サプリメントのリスク！
先日、久しぶりに親戚のおじさんの家に行く機会がありました。そのおじさんは定年間近で、健康にも気をつかっており、様々なサプリメントを飲んでいることを自慢げに語り、わざわざコレクションを見せてくれました（笑）。
健康診断の結果やお医者さんの指示を元に、サプリメントで栄養を補給しているのであれば良いとは思うのですが、素人判断で身体に良さそうだからとたくさんのサプリメントを飲むのは、少々危険なような気がします。
そもそも不足していない栄養素を補給しても、身体に良いどころか消化吸収の負担になるだけですし、余計なお金も掛かってしまいます。
おじさんの家でトイレを借りた時、直前におじさんがトイレを済ませていたのですが、何とも言えない薬っぽい匂いが充満していたことが印象的でした。
ビタミンＣなどは多少取りすぎてもおしっことして排泄されますが、それですら内臓は消化する為に活動していますし、排出されずに身体の中に蓄積してしまう栄養素もあります。
野菜ジュースの飲み過ぎで糖尿病や尿管結石になる人もいますし、最近では昔から人気のカルシウム系サプリメントのリスクについても指摘されるようになりました。
アメリカで行われた調査によると、明らかに食品からカルシウムを摂取できていない層には一定の効果が認められたが、食品からも十分なカルシウムを摂取できている層が、カルシウム系のサプリメントを摂取すると、血管内に蓄積されて石灰化（血管を硬化）してしまい、心臓病のリスクが高まるとして「摂取を控えるべきサプリメント」のリストになってしまいました。
カルシウム系サプリメントの過剰摂取は、食品からカルシウムを摂取できていない層よりも、リスクが最大で22％も高くなってしまいます。
不足している栄養素を補うという意味ではサプリメントは素晴らしいのだと思いますが、素人判断で身体に良さそうだと取り入れてしまうと、思わぬリスクを抱える事になってしまうかも知れません。
やはり食品から様々な栄養素を摂取するのが理想であり、内臓の一部にだけ負担が掛かるような事ありません。
そういう意味でも「食べるにぼし」は栄養価が高く、様々な栄養を吸収できるので下手なサプリメントよりも断然おすすめです。
食べるにぼしの効能
小魚が丸ごと食べられる「食べるにぼし」には、当たり前ですが様々な栄養素が含まれています。
- カルシウム
- ビタミンＤ
- ビタミンＢ2
- たんぱく質
- ＤＨＡ
- ＥＰＡ
などのサプリメントとしても人気の栄養素が豊富に含まれていますし、他にも
- 鉄
- 亜鉛
- マグネシウム
- タウリン
などの現代人が不足しがちなミネラル成分もたっぷりと含まれています。
昔の日本人は鉄鍋を利用していたり、自然の水や精製がイマイチな自然塩を使っていた事もあり、これらのミネラル成分も自然と摂取できていたのですが、現代は食品衛生上の問題もあり、精製された塩や消毒された水を利用する事が多いので、ミネラル成分が不足しがちになっています。
これらの栄養素をサプリメントで摂取するとなると、冒頭で紹介したおじさんのように大変な数になってしまいますが、「食べるにぼし」のような丸ごと食べられる食材であれば、バランスよく摂取する事ができます。
またサプリメントを食べてもお腹は膨れませんが、「食べるにぼし」は食品なのでお腹の足しにもなります。節約という意味でも助かります。
わざわざゴマから一部の成分（セサミンなど）を取り出して作られたサプリメントより、ゴマそのものを普段の食事に加えた方が、特定の栄養素だけに偏る事なく、バランスよく摂取できるように、「食べるにぼし」のように手軽に食材丸ごと食べられる食品というのは、下手なサプリメントよりもリスクがありません。
手軽さという意味ではサプリメントは便利ですが、健康の為に取り入れているのであれば、「食べるにぼし」やゴマのように、栄養豊富な食材から摂取した方が、安くてお腹の足しにもなって効率が良いのではないでしょうか。
丸ごと食べられるメリット
サプリメントなどで特定の栄養素ばかり取ってしまうと、内蔵の一部だけが大忙しになってしまうものです。
甘み成分だけを抽出した砂糖が多く含まれているジュースやお菓子を食べると、血糖値が急激に上昇しますが、同じ量の糖分が含まれている果物を食べても、緩やかに消化吸収されていくので急激な上昇にはなりません。
精米された白いお米よりも玄米の方が栄養価が高いですし、白い小麦粉で作られたパンより全粒粉で作られたパンの方が栄養価が高いように、精製された食品というのは、栄養バランスも崩れてしまいます。
他にも蕎麦の身の中心部だけを取り出した白い蕎麦（更科そば）より、蕎麦の実の甘皮がついたまま挽いた黒っぽい蕎麦の方が、ずっと栄養価が高いものです。
最近では栄養が豊富なジャガイモやニンジンの皮を剥かずに調理する人も増えてきていますし、凄い人だとミカンの皮も丸ごと食べてしまいます。
これらのように食材の一部だけを取り出したものより、丸ごと食べられるような食材ほど栄養価が高いので、わざわざサプリメントで補わなくとも摂取できるかも知れません。
この丸ごと食べられるという意味でも、「食べるにぼし」のメリットがあると感じています。
にぼしに限らず小魚であれば丸ごと食べられるものがありますが、毎日ししゃもを食べるとなると管理するのも大変ですし、干したししゃもだと高価になってしまいます。
サンマの塩焼きでも頭から丸ごと食べてしまえる凄い人がいるのですが、これも誰もが出来る事ではありませんし、骨が喉に引っかかってしまうリスクがあります。
魚によっては時間をかけて煮込んだり、長時間揚げる事で骨ごと食べられるようになりますが、それなりの手間が必要なので誰もが取り入れられるものではありません。
一方で「食べるにぼし」であれば、栄養価にとって理想的な丸ごと食べるという選択が凄く簡単です。
流石にサプリメントほど簡単に取れるわけではありませんが、何匹か食事に取り入れるぐらいであれば、それほど難しい事ではありません。
私は一人暮らしの節約家で冷蔵庫を手放している事もあり、自宅でお味噌汁を作る時は小分けパックのインスタントを利用するのですが、お湯で溶く前に煮干しを何匹か水に浸して入れてしまいます（他の具材も入れますが）。
味噌は熱湯だとせっかくの酵素も失ってしまうので、普通に味噌汁を作る時も火を止めてから溶かすのが良いと言われていますが、にぼしを水に浸しておくと多少なりとも出汁がでますし、お湯を注いだ時に熱くなり過ぎなくて丁度良いものです。
もちろんポリポリとそのまま食べる事もありますし、たくさん食べる必要もないので負担になる事もありません。
「食べるにぼし」は素人判断だとリスクがあるサプリメントに頼るより、ずっと安全で安く様々な栄養を摂取できるの、健康の事を考えている人は取り入れてみてください。
まとめ 目的から逆算しよう！
健康の為にサプリメントを取り入れるのが悪いとは言いませんが、食材から丸ごと栄養を取った方がバランスが良いのもイメージできるのではないでしょうか。
これが鰻や松茸に含まれている栄養素となると、なかなか手が出ない価格なのでサプリメントなどを頼るのも仕方がないと思うのですが、カルシウムや流行りのEPAやDHAのサプリメントであれば、安価な「食べるにぼし」から簡単に取ることが出来ます。
何の為にサプリメントを取っているのかというと、やはり健康の為だと思います。本当に健康的なものは何なのか、よく考えてみてください。目的から逆算して考えると、「食べるにぼし」という選択肢がバッチリと当てはまる人も多いのではないでしょうか。
人によっては食べにくいかも知れませんが、そもそもたくさん食べる必要はありません。
私は味噌汁などに加えなかった時は、食後にひとつまみ食べるだけです。
私がよく購入している「食べるにぼし」は85ｇあり、だいたい一ヶ月ぐらい持ちます。価格はたったの198円です。
一般的なサプリメントよりも、ずっとコスパが良いのではないでしょうか。
もちろん「食べるにぼし」でも食べ過ぎるとリスクになるので、そこは分けて考えてください。一切の肉食を避けて魚ばかり食べていたヴィーガンの人が、水銀中毒になってしまう事があるように、どんな食材にも過剰摂取はリスクになります。
そもそもよほど偏った食生活でなければ、極端に特定の栄養素だけが不足することはありません。栄養が不足して病気になるケースより、食べ過ぎが原因で病気になるケースの方が、ずっと多いものです。
「食べるにぼし」も食べれば食べるほど健康になるというものではないので、そこは間違えないでください。私も魚料理を食べた日は食べません。
もちろん病院で検査してもらった結果、明らかに不足している栄養素があるのであれば、お医者さんの管理の元に薬やサプリメントで補給するのは良いと思いますが、テレビや雑誌などで、
「60代は○○が不足しがち」
といった情報を真に受けてしまうと、必要もない栄養素まで取り入れて身体の負担を増やしてしまうかも知れません。
食材を丸ごと食べると様々な栄養が含まれているので、胃や腸の中で時間を掛けながら少しずつ分解、消化していきますが、サプリメントや栄養ドリンクのように特定の栄養に偏ったものというのは、肝臓なら肝臓の中でも一部だけが大忙しになってしまうので、負担も増えてしまいます。
活力が漲ると言われているニンニクですら、食べる時間帯や量によって効果が出過ぎてしまい、むしろ寝不足の要因となってしまう事があるように、
特定の食材に偏る事にはリスクがあるので、健康の為に良かれと思って食べているものでも気をつけてほしいと思います。
一方で「食べるにぼし」のような丸ごと食べられる食材というのは、様々な栄養素をまんべんなく吸収できて身体の負担にもならないですし、少量をつまむ程度に抑える事で過剰摂取にもなりにくいので、下手なサプリメントよりもずっと相性が良いのではないでしょうか。
サプリメントに結構なお金をかけている節約家であれば、「食べるにぼし」という選択肢もぜひ検討してみてください。価格も安いのでお勧めですよ。
丸ごと食べられる食品だと、最近はナッツなどの栄養価も注目されていますが、ピーナッツ以外は結構高いので、個人的には「食べるにぼし」がベストだと感じています。
追記 食べるにぼしとにぼしの違い
この記事で紹介していた198円の「食べるにぼし」が近所のスーパーで手に入らなくなり、他のメーカーのものを探していたのですが、どれも量が少なかったり価格が高くて困っていると、「普通のにぼし」が目に入りました。
「食べるにぼし」よりも大きめなのにも関わらず、価格も安いので試しに買ってみたところ、普通に美味しく食べることが出来ました。
そこで改めて「食べるにぼし」について調べてみると、単純に大きさの違いだけでした。食べやすい大きさに揃えているだけであり、少し大きくても問題なく食べられるのであれば、普通のにぼしを選んだ方がコスパが良いです。
ただ普通のにぼしといってもかなり大きいタイプもあるので、そこは上手く見極めてください。出汁を取るようのにぼしだとかなり大ぶりなので、そのまま食べるには相性が悪いかと思います。
ちなみに私が購入した普通のにぼし（の中でも小ぶりなタイプ）のパッケージの裏には、「にぼしポン酢」のレシピが紹介されており、実際に試してみると美味しく頂けました。
当ブログではポン酢の素晴らしさについても別のところで紹介したことがあるのですが、
お酢の健康効果を引き出すポイントは、一度にたくさん摂取することではなく、毎日少量を続けることなので、「にぼしポン酢」という新たなメニューを知ることが出来たのは嬉しい発見でした。
黒酢のサプリメントやドリンクなどもありますが、「にぼしポン酢」の方がずっと安く済みますし、料理が一品増えるので食費の節約にもつなげられます。
毎日魚料理をするとなると管理も調理も大変ですが、少量のにぼしを取るぐらいであれば難しくないと思うので、健康の為にカルシウムやEPAやDHAのサプリを摂取している人は、「食べるにぼし」に切り替えてみるのも良いかと思います。
追記２ 母親の骨密度
一年ぐらい前に実家に行くと母親が食後にサプリメントを飲んでおり、健康診断で骨密度が低いと診断され、病院から処方されたカルシウム系の錠剤を飲んでいました。
病院の検査結果を元に取っているので問題ないと思っていたのですが、半年後の検査でもほとんど改善されておらず、それからは食材からも積極的にカルシウムを取るようになりました。
それこそ私が食べるにぼしを持っていきましたし、出される料理も手羽元が多くなり、「あんたも軟骨をちゃんと食べなさい」と言われたものです。
するとつい先日の検査で劇的に骨密度の値が改善されており、錠剤の量が減ったと喜んでいました。
これはあくまでも私の母親の例なので、誰もが当てはまるとは限りませんが、サプリメントのようなもので摂取しても、計算通りに吸収できるとは限らないのではないでしょうか。
カルシウム不足だけが骨密度が低くなった原因ではなかったのかも知れませんし、バランスの良い食事によって他の不足していた栄養が補給された結果、カルシウムの吸収効率が良くなったのかも知れませんが、やはり普段の食事が何よりも大事なのだと思います。
「食べるにぼし」のように丸ごと食べられる食材であれば、様々な栄養もいっしょに取る事ができますが、大トロやサーロインステーキのように、特定の部位ばかりを選んでいると、不足してしまう栄養が出てしまうかも知れないので気をつけてほしいと思います。
卵が完全食と言われるように、にぼしのような丸ごと食べられる食材を選ぶと、自然とバランスも取りやすくなると思います。
お医者さんの管理を元に不足している栄養を摂取するのが悪いとは言いませんし、副作用の事も考えてくれるのだとは思いますが、それですら母親のように期待するほどの効果が出ないケースもあるので、改めて日頃の食事の内容を意識してほしいと思います。食べるにぼしのように意外と簡単に解決できる方法があるかも知れませんよ。
コメント
煮干しを持て余していたので煮干しポン酢を作ってみました。
変な苦みが無くなって食べやすくなりました！
ありがとうございました。
by まい €
アーモンド小魚はよく食べているけど、あれは糖分があるから微妙なのかな
by 匿名 €