湯シャンのやり方は簡単?
私は湯シャンをするようになって一年が過ぎ、薄毛や体臭が随分と改善してきました。髪一本一本が太くなってコシも出てきました。
その事については以前に別のところで詳しく紹介したのですが、
この記事が好評なようなので、今回はより具体的に「湯シャンのやり方」について紹介します。
ポイントは、あくまでも自分の生活習慣に合ったやり方を意識することです。メリットばかりに囚われて、いきなり湯シャンを始めてしまうと挫折してしまうかも知れません。
いきなり湯シャンは危険?
まず初めに理想的なやり方を紹介すると、いきなり完全に湯シャンに移行する事です。これが最も効果が早く得られます。
ただ長年のシャンプーの習慣を経つのは、はっきりいって簡単ではありません。
湯シャンをしたからといって、直ぐに頭皮の分泌が落ち着くわけではありません。人によっては数ヶ月掛かるかも知れません。
当然匂いも目立ってしまうので、周囲の人から指摘されるかも知れません。
いきなり湯シャンに挑戦してしまうのが理想とはいえ、多くの人が挫折してしまいます。
湯シャンそのものが危険なのではなく、メンタル面でのストレスがリスクになります。
このメンタル面を落ち着かせるには、それこそ湯シャン実践者の情報に触れたり、本を読むことがおすすめなのですが、私がおすすめする湯シャンのやり方というのは、準備段階を整えることです。
いきなり湯シャンに移行するのが理想ではありますが、かなり難しいので、少しずつ生活習慣を見直してながら移行しましょう。
湯シャンの準備段階
まず初めに行ってほしい湯シャンの準備段階というのは、シャンプーの使用量を抑えることです。
髪の長い女性だとシャンプーボトルを数プッシュ出していると思うのですが、その量を少しずつ減らしていってください。
いきなり3プッシュを1プッシュにするのではなく、徐々にで構いません。
シャンプーの量が少ないと泡立ちが悪くなりますが、これは事前にシャワーだけで髪の油分を落とすことで大抵は解決できます。
髪の長い女性であれば事前にブラッシングをすることも有効です。大まかな汚れを落とすことが出来ます。
そしてシャンプーで髪を洗う前にしっかりと湯シャンをしてください。これだけでも8割方の汚れや皮脂を落とせるので、結果的にシャンプーの使用量を抑えることが出来ます。
髪の短い男性であれば、半プッシュ、もしくは三分の一ぐらいで十分かも知れません。
この辺はシャンプーのメーカーによっても違いますが、まずは現在の使用量を徐々に減らしていくことがポイントです。
このメリットはシャンプーのすすぎが抜群に良くなることにあります。
シャンプーで頭皮の脂を根こそぎ取ってしまうことが良くないので、湯シャンが良いと言われているのですが、もう一つの理由としてシャンプーやリンスなどを頭皮に残さないことも重要です。
男性だとシャンプーの原液を直接髪につけてしまう人がいるかも知れませんが、なるべく洗面器や手で泡立ててから髪を洗ってください。これは泡立ちが良くなるだけでなく、頭皮への残りを減らす効果があります。
しっかりと髪をすすぐことが一番大切なのですが、そもそもの使用量が抑えられると残るリスクも下げられます。
いきなり湯シャンに移行するとなると、現在使用しているシャンプーを捨てることになりますが、もし挫折してしまうと買い直すことになってしまいます。
これは節約的にもおすすめではないので、現在使用しているシャンプーの使用量を減らしながら、徐々に湯シャンへの準備を整えることに有効活用してください。
またそれらを使い切ったタイミングで、一度湯シャンを試してみても良いとは思うのですが、そこでまだ不安がある場合は、洗浄力が弱いシャンプ―に移行するのも良いかと思います。これも湯シャンに向けてに準備に当てはまります。
盲点?枕カバーの洗濯
シャンプーの使用量を抑えながら同時に行ってほしいのが、枕カバーの洗濯です。
せっかく髪を綺麗に洗っても、枕カバーに酸化した頭皮の脂が残っていると、髪に再付着して悪臭の原因となってしまいます。
シャンプーの使用量を抑えたり湯シャンに移行しても、頭皮の脂の分泌が直ぐに減るわけではないので、どうしても初めは匂いが気になってしまいます。
これはシャンプーを使用している人でも同じなのですが、シャンプーやリンスには香料や防腐剤が含まれているので、頭皮の匂いを誤魔化すことが出来ます。
シャンプーの使用量を減らすと、この誤魔化しも弱くなるので、頻繁に枕カバーを取り換えて洗濯することがポイントになります。
髪の長い女性だとシーツも頻繁に変えた方が良いですが、それだと大変なので枕の下にバスタオルなどを敷くと洗濯しやすくなると思います。
ちなみに私は枕を手放しているのでタオルを敷いています。
枕カバーのストックがない人は、タオルを巻いてみるのも良いかも知れません。これらを毎晩変えることが大切です。これをやるとやらないでは頭皮の匂いが全然変わってきます。
湯シャンに移行する為にも髪が触れる箇所の清潔感も意識してください。
もちろん頭皮の皮脂の分泌が落ち着いてくれば、毎晩変える必要はなくなるので安心してください。あくまでも準備段階として気をつけたいポイントです。
シャワーの温度
湯シャンで髪を洗う時のシャワーの温度は、なるべく低い方が良いとされています。
お皿洗いで考えるとわかりやすいと思うのですが、お湯の方が油汚れは落ちやすいものです。
ただ温度が高いと頭皮の脂を落とし過ぎてしまうので、直ぐにまた新たな皮脂が分泌してきてしまいます。
汚れている表面の皮脂だけを落とすのが理想なので、あまりシャワーの温度は高くない方が皮脂の分泌が安定しやすくなります。
理想は肌の表面温度に近い34℃ぐらいと言われています。
ただこれもいきなりは難しいので、湯シャンへの準備段階として徐々にシャワーの温度を下げていくようにしてください。
せめて40℃未満には抑えてください。気温の高い夏場であれば38℃ぐらいでも大抵の人は問題ないと思います。
この辺は個人差もあるので簡単ではないかも知れませんが、1℃ずつでも良いので徐々に温度を下げていきましょう。光熱費の節約にもなりますよ。
整髪料の見直し
そして意外と湯シャンの壁となりやすいのが整髪料の存在です。
湯シャンだけだと整髪料を綺麗に落とせない場合があります。
その場合は整髪料の使用量を減らしたり、整髪料そのものを変えてください。
最近の整髪料だと落としやすさをアピールしている製品もあるので、パッケージをよくチェックしてみてください。
ちなみに湯シャンに完全に移行できると、自然と髪が適度な油分で覆われるので、手櫛だけでも髪型をセットしやすくなりますよ。
もちろん髪型にもよるのですが、リンスやコンディショナーといったものを用いなくても、昔の人のように綺麗な髪を維持できるものです。
生活習慣の見直し
そして湯シャンに移行する準備を整えながら意識してほしいのが、生活習慣の見直しです。
揚げ物ばかり食べていると顔がテカりやすいように、やはり油の取りすぎは控えてほしいと思います。
この辺のバランスにも正解があるわけではないのですが、健康的な食生活は肌や髪にとっても良いので、偏った食生活をしている人は少しずつ改めていってください。
他にも甘い物なども控えた方が良いと思います。肌や髪に良い食べ物を意識するよりも、健康に悪い食品を避けて方が好転しやすいですよ。
もちろん食生活だけでなく、生活習慣そのものも見直してください。適度に運動不足を解消したり、良質な睡眠環境を整えることも大切です。
サプリメントなどで身体に必要な栄養素を取り入れたとしても、睡眠不足では身体が回復する時間がありません。
要は健康的な生活習慣も大切だということです。
身体が健康になれば、湯シャンの効果も引き出しやすくなるものです。
まとめ 自分なりの湯シャンのやり方を見つけよう
今回紹介した湯シャンのやり方をまとめると、
- シャンプーを減らす
- 枕カバーの交換
- シャワーの温度
- 整髪料
- 生活習慣の見直し
となるのですが、これらもいきなり全て取り入れる必要はありません。
それが精神的なストレスになってしまうと逆効果になってしまうかもしれないので、無理のない範囲で少しずつ取り入れていってください。
シャンプーの使用量を少し減らし、シャワーの温度を1℃下げるだけで、少しだけ頭皮に皮脂が残るようになるかも知れません。
その状態で落ち着くようになれば、もう一つ段階を進めていくことが出来ます。
このように自分なりに相性のやり方を見つけて、少しずつ湯シャンへ移行してみてほしいと思います。これが最も失敗しない湯シャンのやり方だと思います。
週末だけ湯シャンを試してみるような感じでも良いですし、連休中だけ試してみるのも良いかも知れません。そこでまだ匂いが気になるなと感じれば、またしばらくシャンプーの使用量を減らしながら使い続ければいいだけです。
気温の高いお盆休みと気温の低い正月休みでも違うかも知れませんし、前年では無理だったとしても準備段階を経ていれれば、無理なく移行できるかも知れません。
お金に余裕がある人であれば、浄水機能付きシャワーヘッドを試したり、浴室や部屋の温度を上げることでシャワーの温度を下げられるかも知れません。
またほどよく香水を取り入れたり、消臭タイプの柔軟剤を試すことで、湯シャンによるストレスを軽減できるかも知れません。
髪型を変えてしまうのも選択肢の一つですし、色々な方法が見つかると思います。
いきなり湯シャンに完全に移行することが理想ではありますが、人と接することが少ない職場でもない限り難しいと思うので、自分なりに相性の良いやり方を取り入れながら、少しずつ移行していってください。
私自身も完全な湯シャンに移行する前に、洗浄力の弱い純石鹸で髪を洗っていた時期がありました。
これを数年間続けていたことで、昔と比べて頭皮のべたつきが少なくなっており、スムーズに湯シャンに移行することが出来ました。
純石鹸は髪がきしむので短髪の男性でないと難しいと思いますが、防腐剤や着色料や香料が含まれていないので、個人的にはおすすめです。
一般的に売られているシャンプーの中にも無添加をうたっているものがあるので、準備段階として試してみるのも良いかも知れません。
湯シャンに挫折した事がある人や、興味のある人の参考になれば嬉しいです。
完全に湯シャンに移行できると、単純にシャンプーや石鹸の費用が節約できるといったメリットだけでなく、明らかに肌や髪の状態が良くなってくれるので、取り入れる価値があると思いますよ。