カップラーメンで節約!?
日本人でカップラーメンのお世話になったことがないという人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
大御所の政治家の中にはカップラーメンの価格を「400円ぐらいでしょうか?」と的外れな回答をした人もいますが、一度も食べた事がない人はいないと思います。
ただカップラーメンは栄養や健康面が指摘されることもあり、その辺を気にして避けている人もいると思います。
カップラーメンだけの食生活が良いとは言いませんが、極端に偏らなければ調理時間や片付けの時間、そして食費の節約といったものにも役立てる事ができるものです。
身体の調子が悪い時や残業で遅く帰宅した時に、無理して健康的な食事を一から時間をかけて作るより、手早くカップラーメンで済ませた方が睡眠時間を確保する事になり、結果的に健康にも良いケースだって考えられます。
毎日三食カップラーメンを食べるような生活だと、流石に栄養が偏って健康面で不安になりますが、付き合い方によってはメリットがあるものです。
またカップラーメンは災害時の保存食としても機能するので、個人的には少しぐらい蓄えて置いた方が何かと都合が良いと感じています。
そこで今回はカップラーメンを上手く活かして節約をする方法を紹介します。メリット、デメリットをしっかりと理解した上で、ほどよく生活に取り入れる分には強い味方になってくれますよ!
またカップラーメンの栄養面の解決策も紹介します。どうしても偏ってしまうという人ほど、プラαを意識してみてください。
カップラーメンのメリット
カップラーメンは誰でも簡単に調理できるので、料理が苦手な人や嫌いな人にとっては、単純に食費の節約だけではなくストレスが溜まる調理や片付けの時間を減らすメリットもあります。
やたらとカップラーメンを敵対視する人も多いのですが、この視点が欠けているように思えます。
お金に余裕がある人であれば全て外食で済ませるのも良いのかも知れませんが、カップラーメンは手軽に、そして安価に食事を済ませられるメリットがあります。
誰もが24時間営業のラーメン屋が近所にあるわけでもないですし、お金に余裕があるとも限りません。
また家事に疲れている主婦だと、自分しか食べないお昼ご飯ぐらいは手間の掛からないカップラーメンで済ませる事で、食費の節約だけではなくストレス軽減や体力温存といったメリットもあるはずです。
栄養バランスの優れた食事を心掛ける事は素晴らしいとは思いますが、身体が疲れているなら休める事の方が健康にとって良いケースもあります。そういう意味でもカップラーメンは強い味方になってくれます。
節約という観点からみると、カップラーメンよりも五袋入りのインスタントラーメンの袋麺の方が一食当りは安く済みますが、洗い物の時間や手間を考えると、やはりカップラーメンならではのメリットがあるものです。
またカップラーメンは保存食としても機能します。日頃から災害に備えることは大切ですが、だからといって必要以上に防災セットを揃えなければならないわけでもありません。
カップラーメンはいざとなれば水(10分ぐらい)だけでも作ることも出来ますし、いざとなればお菓子のようにバリバリと直接食べる事だって出来ます。
暖かなご飯が食べられる高機能な防災グッズが悪いとは言いませんが、災害時に必ずしも美味しいご飯を食べなければならないわけでもありません。
そしてカップラーメンは単純に時間がない時にも向いています。忙しい時にサッと食事を済ませられるのも大きなメリットです。
深夜にお腹が空いて眠れない時に、コンビニまで出かける事になると膨大な時間が奪われてしまいますが、カップラーメンなら数分で済ませる事が出来てしまいます。
食事の栄養面でカップラーメンが優れているとは言いませんが、カップラーメンならではのメリットもあるので、その時々の状態に合わせて上手く取り入れる事で、結果的に健康的な食生活として機能してくれる可能性があります。
カップラーメンのデメリット
一方でカップラーメンのデメリットを考えると、やはり健康面の不安、栄養の偏りではないでしょうか。
栄養の偏りはカップラーメンやインスタントラーメンに限った話ではなく、外食で普通のラーメンを食べても同じですが、外食の場合は他にもたくさん選択肢があるので、自然と体が足りない栄養素を欲して他のメニューが食べたくなるものです。
カップラーメンの場合は、どうしても種類が限られるので栄養が偏りやすくなります。味噌や醤油といった違いはありますが、流石に炒飯や野菜炒めというわけにはいきません。
たまにカップラーメンを食べたぐらいで極端に栄養が不足することはありませんが、やはり毎食のように食べ続けるとリスクが高まります。
ですが、最近はノンフライ麺や生麺、カロリー控えめの「はるさめ麺」のような、健康面を考慮したカップラーメンも多く販売されるようになりました。
これらは少し高価ではありますが、最近はプライベートブランドでもこのような健康的なカップラーメンがあるぐらいので、頻繁に食べるという人ほど選ぶ価値があるのではないでしょうか。
なかには「かやく」がフリーズドライ製法で、お湯で戻すとシャキシャキの野菜になるカップラーメンも売られています。
節約という意味では少し高価になってしまいますが、職場環境によってはカップラーメンしか選択肢がないケースだって考えられますし、学生寮のようなところで炊事出来ないのであれば、素晴らしい選択肢となってくれるかも知れません。
そのような人ほど栄養面の事も考えているカップラーメンを選んでみてください。少し高価といっても一般的なラーメンやお弁当よりは格安で節約になるはずです。
プラスαで健康的に!
たまにカップラーメンを食べるぐらいであれば、それほど栄養面の偏りは気にする必要がありませんが、自宅でよく食べている人に向けてカップラーメンに栄養をプラスするテクニックを紹介します。
カップラーメン用の具
これはまさにカップラーメンの専用の商品です。
様々なメーカーのものがあり、小分けにされているタイプも売られています。100円ショップやドラッグストアのカップラーメンのコーナーの近くにも売られています。
一人暮らしをしている息子さんに、このようなものを送るのも良いかと思います。味噌汁の具材が少ないときにも重宝しますよ。
カットワカメ
「増える乾燥ワカメ」も王道だと思います。
これもカップラーメンやインスタントラーメン限らず、様々な料理に使用することが可能です。
昆布だとダシが出過ぎてスープの味が変わってしまいますが、乾燥ワカメはカップラーメンと相性抜群です。
こちらも100円ショップからドラッグストア、スーパーで売られています。
また乾燥ワカメだけはなく、エビや小魚が加えられているタイプもあるので、栄養面ではそちらもおすすめです。
高野豆腐
私が個人的に最もカップラーメンにプラスするのにおすすめなのが高野豆腐です。
高野豆腐はタンパク質や鉄分が豊富で、カップラーメンで不足しがちな栄養素を効率よく補うことが出来ます。
高野豆腐には様々な大きさのものがあるのですが、カップラーメンには細かくカットされているタイプと相性が良いです。
高野豆腐は正しくは水で戻してから使うものですが、細かくカットされているタイプであれば、カットワカメのように直接カップラーメンの中に入れても問題ありません。
サイコロ状にカットされているものでも構いませんが、入れ過ぎだけは注意してください。普通の大きな高野豆腐ぐらい入れてしまうと、スープが少なくなってしまいます。
私がカップラーメンに高野豆腐を入れる時は、お湯を入れる線より少しだけ多めにお湯を入れて調節しています。
切り餅
一般的に売られている「切り餅」をカップラーメンに入れて3分ぐらい待っても柔らかくならないのですが、切り餅を入れてお湯を注いだ後にラーメンを食べる時に下に忍ばせておくと、ちょうど麺を食べ終わる頃に、ほどよく餅が柔らかくなってくれます。
餅は炭水化物なので、カップラーメンで不足しがちな栄養があるわけではないのですが、カップラーメン一つだけでは物足りないという人におすすめのテクニックです。カップラーメンを二個食べるよりは栄養の偏りといったリスクを下げられます。
大盛りタイプのカップラーメンもありますが、餅を足すだけであれば、塩分や油分の取り過ぎにならずに済みますし、何よりも節約になります。
力うどんに餅が入っているように麺類との相性は悪くありません。ただ一般的な切り餅の場合は厚みがあって柔らかくなるまで時間が掛かるので、最後に食べるのがおすすめです。
他にもカップラーメンに栄養価を加えるトッピングとして、麩や海苔、ちりめんじゃこなどの乾物を合わせるのも良いかと思います。
どうしてもカップラーメンに偏りがちだという人は、これらのような栄養価をプラスできるものを組み合わせてみてください。どれも別に調理する必要がないので簡単ですよ。
まとめ あくまでも加減の問題
カップラーメンのようなインスタント食品を毛嫌いする人も多いですが、たまに食べるぐらいであれば、それほど健康面でのリスクは高くないのではないでしょうか。
健康面を気にするあまりに、食事に気を使い過ぎて疲れてしまっている人も珍しくないので、ほどほどに取り入れてみるのも良いと思います。
あくまでも加減の問題です。運動や筋トレだってやり過ぎると健康を害しますし、野菜ジュースの飲み過ぎで尿管結石になったり、糖尿病になってしまう人がいるように、極端に偏る事がリスクになってしまいます。
もちろんカップラーメンに健康面でのリスクがないとは言いませんが、食費の節約、そして何と言っても「時間の節約」にこれほど便利な食品は多くないので、程よい距離を保ちながら付き合う事で、強い味方になってくれますよ!
またカップラーメンのリスクの一つとして、容器の発泡スチロールが溶け出して健康に悪いという意見もあるのですが、数年前からカップラーメンの容器が紙製に変わる流れがあります(ゴミの分別は要注意)。
各社が頑張って健康面も考慮してカップラーメンを開発をしてくれているので、極端に毛嫌いする事もないのではないでしょうか。
海外旅行から帰って着た時に真っ先にカップラーメンを食べるという日本人は珍しくありません。外国やキャンプで食べるカップラーメンは特別美味しいものです。
もちろん毎日のように食べることはおすすめしませんが、疲れた時の息抜きや忙しい時などは、カップラーメンの手軽さや便利さを味方にしておくと心強いかと思います。
ちなみに当ブログでは少し前に「香り七味」なる調味料を紹介したのですが、
一般的な七味と比べて香りが格段に豊かで凄く気に入っています。今まで七味唐辛子を振りかけていた料理の全てのレベルを簡単に引き上げてくれるので、カップラーメン(みそ)とも相性抜群です。
七味唐辛子の栄養価はたかが知れていますが、価格の安いカップラーメンでも美味しくなってくれますよ。
同じような理由でミルで砕いた胡椒を合わせるのもおすすめです。
調味料の質が上がると料理全体のレベルが上がるので、節約の為とはいえ、極端に安い(品質の低い)調味料は避けた方が良いかと思います。
ちなみにカップラーメンではなく袋麺のインスタントラーメンだと、また違ったテクニックが取り入れられます。それについては別のところで詳しく紹介しているのですが、
鍋で加熱しながら作るので、栄養価の高い卵を加えたり、茹でるお湯とスープのお湯を分ける事で麺に含まれている油分をカットするといったテクニックも可能です。
袋麺は洗い物が増えてしまうので、カップラーメンならではの手軽さというメリットはありませんが、食費の節約という意味では相性が良いので、これも上手く使い分けてみてください。
カップラーメンに健康面でのリスクがないとは言いませんが、付き合い方によっては疲労回復や時間の節約やお金の節約にも役立つ事が多いので、極端に避けている人ほどメリットがあるかも知れませんよ。
追記 カップラーメンの凄さ
先日、知り合いに連れられて初めて入ったラーメン屋さんが、あまりにも美味しくなくてガッカリしてしまいました。しかも850円もしました。
改めてカップラーメンの凄さを感じる出来事になりました。少し高めの200円ぐらいのカップラーメンは、その辺のラーメン屋さんよりも美味しいことは珍しくありません。
カップラーメンを毛嫌いしていて長年食べていない人こそ、最近のちょっと良いカップラーメンを試してみてほしいと思います。新たな発見になると思いますよ。
ちなみにカップラーメンの汁の残りをシンクにそのまま捨ててしまうと、排水溝のつまりの原因になってしまう事があります。
カップラーメンの汁を具材ごと流すことがダメなのはもちろんですが、残った汁だけを流す時でも、同時に水道水を流しながら捨てると排水溝が詰まりにくくなります。
原理は流しそうめんのようなことです。たったこれだけでも排水溝の汚れや匂いを随分と抑えられるものなので意識してみてください。カップ焼きそばの茹で汁を捨てる時にもおすすめです。
節約やエコという観点からは、カップラーメンの汁を全て飲み干した方が良いのかも知れませんが、健康面のことを考えると、やはり避けた方が良いかと思います。
たまにしかカップラーメンを食べないような人であれば、スープを全て飲み干しても問題ないとは思いますが、頻繁に食べるという人は、この辺の事も含めて調節してみてください。
コメント
高野豆腐試してみました、意外と美味しかったです!
先日テレビで高野豆腐の栄養が素晴らしいと紹介されていたので、カップラーメンにプラスするのはいいですね、調子に乗って入れ過ぎると見事にスープがなくなりましたがw
by せっつん
疲れているときには本当にありがたいですよね
自然に近い食材をとるのが理想なのはわかりますが、そこにとらわれ過ぎてストレスを貯めてしまっている人が多いのかもしれませんね
by 匿名
姑がカップラーメン大嫌いな人で怒られるから滅多に食べられないけど、たまにコッソリ食べるとめちゃめちゃ美味しいです♪
by サチコ
そうなんだよね、疲れている時のカップラーメンってホントにありがたいよ、食事に使うエネルギーってバカにならないから結構助けられている
by 匿名