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某雑誌の家事を楽にする方法の違和感!手間が増えるのはどうなの?

家事を楽にする方法は要注意!

私は電子雑誌の読み放題を契約している事もあり、様々なジャンルの雑誌を読む事があるのですが、ある主婦向けの生活雑誌で紹介されていた「家事を楽にする方法」の特集を見た時に、物凄く違和感を覚えました。

いくつか代表的なものをあげると、

  • ハンドドリップよりもコーヒーメーカー
  • 洗濯洗剤の使い分け
  • ゴミ箱は各部屋に
  • よく使うツールも各部屋に
  • 掃除グッズも汚れに合わせて専用品

といった感じで、どれも手間を増やしてしまう可能性が高いものばかりだと感じました。

メンテナンスのしにくい古い家電を最新の家電へ買い替えるのであれば、今までよりも楽になる可能性は高いですが、新たに取り入れる物が増えてしまうと、その分のお金がかかるだけでなく、管理する手間や保管スペースが必要になってしまいます

特定の家事の作業効率を上げる方法の為に余計な手間が増えてしまうと、結果的に楽になっていないケースもあるのではないでしょうか。

本当に楽になっている?

私は昔プレゼントされたコーヒーメーカーを使用していた事があるのですが、洗うのが大変でむしろ手間が増えてしまいました。

ハンドドリップで少しずつコーヒーを抽出する時間は楽になるかも知れませんが、余計な洗い物が増えてしまうので使うのに億劫になってしまいました。

どちらでもコーヒーカップは洗う必要があるので、コーヒードリッパーをついでに洗うのは大した手間ではありませんが、コーヒーメーカーだとお湯を貯めて置くタンクやフィルターも洗わなければなりませんし、専用のサーバーとなると蓋が独特な形状をしているので洗うのが大変でした。

蓋を振って水分を飛ばしておかないと一晩経っても乾いていないので、本当に手間ばかりが増えて大変でした。コーヒーメーカーも一日に何度もコーヒーをおとす人にとっては便利な物かも知れませんが、1~2回程度であれば手間が増えて家事が楽になりません。

洗濯洗剤を使い分けるのも、それだけ洗濯の回数が増える事を意味します。白物と柄物に分けて洗濯するだけで倍の回数になるように、そこに生地の素材に分けて洗剤まで変えるとなると、どんどん回数が増えてしまいます。

むしろ洗濯洗剤を使い分けなくても済む洋服選びをした方が、ずっと日々の洗濯が楽になります。

参考洗濯洗剤を節約するポイント!

手洗いが必要なデリケートな素材を避けたり、色落ちしそうな素材を避けたり、色移りしそうな白物を避けたりする事で、たった一度の洗濯で済んで家事も楽になるかも知れません。

ゴミ箱を各部屋に置くのも微妙です。家の広さや部屋の大きさにもよりますが、ゴミの日の度に各部屋をチェックする事になると手間が増えてしまいますし、僅かなゴミしか出ない部屋のゴミ箱ほどゴミ袋を変えるような事も少ないので、長期間汚れが染み付いた状態になってしまうかも知れません。

それほど長くいない部屋にゴミ箱がなければ、その部屋から出る時にゴミも運ぶようになるので大した手間ではありません。

頻繁に使うツールを各部屋に置いておくと、それを管理するための小物入れなども必要になってしまいます。ハサミを適当に置いておくと危ないですし、ボールペンなどはインクが乾いて使えなくなってしまうかも知れません。

移動が大変な豪邸に住んでいるのでもない限り、どれも一つあれば事足りるものですし、短期間で使い切る事になるので無駄にもなりません。

どんな物でも自然に劣化していくので、たまにしか使わないような物まで各部屋に用意しておくと、ほとんど使わずに寿命を迎えてしまいます。お金が掛かるだけでなく管理する手間も増えてしまいます。

掃除グッズも汚れに合わせて用意していくと、どんどん物が増えてしまいます。トイレやお風呂用の洗剤を用意している家庭は多いと思いますが、基本的に洗剤の成分というのは界面活性剤で大差がなく、食器用の台所洗剤のような中性の洗剤だけで大抵の汚れを落とす事が出来てしまうものです。

参考台所洗剤の使い道は意外と豊富!

価格の安い食器洗い用のスポンジでもお風呂掃除はできますし、むしろ薄くて乾燥しやすくて向いているとすら感じています。

頑固な汚れになってしまうと専用洗剤やグッズの方が効率が良いのですが、こまめに掃除をしている家庭であれば専用品でなくても事足りるものです。

私は基本的に台所洗剤だけでお風呂もトイレも掃除してしまいますし、頑固な汚れが出た場合は重曹やクエン酸を組み合わせて活用しています。

これは料理の調味料で例えると分かりやすいのですが、特定の料理専用の調味ソースのようなものがたくさんあり、「回鍋肉専用の調味ソース」や「レバニラ炒めの素」のような専用品に頼っていると、どんどん保管スペースが奪われてしまいます。

一方で中華だしの素のようなものがあれば、大抵の中華に対応できますし、管理も楽になるので賞味期限切れなどのリスクも少なくなり、もちろん節約にもなります。

「ホットケーキミックス」や「お好み焼き粉」など、小麦粉と調味料を組み合わせるだけでつくれるものですが、全て専用品を用意するとなるとお金だけでなく管理する手間も増えてしまい、劣化したり賞味期限切れになってしまうものです。

たまにしか作らない料理であれば、そのような専用品に頼るのは悪くないと思いますが、頻繁に作るようなものまで頼りっぱなしだと、高くつくだけでなく管理する手間やスペースが増えてしまいます。

これらのように「家事を楽にする方法」といっても、その作業そのものが楽になったとしても、管理する手間が増えてしまうと結果的に家事が楽になっていない事があるものです

逆にこの「管理する手間を減らす方法」から考えると、新たな視点が見えてきます。こちらの方が家事を楽にする事につがなりやすいのではないでしょうか。

管理する手間を減らそう

メンテナンスが簡単になった最新家電に買い替えると家事も楽になるように、管理する手間は重要なポイントです。

私自身も長年愛用していた電気シェーバーを最新モデルに買い替えると、掃除のしやすさや乾燥のしやすさが格段に向上していて感動しました。

参考電気シェーバーの匂いを取る方法

このような事もあるので、最新の便利グッズといった物も悪いわけではないのですが、ただ安易に便利そうだからと鵜吞みにしてしまうと、思わぬ落とし穴にハマってしまう事があります。

電気シェーバーの例だと高価な上級モデルには自動洗浄機が付属しており、毎日の水洗いから解放されて楽になるのですが、ただその自動洗浄機側の汚れが問題になるので、わざわざそれ専用の洗剤が必要になってしまうような事です。

髭が濃くて高機能な電気シェーバーが必要な男性にとっては、それらの手間が増えてでも購入する価値があると思いますが、安易に便利そうだからと選んでしまうと、余計な手間や費用が増えてしまう事があります。

サイクロン式の掃除機が出始めた頃は、紙パックの交換費用や手間がなくなって便利だとアピールされていたものですが、実際には多くのサイクロン式の掃除機はフィルターが詰まって吸引力が落ちてしまうので、かなり面倒なメンテナンスをする必要がありました。

むしろ昔ながら紙パックを交換するだけの掃除機の方が、ずっと楽だったという経験がある人も多いのではないでしょうか。

これもサイクロン掃除機の進化でどんどん楽になっていきましたが、まだまだフィルターの掃除が楽なサイクロン掃除機はかなり高価なので、紙パック代の元を取るほどの魅力があるかというと微妙です。

コードレス式の掃除機も徐々にバッテリーが弱って使用時間が短くなってしまいますし、電池交換だけで万単位のお金が掛かる事もあります。

軽くて持ち運びのしやすいハンディータイプの掃除機は、掃除機をかける作業は楽になってくれるかも知れませんが、メンテナンスや寿命の短さで考えると、それほど良い選択肢ではないかも知れません。

もちろん住宅環境によっては向いている事もあると思います。地価の高い都会だと狭い土地に細長い三階建てや四階建ての住宅があるものですが、そのような家庭であれば持ち運びのしやすさと相性が良いと思います。

一方で地価の安い地方であればコード付きやキャスタータイプの掃除機の方が、価格も安くて吸引力も優れているかも知れません。

頑固な油汚れが多いコンロの汚れを落とす為に、専用の洗剤や強力なスチームが出るグッズを購入する人もいますが、そもそも掃除が簡単なコンロに替えてしまった方がずっと楽になるかも知れません。

平面のIHコンロは掃除が楽ですし、ガスコンロでも魚焼きグリルがないシンプルなタイプの方が、余計なスペース(高さ)が減って使いやすくなるかも知れません。

IHコンロにも海苔を炙る為の機能が付いていたりしますが、頻繁に使わない人にとっては余計な機能ですし、たまに炙る事があってもフライパンを置いて上で炙れば事足りてしまいます。

良かれと思った機能のせいで掃除の手間が増えるようなケースが凄く多いので、不要な機能はそぎ落としていった方が価格が安くなるだけでなく、日々の家事も楽になってくれます。

私自身の例でいうと、昔はコード有のサイクロン掃除機を使用していたのですが、数回使うだけで吸引力が落ちてきてしまい、その度にフィルターを分解して掃除する必要があって面倒だったので、掃除機を使わないライフスタイルを目指した事で掃除機そのものを手放す事ができました。

参考掃除機が必要ないライフスタイル

絨毯やマット類がなければお掃除ワイパーだけで事足ります。椅子や座布団などのホコリはコロコロクリーナーで対処していますし、アパート暮らしだと騒音の問題もあるので、使う時間も気をつけなければなりません。

一方でお掃除ワイパーであれば汚れが気になったタイミングでサッと掃除できるので、余計な事を考えずに済むようになりました。

コンロは一口のガスコンロを利用しています。単純に節約の為だけなら中華料理屋が使っていそうなシンプルなガスコンロの方が安く売られていたのですが、着火にライターが必要だったり、メンテナンスが大変そうだったので、倍ぐらいの価格の汚れが付きにくいコーティングが施されている一口コンロを選びました。

これは男の一人暮らしだからこそできる選択肢なのかも知れませんが、それぞれ家庭の状況に合わせてしっかりと選ぶ事で、ろくに使いもしない機能の為に掃除する手間が増えたり、スペースが奪われるような事もなくなるのではないでしょうか。

大きなオーブンほど温まるのに時間が掛かったり、掃除する手間も増えてしまいます。たった一枚のパンを焼くだけであれば、シンプルなオーブントースターの方が早く焼けて掃除も楽なものです。

お風呂場のグッズを抗菌加工が施されている物に買い替えるのも楽になる方法ですが、家庭によってはグッズそのものを失くす事もできるかも知れません。

お風呂のお湯を冷まさないようにする蓋だって、家族が入るタイミングを縮めるだけで不要になるかも知れませんし、椅子だって立って身体を洗えば不要になります。

この辺は家族の理解も必要なので誰もが取り入れられる方法ではありませんが、一人暮らしなら自分次第ですし、管理する手間そのものを失くしてしまう選択肢が意外と見つかるものです。家事を楽にする便利グッズが悪いとは言いませんが、そもそも不要な家事かも知れないので、しっかりと本質を見極めてほしいと思います。

まとめ 家事の手間が増えると元も子もない

世の中には様々な便利グッズが売られていますが、安易にそれらに頼ってしまったせいで、むしろ手間が増えてしまっているケースがあるものです。

家電製品でもろくに使いもしない機能のせいでボタンが増えて使いにくくなったり、その使いもしない機能が故障したせいで使えなくなる事もあります。

スマホのようなものでもWi-Fiを常に探す設定にしていると電池の消耗が激しくなりますし、BluetoothやGPSなどの機能も入れっぱなしにしていると電池の消耗につながります。

参考スマホのバッテリーを節約する方法

不要なアプリのせいでストレージが奪われて遅くなったり、アップデートの度に通信費が掛かったり、個人情報の漏洩につながってしまう事もあります。

「家事が楽になる方法」というのも同じで、よほど頻繁に行う家事が楽になるものでないと、結果的に手間が増えて楽にならない事があるので気をつけてください。

家族が多くて洗い物も多い家庭であれば食洗器と相性が良いとは思いますが、大して食器が多くない家庭が食洗器を導入してしまうと、食洗器のメンテナンスといった新たな手間の方が負担になったり、スペースが奪われて料理がしずらくなってしまうかも知れません。

だったら洗いやすい食器に買い替えたり、料理の盛り付けを工夫(ワンプレートや丼もの等)して洗い物そのものを減らした方が楽になるかも知れません。

コーヒーメーカーのような物も一日に何度も使う家庭であれば、メンテナンスが楽なコーヒーメーカーに買い替える事で楽になるとは思いますが、一日に一度ぐらいしか使わない家庭であればドリッパーの方が管理が楽でスペースも奪われません。

一杯分のコーヒーをハンドドリップで淹れるだけなら、カップの上に直接置いて使えるので、現在の私はハンドドリッパーしか所有していません。

また眠気覚ましの為のカフェイン摂取という目的だけであれば、インスタントコーヒーの方が相性が良いかも知れませんし、たまにしかコーヒーを飲まないなら使い切りのスティックタイプの方が、劣化しなくて良いかも知れません。

参考インスタントコーヒーを美味しく淹れる方法

休日にだけドリップコーヒーを楽しみたいのであれば、ホテルなどにある使い切りのドリップバッグを選んだ方が開封後の酸化がない分、美味しいものです。

この休日のコーヒーの為だけにコーヒーメーカーを取り入れてしまうと、掃除の手間が増えるだけでなくコーヒー豆の劣化の問題も抱える事になるので、メリットよりもデメリットが上回ってしまいます。

これらのように安易に家事が楽になりそうだからと選んでしまうと、根本的な問題と向き合う機会が失われてしまうので、その前に家事の負担そのものを軽減できる方法がないか考えてみてほしいと思います。

高機能で短時間で済む洗濯機や乾燥機が悪いとは言いませんが、速乾タイプの肌着や下着を選ぶだけで随分と楽になるかも知れませんし、手荒いコースで優しく洗って干し方も工夫しなければならない、デリケートな素材の洋服を減らす事でも解決するかも知れません。

参考カシミヤのセーターのリスク!

高機能なアイロンのおかげで待ち時間が減って楽になる事もありますが、そもそもアイロンをかけなくても良い洋服選びをした方が楽になりますし、ワイシャツが必須な職場だったとしても、クールビズが許される季節だけでもポロシャツで軽減できるものです。

お風呂上りに手で身体の水分を切るだけで、バスタオルから普通のタオルで十分になるかも知れませんし、髪を短くする事も有効かも知れません。髪が短くなるとシャンプーやリンス代を節約できるだけでなく、石鹸カスも減ってお風呂場の掃除も楽になりますし、短髪ならドライヤーだって不要になるかも知れません。

参考バスタオルは本当に必要?

長い髪に誇りを持っている女性であれば、それらの手間を抱えてでも維持するメリットがありますが、それほどこだわりがない人であれば、手間が少なくなる方法も考えてみてください。

雑誌やテレビなどで紹介される「家事が楽になる方法」の中には、特定の商品を売りたいだけという事も多いので、安易に騙されないように気をつけてほしいと思います。

速乾タイプの強力なドライヤーを購入してしまったばっかりに、本質から遠ざかってしまう事になるかも知れません。余計な手間が増えてしまうと楽になるどころか苦しくなってしまいますし、お金やスペースまで奪われてしまいます。

もちろん生活スタイルにフィットしているものであれば、実際に家事が楽になる事もありますが、

「へー、なんか便利そう」

といった感じで安易に選んでしまうと、それほど不便に感じていない箇所の手間まで増えてしまうので、しっかりと自分の生活と照らし合わせてから判断してほしいと思います。

家計のお金の流れを管理してくれる家計簿アプリなども、そもそも無駄使いをしていない人にとっては入力する手間が増えるだけの不要なものです。アプリで管理をするよりお金の流れをシンプルにした方が、よっぽど楽になるような事も多いので、根本的な問題と向き合ってほしいと思います。

参考家計簿で得する人、損する人

最近だと様々な還元がある○○Payが流行っていますが、それらを駆使して還元率が高いお店を探し回るようになると、余計な手間が増えるだけでなく、普通に現金で買った方が安いお店を見逃してしまうような事にもなってしまいます

よく利用しているお店と相性が良い○○Payを取り入れるぐらいであれば、それほど手間も掛けずに節約する事ができますが、

「あそこのお店は今○○Payの還元率が高い!」

といった基準で選んでしまうと、大して必要のないモノまで購入してしまいます。クーポンで割引されるからと好きでもない物を食べても美味しくないように、お得な気分が味わえるだけで実際には得していない事が多いです。

私がよく利用する大手の激安スーパーは現段階でキャッシュレス決済に対応していないので、未だに現金払いばかりです。コンビニなどはそもそも利用する事が少ないので、私の生活にとってはほとんどメリットがありません。

あらゆるpayのアプリを入れてしまったばっかりにスマホが重くなったり、バッテリーの消耗が激しくなったり、それでいながらお得にもなっていない人は意外と多いのかも知れません。

「家事が楽になる方法」というのも、楽になっているようで手間が増えてしまっているケースが多いので、節約家のみなさんはしっかりと本質と向き合い、自分の生活と相性の良い方法だけを取り入れるようにしてください。もちろん相性が良ければ家事が楽になる事もあるので、全てを否定しているわけではありませんよ。

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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