ガッテンで話題
NHKの健康番組、「ガッテン」で腰痛と寝返りの関係性が紹介されて話題になっています。
腰痛の原因は様々なことが言われていますが、睡眠時の寝相の状態によって大きく左右されることがわかってきました。
寝相が良い人、寝返りが少ない人ほど、腰痛になりやすいという傾向があります。
寝相が良い人のほうが深い睡眠が得られそうなものですが、それだと長時間同じ姿勢を保つことになり、自らの内臓の重みによって背中周りの血管を圧迫し、血流を悪くしてしまうのだそうです。
看護婦さんは自らの力で寝返りができない患者が床擦れしないように、定期的に身体の向きを変えてあげるのだそうです。
「ガッテン」の実験で寝返りがうてない棺桶のようなところで調査をすると、普段腰痛がない若い方でも腰が「バキバキ」になっていました。
以前「水曜どうでしょう」というテレビ番組が、憂鬱に効くと紹介したことがあるのですが、
この番組の企画で様々な深夜バスに乗ることがありました。出演者が深夜バスから降りてくると見事に疲れ果てており、腰がバキバキになっていたことを思い出しました。
最近の深夜バスは快適なリクライニング機能がついている座席もあるのですが、
普通のバスの座席で長時間眠ることを考えると、寝返りのうてない棺桶と同じようなものなのだと思います。
ちなみに「ガッテン」で腰が健康な方の寝返りの回数を調査しており、一晩で25回もの寝返りがありました。一方で腰痛持ちの方の寝返りはたったの8回でした。
日中でも同じ姿勢でいると疲れを感じて背伸びをするものですが、全く背伸びが出来ない環境だと思うとゾッとします。
「ガッテン」では寝返りがうてない原因を、胸から太ももまでの筋力の衰えだということで、主に体幹の筋肉をほぐすストレッチが紹介されていました。
腰痛のストレッチ?
一般的な腰痛対策のストレッチというと、主に腰回りの筋肉をほぐすことでしたが、「ガッテン」では十分な寝返りをうつ為に、より広範囲のストレッチをすすめていました。
寝返りをうつときに使用する筋肉というのは、腰周りの筋肉だけではなく、肩から太ももの筋肉を使ってねじる動作をする必要があります。
特別なストレッチを紹介していたわけではありません。一般的な上半身のストレッチと太ももの裏を伸ばすストレッチを取り入れると、寝返りをうつのに効果的なんだそうです。
ポイントは寝る前にストレッチを行うことです。就寝前に筋肉が柔らかくなることで、寝返りをうちやすくなり、良質な睡眠になります。
寝返りの為の寝具
ただ「ガッテン」では寝返りと寝具の関係については、あまり触れられていませんでした。番組の終盤に寝返りを打ちやすい枕の高さが紹介されていたぐらいです。
当サイトでは「寝具の節約はおすすめ出来ない」ということを紹介したことがあるのですが、
今回の「ガッテン」の腰痛対策を見ると、寝具の質もすごく重要だと感じました。
枕の高さには相性があります。私は専門のお店で高さを調整して貰ってもしっくりきませんでした。相性の良い枕を見極めるのは難しいのですが、少なくとも合わない枕は避ける必要があります。
新しい枕を購入しても合わなければ無理して使い続ける必要はありません。むしろ高価だったからと無理やり使い続けるほうがリスクになります。
また寝返りがうちにくい寝具を避けることもポイントです。
大柄な方がシングルベッドでは寝返り時にストレスを感じてしまいます。
私は節約家ではありますが、睡眠時の環境を重視しており、寝具に限っては節約しないように意識しています。なので様々な寝具を試してきました。
寝具にも様々な情報があり、どの情報が正しいとは言えないのですが、やはり相性を見極めることがポイントになります。
個人的に寝返りがうてなくて辛いと感じたのは「低反発の敷布団と枕」です。
低反発は身体の形に合わせてフィットしてくれるのですが、寝返りをうとうとすると沈み込んでしまい、寝返りの度に目が覚めてしまいました。現在は高反発の敷布団を使用しています。
低反発の枕や布団が悪いということではなく、私の身体や寝相と相性が悪かったのだと思います。
また布団カバーも寝返りがうてなかったことを覚えています。掛け布団の重みが増してしまい、寝返りが重たくなってしまいました。
これらも相性があると思います。また若い頃に試していれば体力や筋力もあったので、違った結果になったかも知れません。
寝具は体力や筋力、年齢によっても相性は変わっていきます。どんなに高級な寝具や人気のある寝具、話題の寝具でも相性が悪ければ意味はありません。
合わない寝具を無理して使い続けることほどバカバカしいことはありません。しっかりと自分の身体と向き合って選んでほしいと思います。
私は慢性的な肩こりと腰痛をもっていましたが、寝具と向き合うようになると見事に改善されました。
思い返せば、何となくテレビの通販で良さそうな寝具セットが紹介されており、それを購入してから体調が崩れていきました。
せっかく購入したので「慣れるまで我慢しよう」と、しばらく使い続けていたのですが、益々状態が悪くなってしまいました。
前の寝具に戻した途端、ぐっすりと眠れるようになり寝具の影響の大きさを感じました。
相性を判断出来るのは自分しかいません。きちんと向き合って自分で判断することがポイントです。
まとめ 寝具と人生
昔は「寝相が良い人ほど良質な睡眠が得られている」と考えられていました。某テレビ番組(○○大事典)では良質な睡眠を得る為に「ずっと仰向けで眠ること」が大切だと紹介されていたぐらいです。
私はその情報を真に受けて仰向けで寝ようと試みたのですが、何時間経っても全く眠ることが出来ず、いつも通り横を向いて寝た事を覚えています。
どんどん常識は変わっていきます。参考にするのはいいのですが、しっかりと自分で相性を見極める必要があります。
つらい腰痛を和らげる為にマッサージをしたり、湿布を張ったりすることが悪いわけではありませんが、やはり腰痛の原因を突き止めて対策をしない限り、腰痛が改善させることはないと思います。
寝相を良くするためのストレッチも重要ですが、日頃から活発に動いて筋肉が柔らかい人は、わざわざストレッチをしなくても寝返りがうてるはずです。
腰痛対策としてマッサージや湿布を一時的に取り入れるのは構いませんが、そもそもの生活スタイルを見直すことこそが、腰痛を改善させるポイントだと思います。
また定期的な寝具の見直しも大切だと思います。以前「パジャマの重要性」について紹介したことがあるのですが、
汗の吸収や滑りの良い良質なパジャマは寝返りをうちやすくしてくれます。
当サイトは様々な節約テクニックを紹介しているのですが、寝具に限っていれば節約はおすすめできません。
人生の三分の一は布団の上です。
リビングのソファーよりも、車のシートよりも、何よりも長く接しているのが寝具です。
寝具をケチって睡眠の質が1%でも落ちてしまうと、その1%の損失がずっと続くことになります。
一年間で365%の損失だとすると、どれだけ損をしているかわかると思います。
全力で自分の身体と向き合って相性の良い寝具を選んでほしいと思います。
様々な情報を参考にするのは構いませんが、判断するのはあくまでもあなた自身です。誰もあなたの睡眠の質を判断することはできません。
迷ったら戻す、悪化したら即戻す、を繰り返しながら、少しずつ睡眠環境を改善していってほしいと思います。
睡眠の質が少しでも向上すると腰痛が改善されるだけではなく、あらゆる健康状態が良くなります。一時的な効果しか期待できない健康食品に投資をするよりも、ずっと効果が高いと思います。
また健康になれば日中のパフォーマンスも向上します。豊かな人生に近づくことになります。
将来の不安の為に保険に入る方は多いですが、健康を保つ行為は何よりも将来の保険だと思います。
避けられない突発的な事故があるかも知れないので、保険に入るなとはいいませんが、保障の厚い保険に入ったから安心だとばかりに、生活習慣を見直すことなく暴飲暴食を繰り返しているようでは全く将来の為になっていません。
腰痛対策の為にも将来の為にも、寝返りをうちやすい良質な寝具と向き合ってほしいと思います。
また寝室の掃除も大切です。寝具はどうしてもホコリが出やすいのでカビやダニが発生しやすくなります。汗や皮脂汚れも付着しやすいものです。
寝室の掃除や寝具の洗濯も忘れないでください。全力で良質な睡眠を手に入れてほしいと思います。
節約で得たお金を何に使うのかは自由ですが、良質な寝具にお金を使うのは人生に対する投資効果がすごく高いと感じています。
睡眠の質が上がれば身体の調子が良くなり、日中の活動量が増えて仕事のパフォーマンスも上がります。結果的に運動不足も解消されることにつながります。
良質な寝具(相性の良い寝具)は腰痛を改善させるだけではなく、人生が豊かにしてくれるので、あまり節約にこだわらずに選んでみてください。
ちなみに寝具との相性を見極めるポイントは朝の目覚めの良さです。気持ちよく目が覚めた朝というのは、それだけしっかりと質の高い睡眠が得られたということです。
睡眠中に何度も目が覚めてしまうようでは深い睡眠は得られていません。寝室の環境(遮光カーテンや遮音性や掃除)も含めて改善していってほしいと思います。
コメント
ホントに睡眠の質は大事ですよね!
私も話題のベットマットを購入したのですが
全く合いませんでした
高かったのに(泣)
by さち
私も低反発がダメでした。元の敷布団に戻した途端によく眠れました笑。テレビの通販番組は当てになりません。
by 匿名