所得世代ほど太っている傾向があるのですが、日本だとアメリカ人ほど顕著な違いはありません。食費に予算を掛けないと健康なスタイルをキープ出来ないというのは、必ずしも当てはまりません。

もちろん食品の安全に気をつかった結果(無農薬など)、高価になっている食品もあるので、それらが健康に悪いとは言いませんが、美味しさ(加工)や話題性(広告費)を高める為に高価になっている食品もあるので、健康に良いとも限らないわけです。

これは洋服の価格で考えると分かりやすいのですが、あるデニム生地メーカーがユニクロのようなところに卸して製品化されると3980円でジーンズが売られるのですが、全く同じ生地を海外のブランドに卸すと19800円になるような事です。

もちろんデザインなどの違いはありますが、全く同じ素材でも製品化されると価格は大きく変わりますし、日本人の体型にはユニクロの方が似合いやすいかも知れません。

価格が安いからといって低品質だとは限りませんし、価格が高いからといって高品質だとも限りません。

高級な果物や野菜ほど糖度が高くて糖尿病の人にはリスクになりますし、綺麗な見た目にする為の農薬がたくさん付着しているかも知れません。

むしろ割引されている形の悪い果物や虫食いのある野菜の方が健康に良いかも知れません。実際に健康の為にあえて虫食いのある葉物野菜を選ぶ人がいるものです。

食費を節約したからといって必ずしも健康に悪いわけではありませんし、余計な加工もされていないので状態を見極めやすいといったメリットもあります。

鶏むね肉も薄くカットされているだけで価格が上がりますし、空気に触れる面が増えて劣化しやすくなるので、酸化防止剤が添付されているかも知れません。

安価な食材を選ぶ事が必ずしも「やってはいけない節約術」に当てはまる訳ではありません。

ポイント攻略は非効率?

あらゆる支払いをクレジットカードを経由させると、ポイントが溜まって節約になるものですが、それ故にお金の流れが見えにくくなり、無駄遣いが増えるような事を指摘する人もいます。

実際にキャッシュレス化を勧めた国では、一人当たりの買い物の金額が増えて経済効果があったのですが、

参考キャッシュレスは節約に有利?

これも程度問題です。セールで安かったからとそれほど必要でもない物を購入してしまう人にはリスクになりますが、必要な物しか購入しない人にとっては全く問題になりません。

クレジットカードの明細が家計簿代わりになる事もありますし、むしろお金の管理をしやすくなる人もいます。

有り金を全て使ってしまうような人には向いていませんが、きちんと必要な物を見極めて買い物をしている人にとってはメリットしかありません。

ポイントが貯まりやすいお店を選ぶような使い方をしてしまうと、結果的に高くついてしまうような事もありますが、これも程度問題であり、頻繁に通うお店のポイントを貯める事が悪いわけではありません。

期間限定ポイントを失効させない為に余計な買い物をしたり、特定のコンビニのポイントを貯めたいが為に、好みではないお弁当が売られれているコンビニを選ぶような事をしてしまうと、効率が悪いだけでなく満足感といったものも下がってしまいますが、どこで支払ってもポイントが貯まるような電子マネーやクレジットカードであれば、コンビニならではの利便性や好みを損なわずに節約につなげる事が可能です。

ポイントとの付き合い方によっては節約にならないケースもありますが、これも程度の問題です。「やってはいけない節約術」とは限りません。

参考楽天ポイントを有効活用する方法!

自己投資にお金は必要?

自分の仕事や将来の為になる勉強の費用まで節約してしまうと、結果的に損してしまう可能性があるものですが、だからといって闇雲にお金を使ってまで自己投資をしなければならないわけでもありません。

そもそも将来に必ず役に立つ情報が明確な事など、それほど多くないはずです。職種や時代が変われば無駄になるかも知れません。

現在ソロバンを習っても収入アップにつながる事は稀なような事です。暗算が得意になっても割り勘の計算が早くなるぐらいのメリットしかありませんし、疑い深い人がいると結局はスマホの計算機で確かめられてしまいます。

実は私も昔から算数が得意で、割り勘の時にパッと暗算で計算できるのですが、結構な確率でスマホで確かめられています。

参考算数が得意になる意外な方法!

昔はソロバンで学生チャンピオンになると、大手企業の経理部に雇われるようなメリットがあったそうですが、パソコンが普及した現在ではどんなに正確に暗算出来たとしても、結局その数字をパソコンに打ち込む必要があるので、計算しなくても答えが出てしまいます。

これはかなり極端な例ですが、パソコンのスキルだって音声認識の進化によって不要になるかも知れませんし、昔ながらの職人技が新たな技術の開発で不要になった例など珍しくありません。

英会話のスキルといったものも、AIの進化で自動翻訳機能がどんどん向上しているので、現在ほど有効な時代ではなくなるかも知れません。

自分を成長させるための勉強が悪いとは言いませんが、現在はネット経由で大半の情報が簡単に見つかりますし、高額なセミナーなどに参加しないと知れない情報など、ほとんどなくなってきました。

私は読書好きなのでよく本を購入しますが、それでも読みたい本があるとまずは図書館で検索しますし、見つからなければ中古で探します。新刊本でもネット経由で購入してポイントを貯めたり、電子書籍を選んで節約する事も多いです。

お金を支払ったからといって有益な情報が手に入るとも限りませんし、ネットで無料で手に入る情報や中古の本からでも、凄く有益な情報が得られた事は珍しくありません。

ちなみに私の中学時代の同級生で、英語が大好きで海外で暮らしたいと言っていた女の子は、NHK教育やラジオの英会話番組だけで、見事に英語だけは学年一位の成績となり(他の科目は並の成績なので天才ではない)、高校を卒業してからずっとイギリスに住んでいます。

当時はネットなどなかったので、無料の情報といってもかなり限られていたのですが、本人のやる気さえあれば、求めている情報を見つけられるのではないでしょうか。

現在ならネットでいくらでも英会話を学べますし、日本に外国人も増えているので実践する機会を探す事も難しくありません。わざわざ高額な費用を支払って、駅前留学しなければならないわけでもありません。

高額なお金を支払う事で損したくないという気持ちが働き、それがモチベーションアップにつながるケースがないとは言いませんが、ライザップのような高額なスポーツジムに入った人の大半がリバウンドをしてしまうように、その程度のモチベーションでは身にならないものです。

本当に必要なものであれば、それほどお金を掛けずとも学べる時代なので、積極的に自己投資にお金を掛けなければならないという意見には賛同しかねます。

そのような意見を声高に叫んでいる人ほど、自己投資で儲けている側の人という事も多いです。自己投資の為の資金を節約する事も「やってはいけない節約術」とは限りません。時間をかけて調べていくうちに、お金を掛けずとも解決してしまうような事があるものです。

まとめ あくまでも程度の問題

誰にでも当てはまる「やってはいけない節約術」などありません。あくまでも程度の問題であり、その程度が人それぞれ違うので、一概に正解など決められるものではありません。

車のガソリンを少しでも安く入れる為に行列が出来ている格安のガソリンスタンドで並んでしまうと、時間が無駄になるだけでなく待機中にガソリンが消費してお金も損してしまうかも知れませんが、待っているだけでお金を損するケースなどそう多くありません。

「時は金なり」という諺があるように、お金だけでなく時間も大切ですが、その時間の重要性も人それぞれ違うので、時間を掛けて数円節約する事が有利に働くケースがあるものです。

東京のようなお金持ちが多い大都市だと、タクシー代を支払って時間を買うような人も多いですが、決まった収入で暮らしている年金暮らしの人だと、お金よりも時間(電車の乗り継ぎ)を選ぶ事が多いように、お金も時間も程度は人それぞれです。

とんでもないお金持ちが自家用ジェットを所有しているように、人それぞれお金や時間の価値は違います。自家用ジェットのおかげで搭乗手続きが簡素化して往復で1時間ぐらいの余裕が生まれたとしても、その1時間の為に何百万もの費用を支払う価値を感じる人が世の中にはいるわけです。

おそらく彼らはネットで最安値を検索して購入しません。使い慣れているネットショップだけを見てパッと購入してしまいます。

それはそれで間違いではありませんし、大切な時間を有効活用しています。

ちなみに少し前にYouTubeでホリエモンが自家用ジェットを購入した動画をアップしていたのですが、

この飛行機が保管されているのが成田空港という事で、羽田空港と比べて時間の有効活用になっているのかは微妙でした。自宅も車も所有しない効率重視のホリエモンにとって、本当に役立っているか疑問が残りました。

参考ホリエモンの「捨て本」が潔い!

ただホリエモンは有名人なので、プライベートな空間を確保するという意味での価値があるのかも知れません。有名芸能人や有力な政治家が高級料亭の個室を選ぶように、閉ざされた空間に価値を感じる人もいます。これも程度の問題です。

私は欲しい物が見つかるとネットで最安値を探しますが、それほど金額が変わらなければ、使い慣れているショップから購入します。新たに名前や住所登録をする手間がありませんし、クレジットカードの情報を晒すリスクを避けられるからです。

価格が100円ぐらい違うと入力する手間(時間)やリスクを覚悟して選びますが(いかにも怪しそうなショップは避けますが)、この金額こそが程度の違いであり、人によっては10円でも安いところから購入するかも知れませんし、300円ぐらいの価格差なら気にしないという人もいると思います。

数円の節約の為に遠くのスーパーまで歩くのは、運動不足を解消できる良い機会だと感じているので苦にならないのですが、ネットでクレジットカードの番号を提供するリスクを考えると、私なりの程度の問題が生まれます。

当ブログでも様々な節約術を紹介してきましたが、全ての人に当てはまる節約術などありません。あくまでも程度の問題であり、人によっては手間が増えるだけの「やってはいけない節約術」になるかも知れません。

一度の手続きだけで固定費が節約できるようなテクニックは、多くの人にとって有益な情報だとは思いますが、ネットのスキルがない人や人見知りで会話が苦手な人にとっては、その手続きによるストレスより、毎月数百円多く支払う方を選ぶかも知れないわけです。

これはスマホで考えると分かりやすいと思います。大手キャリアのスマホよりも格段に安い格安スマホが随分と普及してきましたが、よく分からないという人ほど大手キャリアを使い続けているような事です。

ネットや電話対応では不安なお年寄りにとっては、対面で対応してくれる大手キャリアの店舗の方がありがたいように、人それぞれ程度が違うので一概に正解を決められるものではありません。

まとめ買いのような節約テクニックも、自宅の広さや購入時の車の有無や家族の多さなどによって変わるので、一概にどれぐらいまとめて買うのが良いとは決められないものです。

トイレットペーパーのような消費期限もなく、いつかは使うであろう消耗品であれば、平均寿命ぐらいまでの期間の使用量を計算して、業者から大量にまとめ買いするのが最も節約になるかも知れませんが、その為に自宅のスペースが奪われて余計な家賃を支払う事になると、全く節約になりません。

平均寿命の前に亡くなるかも知れませんし、震災による損失もあるかも知れません。原料の値下げで安くなるかも知れませんし、トイレットペーパーの進化でお値段据え置きで品質が向上するかも知れませんし、ウォシュレットの進化でトイレットペーパーそのものが不要になるかも知れません。

参考トイレットペーパーを節約する方法

時代によっても正解は変わりますし、自分の状況の変化によっても変わるかも知れません。固形物を取れなくなって、飲み物だけで生活するようになるかも知れません。

トイレットペーパーは極端な例ですが、あらゆる物を必要以上に蓄えて部屋や倉庫を占領していたり、無駄に劣化させてから使用するようなケースは珍しくないのではないでしょうか。

乾電池は放置しているだけで電力が少なくなっていきますし、プラスチックのような物でも油分が抜けて硬く割れやすくなっていきます。デジタルデーターであるCDのような物でも物理的な劣化は避けられないので、保存状態が悪いと十年もしないで読み込み出来なくなってしまいます。

頻繁にボールぺンを使う人なら、書き心地が良くて替え芯のあるボールペンが最適かも知れませんが、たまに名前や住所を書くぐらいの人だと中身を使い切るのに何年も掛かるので、先に本体が劣化して使えなくなったり、替え芯も劣化してインクが出なくなっているかも知れません。

「やってはいけない節約術」といったものを参考にする事が悪いわけではありませんが、その基準も日々変わっていきますし、自分の状況にピタリを当てはまるとも限らないので、しっかりと自分のと照らし合わせながら程度を見極めてみてください。やってはいけない節約があるのではなく、あくまでも相性の問題があるだけです。

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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