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間違いだらけの洗濯術

今回紹介する本はクリーニング屋を経営されている人達が書いた「間違いだらけの洗濯術」です。

多くの洋服はクリーニングに出さなくても自宅で洗濯が可能であり、正しい洗濯術を知ることで大幅にクリーニング代を節約できるといった内容です。

なぜにプロのクリーニング屋がわざわざ自分達の首を絞めるような事を書くのかと不思議に思ったのですが、著者達のクリーニング屋は繊細な高級生地といった特殊な分野に特化している事もあり、一般の人が何気なくクリーニング屋に出す洋服ではないようでした。

プロのマッサージ屋が簡単に肩こりを治せるストレッチや習慣などを教えてしまうと、リピート客が減ってしまうので難しいわけですが、その層を相手にしていないだけに真実味があるような気がしました。

ただ私は節約家という事もあり、そもそも洋服をクリーニングに出す事がありません。基本的に自宅で洗濯が難しい洋服を所有していないので、この本に書かれている内容を実践したところで節約にならないのですが、クリーニングのプロの目線から紹介する「正しい洗濯」というものが、どんなものかと興味があったので読んでみました。

読後の感想、節約は難しい・・・

私が「間違いだらけの洗濯術」を読んで気になったのが、「正しい洗濯術」が節約になりにくいという事です。

洗濯機に洗濯物を入れて全自動のスイッチをポンと押すと、勝手に水量を決めてくれるものですが、クリーニングのプロからすると、それでは不十分な水量にしかならないそうで、正しく洗濯する為には、できるだけ少ない洗濯物を大量の水で洗うのが良いようでした。

洗濯物を詰め込み過ぎると上手く対流せずに汚れが落ちないのはイメージできますが、その基準がクリーニングのプロからすると、かなり違うのだそうです。

また衣類につく汚れというのは、時間の経過とともに頑固になっていくので、なるべく毎日洗濯する事が望ましいのだそうです。

汚れが頑固になる前に毎日少ない洗濯物を大量の水で洗濯する事でしっかりと落とせるようなのですが、この方法は節約家にとっては難しい選択になります。

洗濯の頻度は家族構成にもよりますが、私は男の一人暮らしという事もあり、週に2回ぐらいしか洗濯をしません。それでも水量がマックスになるほど洗濯物が出るわけでもありません。

また天日干しは紫外線による傷みがあったり砂ぼこりが付着するリスクがあるので室内干しを勧めており、「エアコンや除湿器を積極的に使って乾かしましょう」とありました。これも節約家にとっては負担になります。

正しい洗濯術の内容が間違っているとは言いませんが、意外と手間やお金が掛かる方法が多いと感じたので、節約家にとっては微妙な内容が多く見受けられました。

もちろん何となくクリーニングに出していた洋服が、自宅で洗濯できるような方法も紹介されているので、クリーニング代を節約する事はできると思います。ただ私はそこに当てはまっていなかっただけに、あまり節約になる情報がありませんでした。

参考になった点

一方で「間違いだらけの洗濯術」の中でも節約家にとって参考になった箇所もあります。

それは衣類によって洗剤を使い分ける目安があり、

  • よく着る洋服は弱アルカリ性の液体洗剤
  • 頑固な汚れは洗浄力が強い粉末洗剤
  • デリケートな生地の洋服は中性洗剤
  • 色落ちしそうな洋服も中性洗剤

とありました。最後の色落ちしそうな洋服も初めの洗濯だけは気をつけて、特に色落ちがなかった場合は普通の洗剤でOKなんだそうです。

当ブログでは以前にコスパの良い洗剤として粉末洗剤を勧めた事があるのですが、

参考洗濯洗剤でコスパが良いのはどれ?

粉末洗剤は洗浄力が強力なだけに、衣類の繊維を傷めてしまうリスクがあるのだそうです。特に漂白剤や蛍光増白剤が入っているものだと注意する必要があるようでした。

毎日のように洗濯していて汚れが頑固になる前であれば、使い勝手の良い液体の洗濯洗剤の洗浄力で十分なんだそうです。

他にも洗濯カゴの重要性ついても紹介されており、汗や皮脂で湿っている衣類を詰め込んでしまうと雑菌が繁殖しやすくなってしまうので、通気性の良いメッシュタイプが良いようでした。

大抵の洗濯カゴは通気性が良い構造になっていますが、一部のオシャレな布製の洗濯カゴは避けた方が良いのかも知れません。

参考オシャレ雑貨のせいで苦しむ人

私は節約家という事もあり、100均で購入したプラスチックの洗濯カゴを利用しているので良かったのですが、中途半端にオシャレさを意識してしまったばかりに、衣類の汚れが頑固になってしまったり、雑菌の繁殖に影響があるのは勉強になりました。

裏読みすると節約になる!

「間違いだらけの洗濯術」で紹介されている正しい洗濯術というのは、節約という意味では微妙なものが多いのですが、裏を返すと節約になるなとも思えました。

粉末洗剤の洗浄力が強いという事は、単純に使用量を抑える事で衣類への負担を減らせるとも考えられます。これは私自身も日頃から意識している事なのですが、衣類の汚れが酷くない場合は洗剤のパッケージに書かれている目安よりも少なめにして使用しています。

さらに私はエマールなどの中性洗剤で洗わなければならないデリケートな素材の衣類や、色落ちしそうな衣類を避けているので、洗浄力が強い粉末洗剤を少量使うだけでOKなのだと解釈できました。

また洗濯カゴの中に適当に放り込んでしまうと、湿った箇所から雑菌が繁殖したり、皮脂汚れが頑固になるとの事だったので、汗が染み込みやすい脇などの箇所が乾燥しやすいように洗濯カゴに掛けるようにしました。

一人暮らしの人だと洗濯カゴに入れずに直接洗濯槽に入れて放置している人もいるかも知れませんが、汗が染み込んでいる箇所だけでも外に出して掛けてあげるのも良いかも知れません。

毎日大量の水で洗濯をするのが理想なのかも知れませんが、裏読みする事でそれぞれの家庭の環境に合わせて取り入れられる点があるので、そこは「間違いだらけの洗濯術」を読んで凄く勉強になったと感じています。

もちろん頻繁にクリーニングに出している家庭であれば、自宅で洗濯する事で大幅に節約できる可能性が高いので参考にしてみてください。

まとめ 理想と現実の間

洗濯に限った事ではありませんが、理想的な方法が分かっていても必ずしも取り入れられるものではありません。

様々な衣類のタイプに合わせて洗剤を使い分けたり、理想的な水量や干し方をした方が良いのだとは思いますが、その為に余計な手間や費用(電気代や水道代)が掛かってしまうと難しいものです。

クリーニング屋に出していた洋服だけでも、正しい洗濯術を意識する事で節約になるケースがあるとは思いますが、そもそもクリーニングに出さなければならない洋服を避けたり、洗剤を使い分けなければならないデリケートな素材を避ける事で、よりシンプルに解決できる事もあります。

強力な洗浄力があって価格も安い粉末洗剤だけで事足りる素材の洋服に統一すれば、あらゆる手間から解放されますし、アイロンがけが必要のない生地を選ぶといった事も、日々の負担を減らしてくれます。

参考シワにならない洋服選びのコツ

オシャレが大好きな人であれば、洗濯の仕方や洗剤を使い分けるような手間を掛けてでも所有する価値があるとは思いますが、それほどこだわりがない人が、セールだったからと中途半端に高価な洋服やデリケートな素材に手を出してしまうと、良い状態を保つ事ができずにヨレヨレの状態で着る事になってしまうかも知れません。

カシミヤやウールのセーターがセールでお得だったとしても、洗濯の手間やクリーニングの事を考えると、人によってはあまり良い選択肢ではありません。

一方で耐久性もあって価格も手ごろなアクリルのセーターであれば、洗濯ネットに入れるぐらいで洗濯できるので、結果的に良い状態を長く保つ事になるかも知れません。

カシミヤやシルクの生地の風合いや着心地は素晴らしいとは思いますが、それなりの手間やお金を掛けないと良い状態を保つ事ができないので、結果的にコスパが悪くなってしまうかも知れません。

学校の制服のように毎日洗濯する事が難しい衣類は、化学繊維を混合して耐久性を上げている事が多く、風合いが良いウール100%のような事は滅多にありません。理想と現実の間で上手くバランスを取っています。

一般的な洋服だとそれぞれの好みに委ねられるわけですが、中途半端に背伸びしてしまったばっかりに、お手頃価格の洋服よりも悪い状態になってしまう事があるので気をつけてほしいと思います。

それこそ「間違いだらけの洗濯術」の著者達のような、専門家にお願いしないといけない洋服があるわけです。

調理器具などもプロ用の本格的なものほど、手入れが大変で良い状態を保つのが難しいです。一般的な主婦にとってはプロ用の切れ味が抜群な包丁より、軽くて気軽に砥げる包丁の方が相性が良いのではないでしょうか。

メンテナンスを怠ると錆びてしまう鉄鍋より、洗剤でパッと洗えるテフロン加工のフライパンの方が多くの人に受け入れられていように、洋服選びも理想と現実を分けて最適な物を選ぶのが良いのではないでしょうか。

プロのクリーニング屋が教えてくれる正しい洗濯術というのも、裏を返すと別の解決策が見えてくるものなので、それぞれの環境に合わせてアレンジする為にも一読する価値があると思いました。

【楽天】日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術

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頻繁にクリーニング屋に出している人にとっては、かなり節約になる可能性がありますし、私のようにそうではない人でも、裏読みする事で洗剤を使い分けなくても良いような基準が学べると思うので、機会があれば読んでみてください。

アイロンがけの手間が減るテクニックなども紹介されており、人によっては凄く役立つとは思うのですが、これも裏を返すとアイロンがけが必要のない洋服を選ぶ事で解決してしまいます。

サラリーマンのワイシャツのように避けられない問題もありますが、クールビスが許される季節だけでもポロシャツにするだけでもアイロンがけの手間から解放されます。

そのポロシャツ選びも汗染みや黄ばみが目立ちにくいカラーを選ぶ事で、正しい洗濯術に囚われなくても対処できるようになるかも知れません。

「間違いだらけの洗濯術」の間違いのポイントをしっかりと理解する事で裏読みする事が可能になり、新たな視点が手に入れられ、根本的な対処法(正しくなくても何とかなる)が見つかるかも知れません。

これは様々な節約術にも通ずる事なのですが、安く購入する事ばかりに囚われてしまうと、大して役に立っていないような物まで所有し続けるようになってしまいます。

参考家庭内に数あるマットは本当に必要?

必要のない物をどんなに安く購入できたところで節約にはなっていません。購入した時は得した気分を味わえるかも知れませんが、役に立っていない物の為にスペースを奪われたり、洗濯の手間などが増えてしまうと元も子もありません。

根本的な問題と向き合う為にも、正しい方法や間違っているポイントを理解する事が有効なので、今回紹介した「間違いだらけの洗濯術」は私にとっては学びが多い本となりました。おそらく多くの節約家にとっても新たな気づきが得られると思うので、機会があればぜひ読んでみてください。

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中野信子のブラックマーケティングは節約家に超おすすめ! https://pocyaco.com/black-marketing-10406 https://pocyaco.com/black-marketing-10406#respond Sun, 17 Nov 2019 03:53:10 +0000 https://pocyaco.com/?p=10406 脳からマーケティング解説 今回紹介する本は中野信子さんの「ブラックマーケティング 賢い人でも、脳は簡単にだまされる」です。 この本はマーケティング学者の鳥山正博さんとの議論で構成された本なのですが、脳科学者の中野信子さん […]

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脳からマーケティング解説

今回紹介する本は中野信子さんの「ブラックマーケティング 賢い人でも、脳は簡単にだまされる」です。

この本はマーケティング学者の鳥山正博さんとの議論で構成された本なのですが、脳科学者の中野信子さんならではの視点が、一般的なマーケティング本とは一線を画す内容になっていました。

消費者心理を利用してモノを売るマーケティング技術が紹介されているだけでなく、「なぜに人はそのような反応をしてしまうのか?」といった事が脳科学的に紹介されており、「ブラックマーケティング」の副題でもある「賢い人でも、脳は簡単にだまされる」事がよく分かる内容になっています。

なぜにマーケティングの本が節約家におすすめなのかというと、「合理的な判断をして選んでいるつもりでも、実際にはそうでもない事がよくある」という事が理解できるからです。

モノを売りたい企業側からすると、様々なマーケティング技術は有効ではあるのですが、それは裏を返すと消費者側にとっては不利益な事が多く、まさに「ブラックマーケティング」に当てはまってしまいます。

買ってから後悔した経験は誰にでもあると思いますが、まさにその後悔こそがブラックな手法によって導き足された可能性が高いです。

「俺は騙されないぞ!」

と思っている人でも、実際には想像以上に影響を受けており、そのような人向けのマーケティング手法も確立されています。

自分の意志だけで脳をコントロールする事が難しいと理解する事こそが、ブラックな手法を回避する方法であり、冷静さを取り戻すきっかけを見つけやすくなるので、節約家のみなさんにも学びが多いと思います。

考えたくない脳

ブラックマーケティングで解説されている内容の中で私が最も感銘を受けたのが、「脳は省エネ状態を好む」というものです。

基本的に脳はなるべくなら考えたくないので、判断基準を他者に委ねる傾向があります。

「ヒット商品でみんなが使っているから良いものなのだろう」

のような感じで、自ら必要性を感じて解決策を見つけ出すのではなく、誰かの評価を基準に選択する傾向があります。

その方が自ら考える事や調べる事にエネルギーを使わずに済むので楽なわけです。

これは流行のファッションばかりを追う人で考えると分かりやすいのですが、自分に似合うファッションや求めている機能が満たされている洋服を選ぶのではなく、流行という他者から評価されるであろう基準だけで選択しています。

その流行も本当に多くの人から評価された結果であれば、まだ良いのですが、ファッションの流行というのはファッション業界が誘導するものであり、未来であるはずの「来春の流行は○○カラー」といった感じで、実際には流行する前から決められています

そうしないと来春の新しい洋服の製造に間に合いません。繊維メーカーに発注して洋服を仕立てるとなると、それなりの期間が必要なので全て事前に決められ、その通りにファッション誌が誘導していきます。

自分の体型や肌の色や年代に全く合わないカラーの洋服でも、流行を抑えておけば一定の評価が得られるので、脳は楽そうなその道筋を選択してしまいます。

またその誘導にも様々なテクニックが用いられています。いかに消費者に冷静に考えさせないで購入させるかが勝負であり、それこそがマーケティング技術でもあるので、消費者側にとってはブラックな方法になってしまいます。

逃れられない脳

「私は自分なりにしっかりと考えてから選んでいるよ」

と思う人も多いかも知れませんが、これも実はかなり怪しいと解説されています。

嗅覚や聴覚というのは脳の無意識に簡単に介入できるので、冷静な判断を司る新しい脳(前頭葉)ではなく、欲求を司る古い脳に影響があります。

例えば高級なお店にはポップミュージックではなく、クラシック音楽が流れている事が多いのですが、これもマーケティング技術として当たり前のように取り入れられている事です。

歌詞のあるポップミュージックだと、その歌詞の意味に反論もしやすいのですが、クラシック音楽の世界観のようなものは、よほど相性が悪いものでもない限り、無意識が影響を受けてしまいます。

香りも同じです。よほど苦手な匂いでもない限り、脳は無意識に引っ張られてしまうので、欲求を司る古い脳が優位になり、冷静な判断を下す前頭葉の活性化が抑えられてしまいます。

当ブログでは以前に衝動買いを抑えるテクニックを紹介した事があるのですが、

参考衝動買いがやめられない人へ

ここで紹介したテクニックというのも、まさに高ぶった感情を抑える為の方法でした。

もちろん嗅覚や聴覚だけでなく、「期間限定」や「今だけの特別価格」や「数量限定!」のような視覚情報から訴えてくるケースもあるのですが、多くの節約家であれば、このような文字情報からの誘導は避けられるのですが、本能に訴えてくる嗅覚や聴覚からの誘導からは逃れられません。

このような事があると知っておくだけで、気づいたら高ぶっていた感情の変化に気がつく事ができるようになります

本当に探し求めていたモノを見つけたから感情が高ぶっているのではなく、何かしらの仕掛けて感情が高ぶらされてるから、欲しくなっているのだと気がつけるようになります。

男性なら美人の店員に接客されると、ついつい乗せられてしまうものですが、この時に「俺はこの人にドキドキしているだけで、このモノには関係ないよな」と気づくと、スッと感情を鎮める事ができます。

この感情の変化に気が付けないと目的がすり替わってしまい、購入してから後悔してしまいます。

ちょっとしたウィンドウショッピングのつもりで覗いたはずが、いつの間にか商品を手に取ってしまうのは、何かしらの仕掛けで脳が冷静な判断を出来なくなってしまった可能性が高いです。

コーヒーの試飲を積極的に勧めているお店がありますが、あれも凄く良くできたシステムであり、人は何かしらのサービスを受けると、それ相応のお返しをしたくなるので、これといって欲しいものがなくても「何か良いものはないかしら?」と店内に入る事になります。

香り高いコーヒーで気分を高め、熱々なので直ぐに飲み干す事もできず、こぼさないようにゆっくりと店内を眺める事になり、馴染みにスーパーで売られているものよりも価格が高いのにも関わらず、あっさりと手に取ってしまいます。

これらのように本能に訴えかけて目的をすり替えてしまうのがマーケティング技術であり、脳を冷静な判断ができない状態へ導いていきます。

高ぶった感情を抑える為にも脳は楽な方を選ぶので、多くの人が自分で判断する事なく、その場で提案された解決策を選択してしまいます。

自分で選んでいるつもりでも、実際には売る側の都合によって選ばされる事は珍しくありません。

これがブラックマーケティングの副題でもある「賢い人でも、脳は簡単にだまされる」という事です。

うな重のランクの松竹梅などで考えると分かりやすいのですが、多くの人が平均的な竹を選ぼうとするとするので、竹が最も利益率が高く設定されています。

梅のうな重を頼んでも全く同じ鰻が使われている事は珍しくありません。器を安っぽくしたり、付け合わせの漬物や味噌汁が違う程度なのに、500円ぐらいの価格差があります。

酷いところだと松ですら同じ鰻を出しています。せいぜい見栄えが良い鰻を選ぶ程度で、豪華な器や付け合わせを豪華にするだけという事もあります。

松竹梅に合わせて鰻を用意するより、全て統一した方がコストが抑えられて利益率が高くなります。

鰻は贅沢品でたまにしか食べられないからこそ、多少の価格差を気にしないという消費者心理を上手くついています。商品の質に見合った価格設定にするよりも、感情に訴えかける事で利益率を引き上げています。

2000円ぐらいで販売するのが妥当な洋服だとしても、あえて定価を1万円にして7割引きで3000円と表示した方が、手に取る側の感情を揺さぶる事が出来てしまいます。

冷静に洋服の品質を確かめられると騙される事もないのですが、それこそマーケティングの腕の見せ所であり、「期間限定の特別セール」といった情報をアピールする事で、冷静に判断させないように仕掛けてきます。

私自身は節約家という事もあり、普段からそれなりに冷静に判断をしているつもりでしが、「ブラックマーケティング」を読むと、想像以上に様々な要因で無意識が影響を受けているのだと勉強になりました。

美人局のような分かりやすい例であれば、多くの人が対処できるとは思いますが、香りや聴覚のように逃れられないものもあるわけです。

ただそれも感情の変化に気がつく事ができると、冷静さを取り戻すきっかけとして機能してくれるので、予め知って置く事が大切です。

本当に優れているモノや必要としているモノを手にする事は構いませんが、マーケティングの技術によって目的がすり替えられているケースが珍しくないという事だけでも、覚えておいてください。

まとめ 広告業界の躍進

大手広告代理店のサイトによると、広告費は2011年から2018年にかけて右肩上がりで伸びていました。

それだけ効果がある事の裏返しでもあるのですが、商品の開発費用や原材料費に予算を掛けるよりも、広告費を掛けた方が企業にとって利益につながるわけです。

特に近年はスポーツ業界への広告費が伸びているそうで、興奮している人へのアピールが効果的なんだそうです。

本当に優れている商品を開発するより、上手な売り方をする方が儲かりやすいという事であり、これは消費者にとっては必ずしも喜ばしい事ではないはずです。

自分で判断しない人ほど、それらの広告によって無意識に選択させられてしまいます。

人は知らないジャンルのモノほど不安になり、知っているモノを選びたくなるので、やたらと商品名を叫ぶCMなどが放送されるわけです。

音声だけのラジオのCMなどは特にそうなのですが、商品の良さや機能をアピールするのではなく、耳障りの良いポップな商品名ばかりをアピールする傾向があります。

少し冷静になって自分の頭で判断できれば、同じような価格のモノであれば、広告費をかけていないモノの方が、より開発費や原材料費を掛けていて質が高いかもと考えられますし、同じような質のモノなら広告費を掛けていないモノの方が安く売られていると分かります。

判断基準を持ち合わせていないジャンルのものほど、莫大な広告費を投入している有名メーカーが選ばれます。

自分が仕事で関わっている分野のものだと、多く人が裏側を知っているだけに冷静に判断できるものですが、その感覚をあらゆる分野に広げる事で、本質を見極められるようになるのではないでしょうか。

考える事にエネルギーを費やしたくない脳は、手っ取り早く解決できそうな情報に触れると、サッとそちらを選択してしまいます。

飲料水に不安のある外国に行くと、現地の飲料よりもコカ・コーラを選びたくなるように、知識がないものは上手く選ぶ事ができません。

旅行中だけであれば、それでも良いとは思いますが、日常的にそのような選択ばかりをしていると、必要以上に高いものばかりを選んでしまう事になってしまいます。

年々広告費が伸びているという事は、それだけ自分の頭で考える人が少なくなっている証でもあり、必要でもないモノを手にしては後悔する人が増えています。

商品を売りたい側にとってのマーケティングは間違っていませんが、消費者側にとっては判断を狂わされるブラックな技術でもあるので、中野信子さんの「ブラックマーケティング」は節約家こそ知っておくべき情報が満載だと思いました。

この本を読んだからといって、具体的な節約テクニックが学べるわけではありませんが、より本質的な理解につながると思うので、機会があればぜひ読んでみてください。

 

私は読書好きでもあるので、中野信子さんの本はたくさん読んでおり、当ブログでも紹介した事があるのですが、

参考中野信子の努力不要論が秀逸!

人間の脳というのは自分でコントロールできているつもりでも、想像以上に些細なことから影響を受け、他人の手のひらの上で踊ってしまっているものです。

その事にすら気がつけない人も多いので、ずっと踊らされ続けるのもある意味では幸せな事なのかも知れませんが、その状態だといつまで経っても本当に自分が求めているモノと出会えないので、心から満足する事もありません。

「あ、踊ってしまっているな」

と気がついた途端に踊りは止める事ができるので、気持ちの良い音楽から距離を保つ事が出来るようになります。

これらのように影響を受けてしまう事を前提として理解していると、感情の変化によって気がつく事も出来るのですが、「俺は絶対に影響を受けないぜ!」と頑なに信じている人ほど、自分の感情の変化に気がつく事ができません。

マーケティング技術は物凄く洗練されており、そのような人向けのマニュアルも確立されているので、頑固おやじのような人でも、あっさりと高額な商品を買ってしまう事があるものです。

あえて売りたい側の都合を知る事で様々な気づきが得られるので、消費者側の視点から取り上げている「ブラックマーケティング」は、多くの節約家の役に立ってくれると思います。

自分の仕事に関する事や知識が豊富な趣味の世界のものであれば、多くの人が騙される事がないように、裏側の仕組みを知っておく事で、あらゆるジャンルのモノでも的確に見極められるようになりますよ。

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若ハゲの原因の東洋医学的な解説が秀逸の本を紹介! https://pocyaco.com/young-bald-9641 https://pocyaco.com/young-bald-9641#respond Tue, 27 Aug 2019 05:08:48 +0000 https://pocyaco.com/?p=9641 若ハゲ(AGA)の原因とは? 今から十年以上も前の事ですが、私が26歳の頃に久しぶりに実家に帰ると、母親から薄毛を指摘されてショックを受けてしまい、様々な薄毛対策を調べて実践しながら試行錯誤していた過去があります。 ただ […]

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若ハゲ(AGA)の原因とは?

今から十年以上も前の事ですが、私が26歳の頃に久しぶりに実家に帰ると、母親から薄毛を指摘されてショックを受けてしまい、様々な薄毛対策を調べて実践しながら試行錯誤していた過去があります。

ただ若ハゲの原因について調べてみると、あまりにも様々な説があり、どれも少しずつは当てはまっているように感じる一方で、これといって「オレの若ハゲの原因はこれだったのか!」というものは見つかりませんでした。

若ハゲに悩んでいた20代の頃は様々な薄毛関連に関する本を読み漁り、図書館で古い本まで探し出して必死になっていたのですが、決定打となる原因や対策など分かりませんでした。

それでも育毛シャンプーや育毛剤や頭皮マッサージなどを取り入れていたのですが、薄毛はますます進行してしまいました。

そして30歳になった頃には、この若ハゲの原因が特定できないからこそ、身体全体を健康にする事で結果的に頭皮や薄毛に好影響があるだろうといった考え方に落ち着き、それからはあまり余計な事をしなくなりました。

現在の私は節約家になった事もあり、お金を掛けずとも可能な様々な健康法を実践しており、身体はいたって健康です。

そして若ハゲも随分と改善してきました。完全に戻ったとは言えませんが、ピークだった30歳の頃よりは確実に良くなっており、それこそ指摘され始めた26歳ぐらいの状態にまで改善しました。

薄毛対策として意識して行っているのは、シャンプーの使用をやめた事とゴマを食べているぐらいです。それらについては以前にも当ブログで紹介した事があるのですが、

参考シャンプーをやめると髪が増える?

参考黒ゴマで髪がフサフサになる?

ただどちらも科学的な根拠があるわけでもなく、シャンプーを使用していても薄毛にならない人はたくさんいますし、ゴマを食べていなくても薄毛にならない人がいるので、必ずしも若ハゲ改善の効果があったのか分かりません。

もちろん疲労の回復にとって重要な睡眠環境を整えたり、食生活や運動不足を解消するような事も取り入れているので、結果的に身体が健康になって頭皮にも良い影響があったのかも知れませんが、私の若ハゲの進行は止まってくれました。

一番進行していた頃の私を知っている知人と再会すると、結構な確率で驚かれて「髪になんかやってるの?」といった質問を受けるほどです。

実際には一番進行していた頃こそ色々とやっていたのですが、それらを止めてから進行が止まり、少しずつ改善していったわけです。

一般的な若ハゲ(AGA)の原因というのは、男性ホルモンのバランスの崩れと言われているのですが、遺伝の要素もあるので一概に正解があるものでもありません。

多くの男性は年齢を重ねる毎に男性ホルモンが減少し、老年に差し掛かる頃には誰もが髪が薄く細くなっていくものですが、若ハゲの原因については、はっきりとした事が分かっていません。

男性ホルモンのバランスの崩れだけが原因なら、女性が薄毛になるのもおかしな話です。

医師によるAGA治療ですら全ての若ハゲに効くものではなく、様々な育毛シャンプーや育毛剤といったものも同様で、必ずしも成果が出るものではありません。

科学の進歩によって常識や解釈は変化していきますし、80%もの人に効果が認められた薬でも20%の人には効かない事があるわけです。

よくよく80%の内訳をみると、抜群に効いたのは20%だけかも知れませんし、ほんのわずかだけ効いた人が大半かも知れません。

これらのようにどの治療法や若ハゲ対策でも必ずしも成果が出るわけではないので、私自身はそれらの対策とは距離を置いて、健康な身体の状態を意識するようになりました。

私の若ハゲの原因が何だったのかは分かりませんが、結果的に身体が健康になる事で髪の状態も良くなっていったのだと思います。

そして少し前に、この私の薄毛に対する考え方を納得させてもらえる素晴らしい本に出合いました。

東洋医学的な若ハゲ対策

それが「食は薬なり-漢方的食のすすめ-」です。

この本は若ハゲ対策について解説されているわけではないのですが、終盤の一部に若ハゲの原因の東洋医学的な見地による解説がされていました。

人間の身体が健康な状態というのは「頭寒足熱」であり、頭が冷えて足元が温かい状態なんだそうです。

現代の日本人はデスクワークの増加や運動不足や食生活の変化によって、これらが逆転してしまっている人が増えています。

私自身も20代の前半から足の冷え性に悩まされており、様々な対策をとってきたのですが、

参考足の指回し運動が最高な理由!

この足の冷え性の原因として、著者の須藤朝代さんが最も問題視していたのが「塩分不足」でした。

日本では十数年前から高血圧対策として減塩ブームがおこり、さらに「水をたくさん飲む健康法」がもてはやされるようになった事で、身体の中の水分過多による様々な病気が引き起こされるようになったと解説されています。

東洋医学では水毒という言葉があり、水の取りすぎは良しとされていません。

現在でも水をたくさん飲む健康法を勧めている人はたくさんいますが、その元となっている科学的根拠にも問題があると指摘されています。

当ブログでも以前に「科学的根拠があっても疑おう」といった内容を紹介した事があるのですが、

参考科学的根拠でも妄信するのは危険

気候も人種も食生活も違う外国の研究機関の調査結果が、必ずしも日本人に当てはまるとは限りません。

著者の須藤朝代さんもこの事について詳しく解説しており、日本と比べて空気が乾燥している地域だと、肌の表面からどんどん水分が蒸発していくので、身体の中に留まって悪さをする水分が少なくなるとありました。

日本の中でも気温の低い雪国の人ほど肌のキメが細かくて綺麗なものですが、あれは汗による気化熱で体温が奪われてしまわぬよう、あまり汗を出さないよう毛穴が引き締まった結果なのだそうです。

湿度が高い日本だと汗をかいてもなかなか乾燥しないので、欧米人と同じぐらい水分を取ってしまうと、東洋医学でいう水毒になってしまう事があります。

また減塩ブームで塩っ辛いものを避けるようになったこともあり、身体の水分の塩分濃度が低くなっている人が増えています。

健康的な「頭寒足熱」とは逆の「頭熱足寒」になってしまうのは、まさにこの塩分不足が原因であり、水の取りすぎと過度に塩分を控えるのは止めなさいと紹介されていました。

そして若ハゲの原因にも「頭熱足寒」が当てはまり、塩分不足だと常に頭から湯気が出ているような温かい状態で良くないとありました。

うる覚えでタイトルも分からないのですが、私が若ハゲに悩んで様々な本を読み漁っていた頃に、床屋さんが書いた薄毛対策の本があり、その人も薄毛の男性ほど冷え性の人が多かったと紹介されていました。

どちらも科学的な根拠があるわけではないのですが、現代科学では分かっていない何かしらの因果関係があるのかも知れません。

医者が勧める薄毛対策の本といったものでも、ラーメンをやめれば髪が生えるなど、結局は健康な身体を取り戻す事が大事だと紹介されているものです。

身体を健康な状態に導く事で身体のあらゆる不調が改善されるのは自然な流れですが、「食は薬なり-漢方的食のすすめ-」では塩分濃度を整えるといった珍しい視点について解説されているので、心当たりのある若ハゲの人は参考にしてみてください。

塩の質

「食は薬なり-漢方的食のすすめ-」でもう一つ面白かった視点は、「塩」の質についての解説です。

日本では昭和46年まで伝統的な塩田で塩が作られていたのですが、それが法律で禁止されてしまい、工場で科学的な製法で作られるようになり、塩化ナトリウムの純度が高い塩(99%以上)が一般的になりました。

昔ながらの天然の塩には良くも悪くも旨味や苦みといった雑味が含まれており、料理によっては相性が悪い事もあるのですが、それらの成分が現代人には不足するようになってしまったそうです。

この辺は白砂糖と黒砂糖をイメージすると分かりやすいと思います。雑味や旨味があるだけに西洋的なお菓子作りには向いていません。

塩も昔ながらの漬物や和食であれば相性が良いのですが、洋食となると雑味や旨味が邪魔してしまう事があります。

塩というと「伯方の塩」が有名ですが、原産国を見るとメキシコやオーストラリアとなっており、純粋に伯方の海水だけで出来ているわけではありません。

「伯方の塩は」昭和46年に法律で禁止されたあと、昔ながらの塩を求める人の多くの署名のおかげで、昭和48年に折衷案として外国から輸入した塩に日本の海水を混ぜて作る製法が認められたそうです。

日本の地名が入っているような塩の多くは、現在でもそのような製法で作られている事が多いそうです。

ただ平成9年に法律が改正され、現在は昔ながら製法で作る塩も一部では売られるようになりました。

「食は薬なり-漢方的食のすすめ-」の中で特定の塩を勧めているわけではないのですが、いわゆる食塩のような科学的な製法で作られた純度の高い塩ではなく、もう少し良さそうな塩を意識してみる価値があると思いました。

偶然にも私は節約家になってから、「伯方の塩」を使うようになっていたのですが、

参考調味料の節約は要注意!?

質の良い調味料を安く購入する事は上手な節約ですが、価格だけで判断して質を下げてしまうと、料理全体のレベルを引き下げてしまうので元も子もありません。

100%日本の海水で作られた塩は高価なので、誰にでも勧められるものではありませんが、数百円の差であれば一回あたりの使用料は1円も変わらないので、若ハゲに悩んでいる男性は少し塩の質にこだわってみるのも良いのではないでしょうか。

もしかしたら私の若ハゲが改善した理由の一つとして、「伯方の塩」も影響しているのかも知れません。もう少しで無くなりそうなので、次は100%国産の塩を選んでみようと思います。

amazonで探すと沖縄の海水で作られた塩が800円ぐらいで売られていました。

伯方の塩の4倍ぐらいの価格で、安い食塩と比べると10倍ぐらいの差が価格差がありますが、漬物を漬ける時のように大量に使用するのでなければ、それほどたくさん使うものではないので、それほど懐は痛まないのではないでしょうか。

さらに理想をいえば、現在住んでいる地域に近い塩の方が良いかも知れません。欧米の水は硬水が多いですが、日本の水は軟水が多いように、それぞれの地域によって適している水や塩があるのではないでしょうか。

雪国の人が気候に合わせて身体が適応しているように、それぞれの地域に適している食材や水や調味料を取り入れると、身体にとっても相性が良いのではないでしょうか。

「食は薬なり-漢方的食のすすめ-」の中で紹介されていたのですが、空気が乾燥しているドイツでは、ビールをガンガン飲んでも日本のように頻繁にトイレに行く人は少ないのだそうです。

一方でロシアのような寒い地域だと、アルコール度数が高いウォッカが好まれます。汗やおしっこで頻繁に体温が奪われてしまうと生死に関わる問題になるので、それぞれの地域に適したものが発展していったのではないでしょうか。

日本の中でも文化や気候が違うので、塩や水といったものでも、なるべくなら近い地域のものが良いと思います。

ただ私が住んでいる北海道の塩について調べてみると、100gで800円もするので節約家としてはかなり厳しいかなとも感じています(苦笑)。この辺はそれぞれの経済力や考え方で選んでみてください。

まとめ 特定の若ハゲ対策などない

風邪で病院で診察してもらっても、風邪を治す薬を処方されるわけではありません。

風邪による症状、解熱剤や咳やくしゃみや鼻水を止める薬はもらえますが、あくまでも風邪を治すのは自分の免疫力です。

高熱が出たり咳やくしゃみや鼻水が出るのは、免疫力が戦っている証であり、それらを薬で無理やり止めてしまうと、むしろ治るのが遅くなってしまいます。

もちろん身体に危険なほど高熱が出た場合は、きちんとお医者さんの管理の元にコントロールする必要がありますが、素人判断で市販の風邪薬に頼ってしまうと、治るのが遅くなってしまうものです。

私自身もちょっとした風邪ぐらいであれば医者にかかる事はないのですが、何年か前に仕事中に体調を崩してしまい、同僚の目も合って内科を受診する事になったのですが、微熱なのにも関わらず解熱剤を処方されてしまい、体温が34度台まで下がってしまって焦った事があります。

医者からは三日間分の薬を処方されていたのですが、流石に下がり過ぎだと思ったので飲むのをやめると、一気にぶり返して38度まで上がりました。病院で診察を受ける前に計った時の体温が37.6度だったので、その時よりも悪化してしまいました。

37度台の微熱で免疫力を活性化して戦っていれば、さっさと治ったのかも知れませんが、解熱剤を飲んでしまったばかりに風邪が長引いてしまいました。

若ハゲの対策といったものも素人判断で頭皮マッサージをして傷つけてしまったり、ろくに根拠もない怪しげな科学的な成分を塗りたくる事になってしまうかも知れません。

育毛トニックのような冷たいスースーとした刺激は気持ちが良いものですが、それが本当に頭皮に良いのか疑問です。目に強烈な刺激がある目薬のように爽快感があるだけで、実際には頭皮の負担になっている事も考えられます。

可もなく不可もなしならまだ良いのですが、香料や防腐剤の影響で悪化してしまう可能性もあります。

若ハゲの原因は特定が難しいからこそ、リスクになる方法は避けた方が良いと感じています。むしろ東洋医学的なアプローチで総合的な健康を目指す方が、結果的に薄毛や頭皮の状態を改善する事になるのではないでしょうか。

その事が良く分かる内容になっているのが、須藤朝代さんの「食は薬なり-漢方的食のすすめ-」なので、若ハゲに悩んでいる人こそ、一読する価値があると思います。

 

ちなみに東洋医学の漢方でもゴマは重要な位置にいるようで、著者の普段の食事にも取り入れているようでした(消化に良いゴマペースですが)。

もちろん塩を摂取するのも必ずしも全ての人に適しているとは限りません。日常的に塩っ辛いものを好んで食べている人にとっては不要な事かも知れませんし、水の飲み過ぎを控えるといっても、激しく身体を動かして汗をかく仕事だと危険です。

あくもでも自分の身体と向き合う事が大事だという事です。血圧が高くもないのに必要以上に塩分を避けたり、良かれと思って水分を取りすぎるのが良くありません。

私自身の若ハゲが改善していった理由が、ゴマなのか塩なのか睡眠環境を改めた事なのか分かりませんが、それらが少しずつ身体のバランスを整えていってくれた事で、結果的に若ハゲにも良い影響があったのだと思います。

もちろん薄毛の原因といっても遺伝や年齢的な要因もあるので、必ずしも改善するとは言えませんが、身体が健康になれば頭皮の状態も良くなるのはイメージできるのではないでしょうか。

「食は薬なり-漢方的食のすすめ-」中では、ニキビ跡といったものまで改善されていった例が紹介されています。

ニキビ跡は西洋医学では難しい問題(皮膚移植ぐらい?)ですが、人間本来の健康を取り戻す事ができれば、ニキビ跡といったものでも自然な状態に戻る可能性があるのではないでしょうか。

ただ勘違いしてほしくないのは、私自身も著者である須藤朝代さんも西洋医学を否定しているわけではありません。ケガや骨折のようなものなら、西洋医学の方が圧倒的に優れているケースが多いです。

そもそも西洋医学は戦争のおかげで進化してきた医学です。戦場で負傷した兵士がいち早く戦場に復帰できるように考えられてきたので、手っ取り早く痛みや症状を抑える事を得意としています。

一方で東洋医学は症状に向き合うのではなく、その症状があらわれた原因を失くすようなアプローチをとります。なので即効性はあまりありません。

どちらが優れているのではなく、どちらも使いようなのではないでしょうか。

ガンが危険なほど大きくなっているのであれば、西洋医学でさっさと取り除いた方が良いですが、ガンが出来た原因が変わらないと別の箇所に転移してしまうかも知れません。

一方で東洋医学で身体のバランスを整えると、ガンが出来てしまった原因そのものを減らす事ができるのかも知れません。ただそれには時間が掛かるので、その間にガンが進行してしまうと危険なわけです。

現代医学では無理だと診断された人が、奇跡的に改善してしまうようなケースがあるものですが、これこそが原因そのものにアプローチできたからなのではないでしょうか。

どちらにもメリットがありますし、必ずしもケンカするものでもありません

現代医療を徹底的に否定して自然療法だけに頼って亡くなってしまうのはどうかと思いますが、西洋医学に見放された人が東洋医学で改善するケースもあるので、「科学的根拠がないものは一切信じない!」といったこだわりも選択肢を狭めてしまいます。

当ブログではこの辺のバランスについてよく分かる本を紹介した事があるのですが、

参考がんを克服できる脳

脳科学のスペシャリストである著者が、病気と闘う為の心構えやプラシーボ効果について解説しており、今回紹介した「食は薬なり-漢方的食のすすめ-」と合わせて読む事で、様々な可能性を感じられるようになると思います。

若ハゲ対策として絶対的な正解がないからこそ、出来る事がたくさんあると学べるので、若ハゲに悩んでいる人はぜひ読んでみてください。

全て鵜吞みにするのではなく、そういった考えがある事を受け入れる事で、より自分の身体と向き合えるようになると思います。

もしかしたら何気なく毎日飲んでいたコーラが若ハゲの原因なのかも知れません。コーラに含まれている特定の成分が若ハゲを助長するという意味ではなく、自分の身体の健康バランスを崩す一因かも知れないという事です。

コーラを飲んだからといって誰もが薄毛になるわけではないように、逆に○○という栄養素を取り入れたからといって、誰もが薄毛が改善されるとは限りません。

あくまでも自分の身体を健康な状態に戻す事が重要です。極端な事を言えば、栄養失調の人にとってはコーラは健康的な飲み物かも知れません。

コーラは砂糖を焦がして色付けしているので、基本的には健康に良いものではありませんが、何日も食にありつけていないような人であれば、不足しているカロリーや栄養を吸収できる最適な飲み物になるような事です。

そのような状態の人でも毎日コーラを飲み続けていると、いずれは栄養過多で糖尿病になってしまうかも知れないので、バランスを調節する必要があります。

他の食事から十分な栄養が摂取できるようになれば、コーラは健康の為には良くなくなりますが、健康になってバリバリ働くようになって運動量が増えると、再びコーラが適している状態になるかも知れません。

これらのように絶対的な正解も不正解もないので、自分の身体と向き合いながら日々調節していくのが大切なのではないでしょうか。

身体に現れた症状だけに対処していると、その対処の為に飲んだ薬の副作用で別のところに症状があらわれ、さらに薬を飲むといった悪循環に陥ってしまうかも知れません。

病院側にとっては定期的にたくさんの薬を買ってくれる上客なのかも知れませんが、病院経営の為に薬漬けにされてしまっている人が、世の中には結構いるのかも知れません。

参考薬剤師は薬を飲まない!?

いきなり全ての薬をやめて東洋医学的な治療をしろというのではなく、お互いの良いところをバランスよく取り入れられるようになってほしいと思います。

西洋医学で辛い症状を抑えながらも、東洋医学で根本的な原因を改善していく事で、薬の量を減らせるようになるかも知れません。

危険なほど血圧が上がっているのであれば、お医者さんに降圧剤で管理してもらう必要がありますが、それだけで安心して生活を変えないと、根本的な原因は改善されずに一生飲み続ける事になるような事です。

原因が特定できない若ハゲのような事こそ、この考え方が凄く重要で相性が良いと思うので、自分の身体と向き合う為にも、ぜひ「食は薬なり-漢方的食のすすめ-」を読んでみてください。高額な育毛治療にお金を掛けるよりも、ずっと価値があると思いますよ。

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耳のマッサージ系の本の中でも最高におすすめです! https://pocyaco.com/pressure-points-9491 https://pocyaco.com/pressure-points-9491#respond Sun, 11 Aug 2019 01:57:57 +0000 https://pocyaco.com/?p=9491 耳のマッサージが健康に良い? 十年ぐらい前からでしょうか。耳をマッサージする事が良いといった健康法が取り上げられるようになりました。いくつかそのような本を読んでみたのですが、要約すると、 「耳にはツボが多いので、積極的に […]

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耳のマッサージが健康に良い?

十年ぐらい前からでしょうか。耳をマッサージする事が良いといった健康法が取り上げられるようになりました。いくつかそのような本を読んでみたのですが、要約すると、

「耳にはツボが多いので、積極的に刺激すると健康に良いよ」

といった曖昧な感じの理論が多いので、私自身はあまり信じていませんでした。

とはいえ、適当に耳を引っ張たりマッサージをしてみると、私は直ぐにあくびが出て涙がこぼれてしまいます。

おそらく何かしらの効果で副交感神経が優位になり、リラックスできているのだとは思いますが、それだけなら深呼吸程度の効果しかないと思っていました。

ところが少し前に腎臓を患った親戚が、専門医で治療を受けていたのですが、なんと「耳のマッサージを勧められた」と言っていました。

おそらく科学的な根拠があるわけではないのですが、専門医が勧めるぐらい効果があるという事でもあるので、久しぶりに興味が沸いてきました。

そこで地元の図書館に行って耳のマッサージ系の本をいくつか借りてきて読んでみると、これは凄いという内容の本に出会いました。それが藤本靖さんの「1日1分であらゆる疲れがとれる 耳ひっぱり」です。

1日1分であらゆる疲れがとれる 耳ひっぱり

「1日1分であらゆる疲れがとれる 耳ひっぱり」の著者である藤本靖さんは、東京大学大学院の身体教育学研究科修了という華麗な経歴の持ち主の整体師です。

東京大学の経済学部卒業するほどのインテリで、アメリカ生理学会など様々な国際的な学会で発表するほどの凄い人であり、脳と身体の関係に精通していて、耳を引っ張る事による理屈を分かりやすく説明してくれていました。

その説明が難しいわけでもなく、横隔膜や筋膜との関係を分かりやすく説明してくれています。漫然と「○○ツボがあるから健康に良い」というだけではありません。

「1日1分であらゆる疲れがとれる 耳ひっぱり」は堅苦しい内容ではないのにも関わらず、著者にしっかりとしたバックボーンがある方なので、とても腑に落ちる内容になっていました。

私のように耳をマッサージすると直ぐにあくびが出てくるような実感がある人であれば、それほど理屈が分からなくても良いのですが、やはりそれなりの理屈を理解した方が、よりその効果の信ぴょう性が増すものです。

「1日1分であらゆる疲れがとれる 耳ひっぱり」は難しい専門用語で語られているわけでもないのに、とても腑に落ちる内容になっているので、既に耳のマッサージを実践されている人でも、より深い理解が得られると思います。

耳つぼ理論も悪くはない

従来の耳つぼ理論の事を少し悪くいってしまったのですが、必ずしも耳つぼ理論が悪いという意味ではありません。

それで納得出来ている人にとっては全く問題ありません。信じられる人にとっては、耳たぶマッサージの物理的な効果だけでなく、精神的な効果も発揮される可能性があります。

プラシーボ効果というものがあるように、科学的な根拠がないものでも当人が信じ切っているものであれば、プラスに働く事は珍しくありません。

最近は米軍でも耳に針を打つような事があるらしいので、耳つぼ理論で納得できたのであれば、それはそれで素晴らしい事だと思います。

過去にその手の本を読んで、これといった実感が得られなかった人は、ぜひ藤本靖さんの「1日1分であらゆる疲れがとれる 耳ひっぱり」を読んでみてください。

イラスト入りで分かりやすく説明してくれているので、別の角度から納得して効果を実感しやすくなるかも知れません。

肌の汚い皮膚科医に治療されたくないですし、太っている医者にメタボ改善の方法など聞きたくないですし、ダサい髪型やファッションの美容師に髪を切ってもらいたくないですし、ニキビだらけの化粧品販売員から商品は買いたくないものです。

全く同じ意見でも誰が言っているかによって信ぴょう性が変わる事は珍しくないので、そういう意味でも藤本靖さんの「1日1分であらゆる疲れがとれる 耳ひっぱり」はおすすめです。

まとめ 科学的な根拠も曖昧

当ブログでは以前に科学的な根拠があるものでも疑う視点が大切だと紹介した事があるのですが、

参考科学的な根拠でも妄信するのは危険

参考にするべき対象としては、やはり優れています。個人の体験ではなく、あらゆる人の結果から導き出されているので、より多くの人の役に立つ可能性は高いです。

もちろん全ての人に当てはまるとは限らないので、人によっては個人の体験の方が役に立つ事もあるのですが、色々試していく段階であれば、やはりそれなりに科学的な根拠や理屈を説明してくれる対象の方が、腑に落ちやすいものです。

そういう意味でも藤本靖さんの「1日1分であらゆる疲れがとれる 耳ひっぱり」は、過去に耳つぼやマッサージの効果を実感できなかったという人におすすめです。

やる事は凄く簡単ですし、全くお金が掛からない健康法なので、相性が良ければ儲けものではないでしょうか。難しい内容ではないので、普段あまり本を読まないという人でもスラスラと読めると思います。

「1日1分であらゆる疲れがとれる 耳ひっぱり」は文庫化されて安く手に入るので、なかなか疲れが抜けなくなってきた人は、ぜひ読んでみてください。

自分と相性の良いリラックス方法を知っておくと、何かと人生の役に立つものです。大きく深呼吸をしたり、手のひらに人という字を書いて飲み込むといった方法もありますが、それらにも相性があるように、必ずしも全ての人に適しているわけではありません。

似たようなところだと、以前に紹介した骨ストレッチもおすすめです。

参考ゆるめる力 骨ストレッチ

あくまでも相性の問題なので、誰にとっても有効な方法とは限らないのですが、このような自分なりのリラックス方法を知っておくと、人生を生き抜く上で強い味方になってくれますよ。

日頃から身体を緩めた状態を知っておくと、緊張した時の変化を敏感に感じ取れる事が出来るようになります。仕事やプライベートでも緊張して上手くいかなくなる事があるものですが、緊張が問題になるのは、緊張している事に気がついていない事なので、緊張している事を自覚した途端に緊張の大半は解けていくものです。

そのような時に耳を引っ張たり、骨ストレッチのようなテクニックを組み合わせると、一気に身体全体の緊張がほぐれていくので、心身ともに冷静な行動ができるようになります。

人によっては好きな音楽を聴く事だったり、目を閉じて瞑想をする事だったり、タバコを吸うような事なのかも知れませんが、それらは時と場所を選ぶので必ずしも行えるとは限りません。

一方で耳を引っ張るような事であれば、人前でもそれほど問題になりませんし、数秒行うだけで身体の力が抜けていくので凄くおすすめですよ。

腎臓を患った人が適切な治療を受ける事なく、耳のマッサージだけで済ませるのはおすすめしませんが、医師の管理を元に適切な治療を受けながら行うのであれば、精神的にもプラスに働く可能性があるのではないでしょうか。

以前に音読の効果について紹介した事があるのですが、

参考音読の効果が素晴らしすぎる!

ここでも紹介したように、誰かと話す機会が少なくなったお年寄りが、お経を読み上げる習慣のおかげで適度に声帯に刺激を与えられ、お年寄りの死因に多い誤飲による肺炎を防ぐ効果があるものです。

お釈迦様への祈りや先祖の加護のおかげで健康でいられるのかも知れませんが、全く別の理由で健康効果があるような事は珍しくないのかも知れません。

昔から伝えたられている健康法の中には、全く科学的な根拠がないものも多いですが、全く別の理由で結果的に健康に役立っているような事があるのかも知れません。

耳つぼや耳のマッサージといった健康法も、もしかしたら現代科学で説明できないだけで、全く別の理由で健康に良いのかも知れません。

米軍が針治療を取り入れていたり、お医者さんが勧めているのも、科学的な根拠ではなく実績(成果)を元に導入しているのではないでしょうか。

耳に飾り物を付ける部族なども、もしかしたら長い歴史の中で大きな耳飾りをしていた人ほど健康的に長生きしていたなどの、経験則的に導き出された結果なのかも知れません。

高額な費用が掛かる健康法は誰にでも勧められるものではありませんが、耳を引っ張るだけならお金は掛からないので、節約家の人とも相性が良い健康法だと思います。

もちろん全く効果を実感できない人なら無理に続ける必要はありませんが、耳をマッサージするだけなら簡単に試せる事なので、ぜひ一度挑戦してみてください。

最近はスマホやデスクワークの影響で眼精疲労で悩んでいる人が多いですが、添加物や保存料や爽快感の為の刺激物が含まれている目薬より、目をつぶって耳を少し引っ張った方が、ずっと安全に眼精疲労が軽減されると思います。

本当に簡単な事なので、今すぐに耳を引っ張ってみてください。痛くなるほど引っ張る必要はありません。気持ちの良い範囲で軽く引っ張ってみてください。

追記 耳をひっぱる動画

藤本靖さんによる解説動画があったので紹介しておきます。

本を読んだ方がより詳しい理解が得られますが、まずは動画を見ながら試してみてください。少しでも効果を実感できた人は、「1日1分であらゆる疲れがとれる 耳ひっぱり」を読む事で、より腑に落ちて効果が増してくれると思います。

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堀江貴文の「捨て本」は「ゼロ」並みの良書! https://pocyaco.com/horiemon-9377 https://pocyaco.com/horiemon-9377#respond Tue, 30 Jul 2019 12:17:41 +0000 https://pocyaco.com/?p=9377 堀江貴文の捨て本 今回紹介する本は、ホリエモンこと堀江貴文さんの「捨て本」です。 私は発売日にamazonの電子書籍kindleでダウンロードして一気に読んでしまいました。 内容についてネタバレになってしまうので、あまり […]

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堀江貴文の捨て本

今回紹介する本は、ホリエモンこと堀江貴文さんの「捨て本」です。

私は発売日にamazonの電子書籍kindleでダウンロードして一気に読んでしまいました。

内容についてネタバレになってしまうので、あまり詳しくは紹介できないのですが、個人的には堀江貴文さんの書籍の中でも「ゼロ」と並ぶほどの良書だと感じました。

「ゼロ」は「なにもない自分に小さなイチを足していく」といった観点の内容なのですが、今回の「捨て本」は小さなイチを足していく為に、「ゼロ」にリセットする必要性がよく分かる内容になっています。

当ブログでも節約の観点から様々な物を手放す方法や重要性について紹介しているのですが、堀江貴文さんの「捨て本」は数多ある断捨離系の本とは観点が少し違い、「愛情が薄れたから」とか、「心がときめかなくなったから」といった表現ではなく、「モノへの愛は思い込みである」といった新たな視点で語られています。

思い込みとは?

私にはこの「思い込み」という表現がとてもしっくりきました。

一般的には愛情や想い入れや思い出といった要因で、なかなかモノを手放す事が出来ないので、気持ちを整理するテクニックなどが紹介されており、私自身も当ブログで手放せない思い出の品は写真にとって捨てる方法を紹介した事があるのですが、

参考思い出の物を捨てる方法!

実際に写真に収めてからモノを捨てたからといって、度々写真を眺めて思い出に浸るような事があるかと言えば、ほとんどありません。

捨てた直後にはモヤモヤといった気持ちがあるのですが、いざ捨てて二度と手に入らなくなると、スーッとモヤモヤが晴れてどうでも良くなる事が多いです。結局はその写真も処分してしまいます。

おそらく、これこそが「思い込み」の正体です。

大事な思い出ですらなかったという事実が、実際には多くありました。気持ちの整理をつけたり、ときめき度で判断する必要すらないのかも知れません。

あれこれ悩んで取捨選択をするのが悪いとは言いませんが、断捨離して身軽になった気持ちよさを知ってしまうと、どんどん加速していくように、初期の悩みはほとんどが無意味なのかも知れません。

ゼロ+捨て本

私は堀江貴文さんの本をほとんど読んでいますが、今回の「捨て本」は「ゼロ」と並んでお気に入りの本になりました。

他の本が「ゼロからスピードを上げていく」ような感じだとすれば、捨て本とゼロはその前の準備段階を整えるようなイメージです。

堀江貴文さんの本を一度も読んだ事がない人にもおすすめですし、節約家にとっても新たな視点が学べると思うので、ぜひ読んでみてください。

amazonのkindleだと紙の書籍よりも少し安く購入出来ますよ。


amazonのkindleよりも楽天の電子書籍の方が、クーポンなどを利用して安くなる事が多いのですが、電子書籍化されるまで時間が掛かる傾向があるので、今回は待つ事が出来ませんでした。

参考楽天koboの節約効果が凄すぎる!

まとめ 節約家にもおすすめの本

お金さえあればいつでも買えるモノを、常に手元に置いておく必要もありませんし、最近は様々なモノをレンタルする事ができるようになりました。

年に一度ぐらいしか使用しないモノの為に、わざわざ物置を埋める必要はないのではないでしょうか。

「いつか着られるかも」と洋服を取っておくにもスペースが必要ですし、そのようなモノの為に余計に家賃を支払っているかも知れません。

モノが多いと探す手間や管理する手間が増えるだけでなく、劣化の問題も抱えてしまいます。よほど資産価値のあるモノでもない限り、使いもしないモノを所有しておく意味はありません。

ですが、人は何かしらその意味を持たせては、捨てるという行動を先伸ばしにしてしまいます。

堀江貴文さんは「捨て本」で、その意味を「思い込み」と表現してくれました。

思い込みという表現は言い得て妙だと感じます。本当にその通りだなと感じました。

ちなみに思い込みという言葉の意味を調べてみると、

思い込み(おもいこみ)とは、深く信じこむこと。 また、固く心に決めること。 思い込みをする人は、ある考え方に執着し、合理的な推定の域を超えて、固く真実だと信じ、自分が正しいことを言うために、常識・道徳・前例・先入観・固定観念などを根拠にすることがある。

とありました。モノを捨てられない状態というのも、まさに合理的な推論が出来なくなっている状態なのかも知れません。

私が「捨て本」の中で特に感心したのは、モノへの執着が無い人ほど、他人と共有する機会が増えて幸せのバリエーションが増えるといった考え方でした。

これも本当にその通りだと思います。ビジネスでの人間関係といったものでも、こちらから相手に有益な情報を提供すると、大抵は相手側からも様々な情報をシェアしてくれます。

人は誰かに嬉しい事をされると、何かしらの形で返したくなるものです。自分にその力がなかったとしても、人を介してまで役に立とうとしてくれる事も珍しくありません。

親身になって相談してくれた営業マンに友達を紹介したくなるように、何かしらの恩返しをしたくなるものです。

恩返しを期待して相手にシャアするのは少し違いますが、新しいモノや情報に執着しない人ほど、どんどん他人に分け与えていくので、自然と良い人間関係が出来上がっていくのではないでしょうか。

堀江貴文さんは天才で合理的な人間だからできるのだと考える人がいるかも知れませんが、堀江貴文さんも幼少の頃には、成長して着られなくなったお気に入りの洋服を、母親に捨てられて泣くほど悲しかった経験があるそうです。

その悲しみを理解していないわけではありません。ただその悲しみ以上のメリットが捨てる事にはたくさんある事が学べるので、ぜひ「捨て本」読んでみてください。

節約といった事でも、自分さえよければ良いといった方法では、周りに迷惑をかけて結果的に損してしまうものです。良い節約情報が見つかったら、どんどん仲間にシェアしていく事で、相手からも別の節約方法を教えてもられるような事があるものです。

堀江貴文さんの「捨て本」は、一般的な掃除やミニマリストの本とは一線を画す内容になっているので、節約家のみなさんもぜひ読んでみてください。新たな発見が得られると思います。あと「ゼロ」も本当におすすめの本ですよ。

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「歯は治療してはいけない!」レビュー|物事の本質がよくわかる良書です https://pocyaco.com/treatment-7384 https://pocyaco.com/treatment-7384#respond Thu, 21 Feb 2019 07:14:40 +0000 https://pocyaco.com/?p=7384 歯は治療してはいけない!? 今回紹介する本は田北行宏さんの「歯は治療してはいけない! あなたの人生を変える歯の新常識」です。 なかなか刺激的なタイトルに惹かれて読んでみたのですが、物事の本質をよく理解できる素晴らしい内容 […]

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歯は治療してはいけない!?

今回紹介する本は田北行宏さんの「歯は治療してはいけない! あなたの人生を変える歯の新常識」です。

なかなか刺激的なタイトルに惹かれて読んでみたのですが、物事の本質をよく理解できる素晴らしい内容になっていました。

特に節約家とは相性が良いので、かなりおすすめの本です。

一般的に日本人が人生で歯の治療に費やす費用は何百万ともいわれているのですが、この本では3200万という試算が出されています。

単純に歯医者に支払う費用だけでなく、歯が原因で様々な病気が誘発されるケースがあるので、膨大な医療費に膨れ上がってしまうそうです。

歯の治療をしなければならない理由

「歯は治療してはいけない!」という刺激的なタイトルになっていますが、この本の内容を私なりに要約すると、「歯を治療しなくても良い状態にしましょう」ということです。

あくまでも歯の治療というのは対処療法であり、治療しても歯が悪くなる原因は何も変わっていません。癌の摘出手術をしても癌が出来た原因が改善されるわけではないので、何もしないと再発してしまうようなことです。

マッサージを受けて肩こりの痛みが和らいだとしても、肩がこる原因がそのままでは、いつまで経っても完治しません。

歯の治療も同じであり、日本の現状ではいたちごっこになっているケースが多いのだそうです。

先進国の中で歯の健康度が高いフィンランドでは、40年ほど前には子供たちの虫歯の早期発見、早期治療に力を入れていたのですが、虫歯になる子供たちの数がいっこうに減ることがなく、予防の方に予算をかけることで劇的に虫歯になる人の数が減り、大幅に医療費を削減できたそうです。

あくまでも歯の治療をしないで放置しろと言っているのではありません。歯の治療が必要ない状態を目指すことこそが本質です。

歯の健康と向き合おう

世の中には全く歯の治療を必要としない人がいます。歯を磨かなくても虫歯が一本もなく、口臭もしないというラッキーな人がいるものです。

その主な理由は唾液の質が良くて量も豊富で、口内環境がいつでも清潔に整えられていると考えられています。

ただよくよく考えてみると、自然界の生き物もそうです。歯の治療など必要ありません。

ペットフードを与えられる犬や猫だと別かも知れませんが、基本的に自然の物を食べているだけであれば、虫歯にはならないものです。

現代人が虫歯になる主な原因は、糖分だけを抽出した砂糖などを食べていたり、加工食品を食べているからです。生の野菜や果物といっても、大抵は食べやすいように甘み(糖度)を増やすような品種改良がおこなわれています。

自生している果物を食べている猿は虫歯になりません。自然治癒力だけで歯の健康を保つことが出来ています。これが本来の生物の姿です。

甘い物ばかりを食べていると単純に虫歯になりやすいだけでなく、栄養バランスや消化吸収にとっても悪影響が出るのはイメージできるのではないでしょうか。

だからといって全ての食べ物を自然の物に変えられるわけではありませんが、甘みたっぷりの高価なフルーツより、適度に酸味のある安いフルーツの方が、歯や栄養にとっても良いのかも知れません。

このようなちょっとした心がけでも、歯や健康に影響が出るということです。

歯磨きや治療だけが歯の健康に大切なのではなく、歯の健康に害になるものを避けることも大切です。

他にも現代人は口呼吸をしている人が増えています。鼻で呼吸をしていると鼻毛や鼻水が雑菌の進入を防いでくれますが、口で呼吸していると防ぐことができなくなり、さらに口の中が乾燥してしまうので、歯に雑菌や砂糖が直接触れてしまうようなことにもなってしまいます。

参考あいうべ体操で口呼吸を改善!

ワックスの効いた車についた汚れは簡単に落ちますが、直に塗装面に付いた汚れがなかなか落ちないように、常に唾液で歯がコーティングされていると、虫歯になるリスクを減らすことが出来ます。

歯磨き粉やガムなど含まれている成分で歯が再石灰化するのは有名な話ですが、そもそも唾液の中にも再石灰化する成分は含まれています。

人間も自然界の動物のように、本来は歯の治療をする必要がありません。

この事をしっかりと理解することで、本当に歯の健康にとって大切なことも見えてくるのではないでしょうか。

まとめ 本質と向き合おう

悪くなった歯を治療することは大切ですが、そもそも歯が悪くならないように心がけることの方がより大切です。

これは節約にも共通することで、安く購入することだけが節約なのではなく、必要のない物を購入しないことこそが本質です。

歯の健康の為に良質な歯ブラシや歯磨き粉を使用したり、定期的に歯医者さんで治療をしてもらうのも良いのですが、歯が悪くなる原因と向き合うことがないと、いたちごっこになってしまいます。

砂糖がたっぷりと含まれているお菓子を避けたり、日頃から鼻呼吸を心がけることも歯の健康にとって大切なことです。当サイトでは以前に唾液の分泌を促す方法を紹介したことがあるのですが、

参考唾液の分泌を増やすポイント!

おそらく歯の健康にとっても有益なことなので、水がないと食事が喉を通らなくなってきた人は参考にしてみてください。

また歯周病が原因で糖尿病が悪化したり、心臓病や動脈硬化の原因になるともいわれているので、歯の治療にお金を使うだけでなく、予防の方にも注目してください。

「歯は治療してはいけない」を読むと、物事の本質を深く理解できるようになります。今後の歯の治療費や治療時間の節約という意味でもおすすめなので、ぜひ読んでみてください。

【amazon】歯は治療してはいけない! あなたの人生を変える歯の新常識

【楽天】歯は治療してはいけない! あなたの人生を変える歯の新常識 

全身の健康の為にも、歯を治療しなくても良い健全な状態を目指しましょう。結果的に節約にもつながるはずです。

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「睡眠の常識はウソだらけ」レビュー|面白過ぎです! https://pocyaco.com/lie-2-7187 https://pocyaco.com/lie-2-7187#respond Wed, 06 Feb 2019 13:45:10 +0000 https://pocyaco.com/?p=7187 睡眠の常識はウソだらけ 今回紹介する本は堀大輔さんの「睡眠の常識はウソだらけ」です。久しぶりにワクワク(イライラ?)しながら読み進めることが出来る本と出合いました。 色々な意味で、とても面白かったです。 巷によくある睡眠 […]

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睡眠の常識はウソだらけ

今回紹介する本は堀大輔さんの「睡眠の常識はウソだらけ」です。久しぶりにワクワク(イライラ?)しながら読み進めることが出来る本と出合いました。

色々な意味で、とても面白かったです。

巷によくある睡眠の本とは一線を画す内容になっています。

著者である堀大輔さんは一日の平均睡眠時間が45分以下という、とんでもないショートスリーパーの方です。

しかも生まれ持ったショートスリーパーではなく、独自の理論を元にショートスリーパーになった方です。

ざっくりと本の内容をまとめると、たっぷりと寝ることが身体に良いとは限らないよ、という感じです。

私自身はぐっすりと寝た日の方が明らかに身体の調子が良く、何かしらの事情で寝不足になるとパフォーマンスが落ちることを実感しているので、ショートスリーパーに賛同するわけではないのですが、このような自分とは違うタイプの人達がいるということを学べるという意味では、とてもおすすめの本です。

自分の常識は非常識?

世の中には科学的な根拠があるものしか受け付けないタイプの人がいますが、そもそも科学はまだまだ不完全なものです。

常にアップデートされていくものなので、現在の最新の研究結果が10年後には全く反対になっていることも珍しくありません。

また多くの人が実感する結果になっていたとしても、科学的な証明が的外れだったというケースもあります。

有名なのは「ひじき」の鉄分の含有量です。

少し前までは鉄分が豊富な食べ物の代名詞として「ひじき」がありましたが、その元となったデーターを採取する時代は鉄鍋が主流だったので、その鉄分を吸着しやすいだけでした。

なので現在普及しているステンレス鍋などでは、鉄分が僅かしか含まれていません。

このように今後の科学の進歩で、現在の主流のものがどんどん覆っていく可能性があります。

カフェインは眠気覚ましになると言われていますが、私は朝にコーヒーよりもカフェインが多い紅茶を飲んでも、何だかスッキリとしません。

カフェインが多く含まれている栄養ドリンクなどでも同様です。とにかく朝はコーヒーを飲まないと、頭がモヤモヤとした一日になってしまいます。

もしかしたらコーヒーに含まれている別の成分や香りが、眠気覚ましに影響しているのかも知れません。

これはあくまでも私個人の体感ですが、どんなに科学的な根拠を元にカフェインによる覚醒効果だと説明されても、ダメなモノはダメです。

単純にコーヒーでないとダメだと思い込んでいる私自身が、頭のモヤモヤを引き起こしているのかも知れません。

もしかしたらカフェインレスのコーヒーを知らずに飲んでみると、スッキリするかも知れません。

これらのように科学的な根拠を否定するわけではありませんが、個人の体感も軽視するべきではありません。

  • いくら科学的な根拠があったとしても、大抵は100%ではありません。あくまでも「67%の人に反応が出た」というようなことであり、全ての人に当てはまるとは限りません。
  • 67%の内訳を見ると、
  • 凄く効果があった10%
  • 少し効果があった20%
  • 効果があった気がする37%

のような事かも知れません。

もちろん参考にするべき意見として、科学的な根拠がある方が望ましいのですが、それらを何も考えずに鵜吞みにしてしまうと、自分には合わないものを続けてしまうことになってしまいます。

この自分の体感を大切にするためにも、他人の体感に耳を傾ける余裕が必要です。

この自分の常識や世間一般の常識とはまるで違う側の意見を知るという意味でも、「睡眠の常識はウソだらけ」はとても参考になる本だと感じました。

眠れない不安

当サイトでも睡眠の重要性について色々と紹介してきましたが、それらも全ての人と相性が良いとは限りません。

参考睡眠の質を上げるポイント!

またショートスリーパーという人がいるということを知るのも大事です。自分の常識では考えられない人がいると知ると、自分の中の判断基準の物差しが伸びていきます。

自分の体感だけの基準だったり、科学的な根拠だけの基準しか持ち合わせていないと、

「そんな短い睡眠時間だと身体を壊すよ!」

と押し付けてしまいます。

一方で短い睡眠時間でも問題のないショートスリーパーというタイプの人がいることを知っていると、

「3時間でいいの?凄いねー」

と受け流すことが出来ます。

だからといって無理に真似をする必要もありませんが、毎日3時間ぐらいしかぐっすりと眠れなくて、毎朝布団の中で目をつぶりながら目覚まし時計が鳴るまで待っている人であれば、

「あ、それでもいいんだ!」

といった新たな発見になるかも知れません。

元々ショートスリーパーなのかも知れませんし、加齢に伴って身体が変化してきたのかも知れません。

眠れなくても布団の中で7時間は横になっていないと身体が休まらないと信じ込んでいると、このような気づきが得られません。

堀大輔さんの「睡眠の常識はウソだらけ」を読むと、眠れない不安を抱えている人が楽になる可能性があります

7時間以上は布団の中にいなければならない!といった強迫観念から解放されるかも知れません。

一方で私のようなロングスリーパー(?)の人からすると、

「そんなわけあるかい!!!」

と思わず関西弁でツッコミを入れたくなる内容も多いです。

「昼寝はOKなんかい!」

「そんなにビタミンCを取ったら内臓に負担が掛かるだろ!」

といった感じで、たくさん反論したくもなるのですが、それも含めて面白い内容の本でした。

まとめ 反対側の意見も知ろう!

私自身はショートスリーパーではありませんし、ぐっすりと7時間ぐらい寝た方が明らかに身体の調子が良いのですが、「睡眠の常識はウソだらけ」はとても面白く読むことが出来ました。

多くの人が自分の考えに近い情報ばかりを集めてしまうものですが、あえて反対側の意見に耳を傾けることも大切です

私は節約関連の情報が気になるのですが、一方で投資やマーケティング関連の本もよく読みます。

そこから新たな発見があったり、相手側の思惑が見えてくるようになるので、自分の中の基準が広がっていくことが面白いと感じています。

堀大輔さんの「睡眠の常識はウソだらけ」は、まさにこの面白さが詰まっています。

個人的な感想を言うと、ほとんど受け入れられないのですが、私が受け入れられないからと言って、それが間違いだとも思いません。

当サイトではダンボールに安価なスピーカーユニットを取り付けた、純セレブスピーカーなるものを紹介してきたのですが、これも一般的な常識で考えていると、とても受け入れられるものではありません。

ですが、たまたま試してみると、びっくりするぐらい澄んだ音が響いて虜になってしまいました。

参考純セレブスピーカーを作ってみたら感動した

この純セレブスピーカーの凄さを科学的な分析で証明されているマニアの方もいるのですが、私はそのようなデーターを見ても何もわからないので、自分の体感を大切にしています。

「睡眠の常識はウソだらけ」も人によっては抜群に相性が良いかも知れませんし、私のように全く合わないという人もいると思います。

どちらが正しいかというよりも、自分のフィルターを通して決めることが大切です。鼻から否定してしまうと、自分の物差しを狭めてしまうことになります。

久々に読書をしながらワクワクとさせられました。面白過ぎです。

睡眠に悩んでいない方でも、一読する価値があると思いますよ。

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強者や権威の逆鱗に触れないように、やんわりと指摘する本が多い中、「睡眠の常識はウソだらけ」は振り切っています。

むしろ私のようにぐっすりと眠りたい方に読んでもらいたい本です。

よく年を取るとは眠りが浅くなって朝早くに目が覚めてしまうと言いますが、人によっては何もそれで問題がないのかも知れません。昼寝でもOKだと知るだけで価値があります。

若い頃のように身体を動かさなくなり、身体の代謝も落ちてくれば、睡眠による回復に必要な時間が変わってもおかしくありません。

尿意で目が覚めるからと就寝前に水分を控えたり、睡眠薬を飲むようになると、余計なリスクを背負ってしまいます。

しっかりと自分の体感と向き合う為にも、様々なタイプがあると知ることは有益だと思います。

節約家の中にも周りに意見を押し付けて迷惑をかけている人がいるので、自分の中の基準を広げる為にも「睡眠の常識はウソだらけ」はおすすめですよ。

追記

あくまでも私個人の感想としては、「睡眠の常識はウソだらけ」の内容には疑問をもっています。この本の内容を推奨する為におすすめしたわけではありません。

振り切っている面白い読み物として、おすすめしています。

自分の可能性を広げてくれる良書という感じです。

本や新聞に書かれているからと鵜吞みにするのではなく、しっかりと自分の体感を大切にしてほしいと思います。

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薬剤師は薬を飲まない|節約家にも学びが多い名著です https://pocyaco.com/pharmacist-7083 https://pocyaco.com/pharmacist-7083#comments Thu, 31 Jan 2019 06:12:07 +0000 https://pocyaco.com/?p=7083 薬剤師は薬を飲まない? 今回紹介する本は宇田川久美子さんの「薬剤師は薬を飲まない」という刺激的なタイトルの本です。 著者の宇田川久美子さんはご自身が薬剤師だったのにも関わらず、薬を飲まないという方法で長年苦しめられていた […]

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薬剤師は薬を飲まない?

今回紹介する本は宇田川久美子さんの「薬剤師は薬を飲まない」という刺激的なタイトルの本です。

著者の宇田川久美子さんはご自身が薬剤師だったのにも関わらず、薬を飲まないという方法で長年苦しめられていた頭痛や肩こりから解放されていった経緯があり、このような結論に至りました。

この「薬剤師は薬を飲まない」というタイトルだけだと、全て自然療法で治す方法を推奨されている方だと思うかも知れませんが、決してそうではありません。

先天的な病やウイルスによる感染症、または突発的な外傷などは、きちんと分けて紹介されています。

この薬が有効に働くケースとそうではないケースが、分かりやすく解説されている本なので、病と向き合うという事だけでなく、考え方という意味でも凄く参考になる素晴らしい本だと感じています。

薬では治らない病

ネタバレになってしまうので、あまり内容を詳しく書くことは出来ませんが、薬では治らない病というのは、あくまでも自分で引き寄せた病のようなことです。

慢性病と呼ばれる高血圧や糖尿病などは、薬で簡単に数値を改善することは出来ますが、それではそもそも血圧や糖が上がった原因を改善することにはなりません。

このそもそもの原因と向き合わない限り、一生薬を飲み続けてしまうことになってしまいます。

病院側からすると毎週のように通院してくれる常連になるので、ありがたい存在ではあるのですが、病を治すという本質ではありません。

この本質にアプローチする方法が詳しく解説されているのが、「薬剤師は薬を飲まない」の魅力です。

中でも私が気に入ったのは、胃腸薬の話でした。よくテレビCMで食欲がない人が胃腸薬を飲むことで、モリモリと食べられるようになるシーンがありますが、これは全く良いことではありません。

食欲がなくなる原因は色々なケースが考えられますが、何かしらの理由で脳が食べ物を受け付けないような信号を出しているから起こる現象です

胃や食道が荒れているからなのか、既に十分な栄養が蓄えられているのか、もしくはどこかの内蔵の治療の為にエネルギーを使っているのか、何かしらの原因があります。

胃や食道を休ませる為に食欲が沸かないような指令を脳が出しているのにも関わらず、薬で無理やり誤魔化してしまうと、益々悪化するのはイメージできると思います。

風邪で熱を出して身体がだるくなるのも同じです。体温をあげて免疫力を高め、エネルギーを治療に集中する為に身体を動かさないような指令を出しているのにも関わらず、解熱剤で体温を下げて動いてしまうと、治療にエネルギーを集中することが出来ません。

さらに無理して食事まで取ってしまうと、消化吸収にもエネルギーが使われてしまい、ますます治療効率が落ちてしまいます。

犬を飼っていた人はわかると思うのですが、動物は身体の調子が悪いとあまり食事を取らずに、じっとしているものです。

これが最も治療効率が良いということを、本能から理解しているのだと思います。

ただ人間は知識があるだけに、

「いっぱい食べないと元気にならないよ」

「お薬を飲まないと治らないよ」

といった感じで余計な事をしてしまいます。せっかく上げた体温を下げてしまいます。

鼻水や咳が出るのも体内で不要になったものを排出する為の行動であり、それを薬で無理やり抑えてしまうと効率が悪くなってしまいます。

これらのように病を治すという本質ではなく、病による症状を抑えるのが薬の役割だということです。

もちろん耐えられないほどの症状が出たり、命に関わるほどの高熱が出た場合は別です。しっかりとお医者さんの管理の元に薬を使用するべきです。

ここを否定しているわけではありません。

ただ多くの人が漫然と飲み続けている薬というのは、このようなケースではないことが多いです。

そもそも薬を飲むことで病が治るのであれば、治ったら薬はいらなくなるはずですが、多くの人が飲み続けています。

これこそが薬では病が治らないことを証明しています。

あくまでも病を治すのは自分の力(免疫力)です。

「薬剤師は薬を飲まない」には、この自分の力を取り戻す秘訣が詳しく解説されています。

ここだけでも読む価値がある素晴らしい本なのですが、節約家にとっては「自分の心の声に耳を傾ける」大切さが学べると感じています。

病の治療と節約の関係

病の症状を抑える薬と、間違った節約というのは少し似ています。

いつも自動販売機で購入している缶コーヒーを、スーパーなどでまとめ買いすると節約になりますが、これは必ずしも正解とは言い切れません。

単純に安く購入することだけが節約ではありません。何の為に缶コーヒーを飲んでいるのかという本質を見極めないと、正解を導き出すことが出来ません。

職場の休憩時間に飲む缶コーヒーだと、わざわざ職場に持っていかなければなりませんし、温度も常温になってしまいます。休憩でホッと一息つけないかも知れません。

自動販売機であればコーヒーの種類も選べますが、まとめ買いをしてしまうと、その時々の気分に合わせたコーヒーは選べません。

職場の休憩時間に限っていうと、自動販売機の定価の缶コーヒーの方が、リラックスという目的を果たすことが出来ます。

最近は自宅で淹れたコーヒーをマイボトルに入れて持ち歩く節約家もいるのですが、これにも相性があります。

朝方の人であれば出勤前でも時間に余裕がありますが、早起きをしてまでマイボトルに入れるとなると、睡眠不足で仕事のパフォーマンスが下がってしまいます。通勤時のバッグも重たくなりますし、自宅に帰ってから洗う手間も増えてしまいます。

一方で毎朝自宅で眠気覚ましの為に缶コーヒーを飲むという人であれば、まとめ買いをすることは節約になります。

ただこの場合はインスタントコーヒーのような選択肢も考えられます。洗い物が増えるのがイヤだという人には向いていませんが、眠気覚ましの為のカフェイン摂取という目的であれば最も節約できる方法になります。

これらのように本質と向き合うことで、最適な節約方法というものが見えてきます。

いくらセールでお得だったからと、この本質から逸れてしまっている方法を選んでしまうのは節約でも何でもありません。

生活の質を落とすことなく固定費を削減するのは、上手な節約ではあるのですが、本当に今の生活の質が正しいのかと考える機会があると、無理なく生活の質を落とせる箇所が見つかるかも知れません。

この辺の節約のバランス感覚と、「薬剤師は薬を飲まない」で紹介されている内容が、とても似ているなと感じました。

「いっさい病院に頼らずに薬は飲まない」

のようなことではなく、きちんと本質と向き合い(心の声に耳を傾ける)、その時々で最適な選択肢を見つける感覚が学べると思います。

病院側の都合

「薬剤師は薬を飲まない」に書かれていたことではないのですが、これだけ日本人が薬漬けになってしまった原因というのは、おそらく病院側の経営の問題です。

あくまでもビジネスなので、利益効率を考えなければなりません。

通院してくれる患者(常連)が多いほど経営も安定するので、常に薬を処方するようになるわけです。

また日本の医療制度では有名な大学病院だからといって、診察料をあげるようなことは出来ません。治療の価格は保険点数で決められています。

なので少しでも多くの薬を処方するようになるのは、経営上仕方がない事なのかも知れません。

ただこれは患者側には関係がない事なので、しっかりと自分で判断しなければなりません。

これはマッサージで考えると分かりやすいかも知れません。整体の達人であれば肩こりを一発で治せてしまうのかも知れませんが、それでは常連になってくれないので、適当に肩をほぐす程度に収めた方が経営が安定するようなことです。

患者にとっては肩こりの痛みが和らいで嬉しいかも知れませんが、本当に求めているのは肩こりそのものを無くす事のはずです。

あくまでも肩が凝る原因を排除することこそが、肩こりを治す方法です

肩の筋肉に負担が掛かる原因と向き合わない限り、マッサージのようなところに通っても、いたちごっこになってしまいます。

デスクワークの人であれば、椅子やデスクやパソコンモニターの高さを調整したり、座り方や姿勢を改善したり、パソコン用の眼鏡を作ることも効果的かも知れません。

これらのように肩が凝る原因と向き合うことがない限り、マッサージのような対処療法をしても治ることはありません。

これは多くの慢性病の薬にも当てはまることです。

腕が上がらなくて生活に支障が出るぐらいの肩こりであれば、マッサージで症状を抑えるのは悪いことではないのですが、それだけではマッサージに通い続けることになってしまいます。

一時的に薬やマッサージで症状を緩和することが悪いわけではありませんが、楽になった時に本質と向き合って生活習慣を改めることが大切です。

この本質と向き合う大切さがよくわかるのが、「薬剤師は薬を飲まない」の魅力です。単純に「薬を飲むな!」という内容ではありません。

まとめ 本質と向き合おう

節約にもセール品を選ぶような対処療法的な方法と、本質と向き合う方法があります。

どんなに安く売られていても必要のないモノまで購入していると、全く節約にはならないので気をつけてほしいと思います。

「薬剤師は薬を飲まない」を読むと、この辺のバランス感覚が学べると思うので、ぜひ節約家に読んでもらい名著です。

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ちなみに私は十年以上前に、たまたま知り合った薬剤師さんとじっくりと話す機会があったのですが、この本のタイトルと全く同じことを言っていました。

その薬剤師さんは薬だけではなく、サプリメントや栄養ドリンクも一切飲まないとのことでした。

当時流行っていたグルコサミンやコンドロイチンなどには、全く科学的な根拠がないらしく、

「あれは集団詐欺だ!」

と声を荒げていたことを覚えています。

「薬剤師は薬を飲まない」にはプラセボ効果についての解説もあり、科学的な根拠がないものでも、本人が信用しきっていると効果が出るケースがあることも解説されているのですが、その為に薬の副作用まで受け入れることはありません。

自然な食材や適度な運動で健康になるのは誰もがイメージできると思いますが、それらの確信を高められると益々効果(プラセボ効果)が出やすくなるので、「薬剤師は薬を飲まない」は一度読んでおいて損はないと思います。

世の中には自然療法だけを持ち上げ、現代医療を否定するような本もたくさんありますが、「薬剤師は薬を飲まない」は安易にそのような事を言っているわけではないので、安心して読めると思います。薬剤師が書いているというだけに説得力が段違いですよ。

追記 心療内科の闇・・・

少し前に鬱病から復活した人が語っている動画を見たのですが、その人は様々な鬱関連の書籍を読み込み、現代の心療内科の闇について詳しく解説していました。

中でも印象に残ったのは、鬱病と認定するのは医者の簡単な問診だけであり、身体の状態の事を一切無視して決められるという点です。

いわゆる血液検査のような事もせず、ちょっと話をした医者が「鬱ですね」と言えば、それだけで立派な鬱病になってしまうのだそうです。

もしかしたらどこかの内臓の機能が落ちて身体の調子が悪くなり、それで精神的に参ってしまっていても、心療内科を受診すると「鬱ですね」となってしまうわけです。

病院側からすると定期的に薬を購入してくれる常連客になってくれるので、ほぼほぼそのような診断を下されてしまうそうです。

私が10年以上前に飲み会の席で知り合った心療内科の看護師さんも、「現代人で精神病に当てはまらない人なんていませんよ、全員何かしらの病名をつけられます」と堂々と語っていました。

本当に重度の鬱状態の人が薬の力で良くなる事がないとは言いませんが、中には別の要因で身体の調子を落としていただけなのに、鬱病と認定されてしまった事で重度の鬱病になってしまうような事もあるのかも知れません。

婦人科に行けば軽い更年期障害と診断されるものが、心療内科に行ってしまったばっかりに鬱病となるかも知れないわけです。

なんとなく「熱っぽいな~」と感じて体温を使って37.5度という結果が出ると、それまでそれほど辛く感じていなかったのに、一気に具合が悪くなってしまう事があるように、認定されるとその状態に引っ張られてしまう事は珍しくありません。

思い込みによってプラセボ効果が発揮される事があるように、逆に悪化してしまう可能性もあるわけです。

もちろん全ての医者があくどいわけではありませんし、立派なお医者さんや病院もあるとは思いますが、経営上の理由で高額な検査機器を効率よく回すような判断がされる事もあるのではないでしょうか。

これまたかなり昔に知り合った製薬会社に勤めている営業マンが語っていたのですが、彼らの仕事は医者の接待だけであり、月曜日から金曜日まで歓楽街のビジネスホテルを抑え、昼間はいつもヒマをしていました。

確か当時はジェネリック医薬品の出始めの頃で、いかに自社の薬を選んでもらえるかの勝負だったそうで、医者の指示があればいつでも料亭や怪しげなお店も抑え、タクシーチケットも使い放題で接待していました。

全ての医者がそういう人だとは思いませんが、中にはそのようなケースもあるので気をつけてほしいと思います。セカンドオピニオンのように他の意見も参考にしたり、それこそ「薬剤師は薬を飲まない」で学べる考え方も参考になると思います。

全ての医者や病院が悪いという事ではなく、何も考えずに鵜吞みにしてしまう事にリスクが潜んでいるので、客観的な判断や自分が本当の求めている事と向き合う為にも、「薬剤師は薬を飲まない」は読む価値があると思います。

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斎藤一人さんの強気健康法が効く理由がわかる本を紹介 https://pocyaco.com/strong-5988 https://pocyaco.com/strong-5988#respond Mon, 17 Sep 2018 03:12:56 +0000 https://pocyaco.com/?p=5988 強気健康法でハッピーに!? 私は斎藤一人さんの大ファンでして、多くの書籍を所有しています。実際に「ついてる神社」にも行ったことがあります。 参考ついてる神社に行って感じたこと 中でも天国言葉や強気健康法が大好きでして、そ […]

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強気健康法でハッピーに!?

私は斎藤一人さんの大ファンでして、多くの書籍を所有しています。実際に「ついてる神社」にも行ったことがあります。

参考ついてる神社に行って感じたこと

中でも天国言葉や強気健康法が大好きでして、それらの効果を実感しています。

簡単に強気健康法について紹介すると、「強気、強気」と心で唱えることで、実際に健康になるよというお話です。逆に弱気な発言ばかりしていると不健康になるそうです。

天国言葉は「愛してます」のようなポジティブな言葉を使うようにすることで、徐々に心が晴れていきますよという感じでしょうか。これも逆にネガティブな地獄言葉を使っていると、どんどん心が荒んでいくそうです。

斎藤一人さんは、これらの強気健康法や天国言葉が効く理由として、「神様が味方してくれるよ」といった感じの説明をしています。

神様の存在を心から信じている人にとっては、説明はこれだけで十分だと思います。深くメカニズムを理解する必要はありません。なので、この先は読む必要はありません。

ただ私は、あまり神様の事を心から信じることが出来ないタイプでした。そんな私がある本を読んだことがきっかけで、強気健康法の凄さを実感することになりました。

中途半端な信仰

私は神様の存在を全く信じていないというよりは、心から確信はできてはいませんでした。

初詣に行く習慣もありませんし、絵馬や破魔矢を買ったこともありません。

程度の差があるにしろ、多くの方も同じなのではないでしょうか。

そんな中途半端な状態の私でも、何となく強気健康法や天国言葉が効いていたのですが、ある時にこの理由がとても明確にわかる本と出会いました。

それは苫米地英人さんの「脳に免疫力をつければ病気にならない」です。

簡単に内容を説明すると、考え方が身体に影響を与えるメカニズムについて詳しく解説されています。

それこそ強気健康法のように「健康な身体でいるのが当然だ!」ぐらいに確信していると、実際に身体が健康になる理由が科学的に説明されています。

ただし、「健康になりたい」のような考え方だと不十分だとも説明されています。

「○○になりたい」という言葉は、逆に言えば「現在は○○ではない」という意味になり、現在の「健康ではない自分」を肯定する言葉になってしまいます。

そもそも現在健康な人というのは、わざわざ「健康になりたい」とは思いません。健康であることが当然のように確信しています。

この違いがとても大事なのだと、脳機能科学や認知科学の観点から科学的に説明されています。

さらに天国言葉が効く理由もよくわかります。

人間は一日に何千語という単位でセルフトーク(心の中での思考)をしています。実際に話す言葉よりも何十倍もの言葉を駆使して思考しています。

人前では綺麗な言葉を使っている人でも、心の中では汚い言葉があふれているかも知れません。

実際に口に出す言葉よりも、この心の中でつぶやく言葉の方が圧倒的に多いので、脳(考え方=身体)に影響を与えます。

この汚い言葉(悪口や弱気)を綺麗な言葉に変えるテクニックこそが、斎藤一人さんでいう天国言葉に当てはまります。

苫米地英人さんは科学的な見地から、効果的な様々なテクニックを紹介しています。

斎藤一人さんの強気健康法や天国言葉を素直に信じられる人であれば、わざわざ科学的なメカニズムについて理解する必要もありませんが、私と同じように何となく信じ切れないというタイプの人であれば、「脳に免疫力をつければ病気にならない」はとても参考になると思います。

斎藤一人さんと苫米地英人さんは説明原理は正反対ですが、目指すべきところはとても似通っています。

どちら側も理解することで、より自分に合った方法を選べるようになるのではないでしょうか。

これはスプーン曲げで考えるとわかりやすくなります。

スプーン曲げは超能力?

現在の日本でスプーン曲げを超能力だと信じている人は少ないと思いますが、20世紀後半の日本では、スプーン曲げは超能力の代名詞という時代でした。

現在ならネットで検索をすれば、いくらでもスプーン曲げの仕組みがわかりますが、当時は一部の人にしか知られていなかったのにも関わらず、実際にスプーン曲げに成功する人が続出しました。

これが確信の凄さです。

きちんとしたメカニズムを理解していなくても、確信することで可能になってしまうことがあります。

ちなみにスプーン曲げのメカニズムというのは、理解してしまうと誰でも簡単に出来るようになります。

簡単に説明すると、てこの原理を最大限に発揮する身体の使い方を知るだけです。

いわゆる小手先のテクニックだけではスプーンは曲がりません。言葉通りに 手首(小手)から先の筋肉だけではスプーンは曲がりません。

ですが、腕や肩や背中の筋肉を使ってスプーンを手前に引くと、簡単にスプーンは曲がります。

左手で人差し指から小指にかけてしっかりとスプーンを握り、親指で視点をつくり、右手の人差し指だけでスプーンを曲げるのではなく、背中と肩の筋肉を使ってスプーンを手元に引きよせると、いとも簡単に曲がってしまいます。

もちろん慣れやコツがありますが、背中の筋肉を使うのがコツと分かるだけで、多くの方は成功します。

一方で超能力者の説明は違います。

「あなたには秘めた超能力者が備わっています。それを解放しましょう。まずは目をつぶってスプーンがグニャグニャになるのをイメージしてください。どんどんスプーンは柔らかくなります。そして右手の人差し指で軽く引いてください。力を入れる必要はありません」

のような説明をします。この説明でも一定数の人が成功してしまいます。

この理由はスプーンを柔らかくイメージさせたことです。

実際にスプーンが柔らかくなるわけがありませんが、目をつぶって頭の中でイメージすることで柔らかくなるのは、その人の身体の筋肉です。

ガチガチに緊張して集中してしまうと、指先の筋肉だけでスプーンを曲げようとして失敗してしまいます。だからこそ目をつぶってリラックスさせ、全身の筋肉の緊張を取り除きます。

身体の筋肉がリラックスさせ、指先に力を入れずに軽く引くように促すことで、無意識に肩や背中の筋肉を使ってスプーン曲げを成功させることができます。

おそらくこの説明だと10人に1人も成功しません。100人に1人ぐらいでしょうか。

てこの原理を引き出すのに最適な左手の持ち方を教えていないので、成功率は低くなります。

ただ成功率が低いからこそ、超能力としての演出になります。

超能力に疑いがある人まで成功してしまうと、「ただの身体の使い方だけじゃないか!」とバレてしまうので、あえて本当の説明をしません。

また疑いのある人ほど「スプーンがグニャグニャになるはずがない」と思っているので、身体の筋肉の緊張も抜けません。

結果的に超能力を信じている人の中から、たまたま持ち方が上手くいった人だけが成功することになります。

その人は超能力を信じ切っているので、「うわー、私にもこんな力が・・・」となるわけです。

ちなみに日本に超能力ブームをもたらしたユリゲラーは、元マジシャンです。

まとめ 結果を重視しよう

スプーン曲げを習得するには、超能力が備わっていると心から信じるパターンと、科学的な見地から身に着けるパターンがあります。

どちらも間違いではありません。

スプーンは曲げられたところで大したメリットはありませんが、これが健康になることであれば、どちらのパターンでも良いのではないでしょうか。

心から神様の存在を信じられる人であれば、斎藤一人さんの言葉通りに信じることで効果がありますし、私のように心からは信じ切れない人は、苫米地英人さんの科学的な見地から説明の方がしっくりきます。

スプーン曲げのメカニズムがわかったからといって、超能力を信じてスプーン曲げをしている人を否定する必要もありません。

「いやー、本当に凄い超能力だね!」

と褒めてあげることで、ますます超能力に磨き(確信度が上がる)がかかるかも知れません。

このバランス感覚が大事なのだと思います。

「絶対に超能力があるんだ!他の奴の意見は全部ウソだ!」

と否定するのも危険ですし、一方で

「科学的根拠がないモノは全部詐欺だ!」

というのも危険です。

「お墓参りをしないと不幸になる」

と確信している人であれば、定期的にお墓参りをすることで心が落ち着くのであれば、それはそれで良いことですが、この考え方を周りの人にまで押し付けてしまうとリスクがあります。

孤児院や児童養護施設出身の人であれば、先祖代々のお墓などないかも知れません。仮にわかったとしても自分の事を見捨てた親のお墓など、お参りしたくないかも知れません。

また震災などでお墓が倒れてしまうと、「ご先祖様に申し訳ない」と心が病むかも知れません。

もし自分がご先祖様の立場であれば、お墓が倒れたぐらいで子孫に悪さをするでしょうか。忙しくてお墓参りに来なかったからといって、子供をグレさせたりするでしょうか。

このようにちょっと考えだけでもわかるような事でも、何か特定の考えを妄信してしまうと見逃してしまうことになります。

健康の為にお参りしていたはずが、不健康の原因になってしまうこともあります。

信仰する宗教が違えば、儀式や考え方も違います。イスラム教徒のように毎日5回ものお祈りをしないと不安になる人もいるのかも知れません。それを他者がとにかく言う必要はありませんが、他者に押し付けるのも問題です。

斎藤一人さんの考え方が大好きな人でも、他の人の本を読んだり、他の考え方を尊重することで、より斎藤一人さんの意味もわかってくるのではないでしょうか。

それがよくわかるのが、今回紹介した苫米地英人さんの「脳に免疫力をつければ病気にならない」です。

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(少し古い本なので中古か電子書籍がおすすめです)

また私が斎藤一人さんや苫米地英人さんの健康の考え方が好きな理由の一つとして、現代医療を否定していないことにあります。

しばしば「ガン治療はするな、抗がん剤は毒だ!」といった自然療法ばかりを取り上げている方がいますが、お二人はそうではありません。

しっかりと現代医療を活用しながら、プラスして自分の身体の免疫力を引き上げる方法論を教えてくれているように感じます。この辺の柔軟さもお二人の素晴らしさです。

お二人の考え方は相いれないものもありますが、目指すべきところがとても似ているように感じます。

静岡県側から登る富士山と山梨県側から登る富士山のように、アプローチの仕方は違いますが、到達点がとても似ているように感じます。

どちら側が正しいと言いたいのではなく、様々なアプローチがあると理解することで、その時々に合わせて最適な道を選べるのだと思います。

毎日仏壇の前で何時間もお経を唱えているおばあちゃんに対してであれば、

「凄いね~きっと極楽浄土へ行けるよ」

と言ってあげればいいわけです。そこでメカニズムについて詳しく説明してあげる必要はありません。

逆にこれといった信仰もなく、家族もいない一人暮らしのお年寄りが亡くなった後の事を心配しているのであれば、

「別に天国も地獄もないし、生まれ変わりもなし、何も心配することないよ」

と言ってあげられます。どちらの考え方が正しいなど決められるわけがありません。

この柔軟さを身に着ける為にも、お二人の本を交互に読んでみるのがおすすめです。おそらく斎藤一人さんも苫米地英人さんの本を読んでいます。

ある時から脳や潜在意識の話が増えてきたのですが、茂木健一郎さんよりは苫米地英人さんの理論を参考にしているように感じます。

斎藤一人さんの凄いところは、苫米地英人さんの少し難しい専門用語の説明を、それこそ超能力者側からのスプーン曲げの説明のように、巧みな例え話でわかりやすく解説しているところです。

知識や経験の少ない子供に背中の筋肉を使ってスプーンを引き寄せろと言っても、上手く背中の筋肉を意識できないかも知れません。

それだったらむしろ目をつぶらせて、スプーンがグニャグニャになるのを思い浮かべようといった方が、子供がスプーン曲げを成功する可能性があるわけです。

どちら側の意見も理解しておくことで、その時々により自分に最適な道筋が見えてくるようになると思いますよ。

斎藤一人さんの強気健康法や天国言葉が好きな方こそ、どうして効くのかを理解してほしいと思います。

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「服を減らせば、おしゃれになる」は制服化という概念が秀逸! https://pocyaco.com/cool-5421 https://pocyaco.com/cool-5421#respond Mon, 09 Jul 2018 07:05:56 +0000 https://pocyaco.com/?p=5421 服を減らせば、おしゃれになる 今回紹介する本は、おふみさんの「服を減らせば、おしゃれになる」です。 著者である「おふみ」さんは、ミニマリストのブログを運営されている方で数々の書籍を出版されています。 ⇒ミニマリスト日和 […]

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服を減らせば、おしゃれになる

今回紹介する本は、おふみさんの「服を減らせば、おしゃれになる」です。

著者である「おふみ」さんは、ミニマリストのブログを運営されている方で数々の書籍を出版されています。

ミニマリスト日和

本の内容は「服を減らせば、おしゃれになる」というタイトル通り、洋服の数を絞ってシンプルなコーディネートを心がけることで、おしゃれになるといった感じです。

これだけなら珍しい内容ではないのですが、私が感銘を受けたのは私服の制服化という視点でした。これが理解できると洋服代の節約につながるだけでなく、毎日の洋服選びの手間も軽減しながらもおしゃれになるのかも知れません。

私服の制服化

制服がない職場に勤めている人でも、自分なりに仕事着を絞って制服化されている人は多いと思います。

スーツのようなわかりやすい洋服でなくても、仕事着として数パターン用意されているのではないでしょうか。

「服を減らせば、おしゃれになる」のおふみさんは、私服にもこのパターンを取り入れることを推奨しています。

誰にでも好みの洋服のパターンがあると思いますが、私生活のシチュエーションに合わせて数パターンの制服を予め設定しておくことで、毎日洋服選びで迷うことがなくなります。

その日の行動パターンによって自動的に洋服が決まるようなことです。

実は私も同じような考え方をしています。

私は男性なので女性と比べるとコーディネートが少ないので楽ではあるのですが、真夏以外はジャケパンスタイルで通しています(真夏はポロシャツかTシャツ)。

春や秋は生地が薄手で裏地が背抜きのジャケットを選び、冬場は厚手で裏地もしっかりとした温かいジャケットを着ています。ズボンも薄手の生地と厚手の生地で分けています。

シャツや靴下は年間を通して同じようなものをいくつか着回しているだけです。

私は十年ぐらい前からこのスタイルなので、基本的にコーディネートに悩むことがありません。

知り合って間もない人には、「いつも同じ服を着ているね」と言われることがありますが、「同じ服を何着も持っているんですよ」と答えると納得してもらえます。

これはウソではありませんが、何着といってもだいだい二着ぐらいです。シャツや靴下や下着などは一週間分ぐらいありますが、基本的にアウターはシーズン毎に二着を着回しているだけです。

ただし、しっかりと手入れはしています。帰宅すると直ぐに部屋着に着替えますし、脱いだジャケットやズボンには洋服ブラシをかけて汚れを落とし、きちんとしたハンガーに吊るしてシワが残らないように意識しています。

靴も同様です。私は普段から革靴を履いているのですが、主に三足の革靴を使い分けています。旅行でもない限り、同じ革靴を二日続けて履くことはありません。

運動をする時の為のスニーカーも所有していますが、革靴の方がメンテナンスが簡単で綺麗な状態を保ちやすいので、普段はもっぱら革靴ばかりを履いています。

参考疲れない革靴テクシーリュクス!

これはパターンが少ない男性ファッションだからこそ、相性が良い方法だと私は思っていたのですが、「服を減らせば、おしゃれになる」では女性ファッションにも、このようなパターン(制服化)を取り入れることで、手軽におしゃれになる方法が解説されていました。

具体的なテクニックについてはネタバレになるので詳しくは書けませんが、毎日のコーディネートに悩んでいる女性だけでなく、節約家やミニマリストの人にも参考になると思います。

おしゃれという概念は人それぞれ違うので、必ずしも全ての人に私服の制服化が相性良いとは言いませんが、このような発想を知っておくだけでも、洋服選びの基準が変わって楽になるかも知れません。

「流行のファッション=オシャレ」と考えている人には向いていませんが、自分のライフスタイルや体型に合う洋服をオシャレに着こなしたい人にとっては、素晴らしい参考書になると思います。

まとめ 節約効果も抜群

仕事着に限らず私服も制服化できると、毎日のコーディネートがとても楽になります。また新しく洋服を購入する際にも、既にパターンが決まっているので選びやすくなるのではないでしょうか。

男性ファッションと比べて女性ファッションは流行に敏感である必要があるので、シンプルなコーディネートだけでオシャレに見せるのは難しいとは思いますが、「服を減らせば、おしゃれになる」では、ほどほどに流行を取り入れるポイントについても紹介されています。

しかもイラストで解説されているので、文章だけのファッション本よりは、ずっと分かりやすいと思います。

当ブログでは過去に洋服代を節約するポイントについて紹介したことがあるのですが、

参考洋服代を節約するポイントは使い分け!

目的に合わせて洋服を選ぶという視点が「私服の制服化」という言葉のおかげで、改めて理解できたように感じています。

しっかりと目的に合わせて洋服を選べるようになると、目的に合わない洋服が明確になって処分しやすくなりますし、結果的に洋服の数も減って節約にもなるものです。

セールでお得だったからとサイズやカラーがイマイチな洋服を購入してしまうと、本来の目的から逸れてしまいます。

似合わない洋服は部屋着ぐらいにしかなりません。初めから部屋着として選ぶのであれば、より安い洋服や快適な洋服が見つかったかも知れません

しっかりと自分の好みや体型に似合う洋服のパターンを把握し、シチュエーション別にいくつかのパターンを用意しておくと、洋服選びで失敗することも無くなるので、自分なりの私服の制服化にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

【amazon】服を減らせば、おしゃれになる(kindle版)

【楽天】服を減らせば、おしゃれになる [ おふみ ]

節約という意味ではkindle版の「服を減らせば、おしゃれになる」が安いのでおすすめです。

学生の制服や職場の制服というのは、それぞれのシチュエーションに合わせて機能的に作られています。

職場や私生活でよくあるシチュエーションに合わせた、自分なりの制服という視点を意識してみてください。毎日の洋服選びが楽になるだけでなく、実際に機能面でもメリットが感じられると思います。

結果的に無駄な洋服が減り、数少ない洋服で着回すことで買い替えサイクルが早まり、極端な流行遅れにもならなくなります

その洋服が流行しているうちに何度も着て寿命を全うさせることが出来れば、その洋服にとっても幸せなことではないでしょうか。

まだ着られるからと数年前の洋服をとっておいても、流行の変化が激しい女性ファッションでは難しいはずです。昔と同じようなデザインが再び流行する事がないとは言いませんが、大抵は現代なりのシルエットに変化しているので古臭さは否めません。

生地によっては虫食いしたり、色褪せてしまったり、アイロンで取れない深い皺が刻まれてしまう事もあります。

服を減らすとタンスやクローゼットで管理するのも楽になりますし、寿命が短くなるので流行遅れに巻き込まれにくくなるだけでなく、衣替えに失敗して無駄にする事もなくなります。

毎日同じような洋服を着るわけにはいかない職場もあるとは思いますが、その辺についても対応策が紹介されているので、凄く参考になると思いますよ。洋服の数を減らすと単純に洋服代の節約ができるだけでなく、おしゃれになる理由がわかると思います。

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