カーテンの洗濯
みなさんは自宅のカーテンの洗濯を定期的に行っているでしょうか?
カーテンは日頃からかなり過酷な環境にさらされています。日差しを防いでくれたり、室温を保ってくれるだけではなく、カーテンには外気からの汚れを防ぐ役割があります。
窓が結露すると湿気の影響も受けてしまうので、洗濯を怠っているとカーテンにカビが生えてしまうこともあります。
カーテンがカビてしまうと、開け閉めする度にカビの胞子を部屋中にばらまくことになりますし、換気の為に窓を開けると一気に部屋の奥にまでにカビの胞子がばらまかれてしまいます。
これは窓や網戸の掃除にも当てはまることですが、自宅の空気と外の空気の出入り口が汚れていると、様々な弊害があるので気をつけたいポイントです。
なのでカーテンは定期的に洗濯をする必要があるのですが、どうしてもカーテンを外すとなると大仕事なので、敬遠してしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はカーテンの洗濯頻度について調べて見ました。地域によって湿度や天候も違うので、必ずしも正解があるわけではないのですが、参考にしてみてください。
カーテンの洗濯頻度
ある「カーテンの洗濯頻度についてのアンケート」の調査では、
- 1位:半年に一度
- 2位:年に一度
- 3位:汚れが気になったとき
- 4位:洗濯したことがない
という結果になっていました。
半年に一度の人の中には、カーテンを季節に合わせて衣替えしているケースも多いようでした。夏用のカーテンは薄手で日差しを防ぐものを選び、冬場のカーテンは厚手で室内の熱が逃げないような特徴があります。
ただこのような家庭は少数派で、一番多かったのが大掃除のタイミングでカーテンも洗濯をする家庭でした。
そしてカーテンの汚れが気になったときにだけ洗濯をするという人も、意外と多くみられました。一度もカーテンを洗濯した事がない人もそうですが、これらは少し問題だと思います。
目に見て分かるほどカビが生えてしまうと、普通の洗濯だけではなかなか落ちきってくれません。カビが気になる前にカーテンを洗濯するのが大切です。
カーテンの汚れの影響
カーテンの洗濯頻度に必ずしも正解があるわけではないのですが、カビが発生しやすい梅雨前には一度洗濯することをおすすめします。
ホコリや汚れがついているカーテンは、カビにとって絶好の環境になります。長年動かしていない家具の裏に貯まったホコリなどは、カビで緑色になっていることすらあります。
また窓が結露しやすい冬の前にも洗濯をした方が良いです。これもカビを防止する事につながります。
カーテンの汚れが気にならないレベルでも、カビの胞子やダニがついている事も多いので、やはり定期的に洗濯をした方が安心です。
カーテンの洗濯は取り外すだけでも一苦労ですが、想像以上にデメリットがあるので気をつけてください。
ちなみにあるカーテン専門店のサイトで紹介されていた洗濯の頻度は、通常のカーテンは年に一度、レースのカーテンはシーズン毎とありました。
レースのカーテンは軽いので取り外しも簡単ですし、外気や結露の影響を受けやすいので、レースのカーテンだけでも定期的に洗濯をするように意識してみてください。
また部屋によっては必ずしも普通のカーテンが必要だとは限りません。日が入らない部屋や人目につかない部屋の窓であれば、レースのカーテンだけでも問題がないかも知れません。
目の前に隣のビルの壁があるような窓であれば、あえて洗濯が大変なカーテンを取り付けないという選択肢もあるので検討してみてください。カーテンを洗濯する手間を省く事が出来ます。
カーテンの洗濯方法
カーテンの洗濯方法といっても難しく考える必要はないのですが、カーテンの素材や形状(ドレープ)によっては意識する必要があります。
一般的に売られているカーテンというのは、洗濯の事も考えられている事も多いので、あまり気にする必要はないのですが、生地の素材にこだわっている高級カーテンほど家庭での洗濯が難しい傾向があります。
ドレープをキープする為に綺麗に折りたたんだ後、洗濯ネットに入れて優しいコースで洗う必要があるので、意外と大変な作業になってしまいます。
一方でレースのカーテンは普通に洗濯出来る事が多いので、レースのカーテンだけでも定期的に洗濯をしてあげましょう。
カーテンを洗濯するポイントは「二度洗い」をする事です。カーテンの汚れは想像以上に貯まっている可能性があるので、年に一度ぐらいしか洗濯をしない場合は「二度洗い」をしてください。
洗剤の界面活性剤という成分は、汚れが多いほど泡立ちが悪くなってしまうので、汚れが酷い場合は十分な洗浄機能を発揮できないケースがあります。
衣類のように頻繁に洗濯するものであれば、わざわざ二度洗いをする必要はないのですが、カーテンのようにたまにしか洗わないものは、二度洗いを意識してみてください。
そもそも洗濯というのは、洗剤を入れなくても8割方の汚れが落ちてくれると言われています。水だけで落ちるような汚れが多いと、洗剤と反応して泡立ちが悪くなってしまうので洗浄力が落ちてしまいます。
なので、一度目の洗濯には洗剤を入れなくても良いぐらいです。洗濯機のスピードコースのようなもので、一度目に軽く洗濯(予洗い)をする事で、洗剤を使わなくても落ちるカーテンの表面の大まかな汚れが落ちます。その水を排水した後に、改めて洗剤を入れて洗濯をする事で、しっかりと繊維の奥深くまで洗剤の洗浄成分をいきわたらせる事が出来ます。
洗濯機のたっぷりと洗剤を入れて強力なコースを選択するより、一度軽く洗って落ちやすい汚れを落としてから、洗剤を入れた本洗いをしてください。
一度目の洗濯は最後まできちんと脱水をする必要はありません。すすぎは一度ぐらいした方が良いですが、最終脱水をする前に洗濯機を止め、洗剤を入れて普通に洗濯をしてください。
シーズン毎にレースのカーテンの洗濯をしている家庭であれば、わざわざ二度洗いをしなくても良いかも知れませんが、たまにしか洗わないカーテンは直ぐに水が濁ってしまうほど汚れているので意識してみてください。
カビが出来てしまったら
カーテンにカビが生えてしまった場合は、普通に洗濯をするだけでは落ちてくれない可能性があります。
自宅でカビだカーテンの洗濯をする場合は、塩素系の漂白剤を入れて殺菌してください。カビの菌を死滅させることができます。
カビは高温で死滅するのでアイロンをかけてもいいのですが、カビが死滅しても黒いポツポツが残ってしまう場合もあります。
この場合はお風呂で使用するカビキラーなどで落とすこともできるのですが、カーテンの生地によっては傷みや色落ちしてしまう事もあるので注意が必要です。
大切なカーテンは液体の洗濯洗剤を直接カビの部分に染みこませて、数分放置した後に叩き洗いをしてみてください。長年放置されたカビでなければ、これだけで落ちる可能性があります。
他にも醤油のシミを落とす時のように、タオルの上にカビが生えたカーテンをのせ、歯ブラシなどで叩いてカビをタオルにうつす方法も効果的です。こちらの方がカーテンの生地の傷みは少なくなります。
カーテンの素材によっては自宅では洗濯できないものもあるので、その場合は専門のクリーニング屋さんにお願いするしかありません。
カーテンのクリーニング費用は高額になるので、カーテンの価格によっては買い替えも検討した方が節約になるかも知れません。
新しくカーテンを購入する際には、これらのようなメンテナンスのしやすさも意識してみてください。
中途半端にオシャレなカーテンを選んでしまうと洗濯が難しかったり、クリーニング費用が発生してしまうかも知れないので、あまりこだわりがないのであれば、汚れが目立たないような柄やカラーを選ぶのが良いのではないでしょうか。
自宅で洗濯できないものを避けたり、鮮やかなドレープがあるカーテンを避ける事で、自宅の洗濯機でも簡単に済ませる事が出来ます。
節約という意味でも自宅での洗濯が難しいオシャレなレースのカーテンは大変なので、メンテナンスのしやすさも意識して選んでみてください。
洗濯後のカーテンの干し方
カーテンのような大きな布を洗濯した場合は、干し場所にも困るものです。
レースのカーテンのように薄手のものは、洗濯後に直接カーテンレールに設置しても構いません。ただし窓を開けて風をあてられる天気の良い日を選んでください。
暖房器具などで湿度が低くなっている冬場でも問題はありません。
厚手のカーテンの場合は水分を含んで重たくなるとカーテンレールに負担がかかるので、一枚ずつ洗濯をして物干し竿などで干した方が良いです。
厚手のカーテンは乾燥するのにも時間が掛かるので、生地が折り重なる部分を減らす工夫をしてください。間にハンガーなどを噛ませて空間を広げたり、途中で裏表を変える事で早く乾いてくれますよ。
また乾燥機が使える素材のカーテンであれば、コインランドリーなどを利用するのも良いかと思います。
ちなみに意外と盲点になるのが、カーテンレールの汚れです。
カーテンを洗濯する為に取り外した際には、カーテンレールの上も忘れずに掃除してください。想像以上にホコリが貯まっているものですよ。
位置や角度的に掃除機で吸い取るのが難しいので、ハンディーモップや毛ばたきなどで掃除するのが簡単でおすすめです。
まとめ レースのカーテンの洗濯を頑張ろう!
カーテンの洗濯頻度に正解があるわけではないのですが、カーテンの汚れは様々な悪影響があるので、定期的に洗濯をするようにしてください。
特に窓に近いレースのカーテンの方が、外気や結露の影響を受けてカビが発生しやすい傾向があるので意識しましょう。
シーズン毎に洗濯をしている家庭であれば、わざわざ二度洗いをしなくても良いとは思いますが、たまにしか洗濯をしない家庭や頻繁に窓を開ける季節などは、一度目の洗濯で軽く予洗いをして大雑把な汚れを落としてから、洗剤を入れて洗濯をしてください。
カーテンは素材によって洗濯のしやすさなども変わってくるので、それほどデザインや素材にこだわりがない家庭であれば、メンテナンスのしやすさも意識して選んでみてください。
肌に触れる衣類の生地の素材だと、人によっては化学繊維と相性が悪いケースもありますが、カーテンだと耐久性のある化学繊維の方が毛羽立ちも少なくて散らばる繊維も少ない傾向があります。
またレースのカーテンはデザインによってもホコリや花粉が付着しやすくなるので、あまり過度な装飾は避けた方が良いかと思います。
そしてカーテンの洗濯で意識してほしいのが、寝室のカーテンの存在です。どうしてもリビングのカーテンの方が人目につくので気になるものですが、健康という意味では寝室のカーテンの洗濯も重要です。
お風呂場のカビの身体への影響は、お風呂に入っている数十分だけの影響ですが(それでもイヤですが)、寝室のカーテンのカビは睡眠時間以上に身体に悪影響を及ぼす可能性があります。
人生の三分の一ぐらいは寝室で過ごすものです。
しっかりとした睡眠を得るためにも、寝室の掃除とカーテンの洗濯を意識してみてください。
エアコンのフィルター掃除を怠ったり、ホコリが付着している扇風機を使っていると、カビの胞子を部屋中にまき散らせてしまうように、カーテンの汚れもバカにできません。
部屋によってはカーテンではなくブラインドやロールカーテンに替えてしまった方が掃除が楽になる事もありますし、それこそレースのカーテンだけで済ませられるケースも考えられます。
洗濯が大変なカーテンだからこそ、適材適所で相性の良いものを選んでみてください。
オシャレなカーテンやお気に入りのカーテンを選ぶのが悪いとは言いませんが、中には自宅で洗濯できないタイプもあるので、購入する前にしっかりと確認しましょう。
コメント
レースのカーテンの洗濯も大事だけど
網戸の汚れも掃除した方が良いですよ
私はホコリっぽい地域に住んでいるので、
網目が細かい網戸にしたら汚れの進入を防ぐ事ができました
それだけに汚れも溜まるので網戸の掃除が大事です
by 匿名
一人暮らしを始めて三年目で初めてカーテンを洗濯しました。
びっくりするぐらい水が濁ってヤバかったです。予洗い大事ですね。
by 匿名